定食屋____________
カラン♪
店員「いらっしゃいませー」
神楽「四人席空いてます?」
店員「ちょっと待っててください」
店員が席を確認しに行って、一分後戻ってきた
店員「あちらの方の席が空いていたので案内します」
神楽「あざっす」
神楽達は店員の案内された席に移動し、一方の席に神楽と八狐、もう一方の席に道真と吹雪と向かい合って座る
道真「.................ここは?」
神楽「行きつけの定食屋、ここの飯が目茶苦茶美味ぇんだよ」
八狐「はい、メニュー」
八狐が道真達にメニューを渡す
吹雪「お二人はいいんですか?メニュー見てないですよ」
八狐「私達はここに来ながら決めたから」
道真「色んなメニューがあるんだな...........」
道真と吹雪がメニュー表を覗く、そこにはお刺身定食や豚カツ定食、唐揚げ定食などがあった
道真「じゃあ俺はこのカレーライス定食で」
吹雪「でしたら私は鮭茶漬けをいただきましょうか」
神楽「よし、分かった。すみませーん!」
神楽は店員を呼ぶと店員がオーダー用紙を持ってやってきた
店員「はい、ご注文をお伺いします」
神楽「鯖味噌定食を一つ、味噌カツ定食を一つ、カレーライス定食一つ、鮭茶漬け定食を一つお願いします」
店員「かしこまりました」
店員がオーダーをメモして奥の方に戻っていった
そして料理が来るまで神楽達はお互い自分達のことについて話すことにした
神楽「自己紹介まだだったな。俺は上泉神楽、高校一年生」
八狐「私は八狐、神楽の式神だよ」
道真「俺は北野道真、高校一年だ」
吹雪「私は吹雪、道真の式神です」
一通り自己紹介を四人でした
道真「それにしても、吹雪の言ってたことがマジだったとはな」
吹雪「ええ、私もまさかこんなところで会えるとは.........」
道真と吹雪は神楽達に対して改めて驚いた顔をする
神楽「それはこっちの台詞でもあるな、っていうかまず一つ質問。そのドライバーどこで手に入れた?」
道真「..............神社の境内でヒュージ道連れにしようとした時に吹雪が急場でドライバーを託してきた」
吹雪「はい、道真があまりにも窮地に陥っていたもので」
神楽「へぇー、試練とかで手に入れたもんじゃねぇのか」
神楽は物珍しそうな反応を二人に返す
吹雪「?........それはどういうことですか?」
八狐「神楽はね、私が出した試練を達成して手に入れたんだ」
道真「まさかのミッション形式でか?」
神楽「まぁ大体そんな感じ。因みにこのドライバーやバックルは昔鶴岡八幡宮に納められていた代物らしい。だよな、八狐」
八狐「うん、父上の話だとかつての陰陽師がこの国に起きた大厄災を鎮めた秘宝って言ってた」
道真「大厄災を鎮めた秘宝?ってことはこいつも..........」
神楽「その大厄災を鎮めることに使われたものって訳だ」
吹雪「そうだったんですね........私は死んだ後何かに導かれるようにあの神社に納められていたデザイアドライバーを手に入れて、契約主を探していたのでそれについては知りませんでした」
吹雪がデザイアドライバーの知らない事実を初めて知った
八狐「なるほどね.........道真さん、だっけ?その力を手に入れたのはいつぐらいの時?」
道真「中二の十二月頃だ、あとさん付けじゃなくていい」
八狐「あっ、うん。分かった」
神楽「なるほど..........俺と大体一緒の時期か」
道真「そうなのか?」
神楽「おお」
そこに料理が運ばれてきて、神楽達は店員にお礼を言い、それぞれ食べ始める
道真「おっ、このカレー美味ぇ!」
吹雪「これは........かなり満足度のあるお茶漬けですね」
道真と吹雪は出された料理の美味しさに舌づつみを打ちながら料理を食べる
神楽「だろ?ここの飯全部美味いんだ。って話逸れたな」
神楽は軽く咳払いをし、話の筋を元に戻す
神楽「で、今に至るまでの間は何してたんだよ?」
道真「吹雪と一緒に日本一周の旅に出てた」
神楽「日本一周か............色んな町で人を救ってたのか?」
道真「ああ、途中途中町に滞在しながらな」
神楽「お前すげぇな」
神楽は感心した様子で道真をじっと見据える
道真「そういやお前って鎌倉の街に住んでんのか?」
神楽「ああ、ちょっとした仕事をしながら生活してる」
吹雪「何をされているんですか?」
神楽「何でも屋やってる。『上泉萬屋兼探偵事務所』って店」
道真「!?あれお前の店だったのかよ!?」
道真は少しむせた後、驚いた顔で神楽に返す
八狐「えっ、なんで萬屋のこと知ってるの?」
