それでは、どうぞ!!
夢結と祀の部屋______
美鈴「ルームメイトは早朝から仕事のようだ。生徒会も忙しいね」
夢結は幻影の美鈴の声で目が覚める
美鈴「思うにこの僕は、夢結の罪悪感の現れなんじゃないかな?仲間を守り切れず、大切なシルトの心にも傷を負わせてしまった。誰のせいでもないと言いながら、君は自分を責めている。夢結が思う以上に、夢結自身の心も深手を負ったんだ」
夢結「あなたはただの幻......本当のお姉様じゃない.........」
美鈴「そうだね。だけど気を付けて。見ると言う事は、影響を受ける事でもある」
そう言われて夢結は目を閉じる
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梨璃と閑の部屋______
閑「ごきげんよう、早いのね」
梨璃「ごきげんよう閑さん。ちょっと朝練に」
梨璃は制服に着替え終える
閑「朝に弱い梨璃さんにしては、随分続くのね」
梨璃「私、皆を守れるように、もっと強いリリィになりたいから!何だか、夢から覚めたみたい。私、お姉様に憧れてここまで来ちゃったけど、リリィって人を守るものなんだよね。分かってたつもりだったけど、私、自分の事ばっかりで............」
閑「そう自分を追い込まない方が良いわ。責任感と罪悪感はきちんと分けないと、身を滅ぼすわよ」
梨璃「あはは、ありがとう。ハッキリ言ってくれて。じゃ、行って来ます!」
閑「いってらっしゃい」
閑は部屋から出る梨璃の背中を見送る
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リリィの墓地______
二水と結梨は神楽と八狐の墓参りに来ていた。神楽と八狐の墓には沢山の花やお菓子、手紙が添えられていた
梨璃「二水ちゃん、結梨ちゃん?」
二水「はうわっ!」
結梨「梨璃.......!?」
急に呼ばれて驚く二水と結梨
梨璃「あ、ごめん」
二水「り、梨璃さん、ごきげんよう」
梨璃と二水と結梨は墓場の近くにあるベンチに座った
二水「リリィになれば、何時かはこんな事もあるって、覚悟はしてたつもりだったけど.......」
梨璃「私もだよ。すぐにはどうにもならないって、お姉様も言ってた」
すると二水は梨璃にこう言った
二水「梨璃さん?なんか前より変わりましたね?」
梨璃「え?そうかな?」
二水「はい、前より強くなったみたいです」
梨璃「そうかなぁ........だったらそれ、お姉様、それに神楽さんと八狐ちゃんのお陰だよ」
結梨「梨璃............」
結梨は梨璃の顔を覗き込む
二水「羨ましいです.........」
梅「大丈夫。ふーみんならきっと」
二水「うわあ!?」
後ろから梅が出て来た
梅「本当に誰も居なかったら、私がシュッツエンゲルになってやろうか?」
二水「本当ですか!」
鶴紗「当分シルトは取らないんじゃなかったのか?先輩」
猫を頭に乗っけた鶴紗が出て来た
梅「そうだっけ?」
神琳「あら。先を越されましたね」
梨璃「神琳さん、雨嘉さん」
雨嘉と神琳も来ていた
結梨「二人も神楽と八狐の墓参りに?」
雨嘉「うん、あれ?さっき楓も見掛けたけど.........」
神琳「出ていらしたら?」
すると、楓が茂みの中から出てくる
楓「こう言うウェットなシチュエーションは、私の柄にそぐいませんから」
結梨「楓」
梅「柄って柄か?」
二水「皆集まっちゃいましたね」
一柳隊の殆どがこの場にいた
梅「居ないのはミリミリと夢結だけか」
神琳「ミーさんは昨夜「百由様の研究を手伝うのじゃ〜!」とか何とか仰っていたから、夜なべでもしたのでしょう」
梅「ミーさん?」
神琳「長いので」
ミリアムに新しいあだ名がついた
梨璃「.................」
楓「どうかいたしまして?」
梨璃「私、この頃お姉様と会えてなくて.......」
雨嘉「確かにこの何日か、ミーティングルームでもお見かけしない」
梅「あれ?講義や演習にはちゃんと出てるぞ?」
梨璃「最後にお会いしたのは、ここで一緒に神楽さんと八狐ちゃんのお墓参りに来た時で..........」
理事長室_________
百由「こう言うのは本来、私の役目じゃないんですが........報分析の一環として、美鈴様について調べてみました」
百由が来たのは、美鈴の調査の結果を伝えるためだ
百由「皆の記憶にある美鈴様は品行方正で、その立ち居振る舞いには一点の曇りもない優秀なリリィだった」
史房「えぇ。そうね」
百由「では、美鈴様がカリスマ持ちだった事は?」
祀&眞悠里「え!?」
二人は百由の報告に驚く
