二月十四日______
そう、今日は____________
バレンタインの日である
上泉萬屋兼探偵事務所 神楽の部屋______
スパイダーフォン「神楽、起きろ。おーい、起きろ」
神楽「zzzzzzzz.............」
スパイダーフォンがフォンモードから勝手にスパイダーモードに変化して、神楽を起こしていた
神楽「zzzzzzzz...............」
スパイダーフォン「......いい加減起きろっつってんだよ!」
スパイダーフォンが神楽の頭に噛みつく
神楽「ぅあ...........いてて、いてててて!朝っぱらから噛みつくなよスパ太郎(スパイダーフォン)........」
神楽がベッドからムクリと起きて、頭に引っ付いているスパイダーフォンを手に取る
そうそう、言い忘れていたことがある。スパイダーフォンは、携帯電話にもクモ型ガジェットにもなる機械だが、実は喋れるのである。(神楽が改造した)
神楽「..........今何時..........?」
神楽は時計を見る
神楽(................六時。仕事まであと二時間、その間まで飯済ませよう)
神楽は昨日作り置きした肉じゃがと味噌汁でも食べようと家と事務所兼用の家の階段を下りる
神楽「おはよう八狐」
八狐「おはよう神楽、はいこれ。チョコ」
神楽と八狐はリビングルームで会うと、八狐がチョコを渡してきた
神楽「.........................え?」
暫くの沈黙のあと、神楽は困惑した声を発する
神楽「............どうした?急に?」
八狐「今日はバレンタインだよ?だから、神楽にチョコを作ったんだ」
神楽「...............あ、そっか。バレンタインの認識全くなかった」
神楽はチョコの入った箱を受け取る
八狐「本当?」
神楽「ああ、バレンタインの日はただリア充がイチャイチャする日だと思ってた。だからチョコもらった時も、何かチョコ貰った、くらいしか思ってなかった」
八狐「..............この人の好意鈍感男」
神楽「おい何だよそのあだ名」
八狐「だって本当のことじゃん!」
神楽「うるせぇ!こういう日はなぁ、リア充がイチャコラするって相場が決まってんだよ!」
八狐「神楽もリア充になりかけてるけどね」
神楽「何言ってんだ?俺は非リアだ。非リアの独身で高校生の何でも屋店長だ」
八狐「何その肩書き、もうちょっとマシなのなかった?」
神楽「知らねぇよ。これ書いた作者に聞けよ」
作者(文章ヘタクソですんません!)
神楽「ほらぁ、こんなやり取りしてたから作者が勝手に謝ってんぞ。どうすんだよ」
八狐「何もしてないのに此方に責任転嫁しないでよ!」
神楽「それは悪かった、ごめん」
八狐「素直でよろしい」
神楽と八狐の夫婦漫才がやっと終わった
神楽「後一時間とちょっとで仕事だ。飯食おうぜ」
八狐「うん」
神楽と八狐は食卓に着き、ご飯を食べ始める
神楽「まぁでも、八狐から貰えて良かったわ。後で食うな」
八狐「うん、食べて食べて」
神楽「そうだな」
神楽と八狐は楽しそうに会話をしながらご飯を食べる
神楽&八狐「ご馳走様でした」
二人は手を合わせて、食事を終わらせる
神楽「ふぅ、それじゃ仕事仕事.............」
神楽は扉を開けようとしたが、ドアノブに手を掛けた途端、動きを止める
神楽「.......................................」
八狐「?神楽、どうかしたの?」
神楽「いや、何かちょっと嫌な予感が..............」
神楽が少しだけ顔を歪め、苦笑いをする
神楽は扉を開けると、
リリィ一同「神楽(さん)!!」
神楽「やっぱそうだよな!!俺は逃げるぞ!すまん八狐、お前俺の代わりに仕事出てくれ!後で追い付く!」
八狐「ちょっ、神楽ぁー!?」
そういうところは相変わらずちゃんとしている神楽、でも逃げる
神楽は上に跳ぶとリリィの包囲を上から突破し、逃げ始める
神楽「流石に包囲はやりすぎだろ!」
神楽は着地すると、足に力を入れて逃げる
梨璃「神楽さーん!待ってくださーい!」
まさかのリリィ全員が追い掛けてくる
神楽「悪い梨璃さん!受け取りたいことは山々なんだがな、そんな大勢で来られても困るんだよ!」
梨璃「だって神楽さんいつも逃げるじゃないですか!」
神楽「それは否めないけど、特定の行事だけだろ!」
