ソードアート・オンライン 憂きし心のメヌエット   作:あらびきバナナ

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投稿遅れてごめんナマステ


聴こえない鎮魂歌

「スイッチ!!」

 

「了解っ!」

 

甲高いソードスキルの効果音、砕け散る敵モブのポリゴンの破片。最初こそどこか違和感のある演出ではあったが、今となってはこれをなくして生きてはいけないレベルで聞き馴染み見慣れた光景

 

リズのレベル上げもひと区切りつき当初行こうとしていた場所とは違うけど、そことは別でいい素材アイテムが落ちる場所で絶賛レアドロップを狙って狩りを続けている

 

某狩猟ゲームで狙った素材が出るまで同じことを繰り返すことに私は慣れてるけど…

 

「あ゙あ゙あ゙あ゙ー!!またドロップしなかったんだけど!!」

 

「確率は1桁パーセントだしね、10体程度狩っただけじゃ落ちないことはざらでしょ」

 

「これだからレアドロップはいやなのよー!!せっかく幸運上げる食べ物食べてきたのに効果切れちゃうじゃない!」

 

「レアアイテムなんてそんなものよ…あ、私の方はある」

 

「なんでよぉぉぉぉお!!」

 

やっぱ慣れてない人からしたらこの手の作業ってかなり苦痛なのかしら…?まぁでも私もマルチでほか3人がレアドロップ出してるのに私だけドロップしなかったらキレるけど

 

とは言っても経験値も手に入って使えない訳でもないノーマルドロップも結構手に入るし決してマイナスじゃないだろうからそんなに悲観する必要もない気がする

 

「ねぇミト…私この手のゲームってあんまりやってこなかったんだけど他もこんななの?」

 

「ゲームによるわね、ここみたいに愚直に敵を倒し続けるタイプもあればある程度決められたクエストを繰り返してその報酬でレアドロップが貰えるタイプもあるし」

 

「ちなみに今のモンスターにそういうクエストは?」

 

「私の知る限りないわね…どうする、アルゴに聞く?」

 

「やめとく、足元見られそうだし」

 

「それは言えてる」

 

まぁ実際のところ、ちゃんとお願いすれば良心的な値段で教えてくれるとは思うけどね。本人に言ったところで絶対否定されるだろうけど、あーいうのをツンデレって言うんだろうなぁ

 

くだらないこととかをお願いすると相応どころか割増どころじゃないレベルで取られるけど、ちゃんとした目的で真面目にお願いしたことなら適正価格どころかタダで教えてくれるしね

 

「それにしても…やっぱ強いわねミトは」

 

「…そう?」

 

「そうよ!反射神経もそうだけど、私がどの位置にいても私が動きやすいように立ち回ってくれるし!指示も的確だし!」

 

「そうなの?まったく無自覚だったんだけど」

 

「むしろ凄いわよ!あれを無自覚でやれるなんて!」

 

まぁ多分、初期の頃にアスナと一緒にやってくために頑張って意識して立ち回ってた習慣がいつの間にか無意識で出来るようになってたのね。まぁ褒められること自体は嬉しいけど、それを強いって呼称されるとなんだか複雑ね

 

強くなかったからあの日アスナを守れなかった…強くなかったからあの日サチ達を救えなかった…強くなかったからあの日あいつを死なせてしまった…

 

だからは私は…

 

「でも私なんてまだまだよ、現に攻略組にだって参加してないし」

 

「それを言われると弱いわー、私みたいなのからしたらその辺の違いがわからないのよね」

 

「まぁなんにしても私が攻略に専念することないてこれから先も多分ないわよ、このスキル目当てにたまに呼ばれはするけど」

 

「鎖鎌ね…確かにミト以外にそれを求めてくるお客なんて来たことないし、この世界で遠距離スキルでちゃんと火力出せるのって半ばチートみたいなもんだしね」

 

別に血盟騎士団の団長みたいな唯一無二のスキルってわけじゃないのに他にも使い手が出てこないのは変な話よね。バグってるのかしら

 

というか遠距離スキルはないってリリースの時から言われてたのに実際は投擲スキルはあるわ、槍のソードスキルとか言いながら思いっきり投げ飛ばす技もあるわ鎖鎌もあるわで嘘しかついてないわね。これだからRPGは

 

正直なところ早く他にも使い手が出てきて私の枠を奪って欲しいんだけど…いやでもそれはそれでアスナに会う機会が減るのよね…はぁ

 

「とにかく、私はリズが思ってるほど強くないから自分の身は自分で守るように。もしもの時は手を貸すけど」

 

「それを言えちゃう時点で強いと思うんだけどなぁ〜」

 

「言ってなさい、ほらそろそろ狩りに戻るわよ。日が暮れるまでにレアドロップも手に入れておきたいでしょ」

 