史房「カリスマ?違うわ。美鈴様のレアスキルは........」
百由「そう。公式の記録にも、美鈴様のレアスキルがカリスマだったと言う記録はありません。でも、そうでないとちょっと辻褄が合わなくて..........」
咬月「辻褄とは?」
咬月はそう聞く
百由「CHARMの契約を書き換えるには、相応の手続くが必要です」
史房「えぇ」
百由「美鈴様は戦闘の最中に、契約と術式を瞬時に書き換え、マギを通じてヒュージに影響を与えたと言う事になります」
高松「そして手負いのヒュージがネストに戻り、影響を広めたと?」
眞悠里「確か上位スキルの存在が予言されていたはず.........」
史房「レアスキル、ラプラス」
祀「人の記憶を操作する事すら可能と言われていますが、実例の報告はまだ.........」
眞悠里「当事者にも話を聞くべきです」
祀「では私が。夢結とはルームメイトですから」
百由「あ〜いえ。それは私から。久し振りにちゃんと話してみたいんです。これでも中等部時代は仲良かったんですよ?主観ですけど」
百合ヶ丘女学院 回廊_________
梅はある提案をした
梅「なあ梨璃。今度パーティーをやろうよ。勿論夢結も呼んで皆で!」
梨璃「でも今はもっと訓練して.........」
雨嘉「根を詰めるのも良いけど、息抜きは必要だよ」
神琳「生活にはメリハリがありませんと」
雨嘉の言葉に神琳も同調する
二水「そうだ!ラムネパーティーなんてどうです?」
梨璃「え?ラムネ!?」
梅「いいなそれ!」
梨璃「ラムネかぁ..........」
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廊下_________
梨璃は廊下で歩いていると夢結を見つける
梨璃「お姉様!」
梨璃は夢結の方に走る
梨璃「捕まえました!お姉様!」
美鈴「梨璃。墓参り以来だね」
夢結には、また美鈴の幻影が現れる
夢結「....................」
梨璃「あの、皆が私の為にラムネパーティーを開いてくれるって。お姉様も来て下さいますよね?」
夢結「.......ごめんなさい。今は........」
その場を去ろうとしたが、梨璃が夢結の腕を掴んだ
梨璃「待って下さい!」
美鈴「懐に入るのが上手いね。相手の隙を見逃さないのか、隙を作らせるのか、この子もカリスマ持ちなら後者かな?」
夢結「やめて...........」
梨璃「!?」
夢結が冷たくそう言うと、梨璃は腕を離し、夢結はその場を去る
梨璃「お姉様......どうして.......?」
梨璃はその場でただ茫然と立ち尽くした
部屋に戻った夢結は部屋に閉じ籠った
夢結「.......................」
美鈴「夢結はカリスマ持ちに好かれるのかな?これは偶然だと思うかい?夢結は彼女を自分から受け入れたと思っているようだけど、それは本当に君の心にあったものなのかな?」
すると地震が発生し、そしてヒュージネストから三つの光が放たれた
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理事長室______
史房「ヒュージネストから射出された物体は三つ。弾道軌道の最高到達点は三千八百キロで........」
眞悠里「目的地は?」
史房「それが.......予想される放物線は、地球を一回りしてここへ.......」
眞悠里「戻って来る!?三つともか!?」
射出された物体の標的は百合ヶ丘女学院だった
祀「ネストにだって、相当な負担が掛かるでしょうに......」
高松「百合ヶ丘の全生徒に退避命令を発令する。各自持ち場を離れて、避難区域まで後退するように」
史房「それで済むでしょうか?」
史房は心配そうにそう言う
高松「分からん..........じゃから、早急にな」
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百合ヶ丘の生徒は学院の裏山などに避難する
楓「梨璃さん!よかった。探しましたのよ」
楓が梨璃を見つけて走ってきた
梨璃「楓さん、お姉様は何処か知りませんか?」
楓「夢結様ですか?さぁ?私達より先に避難.......なさる方でもありませんね。あの夢結様が可愛いシルトを置いて先に避難するような.........聞き分けの良いシュッツエンゲルな訳ありませんもの」
夢結「やめて......お姉様........」
梨璃「っ!美鈴様?」
あの時、梨璃は夢結の言葉を聞き逃していなかった
梨璃(やっぱり、まだお姉様は美鈴様のことを........!
