ソードアート・オンライン 憂きし心のメヌエット   作:あらびきバナナ

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SAO編 1章
私の最高の友達


 

2022年11月4日金曜日、4時30分

 

私、兎沢深澄の朝は早い。家が神職だから朝から色々とやることがあるのだ

 

境内の掃除に始まり、神様にお供えする食事を作ったり。はっきり言えば面倒だとは思うけど、養ってもらってる親の言うことは聞かない訳にもいかないし、こればっかりは仕方ない

 

というか面倒とか考えるまでもなく私としては当たり前の習慣だから苦ではなかったり?いや、結構辛い

 

特に昨日なんか遅くまで調べ物してたし

 

「ん、んーー!!良かった、今日も晴れてる」

 

うちのあるところは都会ではあるけど神社の境内は若干高地になってるから下の町より空気が澄んでるのはいい所だと思う

 

意気揚々と掃除を初めては見たが少し憂鬱…だってこれが終わっても学校があるし。ほんとなんで学校なんていかないといけないんだろ、掃除なんかよりよっぽど面倒だよ

 

でも…でも!!今日が終われば、日曜日にはやっと待ちに待ったソードアート・オンラインの正式サービスが始まる!!

 

そう思ったら暗い考えなん吹き飛んじゃう!!あー楽しみだなー!!

 

「深澄」

 

「…おはようお母さん」

 

「ん、おはよう。それ終わったらご飯食べちゃってね」

 

「うん…」

 

…はぁ、なんか気分下がっちゃった。もうちょっと空気読んで欲しかったなぁ、お母さん

 

それにしてもあと2日、2日後にはあの夢の世界でまた冒険出来る!!今度はあの時よりも早く攻略出来るといいな

 

…せっかくだし誰かとやりたいけど、ネットのフレンド達は抽選落ちたって言ってたし。あとは…明日奈くらいだけど

 

明日奈は元々ゲームしないし持ってるわけないか…でもあの娘確かレクトのお嬢様だしワンチャンあるかな?今日試しに聞いてみよう

 

さてと、掃除も終わったことだしご飯食べて学校行こう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は8時7分、電車に揺られバスで潰されながらようやく学校に着いた。うちの学校は全国からどっかの会社のご令嬢たちが集まるお嬢様学校だから他の子はみんな車で登校してる

 

まぁ私はただお金があるだけの神社の娘だからそんなものはない。というかそういうのは厚かましいからあるとしてもやめて欲しい

 

お嬢様学校とは言ったけど漫画みたいに庶民をバカにするようなおバカお嬢様みたいのはいない、というかそんな娘見たことないから多分あれは漫画の幻想ね

 

「あ、兎沢さんおはよう」

 

「…おはよう」

 

同級生に声を掛けられたから軽く返して急いで下駄箱へ、正直あの子の名前分からないから早く逃げたい

 

靴を履き替えて教室へGO、ホントならすぐにでも明日奈と話したいけど多分あの娘はお友達と仲良くやってるから放課後まで待つしかない

 

っと、教室着いちゃった…えっ?なんでみんなこっち見てるの?私なんかした?…とりあえず挨拶しとこ

 

「おはよう」

 

「…おはよう」

 

明日奈が返してくれた…これは今日はいい事ありそうな予感…!!

 

さて席に…ねぇ?なんでさっきからみんなこっち見てくるの?私本当になにかしちゃったの?だとしたら何したか教えてくれない?謝るから

 

なんか目線あったら嫌だし外見とこ

 

そういえば今日の授業なんだったけ…うわぁ、体育あるよ、やだなぁ。なんか変に目立つんだよね、普通にやってるだけなのに

 

あとは別に気にするような授業もなさそうだし今日も一日テキトーにやり過ごそう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ…ようやく放課後になったわね。体育なんて特に疲れた…だって誰も真面目にやらないから私が全部ボールを捌かないといけなかったのよ、全く

 

あとは、明日奈の友達が帰るのを待つだけ…

 

ほんと、あの娘人気よね…確かに可愛いし頭もいい…人当たりも良くて…ん?

 

もしかして明日奈って最強?女子校にいるからそういう話は聞かないけど共学ならあの娘…モテるね、間違いない

 

あ、やっとお友達帰った。さてと

 

「明日奈、屋上」

 

「分かった」

 

さて先に行って待ってる…

 

「ちょっと深澄待ってよー!!」

 

「…準備に時間かかると思って」

 

「でも少しくらい待ってくれても良くない?」

 

「んー…分かった、次からはそうする」

 

「うんっ!!」

 

ほんと、可愛すぎる

 

さて屋上に着いたしゲームゲーム、明日奈とゲーム

 

「んー屋上も寒くなってきたね」

 

「そう?」

 

「あ、深澄はセーター着てるからそうでも無い感じ?」

 

「そうね、朝の時点で夕方は寒くなるって天気予報出てたから着てきた」

 

「私も着てくればよかった…」

 

「それより、やりましょう」

 

「分かってるって、深澄はせっかちだなぁ」

 

明日奈とやるのは、3日ぶりかな?なんにしろ楽しいゲームの時間のスタート!!