「なんか流された気もするけどそれも事実だしね。さてと頑張りますか!!」

 

ここまでちょろいと逆に心配になってくるんだけど…とにかく私は強くないしましてや攻略組に本格的に参加するなんてありえないから。アスナから頼まれた時をのぞいてね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、また明日」

 

「はいはーい!明日ねー!」

 

もう夕方か…店に戻って作業してもいいけど寝落ちしそうなのよね。それなら早めに帰ってから朝早く作業する方が効率いいわよね

 

よし、今日はもう寝ましょう。そうと決まれば近くで宿をとりましょ、時間もまだ早い方だし街の入口に近いこの場所でも部屋空いてるだろうし。たまにはゆっくりご飯を食べたいし

 

「よっ、ミーちゃん」

 

「アルゴ、何か用?」

 

「まぁそんな感じだ…時間大丈夫カ?」

 

「えぇ大丈夫だけど、もしかして結構重要な話だったりする?」

 

「あぁ…そうだナ」

 

なんだろうこの胸騒ぎは…それにアルゴのこの煮え切らない態度。なにか良くないことが起きたような…重く苦しい空気、この世界にそんなものはないはずなのに肌で心で感じるその感覚。まるでその事実が私にとって苦痛でしかないと警告されているような

 

「ミーちゃん…覚悟はいいか?」

 

「よく分からないけど…大丈夫よ」

 

「ヨシ、じゃあ…『転移、はじまりの街』」

 

はじまりの街…何かあったかしら?まぁ考えても仕方ないしさっさと私もついていきましょう

 

「『転移、はじまりの街』」

 

見慣れたワープゲートベータで初めて見た時はかなり驚いたけど…なんか不気味じゃないこれ?こう思ってるの私だけ?

 

「っと」

 

とか考えてるうちにロードも終わり、懐かしのはじまりの街が視界に入ってくる。そして目の前には先にワープしたアルゴと…

 

「アスナ…どうしたの?こんなところで」

 

「ミト…その」

 

「アーちゃん。とりあえず話は向こうに着いてからナ」

 

そう言いながらアルゴとアスナが向かったのは黒鉄宮。心臓が苦しくなる、この世界にはないおそらく向こうの私の身体がそうなっているだけなのにまるでここが現実であるように嫌な汗が出てくるのを感じる

 

アルゴとアスナが私を呼んでここに連れてくるくらいだ、きっとそういうことなんだろう。それだってフレンド欄を確認すれば分かること…

 

そう思いウインドウを操作しようとしたが手が震えて上手く操作が出来ない…やっぱりあの時から私は何も変わってない。アスナを見捨ててひとりで逃げたあの日から…弱いまま

 

でも、それでも受け入れなきゃ。知って受け入れて前に進まなきゃ。そうじゃなきゃこうして今も一緒に居てくれるアスナに申し訳が立たない

 

黒鉄宮に近付けば近付くほど踏み出す足が重く感じる。何かに引っ張られているかのように、知らなくていい逃げてしまえ忘れてしまえ。そんな私の弱い面が後ろ髪を引くかのようにどんどん足取りを重くしてくる

 

「ミト」

 

「あっアスナ…」

 

「大丈夫、私がついてるから」

 

「え、あっありがと…」

 

いや恥ずかしいんだけど!?なんか暑くなってきたし!この世界温度感覚ないはずなのに!!

 

…ふぅ、でもおかげで少し落ち着いたかも。心なしか体も軽くなってきたような気もするし、ありがとうアスナ

 

「すぅ…はぁ…」

 

「ミーちゃん、いけるか?」

 

「……えぇ、お願い」

 

私の合図でアルゴが黒鉄宮の扉を開けた、その重厚感のある鈍い音がなおのこと私の不安を増長していくのを感じる。この世界にはないはずの胃を握りつぶされるような不快感を腹部に感じながら私は開ききる前の扉に無理やり体をねじ込んで中に入る

 

視界制限でハッキリは見えないけど中には生命の碑とその前に泣き崩れるプレイヤーが1人いるのだけが分かる。色からしてアスナと同じ血盟騎士団の人だろうか

 

「っ…」

 

瞬間私の頭の中に嫌な考えが過ぎった。嘘よ…そんなはず…でも、それでも1歩、また1歩、碑に歩みを進める

 

次第にさっきの考えを裏付けるように泣き崩れてるプレイヤーの姿がくっきりと確認できるようになった

 

背格好や身につけている見覚えのある装備がさらに私の鼓動を早めた

 

「そんな…」

 

碑の文字が見えるところまで来たところで歩みを止めた

 

見なきゃいいのに、それでも考えを否定するために

 

思い当たるあの子の名前を探してしまう

 

ひとり、またひとり。そしてついに

 

見つけてしまった、知ってしまった

 

「ユ、ナ……嘘よ」

 

足の力が抜けていく、疑惑が確信に変わったことで頭の中の線が一気に繋がってくのを感じる

 

次第に目の奥から涙が溢れてくる。声にもならない叫びを漏らしながら流れる涙、その涙は地面に触れると染みることなくすぐにポリゴンとなり消え去る

 

まるでこの涙に意味がないかのように、自分のこの感情が嘘であるかのように

 

「…罠だったの、PKプレイヤーの」

 

「え…?」

 

ひとしきり私が泣きはらしたのを見届けたアスナがそう言った。罠…?いったいどういう…?