吹雪「少し前にバイト募集中のポスターを見たんですよ」
神楽「それで知ってたのか」
道真「いや、まさかお前が店長だったとは.........すげぇな」
道真は驚きを隠せていない状態だった
神楽「店員は俺とこいつだけだけど、楽しく仕事をやってるんだ」
八狐「私が神楽の願いを叶えて建てました」ドヤァ
八狐がフフンと胸を張ってドヤった顔で言う
道真「願い叶えて建てたんだな」
八狐「そっちは?願い叶えたの?」
吹雪「いえ、道真は一旦保留ということで取っておいてます」
神楽「そっか...........そういやお前らが使う陰陽術ってなんだ?俺達は三狐陰陽術で術の引き出しが多い術だ」
道真「なるほど、まさに狐って感じだな。俺達は雪月夜陰陽術、そんでそこに羅刹に関係する能力がプラスされてる。血を操ったり、弾丸にしたり」
八狐「羅刹...........?あの人の血肉を喰らうって言うあの...........ってことは吹雪ちゃんが羅刹ってこと?」
吹雪「はい。そうです、でも道真の血が特殊なのであまり頻繁に血は飲みませんが」
神楽「どっちも特異体質、って訳すか」
道真「ははっ、察しいいなお前」
道真が思わず笑みを溢し、神楽もフッと笑う
神楽「よく言われるよ。そういや道真達の趣味はなんだ?」
八狐「あっ、それ気になる」
吹雪「私は家事と陰陽術で操る雪で何か作ることですかね、このように」
吹雪が雪を生成してそれを指を振って操り、雪の結晶のコースターを作る
八狐「おぉ~」
神楽「こいつはすごいな」
神楽達は完成したコースターを興味深げに眺める
道真「俺は、スポーツとアニメ鑑賞かな」
神楽「マジで?俺もスポーツすんの好きなんだよ。因みに何のスポーツが好きなんだ?」
道真「サッカーだな。なんなら中学まではサッカー部だった」
神楽「へぇー」
道真の趣味について神楽は頷きながら話を聞く
道真「そう言うお前は?」
神楽「あ、俺?俺は.........めっちゃ不鮮明だけどアウトドア、インドア全般。とにかく楽しいって思ったことは大体好きだ」
吹雪「多趣味なんですね、神楽さんは。八狐さんは?」
八狐「私は昼寝と神楽と同じく楽しいこと全般と、神楽と一緒にいることだね」
吹雪「...........八狐さんは神楽さんのことをとても大事に思っているんですね」
八狐「うん、神楽は私を見つけてくれて、理解してくれた人だから」
神楽「八狐..............」
神楽は八狐を見つめる
道真「結構固い絆で結ばれてんだなお前ら」
神楽「お前らこそ、強い絆ってのを雰囲気的に感じるけど。吹雪は道真が見つけたんだろ?」
道真「まぁ正確には導かれたんだけどな。けど、一悶着があって、乗り越えたから今の俺達があるんだ」
神楽「それがお前らの絆の真髄ってことか」
吹雪「はい。道真は私にとってかけがえのない人です」
神楽「なるほど............つか、お前らと話していると会話が弾むな」
道真「それは同感だな、なんか気が合うっつーか........」
吹雪「お互いに何かを感じたんですね」
八狐「そうみたいだね」
神楽達はお互いに笑い合う
神楽「さて、そろそろお暇するか。会計は俺が済ませておくから」
道真「えっ、割り勘じゃねぇのかよ?」
神楽「今日ヒュージ討伐に手伝ってくれたお礼だ。素直に奢られろ」
道真「...............そこまで言うなら」
神楽はお会計を済ませて道真達と一緒に店を出る
神楽「なぁ、道真達って今何処に住んでんだ?」
道真「あ、俺達?俺達は............普通に旅館だけど」
神楽「ならさ、今日はうちで泊ってけよ」
吹雪「えっ、いやいやそんな、流石にそこまでは悪いですよ!」
吹雪が驚いた素振りで神楽の申し出を断ろうとする
八狐「そんな遠慮しなくていいから、もっといろんなこと話したいし」
神楽「一泊だけでもしていけ、料理も振る舞うからよ」
吹雪「...............どうします?道真」
道真「.........そうだな、ここまで言ってくれてんだからご厚意に甘えさせてもらうぜ」
神楽「よし、じゃあうちに向かうぞ」
神楽達は歩いて上泉萬屋兼探偵事務所に向かうのだった
次回「交差Ⅲ 業務提携」
神楽の上級生に対する呼び方を何にするか
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○○様
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〇〇先輩