三体のヒュージが地面に落下し、そして三角形を作り、結界を作る
梨璃はそれを見て、夢結の事が心配になった
梨璃「私、戻って見てきます!」
梨璃グングニルを起動する
楓「なら私もお供しますわ!」
楓も円をなぞり、マギを発動しようとしたが、
楓「!?」
マギは発動せず、体勢を崩す
梨璃「楓さん!!」
急いで楓を受け止めた
楓「マギが、入らない.........?」
梨璃「大丈夫ですか!?」
楓「え、ええ..........どうして.......?」
梨璃「先、行ってますね!」
梨璃はそう言って学院の方へ飛んでいった
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百合ヶ丘女学院 夢結の部屋______
美鈴「自分自身を認められない人間は、どうなると思う?憎むんだ」
夢結&美鈴「自分と自分以外のもの、全てを!」
夢結「そう........お姉様は自分自身を呪っていた.........」
梨璃「お姉様!!」
窓から梨璃が入って来た
夢結「梨璃............」
梨璃「お姉様!お迎えに参りましたよ!行きましょう!」
梨璃はそう手を差しのべるが、
夢結「無理よ.........私は何処にも行けない.........ここで戦う事しか..........」
梨璃「何言ってるんですお姉様!!一緒に逃げましょう!!」
夢結「私に指図しないで!!梨璃..........あなたもレアスキルで私を操るの!?」
梨璃「え?」
梨璃は何のことか、さっぱり分からなかった
夢結「美鈴様の幻覚を見ているの........壊れているのよ.....私.........」
梨璃「お姉様、何を.........?」
夢結「美鈴様は...........全てを呪っていた...........これは罠だわ.........あのヒュージは.......私が倒さなくちゃ.......!」
ブリューナクを構えた
夢結「あなたは逃げなさい!」
梨璃「お姉様...........それ、魔法マギが入っていませんよ」
夢結「!!」
ブリューナクにマギが入っていない事に気付いた刹那、梨璃がグングニルでブリューナクを破壊した
梨璃「お姉様は行っちゃダメです!!レアスキルとか罠とか、そんなのどうでもいいです!私は.........いいえ!私がお姉様をお守りします!あのヒュージは私達が倒します!!」
夢結「無理よ........あなたにお姉様を倒せるはず........」
梨璃「美鈴様じゃありません!あれはヒュージです!」
梨璃は外に出ようと窓の近くに足を掛ける
夢結「待ちなさい!!待って...........」
梨璃「行って来ます。お姉様」
梨璃はヒュージの方に向かって飛んでいった
夢結「...................」
避難所_______________
眞悠里「何でCHARMが動かない!?」
眞悠理は戦えない不甲斐なさに悔しさを感じていた
史房「他のリリィのCHARMも使用不能だそうです。こんな事って.........」
百由「先の三体のヒュージは、墜落時の運動エネルギーを利用して、地中深くに潜り込み、マギの結界を展開しているようだけど、あの規模の躯体を構築しながら、リリィのマギにまで干渉するなんて.........」
高松「マギをこうも湯水のように使うとは.........」
祀「先に降りた三体のマギ反応はほぼ消失。新たに出現したヒュージに吸い尽くされたと思われます」
眞悠里「あのヒュージ..........ここからでも、殺気を感じる........」
空中に浮かぶ黒い球体が結界を展開していた
同じく避難所______
そこには、一柳隊の面子の殆どが揃っていた
楓「ああもう!こんな時にCHARMが使えないなんて!」
神琳「今は誰のCHARMも起動していないわ。悔しいのは皆同じです」
楓「ならどうして梨璃さんだけがCHARMを使えたんです?」