 

「MPK…って言えばミーちゃんなら分かるダロ?」

 

「…えぇ」

 

悲しみにくれる頭の中を必死に整理してMPKについて考えをめぐらす。モンスターのタゲを利用して第三者をキルしてもらいドロップ品をかっさらう、自由行動が可能なMMOゲームでもよく悪質な行動として取り上げられる行為

 

もっとも普通のゲームならそれも戦略のひとつで、卑怯なやり方ではあるが非難される行為じゃない。だけどここでのMPKはただの計画的殺人…しかもアスナの口ぶりからして首謀者はいつものPK連中

 

しかもよりにもよってそれを実行されたのがもっと人の役に立ちたいと勇気をだして前線に出たばかりのユナがいた日だって言うのがなんとも胸糞な話だ

 

「ごめんミト、私がもっと周りを見れてれば…」

 

「ううん、アスナは悪くないわ。悪いのはあのクズ共よ…」

 

正直今奴らが目の前に来たら勢いに任せて殺してしまいそうなくらい腸が煮えくり返っている。だけどそれをしたら奴らと同じだ…それに今周りにいるみんなを裏切ることになる

 

呼吸を整え心を安定させ頭を整理する…よし

 

「…ごめん少し取り乱した」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

あれたしか

 

「…そういえばレーテは?たしか今日は攻略に行くって…」

 

「レーちゃんは…」

 

「レーテさんは、ユナさんの近くにいて…その瞬間まで彼女を守ろうとしてたの。それで」

 

「まさか…っ」

 

「大丈夫レーちゃんはちゃんと生きてるヨ、ただメンタルやられちゃって部屋に籠ってるけどナ」

 

「そう…」

 

まぁ辛いわよね、人の死を目の前で見届けるのは。しかもいつかの話じゃ私より前からユナのこと知ってるみたいな感じだったし…普段は飄々としてるあの子もメンタルに来るわよね

 

「…どこにいるの?」

 

「さぁ?アーちゃん曰く気付いたらいなくなってたみたいダヨ」

 

「そう」

 

探しに行くしかないわよね。もとより今の私がこうやっていられるのはあの子のおかげなのが大きいんだし、ここで会いに行かずいつ行くのよって話よ。そうと決まれば急いで探しに行かないと

 

…その前に

 

「ノーチラス…」

 

「…なんだ」

 

「…死のうだなんて考えないでね、あの子もそんなこと望んで」

 

「黙ってろ…っ、そんなこと分かってる」

 

「そう…じゃあ、私は行くわね」

 

「勝手にしろ…」

 

私と彼の関係性はそんなにあるわけじゃない。これ以上の言葉はきっと神経を逆撫でするだけね

 

「アスナとアルゴはどうする?」

 

「私はギルドの方で予定が…」

 

「オイラも別件があるから。レーちゃんのことは任せたゾ」

 

「えぇ、任されたわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とは言ったものの、どこから探せばいいのか…」

 

現在の最高階層は40後半…街の数は数百、その中から1人のプレイヤーを探す。どうしたって時間が掛かる…でも探さなきゃ

 

とりあえずフレンド欄から位置情報を見れるか試して…

 

「ユナ…」

 

フレンド欄を開くとユナが死んだことがメッセージとして映し出された。これを消せば私のマシンに残ってるユナとのメッセが全て消える…そう考えると消すに消せない

 

だけどこれを消さないとレーテを探せない…

 

「さようなら、ユナ…ありがとう」

 

指をアイコンに合わせてゆっくりと下ろした、その結果はすぐにデータに反映され私のメッセ欄からはユナの名前は消え過去にしたやり取りのデータがなくなった

 

しばらく黙祷を捧げてからレーテを探すために少ないフレンド欄からレーテを探し出し位置情報を見れるか試してみる…私がみんなから離れてた時は位置情報切ってたからダメ元だけど…って

 

「見れるのね…私たちの店じゃない」

 

隠れる気はないってことね…でも話が早くて助かるわ。それじゃあさっそく行きますか

 

「転移『ーーーーーー』」

 

またしてもなれない感覚に包まれながら転移がはじまる。このなんとも言えない浮遊感がとにかく苦手、なんで普通に立ってちゃだめなのかしら

 

まぁそれも数秒で終わるから苦情を言う程じゃないんだけど…

 

