アサルトリリィ ー百合ヶ丘の化け狐ー   作:三狐神

21 / 78
ニチアサでも主人公退場した...........



でも主人公だから化けて出るのを信じます!


それでは、どうぞ!


黎明ⅩⅢ 髪飾り探しと狐の安否

神楽と八狐が爆発に巻き込まれた翌日、百合ヶ丘では神楽と八狐の葬式をしていた

 

そして、墓地には神楽の墓と八狐を祀る祠が寄り添うように建てられた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

百合ヶ丘女学院 食堂____________

 

アールヴヘイムが食堂にいた

 

壱「どうして梨璃が罰を受けないといけないんですか!?」

 

亜羅椰「結梨が人だって認められたなら、梨璃のした事だってお咎めなしって事じゃありません?」

 

天葉「命令は命令。例えそれが間違いから出たとしても、撤回されるまでは有効よ」

 

依奈「命令を守ったり守らなかったりでは、仲間を危険に晒す事もなるでしょう」

 

壱「そんなの分かってます!けど、リリィには臨機応変な状況判断も認められているはずです!」

 

天葉「そうね。でもそれは百合ヶ丘での話。外にはそれを快く思わない人達も居るのよ」

 

依奈「百合ヶ丘には、例え形式上でも梨璃さんを罰する必要があるの」

 

亜羅椰「バッカバカしい」

 

樟美「梨璃さん可哀想.........」

 

壱「それじゃまるで、見せしめですよ.......神楽と八狐も報われないですよ.......」

 

壱は悔しそうに手を強く握る、しかし悔しいのはここにいる全員そうだ

 

政府があんなことをしなければ、もしかしたら神楽と八狐は死ななかった可能性があるからだ

 

そして全員神楽と八狐のことを考えると悔しさで顔を歪めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

某所の廃墟____________

 

??「.........きて...起きて.....神楽起きて!!」

 

神楽「!!?」ガバッ

 

誰かに声を掛けられると、神楽は飛び起きる

 

八狐「よ、よかったぁ~生きてた~」

 

八狐はホッとすると、プシューと力が抜けて神楽に抱きつく

 

神楽は自分の身体を見る

 

服こそ所々破けてたり焼けてたりしてたが傷はあまりなかった。八狐も服は煤だらけだった

 

神楽「はぁ....はぁ.....あれ、ここは.......てか何で俺生きて.......!」

 

神楽は爆発の直前、自分が何をしたかを思い出した

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時_______________

 

神楽は結梨を蹴っ飛ばした後、リボルブアンロックを押して、ドライバーを回転させた

 

「REVOLVE ON」

 

それと同時にスマートレイザーウォッチにブーストバックルを翳した

 

そして、爆発して

 

神楽「うわぁぁぁああああ!!!」

 

身体の上半身と下半身が入れ替わり、その間の無敵時間と、ゾンビマグナムフォームに変身し、思い切り吹き飛ばされこそしたものの、ゾンビフォーム特有のダメージ軽減、マグナムフォーム特有の防弾性能が優れている装甲にブーストによる効果数倍アップが見事に機能して、ダメージを殆ど受けずに済んだのだ

 

 

 

 

 

 

回想終了______________

 

神楽「.............ほんと、あの時は咄嗟だったし.....よかったぁ~」

 

神楽は自分の命が助かったことにホッとしていた

 

八狐「...................」

 

八狐は神楽から顔を離れさせると神楽の顔をジッと見る

 

神楽「な、何だよ.....」

 

八狐「.......死ぬの、怖いんだ」

 

神楽「.............人間、誰だってそうだろ」

 

神楽は少し顔を背ける

 

八狐「..............ねぇ神楽。私と契約して後悔とかしてない?」

 

八狐は梨璃達とした話を思い出し、神楽にそう尋ねる

 

神楽は一瞬目をポカンとした後、口元に笑みを浮かべると

 

神楽「何言ってんだよバーカ」

 

八狐「いてっ」

 

