ソードアート・オンライン 憂きし心のメヌエット 作:あらびきバナナ
2022年11月6日、12時55分
お母さんにお願いして手伝いも午前で終わらせたから気兼ねなく今日は徹夜でゲーム三昧ね
あと数分もすればソードアート・オンラインが始まる。ベータ以来、1ヶ月ぶりぐらいにあの世界に行けるとなれば朝から私もテンションが上がってる
テンション上がりすぎて10分前からナーヴギア着けてスタンバイしちゃってる、正直ちょっと首が痛い…いいや1回外そ
「はぁ…案外蒸れるんだよなぁ」
まぁまだナーヴギア自体発売して数ヶ月だし後継機とか出ればその辺も解決されるのかな
ってもうあと2分じゃん!!
「あー重い…」
多分本来の使い方としてはベットに寝転がって使うのが正しいんだろうけど…私の部屋の配置的にパソコンとベットが対角線上にあるから難しいんだよなぁ
ま、そのへんも年末の大掃除の時にやるまでの辛抱ね
っと、そろそろか…ちょっと緊張しきた
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よしっ、いざ
「リンクスタート!!」
SAOの世界へ!!
〜〜〜〜〜〜
ここは…あ、キャラクターメイクか。名前は…ってベータの時の奴残ってるのか。ならそれでいいや
パスワードは……っと
『それでははじまりの街に転送します』
そうそうこの転送時間が1番テンション上がるのよね!
「…ん」
おぉ、懐かしー!!やっと帰ってこれた!!アインクラッドに!!視点は相変らずいつもの倍くらいあるしキャラメイクもしっかり通ったぽい?
「あーあー」
やっぱり声は設定し直さないとダメか…えっと確か設定のボイスチェンジャーのしたから7番目のこれだったかな
「あー、あー…ふっ」
そうそうこの声!!よしっ、ミト完全復活!!なんてね。そしたら早速武器屋で例の武器を…
「友達を探してるんです!!」
え?今明日奈と似たような声が…そんなわけないか、そもそもあの娘がこっちに来てるわけないし。まさか明日奈と一緒にやりたすぎて幻聴が聞こえるようになったのかな私
ちょっとヤバいな
「その子の名前は深澄って言って…えっと」
はぁ!?えっ?…本当に明日奈じゃん!!えっ?なんで?ってそれどころじゃない!!多分あの娘放っておいたら私の個人情報を暴露し続けるでしょ、止めなきゃ!!
って、やっぱり走りずらいなこの体!!もうゴリラみたいになってもいいから急がないと
「だから兎沢深澄って…」
「待て!!」
「えっ…ひぃ!!」
「なんで貴方がここに?」
「ちょっ!!えっ?誰!?」
「私よ、深澄深澄」
「深澄なんて知らな…え?」
あ、そうか声変えてるから分からないのか…仕方ないから戻そう
「…だから深澄だって」
「あれ声…でも私が探してるのは貴方じゃないです。深澄はもっと」
あーもう!!だから!!
「本名を大声で呼ばないで!!」
はぁ…最悪課金してアバター変えないとなぁ…頑張って作ったのに
とりあえず広場からはものすごい勢いで明日奈を連れて逃げてきた…はぁもう
「というか…こっちに来るなら言ってよ」
「ごめん、お兄ちゃんの部屋にあるのを見て思いつきでつい…」
「全く…とにかくこっちにいる間は私のことはミトって呼んでね?分かった?」
「うん…」
あー、落ち込んじゃった。別にそんなに怒ったつもりないんだけど、この見た目そんなに威圧感があるかな?
「…はぁ、別に怒ってないから。ほらこれでも飲んで」
「うん、ありがとう…これ甘いね」
「でしょ?」
「美味しい…深澄はなんでそんな…見た目なの」
「深澄じゃなくてミト!!…こういうキャラが好きだから、明日奈こそ現実の見た目のまま…そういえばここに来る前に名前入れたと思うんだけど、そこにはなんて?」
「名前…アスナって入れたけど」
「はぁ…見た目も名前もリアルのまま。貴方はもう少しネットに対して詳しくならないとね」
「あはは…」
それにしても明日奈がいるとなると予定を変えなきゃなぁ。まぁそういうのを行き当たりばったりで考えるのもありかな
でもとりあえずは
「それじゃあそろそろ行こうか、このゲーム1番の醍醐味を教えてあげる」
「醍醐味?」
「外に出てモンスターと戦うの」
「いやでも私このゲームのこと全然」
「大丈夫、アスナは運動神経もいいし。それに私もしっかり教えるから」
「でも…」
うーん、嫌っぽいのに無理にやらせても逆効果かな。どうせなら最初は楽しい思い出を残して欲しいし
「…じゃあこの街を見て回ろうか、それも醍醐味のひとつだからね」
「それならいいかな?…というか醍醐味がいくつあるのよ」
「ふふっ、たくさんよ」
じゃあ早速、アスナに楽しんでもらうぞ!!
「綺麗だね、ここの景色」
「そうね」
ここには来たこと無かったけど、というかこの塔自体登れるなんて知らなかったけど、確かにこれはいい。街にいながら外の景色も見えるしSAO特有の太陽も見えてたしかにいい
本当なら戦闘したかったけど、街を見たり食事したりするのも…まぁアスナとならたまになら、やってもいいかもなぁ
「…アスナ」
「なに?ミト」
「ありがとね、誘いに乗ってくれて。楽しかった」
「それを言うなら私もだよ、ミトが誘ってくれなかったらこのゲームをやろうなんて思わなかったんだから。だから私もありがと」
「ふふっ、そっか」
「うんっ!!」
ほんといい笑顔。出来ればその笑顔を独り占めしたいけど…無理だよね、明日奈には沢山友達いるし私だけってのは無理だよね
「そういえばさ」
「ん?」
「このゲームって今日から始まったんだよね?なんでそんなにみす…ミト詳しいの?」
「あー…まぁ長いこと予習してたから」
「予習?」
「そ、予習」
まぁかっこよく言ってみたけど、ただのベータテストのことだから。そんなに大したことはないんだけど…とか言ってたらもう17時すぎてる!?
ほんと、なんでこんな楽しい時間ってすぐ終わっちゃうんだろう
「アスナ、そろそろご飯でも食べに行かない?美味しいお店に連れてってあげる」
「ご飯…って嘘もうこんな時間!?ごめんもう帰らなきゃ!!」
「ご飯は?」
「せっかくだけどまた今度ね、ミトはこの後どうするの?」
「私はまだやることがあるから」
むしろそれが本来の遊び方なんだけど…それはまぁ言わなくていいか
「そっか、じゃあまた学校で」
「うんまたね、くれぐれも今度は学校でミトなんて呼ばないでね」
「うっ…気をつける」
ふふっ全く…さてじゃあフィールドに行こうかな。ここからだと西側ゲートが近いはず
「ねぇミト、ログアウトボタンってどこにあるの?」
「メインメニューの1番下にだけど…」
「それがないんだよ」
「ほんと?」
…ほんとだ、ログアウトボタンがなくなってる
「おかしい、UIは前と共通なのに…バグ?」
「えぇ、どうし…ってきゃあ!!」
「アスナ!!って私も!?」
なんなのこの青い光は!?