アサルトリリィ ー百合ヶ丘の化け狐ー   作:三狐神

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神楽「皆さん、新年明けまして______」

全員「おまでとうございます!!!」

全員晴れ着を着て新年の挨拶をする

道真「年明けて2024年になったな」

颯馬「そうだね、今年は........確か辰年だね」

海音「そうそう、思えば去年は色々なことがあったなー」

琢磨「訳の分からんゲームに巻き込まれたりしたよな」

晴臣「確か...........デザイアロワイヤルだな」

三夜「あー、あったのう。あれは散々じゃったな」

凪「あの時は本当にどうなることかと..........」

吹雪「でもよかったです、こうして皆さんで年を越せて」

八狐「そうそう、吹雪の言う通り!皆無事だったし」

音夜「だな、そういや神楽達はこの後どうするんだ?」

神楽「俺達は今日は仕事なしで百合ヶ丘の皆と初詣に行こうかなって」

吹雪「仕事なし?去年はあったんですか?」

八狐「まぁな頼で神主と巫女の仕事を神楽とやってたよ」

道真「マジか.................颯馬達は?」

颯馬「俺達はグラン・エプレの皆と初詣行った後で今日はゆっくり過ごしてようかなって」

琢磨「流石に喫茶店も休みも必要だよな」

海音「そう言う琢磨達は?」

三夜「わしら達は神社に初詣に行った後にヘルヴォルの皆と人生ゲームとかして遊ぼうかと思っておる」

八狐「皆ゆっくりするんだね、そういえば晴臣さん達は?」

晴臣「ん?私達か?いや...........特にはないな」

八狐「なら私達と初詣に行きません?丁度昼に百合ヶ丘で今年餅つき大会があるんですよ」

晴臣「行かせてもらうか」

晴臣はいつの間にか襷を着けていて餅をつく気満々である

道真「準備早っ」

神楽「もし良かったら寧々さんも来なよ」

寧々「よろしいのでしたら、お供します」

吹雪「いいに決まってますよ。さぁ、行きましょう」

晴臣「では、夜またここに集合してくれ」

颯馬「了解」

琢磨「おう!」

道真「それでは、スピンオフ本編に入るぞ」

吹雪「それでは、どうぞ!」


信念Ⅲ 受け入れる心、向かい合う意思

翌日______

 

道真の家_________

 

何とか家に帰ってきた俺は、自分の部屋に滑り込むと、押し入れにある布団を整えて、そこに吹雪を寝かせる

 

道真「...........はぁ、マジで何なんだよあの力」

 

俺はさっきの吹雪の力を思い出す

 

道真(.............思い出すだけでマジで寒気がする)

 

俺も疲れた.......そう思い、布団を敷いてとっとこ寝た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________

 

翌日____________

 

道真「..............吹雪。お前、昨日のあれが羅刹の力か?」

 

俺は吹雪に単刀直入に聞く

 

しかし______

 

吹雪「昨日の、あれ.....?何のことでしょうか?」

 

俺は耳を疑った

 

道真「惚けんな!.......昨日血を見た瞬間、人を襲おうとしてたろ!」

 

最初は声を荒げるつもりはなかったが、吹雪の知らぬ存ぜぬに俺は思わず声を荒げてしまう

 

吹雪「いえ、本当に何のことですか?」

 

道真「............なぁ、本当に昨日のこと覚えてないのか?」

 

俺は一回逸る気持ちを抑えて、冷静になって吹雪に聞く

 

吹雪「何も覚えてないです、本当です!」

 

吹雪は本当に何も知らないような態度だった

 

道真「............マジかよ..........」

 

俺は頭を抱える

 

道真(でも、羅刹の力を使ったその瞬間、その前後のことは忘れちまうってことか.........)

 

俺は吹雪の言葉からある仮説を立てる

 

そしてデザイアドライバーを取り出し、

 

道真(このドライバーについても何も分かってねぇし..........)

 

俺は何も分かってない自分に苛立ちを覚える

 

道真(ん?何か中にIDのチップのようなものが..........)