と右手で狐を作ると、八狐の頭をデコピンで小突く

 

神楽「契約したあの日から後悔なんてしてねぇし、大体俺は八狐と出会えてよかったって思ってる。だってこうして一緒に萬屋開いて、飯食って、遊んだり、色んな思い出作れてるんだ。今更後悔なんてするかよ」

 

神楽は即答し、八狐を抱き締める

 

神楽「だからそんなこと言うな、頼むから......」

 

八狐「............ありがとう、少し気持ちが軽くなったよ」

 

八狐はどこか救われた、というような声色で言う

 

神楽「でも、何で急にそんなこと聞いたんだ?」

 

八狐「うーん、秘密」

 

八狐は神楽から離れると、神楽に笑いかける

 

神楽「んだよそれ...........まぁ今は、百合ヶ丘にどうやって帰るか考えようぜ。かなり遠くに飛ばされちまったからな」

 

八狐「そうだね、早く帰らないと皆心配するし」

 

神楽と八狐は立ち上がると、ブーストライカーを起動し、走り始める

 

暫く走ると案内標識を見る。そこには広島、岡山、大阪と書いていた

 

神楽「マジかよ、変な方向に飛ばされてったな。俺達」

 

そう、神楽達が飛ばされたのは山口県の西側の方だった

 

神楽は相当遠くまで飛ばされたのを知り、驚きながら運転する

 

神楽(...........多分だけど、お墓とか作られてんだろうな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

梨璃は、百合ヶ丘の小さな部屋で謹慎処分を受けていた

 

梨璃「...................」

 

夢結「梨璃」

 

ドアが開き、夢結がやってきた

 

梨璃「夢結様、どうして........誰とも会えないって........」

 

夢結「シュッツエンゲルの特権ね。と言っても、ほんの十分程度だけど」

 

夢結「どうかしら?具合は」

 

梨璃にそう聞くが

 

梨璃「分からないです.........」

 

梨璃は曖昧な答えを返した

 

夢結「そうね。バカな質問だったわ」

 

梨璃「いえ............」

 

夢結は梨璃の隣に座った

 

夢結「髪がボサボサね。こんな時でも、身嗜みは大切よ」

 

梨璃の頭を撫でていると、何かに気付いた

 

夢結「梨璃、あなた髪飾りは?」

 

梨璃「え?ああ、そうですね.........」

 

梨璃はあの戦いの時にヒュージの攻撃の流れ弾を食らって髪飾りを落としていた

 

梨璃「無くなっちゃったんですね...........」

 

梨璃は海で拾った神楽の忘れ形見の六枚の古銭をギュッと握り締める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一柳隊 控室_________

 

そこには梨璃を除く一柳隊の全員が集まっていた

 

楓「髪飾り?あの四つ葉のクローバーのですか?」

 

二水「そういえばなくなってたかも」

 

鶴紗「夢結様、それを探すつもりか?」

 

夢結にそう聞くと

 

夢結「ええ」

 

楓「まさか浜辺で無くした髪飾りを探す話とは、思いもよりませんでしたわ」

 

夢結「あなたが頼れと、言ったのでしょう?今の梨璃は、心に固い殻を作ってしまっているわ。後悔や悲しみをその内側に押し込め続ければ、何時かは自分で自分を呪うようになるでしょう」

 

楓「まるで、誰かさんのようですわね」

 

楓の言っていることはあながち間違いではないので否定は出来ない

 

結梨「梨璃、悲しそうな匂いがした」

 

夢結「ええ、そうね」

 

夢結は結梨の頭を撫で、話を続ける

 

夢結「梨璃には、そんな風になって貰いたくないの」

 

神琳「髪飾りを見つければ、梨璃さんが立ち直ると?」

 

夢結「................」

 

夢結は首を縦に振れる程の確証を持っておらず、黙ってしまう

 

楓「ああもう!分かりましたわ!やりゃあ良いんでしょう!」

 

見てられなくなった楓が自棄になって言う

 