 

明日奈が使うのは見た目全振り判定最弱のパンダのキャラ、間違いなく見た目で選んでる。まぁ私も筋骨隆々スピード最弱のキャラを見た目で選んでるから人のこと言えないけど

 

だってかっこいいじゃない、筋肉キャラって。ターミネーターとか

 

試合が始まった、明日奈は数日前にようやく覚えたコマンドを連発してくるけど私は簡単にそれをいなす

 

あとは明日奈がしてくる攻撃の後隙にコンボを何回か叩き込んで…最後に投げれば

 

はい、私の勝ち

 

「えぇー!!頑張ったのにぃ…」

 

「詰めが甘いのよ、攻撃と攻撃の間の隙がデカすぎる」

 

「もう1回!!もう1回やろ?次は勝つ!!」

 

「ふふっ、いいわよ」

 

この後何回も再戦を申し込まれるのも、毎回私が勝つのもいつも通りのこと

 

楽しいから全然構わないけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー!!また負けたー!!」

 

「今度は守りに入りすぎよ、もっと攻めなきゃ」

 

「だって、必殺技のコマンドが難しいんだもん」

 

まぁ確かに普段ゲームをやらない人にあのコマンドを打てって言うのはかなり酷かな?でも暗記科目と似たようなものな気がするけど

 

多分明日奈は疲れてるだろうか1人でやろう

 

相手は…あーこのキャラか。ならひたすら攻めるしかないね

 

「深澄はよくそんなに指が動くよね」

 

「まぁいつも練習してるから」

 

「家でもやってるの?」

 

あ、1ラウンド完封勝ちしたら回線切られた…腰抜けめ

 

「もちろん、あとゲーセンでも」

 

「あー!!ゲーセンで…それにしてもあの時の深澄にはびっくりしたなー」

 

忘れもしない、明日奈と知り合ったあの日。私はいつも通りゲーセンで格ゲーにいそしんでいた、その日はたまたまその店舗で大会がやっていてどうせ数時間いるつもりだったから参加していた時だ

 

2回戦に勝ってなんとなく外を見たら見慣れた制服を来た娘、まぁ明日奈がいた。ものすごく嫌な予感がした私は急いで外に出て明日奈に色々問い詰めた

 

どうやら大会の様子が外のスクリーンにも中継されててそれを見たようだった

 

うちの学校は別にゲーセンに行っちゃいけないなんてルールはないけど多分呼び出しはくらうことを分かってたからその後は口止めのために明日奈をあちこち連れ回して口止めしたのは今ではいい思い出ね

 

それにそのおかげで今は友達になれてるんだから、むしろ幸運だったかも

 

「あれは油断したわ、まさかゲーセンの外まで中継されてるなんて」

 

「あの時の深澄は面白かったなぁ」

 

そういえば、今日なんかやたら髪の毛いじってるな明日奈。もしかして邪魔なのかな?…そうだ!!

 

「髪、邪魔なんでしょ。結んであげる」

 

「えっ…ありがとう」

 

確かここをこうして…それにしても明日奈の髪はサラサラだなぁ。トリートメントとかしてるのかな

 

それにいい匂い…って何を考えてるんだ私は!?私は別にそういうあれじゃないんだけど。なんだろうどうにも明日奈を前にすると変な思考に陥ることが多いような

 

まぁいいか

 

「…はい、出来た」

 

それにしても上手く出来たな、写真撮っちゃお

 

「えっ!?写真撮るの!?」

 

「私の力作だもん、送るね」

 

って、思い出した。今日はゲームするためだけに呼び出したんじゃないんだった

 

「ねぇ、明日奈。これ見て」

 

「なに?ナーヴキア?」

 

「そう、今度ナーヴギア用のMMORPGが発売されるの。ねぇ、一緒にやらない?」

 

「え…でも私ナーヴギア持ってないし?」

 

「レクトのお嬢様ならおねだりすれば買って貰えるんじゃないの?」

 

「うーん……受験が終わるまでは無理かな」

 

受験か、私はこの学校の高等部に進学するから無縁だけど明日奈は受験するんだったわね…それならしょうがないか

 

それにしても明日奈、なんか疲れてる?

 

「ねぇ、明日奈無理してない?」

 

「無理はしてないよ、休憩はちゃんと取ってるし」

 

「でも見た感じ今の分の休憩じゃ足りないわ、だからもう1回やろう」

 

もちろん格ゲーを

 

「…まぁそれくらいなら、今度こそ勝つ!!」

 

「ふふっ、かかって来なさい」

 

この後、対戦に夢中になって気付いたら最終下校時間をすぎてしまったのは言うまでもないか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…楽しかった」

 

19時4分、ようやく帰宅出来た。疲れたからそのままベットにダイブした

 

本当なら今すぐにでも寝たいけど、夕食食べてお風呂入って…あ、今日鉄拳の大会の日じゃん!!はい、徹夜確定ーまぁ休みだからいいけど

 

…でもやっぱり明日奈とSAOやりたかったなぁ、受験終わるまでとなると2月か3月か…遠いなぁ

 

それに普段聞いてる話からしてあの娘の家厳しそうだし…

 

あー、やめやめ!!今は無理なものは無理なんだから考えるだけ無駄!!こうなったらとことん楽しんで週明けになったら明日奈に自慢話しまくって勧誘してやる

 

「あー、早く日曜にならないかな」

 

待ってなさいよ、SAO!!

 

 

 

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