 

俺は真ん中にあるものを見る

 

俺はそれに気が引かれてそっと指を触れると、紫色の電流が走る

 

道真「!これは..........!」

 

吹雪「?道、真様......?」

 

吹雪は道真の顔を心配そうに覗き込む

 

道真は吹雪にデザイアドライバーを提示する

 

道真「そこの真ん中にあるコアみたいなものに触ってみろ」

 

吹雪「えっ?」

 

道真「いいから、早く」

 

道真は吹雪の手を掴むと、ライダーコアIDに触れさせる

 

すると、電流が走り、何かが頭に流れ込む

 

吹雪「...............また、暴走してしまったのですね」

 

道真「また?思い出したのか?」

 

吹雪「..............はい」

 

吹雪は申し訳なさそうな顔をする、相当反省しているのだろう

 

でも、

 

道真「分かったろ、自分がやろうとしかけたこと。ほら、こいつらは返す。まだ仮契約中なんだろ?実際は」

 

俺はデザイアドライバーとゾンビバックルを吹雪に押し付ける

 

吹雪「えっ?」

 

道真「俺は願いを叶えてねぇから、契約はなかったことに出来るよな」

 

吹雪「出来ることには出来ますが.............」

 

道真「じゃあ契約解除してくれ」

 

吹雪「................分かりました」

 

吹雪は魔法陣を展開して、道真との契約を解除すると、俺と吹雪のお札が揃って粒子となって消える

 

道真「俺はもう変身しないし、戦わねぇ。そっちの方がずっといい。これでお前も自由だし、暴走しないし」

 

俺が戦って、その時吹雪が暴走して人の血を喰らうなら、俺が戦わないで吹雪を矢面に立たせない、この方がいい

 

吹雪「.........................」

 

吹雪が何か言おうとしてるが道真は聞かず、

 

道真「じゃあな」

 

道真は複雑な感情を抱いたまま、外に出た

 

吹雪「あっ.....................」

 

吹雪は一人部屋に取り残された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道真「................................はぁ」

 

道真は途中のコンビニで買ってきた肉まんを食べながら、河川敷に来ていた

 

道真(.............少しイライラしてたとはいえ、流石に言い過ぎたか?いや......でもな............)

 

道真はため息をついて、河川敷に座り込む

 

道真(はぁ、俺は何も出来てねぇじゃねぇか..........)

 

俺は地面を叩く

 

俺は橋を見る、中々高さがある橋だ。落ちたら普通に死ねるだろう

 

道真(もし橋から落ちて死んだら、あいつの元に行けるのか.....だったら、その「今死のうと思ったでしょ?」)

 

道真「...........えっ」

 

俺が右側から視線を感じると、そこには______

 

道真「愛菜........お前、死んだんじゃないのか?」

 

ヒュージとの戦いで死んだはずの愛菜がいた

 

愛菜「うん、確かに私は死んでる。けど道真が死のうとしてるから止めようと思って」

 

道真「死のうって.........俺は.......」

 

否定しようとしたが、完全には否定できないので言葉が出ない

 

愛菜「ほらー、否定しないってことはそう言うことだよ」

 

愛菜はため息をついて俺の顔を見つめる

 

愛菜「私が死んだ後に一緒にいる子と喧嘩したんでしょ?」

 

道真「ああ.........ってなんでお前が吹雪のことを?」

 

愛菜「一応天国から見てるんだからね?道真のこと」

 

愛菜は頬を膨らませて、道真の頬をツンツンする

 

道真「ははは..........バレてたか。ちょっとあいつと喧嘩しちまってな」

 

俺は愛菜に喧嘩した理由を話す

 

愛菜「なるほどねぇー。それってさ、道真がその子のことを受け入れていないからじゃないの?」

 

道真「...............えっ?」

 

愛菜「彼女だってきっと悪気があってその力を使った訳じゃないし、きっと何か事情があるんだよ。それに、道真はその子の話聞いた?」

 

道真「.............聞かんかった、分かってるんだよ本当は.......あいつが好きであんな力使ったんじゃねぇって」

 

俺は複雑な心境であった故か拳をギリッと強く握る

 

愛菜「...........だったさ、少し心を落ち着かせたら腹を割って話してきな?」

 

道真「えっ?」

 

愛菜「その子と真っ正面から話をして、それで自分の思いをぶつければいいじゃん」

 

道真「..............ありがとな、愛菜。お前のお陰で心の中の靄が晴れた」

 

愛菜「うん、道真には笑顔が似合うよ」

 

と愛菜は微笑む

 

すると、

 

ドォオォォォオオォォォン!!