ミリアム「梨璃のレアスキルと関係あるやも知れんな」
そこにミリアムが合流する
楓「レアスキル?」
神琳「カリスマ.........支援と支配のスキル」
ミリアム「知っとったか」
神琳「薄々見当は」
雨嘉「カリスマ使いは他にも居るのに、どうして梨璃だけ?」
ミリアム「そこは謎じゃな」
二水「梨璃さんと夢結様、大丈夫でしょうか........?」
結梨「無事だといいんだけど.........」
二水と結梨は心配になっていた
楓「もし、今は自分しかCHARMを扱えないと知ろう者、梨璃さんの事ですから、たった一人であのヒュージに立ち向かい兼ねませんわ」
ミリアム「そこまでおバカと思いたくはないが、梨璃ならありうるのう」
二水「でも戦えるのは、梨璃さんだけですし.......」
梅「梨璃は筋金入りの無鉄砲だからな」
鶴紗「私も、無鉄砲したい!」
雨嘉「うん!こんな所で何も出来ないなんて嫌だ!」
神琳「勿論、諦めるには早過ぎます」
雨嘉「うん!」
結梨「私も、諦めたくない!」
ミリアム「そらそうじゃ!ワシらが張り子の虎で終わるなでありえん事じゃ!」
楓「当たり前ですわ!」
二水「そうですね.........そうですよね!」
梨璃はただ一人、ギガント級ヒュージと対峙していた
梨璃(神楽さん..........私に力を........!)
梨璃はポケットに古銭を六つ入れていた
ヒュージは、梨璃に向けて光弾を放つ
梨璃「っ!」
梨璃はCHARMを構えて、迎え撃とうとする
??「天気は晴れ、時々曇りらしいんだけどな。ヒュージが曇りにしてんのか」
梨璃「えっ?」
何処かから声が聞こえる
??「ま、いいや。天気雨になる可能性もあるので、狐の嫁入りにご注意を」
パチンッ!
指パッチンが鳴ったその次の瞬間、ヒュージが放った光弾を空から降ってきた無数の弾丸が滝のように落ちてきて、ヒュージの光弾を叩き落とす
空から、二つの影が降り立った
??「よぉ、ヒュージ。随分暴れてるから、化けて出てきてやったぜ」
その二つの影は_________
神楽と八狐だった
梨璃「っ!神楽さん........!八狐ちゃん........!」
梨璃は目を見開いて二人の背中を見る
神楽と八狐は後ろに振り向くと、
神楽&八狐「久しぶり、あとただいま」
と罰が悪そうに笑う
神楽「ごめんな、心配かけて」
八狐「私達、ちゃんと生きてるから」
神楽「いや、お前は式神だから不死身だろ?なぁ、りr........!?」
神楽は梨璃に話を振ろうとしたら、梨璃に抱きつかれる
梨璃「よかった........よかったぁ....!無事で......!」
梨璃は神楽の胸に顔を埋めて泣いていた
八狐「もう、神楽が早く帰らないから梨璃さん泣いちゃったじゃん」
神楽「いや、お前にも非はあるけど........まぁ、今は」
梨璃の頭を撫でながら、神楽はヒュージを睨む
神楽「ヒュージ倒すっていう仕事をしねぇとな。梨璃さん、もう大丈夫か?」
梨璃「!............はい!」
泣き止むと、梨璃ははっきりと神楽に言う
神楽「うっし、それじゃあ........」
神楽はデザイアドライバーを装着し、マグナムバックルを装填する
「SET」
神楽「変身!」
神楽は指を鳴らし、リボルバーを回してトリガーを引く
MAGNUM」
READY..........FIGHT」
神楽は仮面ライダーギーツ マグナムフォームに変身する
八狐「よし、それじゃあ.........」
八狐は鞘から影狐を抜刀する
神楽「行くぞ、梨璃さん!」
梨璃「はい!」
神楽と八狐、梨璃はヒュージと交戦を始めるのだった
次回、「黎明ⅩⅤ 朝焼けを見るために」、お楽しみに!
神楽の上級生に対する呼び方を何にするか
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○○様
-
〇〇先輩