三レギオンはロッジを特別に貸してもらって、バーベキューをし、和気藹々としていた
その一方、神楽は自らのサポーターを名乗る男、伊達刃と邂逅する
それでは、どうぞ!
神楽は梨璃達がいる場所に戻る
結梨「あっ、神楽!八狐!お帰り!」
神楽「おお、ただいま。ちょっと腹壊してな」
雨嘉「だ、大丈夫だったんですか?」
神楽「ああ、もう平気だ」
神楽は笑って、さっきまでいなかった理由を誤魔化す
百由「どう?お互いに交流は深められた?」
ミリアム「うむ、百由様の応じたチーム分けというのは微妙じゃったが仲良くなれたと思うぞ」
百由「ふっふっふ........失敗を共有してこそ育つ関係性というものがあるのよ」
音夜「はぁ、よく言うぜ」
梅「物は言いようだな、全く..........」
音夜と梅は思わず苦笑いを浮かべる
百由「さて、今日はもう日が暮れたしロッジの中に入りましょう。疲れてるだろうし、作戦会議は明日の早朝に行うわ」
恋花「そうだねーバーベキューで煙臭いしお風呂に入りたいかな」
楓「っ...........!!」
恋花の言葉に楓は食いつくように反応する
梨璃「お風呂、いいですね!」
楓「この人数では一人ずつ入浴していては朝になってしまいますわ!よって二人一組で纏めて入浴することを提案いたします!はい決定!梨璃さんとは私がご一緒いたします!」
瑤「自分で提案して、自分で決定した...........」
海音「欲望が丸みえすぎる.........」
瑤と海音はほんの十数秒で話を勝手に進めた楓に引く
道真「楓さんは普段まともなんだけど、梨璃さん絡みになるとタガが外れかけんだよ」
百由「まぁ、二人ずつで入浴するのはいいんじゃない?確かに一人づつ入ってたらすごい時間かかっちゃうし」
楓「ですわよね!」
百由の言葉にしめた、と言わんばかりに肯定する楓
百由「だけど各レギオンのリーダーは先に報告して欲しいから悪いけどお風呂は後回しね」
一葉「はい、かしこまりました」
叶星「はい、私も構いません」
梨璃「はーい!それじゃ、私も行ってくるね!」
楓「そ、そんな..........私はお待ちしてますわ!梨璃さんが帰るその日を......いつまでも、いつまでも......!」
道真「そんな跪いてしょげなくても........」
吹雪「ドンマイです、楓さん」
颯馬「俺達が見てるのってドラマのワンシーンか何か?」
道真と吹雪が楓を慰め、颯馬はその情況を見て困惑する
梅「それじゃ、私が代わりに一緒に入ってやる」
楓「ま、梅様!?とても嬉しいのですが私は___」
梅「ほら行くぞ!」
楓の言葉も聞かずに梅は楓の背中を押して風呂場に向かう
梨璃「あ、あははははは..............」
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ロッジの近く_________
梨璃「...........以上で一柳隊の報告を終わります」
百由「うん。これで三隊の報告終了っと。私はこれをまとめてガーデンに送っておくわね」
一葉「ご面倒をお掛けします、百由様」
百由「ううん、こっちこそ時間を取らせてごめんね。もう戻っていいわよー」
梨璃「えっと戻ったら皆にCHARMの点検をお願いして部屋割りを決めて..........そうだ、明日の準備もしないと」
一葉「あとは支給された装備品の受け取りですね」
叶星「.........二人ともしっかりしてるのね」
梨璃と一葉の言葉を聞いて、叶星はポツリと呟く
梨璃「え........ど、どこがですか?あ、いえ一葉さんはともかく私は色々抜けてて.....神楽さんや道真さん達にいつも助けられてばかりです」
一葉「私も今のところは何とかなってますけど結構失敗が多いんですよね、実は。琢磨さんや三夜さん、恋花様達にも助けられたこと何度もありましたし」
叶星「そうね、立派だと思うわ。私も去年一年生でリーダーを務めてたからわかるの」
一葉「でも叶星様なら一年生の頃からしっかりしてそうです、なんでもそつなくこなしそう」
梨璃「分かります!叶星様ってできる女性!って感じですよね〜」