神琳「奇跡は自らの手で起こすものです。普通の人なら無理だとしても、私達にはレアスキルがあります」

 

鶴紗「探し物に便利なレアスキルなんてあったか?」

 

神琳「レアスキルは、組み合わせる事で無限の可能性を引き出せます。特に私のテスタメントは、増幅系のレアスキルですから、それで知覚系のレアスキルを強化して」

 

神琳の言葉を聞いて二水は理解した

 

二水「そっか!私の鷹の目を強化して貰えば良いんですね!」

 

楓「あら。私のレジスタだって知覚系ですわよ」

 

ミリアム「ならば、ワシのフェイズトランセンデンスでマギの供給か。雨嘉と鶴紗は何じゃったっけ?」

 

雨嘉「私のは天の秤目、ナノレベルで対象の位置を把握出来るレアスキル」

 

鶴紗「ファンタズム、未来予測みたいな物だ」

 

神琳「知覚系が多いのは幸いね。ええと、夢結様は.......あ」

 

夢結「私のルナティックトランサーなんて、どうせ馬鹿みたいに暴れるだけで.........」

 

夢結は自分のレアスキルが役に立たないことに落ち込んだ

 

梅「気にすんな!私の縮地だって、ここじゃ役に立たないから!」

 

結梨「そういえば、私は?」

 

神琳「結梨さんはもう数十行後に力を貸してもらいますから」

 

鶴紗「おい、メタ発言すんなよ神琳」

 

神琳はにこやかに言い、鶴紗はツッコミを入れる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

一日目_________

 

神琳「テスタメント、参ります!」

 

テスタメントを発動。二水の周りに青い波動が展開された

 

 

 

二水「た、鷹の目!」

 

鷹の目を発動。二水の両目が赤く光った

 

ミリアム「フェイズトランセンデンス!受け取れ!ワシのマギ!」

 

テスタメントとフェイズトランセンデンスが二水の鷹の目を強化させた

 

二水「ぎゃっ!!」

 

そしてそれが二水に直撃した

 

二水「し.........視界が広がって........色々見えます!見え過ぎますーーー!!」

 

あまりにも効果がハイになり過ぎて、地球全体を見た。どこぞのサッカー漫画の主人公も驚きの俯瞰視野能力が発動した

 

二水「はわわわわわわ.........」

 

二水とミリアムは倒れた。ミリアムに至ってはフェイズトランセンデンスの代償である

 

神琳「二水さんに負担が掛かり過ぎましたね。失敗でしたがいいデータが取れました。今日の所はこれくらいにしておきましょう」

 

ちゃんとメモを取って記録した

 

ミリアム「よ、よかないわ〜」

 

楓「前途多難ですわ...........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二日目____________

 

 

神琳「昨日の失敗を踏まえて、今日は新しい組み合わせで行きます。まずは二水さん」

 

二水「また私!?」

 

神琳「安心して。今度は二水さんの鷹の目のスキルを皆さんに分担して貰います。さぁ!行きますよ!」

 

ミリアム「ファイト一発!おりゃあ!!」

 

聞き覚えのある掛け声でフェイズトランセンデンスを発動する

 

テスタメントとフェイズトランセンデンスで他の皆に鷹の目を共有し、その影響で全員の目が赤くなる

 

ミリアム「くっ、はっ!」

 

ミリアムが倒れた(定期)

 

梅「おお!何か鳥になったみたいだ!」

 

鶴紗「これが鷹の目か」

 

それぞれ探していたが、見つからなかった

 

楓「とは言え、まだまだ焼け石に水ではなくて?これなら私のスキルの方が..........ん?」

 

足元を見ると、何かが砂に埋もれていた

 

楓「これは..........」

 

何か黒い焼け焦げた物があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

三日目_______________

 

 

 

楓「さ〜!今日も張り切って参りましょ〜!」

 

楓は妙にハイテンションだった

 

鶴紗「急にどうした?」

 

ミリアム「腹でも壊したか?」

 