 

また何か爆発音が聞こえてくる

 

道真「!ヒュージか............」

 

愛菜「あ、それじゃあこれ持ってきなよ」

 

どこかから、愛菜の形見であるCHARM、デュランダルが飛んできて、突き刺さる

 

道真「これは..................お前のCHARM」

 

愛菜「私の力、貸してあげるから仲直りする前に今困っている人達を助けに行ったら?」

 

道真「!............ああ!」

 

俺はデュランダルを持ち、走り去る前にふと愛菜の方を振り向く

 

道真「なぁ、また会えるよな?俺達」

 

愛菜「会いたいと願ったらね」

 

愛菜は微笑を浮かべ、それを見た俺も笑みを溢す

 

道真「..........そうか、じゃあ行ってくる!」

 

愛菜「行ってらっしゃい!」

 

道真がそこから立ち去ると、愛菜は静かに姿を消した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

道真の家_________

 

吹雪「..................道真様.......」

 

吹雪は一人道真から押し付けられたデザイアドライバーとゾンビバックルを見る

 

吹雪(羅刹の力は、血を見た瞬間に本能的に解放される、そういう力.......そして、人をその体の血を致死量に至る程飲むか、もしくは強い衝撃がないと、この衝動は収まらない......)

 

吹雪は羅刹の力を解放した時のことをデザイアドライバーに埋め込まれているIDコアに触ったことで思い出した

 

吹雪(..................................)

 

吹雪はあの力の止め方が分からなかった

 

道真が止めてくれなければ、あの会社員は死んでいた

 

実際、その力が暴走してかつての契約主・・・・・・・を殺してしまったこともある

 

吹雪(どうすれば..............)

 

道真は家を出ていって留守にしており、その悩みを吐き出すことが出来ない

 

吹雪(あの人の辛そうな顔、もう見たくない......)

 

吹雪にドライバーを押し付けて出ていった道真の顔は、どこか苦しげだった

 

そこに______

 

??「俺のことは気にしなくていいよ」

 

吹雪「えっ______」

 

吹雪が聞き覚えのある声に振り向くと、そこには一人の少年が立っていた

 

吹雪「っ、貴方は........伊吹様......!」

 

伊吹「久し振り、吹雪。元気にし___」

 

吹雪「ごめんなさい.......!ごめんなさい.........!」

 

吹雪は泣いてその契約主に謝り始めた

 

伊吹「ちょっ、どうしたのさ。落ち着いてって!」

 

吹雪「私があんなことしたから.........!」

 

伊吹「吹雪、一旦落ち着こう!な?な?」

 

伊吹は困惑して吹雪を宥める

 

そうして吹雪が泣くこと数分後______

 

伊吹「落ち着いた?」

 

伊吹は優しく声を掛ける

 

吹雪「...............はい」

 

伊吹「..............俺のことを喰ったのは怒ってないよ。あれは俺自身が出した答えだし」

 

伊吹は笑ってそう答える

 

吹雪「でも、あの時私が人を襲っていなければ.........!」

 

伊吹「しょうがないよ。誰も内に入っている力からは逆らえない。自然災害と一緒さ」

 

伊吹は笑ってそう答える

 

吹雪「..................こんな力を持った自分自身がこの上なく憎いです。だから昨日なんて迷惑を掛けて..........」

 

伊吹「.......それは違うよ。きっと道真って奴も分かっているよ。本当は好きでこんな力を持ったんじゃないって」

 

吹雪「................................」

 

伊吹「あいつはお前がもし人を傷つけて、また罪悪感を感じないようにするために契約解除しただけなんだよ、きっと」

 

吹雪「................そうでしょうか?」

 

伊吹「その答えはあいつ自身が持ってる。それに俺の次にあいつを選んだってことは、あいつに惹かれたものがあったんだろ?」

 

吹雪「.............確かにそうです」

 

伊吹「じゃあ、あいつと向き合って生きてみたら?自分の後悔しない道を進めばいい話だし」

 

吹雪「............ありがとうございます、伊吹様。私、もう一度道真様に気持ちをぶつけてきます!」

 

伊吹「おお、そうか」

 

伊吹はその様子を見て安心した顔になる

 

そう話していると、雪の粒子が勝手に集まり、鏡のようなものを形成する

 

吹雪「?............!?」

 

吹雪は鏡を覗くと驚いた表情をする

 

その鏡には_________

 

道真「おらぁっ!」

 