ほぼ毎日のように見るこの光景、けっして広くはない街だけど最低限の店と宿があって少し面倒だけど稼ぎのいいリプレイ可能クエストが常設されてる。本当はよくないのにそんな場所に帰ってきたことで安心感を覚えてる私がいる

 

だけど今はそんなことよりもレーテのこと、すぐに意識を切り替えて自分の店の方へと走り出す

 

私が辛い時もそうでもない時も別にいなくてもいい時もずっと近くにいてくれたよく分からない子。まぁ今の私にとって…たぶんアスナの次の次くらいには大切な友達だと思う、きっと

 

正直今でもなんて言葉をかけたらいいか分からないし、どうすべきかなんてもっと分からない。でもそれがてあの子を気にかけない理由にはならない

 

だから私がするべきことはきっと…前あの子が私にそうしてくれたように。うざいくらいそばにいて寄り添うことなんだと思う、それが間違ってない選択だって信じるしかない

 

そんなことを考えながら走ってるうちに私とリズの店に着いてた、案外街の中心から近いのよね

 

「…よし」

 

一息入れてドアをゆっくりと開ける

 

すると中には

 

「え…あ、ミトちゃんおかえり〜…あははっ」

 

「レーテ…」

 

部屋の隅で酷い顔をしたレーテがいた。サチを失った時のキリトとも似て非なるその顔はおそらく私がこの世界に来てから何度も味わった喪失感、そこからくる自己嫌悪を体現したような複雑なもので

 

レーテがいかに今回の件で傷ついたかがなんとなく分かる…いやおそらくわかった気になってるだけできっと私は何も分かってない

 

それでもできることがあると信じて私はゆっくりとレーテの方へと歩み寄る

 

「ミトちゃんはさ…きっとこんな気持ちだったんだよね…」

 

「多分ね…あの時はあなたのおかげで立ち直れたけど」

 

「あはは…つらいね…誰かの死を見ちゃうのって」

 

「そうね…隣座っていい?」

 

「うん…」

 

近くにある椅子は無視してレーテと同じように床に座ってみる。たまにやるけど結局おしりが痛くなってやめちゃうのよね

 

っと、座ったはいいけどなんて言えばいいのかなこういう時…まずい、これまで友達がそんなにいなかったから人の慰め方が分からない。でもなにも喋らないとはじまらないし…

 

「…ユナのこと聞いたわ」

 

「そっか…」

 

「そういえば…いつかだったかユナに見覚えあるって言ってたけど」

 

「うん…高校の同級生だったの」

 

そうだったのね…関係性の深さこそ違うかもしれないけど私にとってのアスナっていうのが近いたとえなのかしら

 

「こっち初めて会ってからちょっとした時に街で会ってね…向こうも薄々気付いてたから、久しぶりに向こうの話したりしてね…」

 

「そう、だったのね」

 

「うん…向こうじゃ特別仲が良いってほどでもなかったんだけど、まぁこんな目にあった者同士意気投合してたんだ…それなのに、私…私っ…」

 

服の裾を握って俯くレーテ…分かる、辛いわよね

 

「辛いわよね…私も経験あるから分かる」

 

「…似た者同士?」

 

「えぇ、似た者同士ね」

 

「そっか…似た者同士か…」

 

少しずつ裾を握ってた手の力が緩んできた…その隙の逃さず安心させるためにレーテの手を握った

 

「大丈夫…なにがあっても私だけは近くにいるから…」

 

「えへへ…ありがとう…」

 

「まあ元はあなたが私に言った言葉なんだけど」

 

「そっか…そうだったね」

 

ようやくレーテに笑顔が戻った、とにかく上手くいってよかった

 

「ありがとね、慰めてくれて」

 

「まぁいつかのお返しよ」

 

すると何故か私の手を握る力が強くなる…うん、なんで?

 

「えへへ…ミトちゃんの手あったかい」

 

「気の所為よ、この世界にそんな機能ないし」

 

「ううん分かるの。なんとなく、きっとそうだって」

 

「思い込みね」

 

「思い込みでもいいよ、だって今感じてるこの気持ちは本物なんだからさ」

 

本物ね…全部が嘘のこの世界での本物。まぁその中で本物足り得るものがあるとすれば…たしかにこの感じてる気持ちぐらいなんだろうなって

 

レーテのたまに出る芯を食った発言は何なのかしらね…彼女らしいっちゃ彼女らしいけど

 

「…ご飯でも行く?」

 

「うん、行く」

 

「分かった…あの、レーテ?手離さない?そろそろ」

 

「いいじゃん、今日くらい」

 

「っ…今日だけよ」

 

「えへっ、ありがと」

 

はぁ、なんか調子狂うわね。レーテがこうも塩らしいと

 

 







せっかくならリアルのあの日で区切りつけたいよね

がんばりまっせ
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