鶴紗とミリアムは怪訝な顔をする

 

楓「千里の道から一歩ですわ!」

 

夢結「さっさと始めましょう」

 

一柳隊の皆は髪飾り探しを始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

その頃の神楽達は_________

流石に疲れが溜まったのか、京都で高速を降りてゆったりとしていた

 

神楽「ここが京都かぁー、初めて来た」

 

神楽達はブーストライカーをブーストバックルの中に戻すと散策を始める

 

八狐「私も、父上から土産話を聞いただけで京都には一回も行ったことないよ」

 

八狐が神楽の隣を歩きながらそう言う

 

神楽「...........今日はここで一泊しよう」

 

八狐「いいね、取り敢えず金閣寺行こ!」

 

八狐は神楽の手を引っ張る

 

神楽「おいおい、俺達は旅行にk.....」

 

旅行に来た訳ではないと言おうとした神楽だが、止める神楽

 

神楽(いや、たまにはこういうのも、悪くはないか.......)

 

神楽「うっし、じゃあ行こうぜ」

 

八狐「うん!」

 

神楽と八狐は京都を散策し始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

百合ヶ丘女学院 浴場_________

 

大浴場ー

 

この六日間、髪飾りは見つからなかった

 

ミリアム「あぁ〜お湯が骨身に染みるぞい〜」

 

神琳「ここの所、冷えますものね」

 

だんだんと冬になってきて大分寒くなっている

 

二水「あぁ.........どうしよう......明日には梨璃さんの謹慎が解けちゃいます〜」

 

結梨「むぅ~..........」

 

雨嘉「結局見付からないのかな......?」

 

鶴紗「四つ葉のクローバーだけに」

 

壱「梨璃が戻って来るのに何が困るの?」

 

亜羅椰「ねぇあなた達、最近浜辺で何してるのよ?」

 

すると、アールヴヘイムの一年メンバーが集まった

 

二水「え?それは.........」

 

雨嘉「探し物をしてるんだけど.........」

 

樟美「探し物?」

 

一柳隊の一年生は壱達に事情を話した

 

壱「そっか。梨璃の髪飾りをね」

 

樟美「私も手伝いたい」

 

二水「え?いいの?」

 

すると、アールヴヘイムの面々が協力を申し出てくれた

 

亜羅椰「早く見付けないと、何時次のヒュージが現れるか分からないでしょ?」

 

壱「また戦闘があったら見つからないかも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

七日目____________

 

海岸になんと、百合ヶ丘の全生徒が梨璃の髪飾りを探すのを手伝いに来てくれたのだ

 

夢結「ありがとう........恩に着るわ......」

 

壱「プッ!」

 

天葉「恩に着るって、何時の人よ?」

 

夢結の言葉に少し笑う壱と天葉

 

夢結「ごめんなさい........こんな時、どう言えばいいか分からなくて.......」

 

天葉「仲間を失ったのは、私達も一緒よ。だったらせめて、落ち込んでいる梨璃の為にも何とかしたいと思うのは自然な事でしょ?」

 

依奈「それに、神楽なら「自分の死を悲しんでる暇があったら、その時間を他の事に使え」って言いそうだし」

 

依奈は神楽の性格から、言いそうなことを言った

 

楓「ゔぇっくし!!」

 

雨嘉「うわっ!!」

 

すると、楓が現れてくしゃみをする

 

雨嘉「居ないと思ったら先に来てたんだ.........」

 

神琳「大丈夫です?」

 

楓「いえ、お構いなく.........」

 

百合ヶ丘全生徒は手を繋ぎ合わせる

 

天葉「レアスキルを合成させるなら、接触式の方が非接触式よりも効率が良いわ。とは言え、こんなに大勢でやった事はないけど..........」

 

マギをしばらく発動させる

 

天葉「今よ!!」

 

ミリアム&亜羅椰&結梨「必殺!!フェイズトランセンデンス!!」

 

天葉の合図でマギを三人のフェイズトランセンデンスで供給させた

 