叶星「........私が頑張れたのは、いつも隣に高嶺ちゃんがいたからよ。一人だったらプレッシャーに負けてたかもね」
一葉「高嶺様........なんだか不思議な方ですよね。叶星様や恋花様は一つ年上というのは納得できますけど高嶺様はなんというか.......もっと大人の雰囲気と言いますか」
叶星「ふふっ、そんな風に見られてるのね高嶺ちゃん。でも一緒に育った私が同い年と言ってるのだから間違いないわ」
一葉「あはは.........別に年齢を疑っているわけでは........」
三人は仲良さげに会話をしていた
叶星「..........でも、私より大人に見えているんだとしたらやっぱり私が頼ってばかりいるのが伝わっているのかもね」
梨璃「叶星様...............」
叶星「高嶺ちゃんばかりに負担をかけないように私も頑張らなくちゃね.........これ以上背負わせられないもの」
一葉「.................」
叶星の言葉に何かを感じた一葉
梨璃「そろそろ私達もロッジの中に入りましょうか。お風呂に入る順番決まってるかも」
叶星「そうね」
夢結「梨璃、報告は終わった?」
梨璃「お姉様!?はい、先程終わりました」
叶星「梨璃さん、私達は先に行くわね」
梨璃「はい!」
一葉「では、また後で」
梨璃と夢結は、一葉と叶星と別れる
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梨璃「あの、お姉様。もしかして私の事待ってくださったんですか?」
夢結「あ、いえ.......そういう訳では..........」
梨璃と夢結は二人、手を繋いで歩いていた
梨璃「あの、もしお風呂がまだでしたら私と一緒に入っていただけませんか?」
夢結「...........そうね、梨璃がそういうのなら一緒に入りましょう」
梨璃「本当ですか!?ありがとうございます!えへへお姉様と一緒にお風呂だ〜」
夢結「今回は特別よ」
梨璃「はい!それじゃ行きましょう!」
夢結「梨璃、そんなに引っ張らないで」
梨璃は夢結の手を引っ張り、風呂場に向かうのだった
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その頃神楽達は_________
神楽「折角こんな自然のある場所に来たから風呂作ろうぜ」
颯馬「でもここ普通の草原だから温泉は沸かないぞ?」
音夜「流石に温泉掘り当てるのは無理があんだろ」
神楽の提案に颯馬達男子組は驚く
神楽「温泉掘るとは言ってないぞ。こいつを使うんだよ」
神楽はパワードビルダーバックルを取り出す
琢磨「!そいつの建築能力を使うのか、道真と音夜が作った杭の上に」
琢磨が指差すと、道真がバッファ アームドハンマーに変身して杭を打っており、音夜が枠組みを作っていた
神楽「ああ、どんな力が使えるか試したいしな」
神楽はデザイアドライバーを装着し、ギガントブラスターバックルをパワードビルダーバックルに装填し、デザイアドライバーにセットする
「SET CREATION」
神楽の右側にパワードビルダーのロゴが出てくる
神楽は腕を回して、狐の影絵を作り、手を突き出してフィンガースナップをし、
神楽「変身」
神楽はパワードヘビーローダーを引き、起動する
DEPLOYED POWERED SYSTEM GIGANT BLASTER」
「READY..........FIGHT」
背後に工事現場のエフェクトが生成され、黄色いアームがロゴから装甲を形成し、白いアームが神楽に装甲を装着させ、手にはギガントブラスターが持たされる
音夜「おお、ゴツいな.......」
神楽「そんじゃ、浴槽作るぜ」
神楽はギガントブラスターをあらかじめ用意していた四本の杭の上に向けて構え、モデリングマテリアルを出力し、セメントのような液体を生成する
そして、
道真「おお........結構いい感じの浴槽だな」
中々広い浴槽が完成する
颯馬「水は.......じゃあこれ使うか」