道真がCHARM、デュランダルを振り回してヒュージと交戦している姿が写っていた

 

吹雪「道真様..........!!」

 

吹雪はもうなりふり構わずに慌てて道真のところに向かう

 

吹雪「死なないで下さい......!道真様.....!」

 

吹雪はそう祈りながら家を出ていこうとするが、ふと伊吹の方を向く

 

吹雪「..........あのっ、ありがとうございました!」

 

吹雪は伊吹に頭を下げる

 

伊吹「そうだ、それでいい。行ってこい」

 

そう言って笑顔で背中を押す

 

吹雪「はいっ!」

 

吹雪が走り去ると、伊吹は粒子となって消え去った

 





夜 境界神社_________

神楽「ただいまー」

琢磨「おう、俺も戻ったところだ」

境界神社に神楽達が戻ると、琢磨達エレンスゲ組がいた

道真「そうか、いやー、今日は楽しかったな」

八狐「餅つき大会、結構盛り上がったよね」

神楽「そうだな、晴臣さんと寧々さんが襷着けて餅をつくの手伝ってくれてな」

晴臣「ああ、餅つきはとても楽しかった」

寧々「お餅も美味しかったです」

道真「百合ヶ丘の皆も、晴臣さん達をめっちゃ快く参加させてくれて、楽しい餅つき大会になったよな」

八狐「そうだね。寧々さんの作ったお雑煮とお汁粉目茶苦茶美味しかったよ」

神楽「皆喜んでましたよ」

寧々「ありがとうございます、嬉しいです」

琢磨「そうなのか、今度俺にも作ってくれません?」

三夜「出来ることならわしもいただけないかのう」

寧々「明日作って差し上げます」

そこに、

颯馬「おっ、皆集まってんのか」

そこに颯馬達四人が境界神社に現れた

神楽「よぉっ.........ってどうした海音、凪。顔面になんか凄い墨で顔塗られてるけど」

海音と凪の顔は何故か顔に凄い墨で落書きされていた

音夜「実は羽根つきやってたんだけどな............それでなんかやけにバチバチしてて勝負してた結果」

琢磨「そんな風になったと」

海音「うん、一番酷かったのは姫歌だったけどね」

凪「そうですね、灯莉さんに凄い落書きされていました」

颯馬「あと叶星先輩と高嶺先輩が羽根つきやっててお互い落書きしあってるのを見て、姉ちゃんとマッチアップしてた紅巴さんが鼻血出して気絶してた」

神楽「へぇー、そんなことがあったんだな。琢磨達は?」

琢磨「俺達は初詣に行ったあとは千香瑠先輩のおせちお雑煮食って、人生ゲームとかウノをやってたぜ」

三夜「あとは............コマをやったのう」

琢磨「あとカルタとけん玉と福笑いと..............」

八狐「多い多い、っていうか結構遊んだんだね」

三夜「うむ、盛り上がったぞ」

晴臣「んん!そういえば皆。改めて君達をここに呼んだのは、おせちとお雑煮を振る舞うためだ」

音夜「えっ、そうだったのか?」

晴臣「ああ、折角の正月だ。皆で一緒に新年を過ごしたいんだ」

寧々「ですので、皆さんでいただきましょう!」

寧々が襖を開けると、そこにはおせち料理とお雑煮が用意された

海音「じゃあ............ここでいただいてく?」

凪「そうですね、夜ご飯済ませていませんし」

道真「晴臣さん寧々さん、ゴチになります!」

寧々「はい、どうぞ召し上がってください」

神楽達は席に座る

神楽「それじゃあ皆、せーのっ」

十二人「いただきます!」

神楽達は両手を合わせて正月料理を食べ始める

神楽「皆さん。去年はアサルトリリィー百合ヶ丘の化け狐ーを読んでくださり、ありがとうございます。こうして一周年を迎えることが出来て嬉しいです。一年色々ありましたが、この先もアサルトリリィー百合ヶ丘の化け狐ーをよろしくお願いします。あっ、そうだ。道真、次回のタイトル言わなくていいのか」

道真「おお、そうだったな。次回、「信念Ⅳ また一緒に」。お楽しみに!」

1/2追記:日本海側の皆さん、昨日の地震大丈夫でしたか?被災者の方達の健康と無事を祈っております。余震などには気をつけてください

神楽の上級生に対する呼び方を何にするか

  • ○○様
  • 〇〇先輩
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