すると、何か光る物の影が見える

 

夢結「!」

 

全生徒「あったーーー!!!」

 

すると楓が梅に飛び乗る

 

楓「彼処です梅様!!」

 

梅「何だ!?」

 

楓「レアスキル縮地ですわ!!ハイヨーー!!」

 

馬を走らせる掛け声を上げる楓

 

梅「お、おう!!」

 

縮地を発動させて、光ってる方へ向かった

 

鶴紗「何だ..........?」

 

海の上を梅は走っていた

 

梅「うおおおおおーーーーー!!!」

 

楓「もう少しですわーーーー!!!」

 

梅「行っけーーーー!!楓ーー!!」

 

梅は力を込めて、楓を海に投げ込んだ

 

楓「やあああーーーー!!!」

 

楓はジョワユーズで海の中へ飛び込んだ。そして遂に、梨璃の髪飾りを手に入れた

 

楓「ありましたわーーーーーー!!!!」

 

楓は梨璃の髪飾りを高らかに掲げる

 

楓と梅は何とか岸に戻ってきたが、寒い海の中に飛び込んだので

 

楓&梅「ぶぇっくし!!」

 

二人は風を引いて、焚き火で暖を取っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________________

 

謹慎部屋の前____________

 

謹慎が解除され、梨璃は部屋から出た

 

部屋を出ると、生徒達が立っていた

 

夢結「ごきげんよう。梨璃」

 

梨璃「夢結様?皆さん?」

 

梨璃は皆がこうも自分を迎えていることに驚いていた

 

楓「梨璃さん。さぁ、これを」

 

楓から髪飾りを受け取った

 

梨璃「これ...........」

 

楓「さぁさぁ。何時までもご覧になってないで、さっさとお付けになって」

 

梨璃は髪飾りをしばらく見つめて

 

梨璃「........これ、何処に売ってたんですか?」

 

と楓に聞く

 

楓「え!?」

 

その言葉を聞いて生徒達は驚いていた

 

梨璃「私の無くしてたのとそっくり.........」

 

二水「そっくり!?」

 

結梨「これ違うの!?」

 

雨嘉「同じ物じゃ.......!?」

 

梨璃「私のは四つ葉の一枚に罅が入ってたの。でもこれには無いし..........」

 

梨璃がそう言うと楓は

 

楓「オホ、オホホホ........それはリサーチ不足.......」

 

夢結「どう言う事かしら?楓さん」

 

楓「え!?いいいいやですわ夢結様、そんな怖い顔して........オホホホ.......」

 

楓は隠しきれないと悟ったのか黒焦げの四葉のクローバーの髪飾りを出した

 

夢結「これは..........?」

 

梨璃「これ........これ、私のです!」

 

二水「梨璃さんの髪飾りが二つ!?」

 

汐里「新しいのは、楓がご自分で作ったんです」

 

二水「汐里さん!?」

 

結梨「どう言う事?」

 

楓は、少し黙るとポツリポツリと訳を話す

 

楓「.......本物は二日目だか三日目だかに、浜辺に見付けていましたの。だけど、例え見付かっても、これだと余計梨璃さんを悲しませるだけかと.........」

 

神琳「では、今日の昼間見付けたのは..........」

 

楓「あんな大掛かりに探されては、流石に本物の在り処がバレてしまいますわ。朝から早起きして仕込んだというわけですわ」

 

ミリアム「わしらまで謀ったとは.........!」

 

楓「で、私が最初にそれを手にして、昨夜出来たばかりの偽物と摩り替えたと言う寸法ですわ」

 

雨嘉「楓が、そんな手の込んだ事を.........!」

 

全てを言い楓はその場に座り込んだ

 

楓「ええええええ!梨璃さんや皆さんを欺いたのは紛れもない事実ですわ!!煮るなり焼くなり好きになさって下さいまし!!バレたらバレたで、私一人が全ての責めを負えば済む事ですもの!!」

 

壱「思いっきり汐里を巻き込んでるし!」

 