颯馬はウォーターバックルをデザイアドライバーに装填する
「SET」
颯馬の右側に蛇口に「WATER」のロゴが現れ、颯馬は腕を交差させて、両腕をつけて回転させ、右腕を左下に、左腕を右上に伸ばしきる
颯馬「変身」
「ARMED WATER READY..........FIGHT」
蛇口が回転し、更に水が勢いよく噴き出して颯馬はエントリーフォームになって簡素な装甲が装着され、更にロゴが変化してレイズウォーターが持たされる
颯馬「それじゃ」
颯馬はウォーターバックルの蛇口を捻る
「WATER STRIKE」
颯馬はレイズウォーターを構え、トリガーを引くと大量の水が溢れ、ほんの十数秒で満たされる
琢磨「猛き炎よ、我が意に従い燃え滾れ。万霊魔道術肆式、浮遊青炎」
琢磨は火を発し、浴槽の下に火をつけ、お湯を暖める
颯馬「おっ、いい感じだな」
音夜「んじゃ、入るか!」
四人「おぉっ!!」
神楽達五人は一斉に服を脱ぎ捨てるとタオルを腰に巻いてジャンプして風呂の中に入る
琢磨「はぁー、最っ高だな!こんなとこで露天風呂入れんのは」
颯馬「だな、星もよく見えるし」
神楽「いやー、こんな建築能力があるバックルなら盗まれるのも納得だ」
道真「違いねぇ」
五人は力を合わせて作った露天風呂ではしゃぐ
それから暫くして、
道真「.............なぁ神楽、さっきはトイレじゃなくてどこ行ってたんだ?」
神楽「................俺のサポーターを名乗る変な奴と会った」
道真「隠さねぇんだな」
神楽「誤魔化しても無駄だし、流石に共有しねぇとな」
琢磨「で、そのサポーターは何て言ってたんだよ?」
神楽「これからも君の不敗神話を見させてもらうって」
颯馬「不敗神話?確かに神楽の負け知らずってイメージは分かるけど、どういう意味だ?」
神楽「................................」
音夜「................もしかしたら、お前が記憶してねぇだけで、他の時代も生きてたってのは?」
神楽「俺がか?いやあり得ねぇだろ。だって俺の生まれは20XX年だぞ?」
神楽は笑ってそう答える
音夜「.............................」
音夜が神楽の顔をジーッと見る
神楽「な、何だよ?」
音夜「..............いや、何でもねぇ。昔川中島の戦場で見た敵の面と似てるなと思っただけだ」
神楽「...........................」
神楽をはじめ、全員沈黙の空気になってしまう
道真「...........もう出ようぜ。十分入ったろ?」
颯馬「...........だな。明日も早いし。この話は一旦忘れよう!」
神楽「ああ、今は目の前のこと考えようぜ」
五人は少し重々しい空気になっていたが、風呂から出て境界神社に戻り、眠りにつくのだった
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??_________
ヒュージにより陥落した廃墟に、王様が座るような玉座があり、そこに一人の少女が座っている
??「どうですか?研究の方は?」
と玉座に座る少女は前に跪いている眼鏡の男に聞く
??「あともう少しで研究の成果が出るはずです」
??「そう................」
少女は懐に差している短刀をスラリと抜いて、写真が貼られている壁に刺投げる
ナイフはドスッと写真に写っている顔の真ん中に刺さる
??「ふふっ、待ってて下さいねお兄様、もう少しで迎えに来てあげますから」
少女は妖しい笑みを浮かべながら、微笑む
そして、壁に貼られている、少女がお兄様と呼んだ男
神楽の写真に刺さったナイフも、妖しく光った
次回「集合ⅩⅡ 討伐作戦会議と出撃」、お楽しみに!
神楽の上級生に対する呼び方を何にするか
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○○様
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〇〇先輩