壱は楓にツッコミを入れる

 

汐里「いえ。私は工作室をお貸ししただけで、何をなさっていたかは、ここで知りました」

 

梨璃「................」

 

梅「楓...........」 

 

楓「な、何ですの............?」

 

梅は楓に話し掛ける、そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅「お前、良い奴だな!!」

 

汐里「うんうん!」

 

楓「え!?」

 

楓は予想外の言葉に動揺していた

 

梨璃「ありがとう。楓さん」

 

楓「ど、どう致しまして........」

 

梨璃「それに、皆さんも。楓さんの言う通りかも.........この髪飾りだけだったら、私、辛い事しか思い出せないかも知れない.........だけど、こっちのもあれば、皆の気持ちを感じて嬉しい気持ちになれるから。私には、どっちも本物です」

 

楓「は、はぁ.........それはあれですわね!狙い通りって奴ですわね.......!あはははは........」

 

夢結は楓に話し掛ける

 

夢結「お立ちなさい。私からもお礼を言うわ。ありがとう。楓さん」

 

楓「そんな!私は梨璃さんの為にしたんです。夢結様にまでお礼を言われる筋合いはございませんわ」

 

夢結「シュッツエンゲルとして、姉として言っている」

 

楓「あ~、それはあれですわね。梨璃さんは私のものよ。渡さないわっと言う私への牽制ですわね?」

 

夢結「ええ、その通りね」

 

楓「あー!認めましたわね!?」

 

鶴紗「もう止めとけ。お前はよく戦った」

 

生徒達は笑った

 

梨璃「あはは.........あ、あれ?」

 

突然梨璃の涙が流れた

 

夢結「?」

 

梨璃「どうしたんだろう.....嬉しいのに..........何で...........う、うう.........うああああああ!!」

 

そして、梨璃は泣いてしまった 

 

夢結「お泣きなさい。梨璃。今のあなたに必要なのは、何でもいい。自分の気持ちを表に現す事よ」

 

梨璃「神楽さんと八狐ちゃんは........いつも私達の為に必死に戦ってて......今回だって.......なのに....私は.....何も出来なくて......何も返せなくて......!」

 

夢結は優しく梨璃を抱きしめる

 

夢結「あなたは出来るだけの事をしたわ。あれは、誰にも防げなかった.........」

 

他の生徒も、神楽と八狐の事を思い出して泣いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

その頃の神楽達は______

 

神楽「はぁ!?通行止め!?」

 

神楽はブーストライカーを道路の路肩に止め、電子版を見る

 

そこには

 

「東名高速道路はヒュージにより道が破壊された為、通行止めにします」

 

と書かれていた

 

神楽「...........マジかよ........」

 

東名高速道路が駄目なら、迂回しなければならないことにショックを受けた

 

八狐「どうする神楽?」

 

八狐は神楽に話し掛ける

 

神楽「...........しょうがない、一旦降りて、そこからまた高速に乗って長野から埼玉の方に迂回して南に移動しよう。時間はかかるけど」

 

八狐「オーケー」

 

神楽は、一旦高速を降りると進路を変えてまた走り出した

 

神楽(早く帰らねぇと.......待ってろよ、皆!)

 

神楽はバイクのスロットルを思いきり捻り、スピードを上げるのだった




バイク紹介

ブーストライカー(愛称:コンちゃん by神楽)

ブーストバックルの拡張車両。狐の姿に変身するギーツモードが存在し、敵を踏み潰したりして暴れまわる。ブーストタイムなど、必殺技発動時は使用者の必殺技のサポートをする。神楽には懐いているが自分勝手なときがあり、機嫌が悪かったり、眠かったりするとブーストバックルに引きこもったりする(それでもブーストタイム時や戦闘時はちゃんと出てきてくれる)

次回、「黎明ⅩⅣ 暗雲、そして___」、お楽しみに!

神楽の上級生に対する呼び方を何にするか

  • ○○様
  • 〇〇先輩
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。