すると、横合いから誰か来るのを感じて、八艘跳びを使い、横に跳ぶ
横から捕まえようとしたのは夢結だった
夢結「観念してお縄につきなさい!」
神楽「夢結様!?あんたまとも枠だったよな!?」
夢結「うるさいわよ!とにかく捕まって素直に梨璃のチョコ受け取りなさい!」
神楽「ちょっ、話通じない!助けて!」
神楽の後ろにはリリィの軍団が迫っている
天葉「神楽、捕まえたよ!」
神楽「くっ、しまった!」
一瞬の隙を突かれて、天葉に腕を掴まれる
神楽「やられた................何てな!」
天葉「!?」
神楽は上手く腕を捻らせて、天葉の手を振りほどく
神楽「何の騒ぎか知らんが、バレンタインのことなら俺は逃げるぞ」
神楽は足に力を入れ、走力を上げる
梅「待て神楽!逃がさないぞ!」
梅が猛スピードで追い付くと神楽の前に立ち、神楽を捕まえる体制に入り、突進してくる
神楽「っ!八艘跳び!」
神楽は梅の前にタイルを展開すると、梅の上を跳び、避ける
神楽「知ってます?人ってのは急に後ろには進めないんですよ?」
切り返しには時間がかかる、その間に着地して逃げようと着地の体勢に入る
梅「しまったっ!?.........何てな、今だ!鶴紗!」
鶴紗「任せろ先輩!神楽、大人しく捕まれ!」
と思ったら上に跳んだ神楽の前に今度は大きな網を持って鶴紗が待ち構えていた
神楽「!ファンタズムで待ち構えてやがったか、厄介な奴」
神楽が苦笑いをする
鶴紗が網を神楽に向かって振り下ろす
神楽「うわっ!?」
神楽が網に引っ掛かり、そのまま地面に叩き落とされる
鶴紗「よし、捕まえたぞ!」
鶴紗は声高らかにそう伝える、しかし______
神楽「あちゃー、一本取られ、る訳ねぇだろ」
鶴紗「!?」
網の中の神楽がボンッと爆発すると、その後煙の中から、「残念でした by上泉神楽」と筆で書かれた紙が貼り付けられた丸太がカランと下に落ちる
鶴紗「!?ニンジャバックルの力か.........!」
神楽「化かされたな、鶴紗さん。俺は此方だぞ」
鶴紗「!?」
鶴紗が振り向くと、神楽が数メートル離れたとこに立っていたが、
神楽「..........やっべ、逃げろ!」
他にもリリィが沢山来ていたので、再び逃げ始める
神楽「ちょっ、怖っ!?これ逃走中じゃねぇぞ!」
神楽は必死に走って逃げた
何か縄とか手錠とか飛んでくるのを紙一重で避ける
神楽「つか生徒会!何故止めなかった!?」
神楽が大声で叫ぶ、そして生徒会長の出江史房の思考を覗く
すると、
史房「神楽さん、すみません。あまりの生徒の気迫に押され止めようにも手の施しようがありませんでした」
と脳内で再生された
神楽「っ、ふざけるなぁぁぁぁあああ!!!!」
神楽はキレながら逃げた
__________________
裏路地_________
神楽(へへっ、こーいう裏路地に隠れてるなんて、誰も思わねぇだろうな)
神楽は上手く鎌倉のジグザグ道を使って、何とか裏路地に隠れることが出来た
神楽(まぁ何とか逃げ切ることは出来そうだけど、油断は出来ねぇな................何せ、あっちにはあいつがいるもんな........さて、次はどこに逃げ「神楽ー!!」.........!?)
今なんだろう、丁度頭の中で考えていた人物の声が聞こえた気がする
そう思った次の瞬間、
「神楽ーー!!」
神楽は後ろから誰かに追突、いや抱き着かれた
神楽「おわっ!?」
神楽はその誰かを抱き止めると、仰向けに倒れる
神楽「いててて.............」
神楽は後頭部を擦りながら、追突した人物を見る
薄紫ロングの髪と赤みが強いピンクの瞳の少女が特徴で、神楽は直ぐに分かった
神楽「...........って、結梨!?」
結梨「神楽、見つけた!」
結梨は神楽の顔を見ると、眩しいくらい明るい笑みを浮かべる
神楽「..............何でここにいるのが分かった?ここは俺しか知らねぇ裏路地だぞ?」
神楽は体を結梨に馬乗りにされた状態で聞く
結梨「神楽の匂いと、神楽の心音で!」
神楽「えっ、何それ怖っ。つーか、そういやお前俺のパーカーとか服の匂い嗅いでたな。それでか」
結梨「うん!」
神楽「........................相変わらずの嗅覚と聴覚だな」
結梨「えへへっ」
元気そうに素直に認めた結梨に神楽はため息をつく
神楽「でもそれはそれとして、後ろから追突するのマジで危ないからやめろ、あと願わくば退いてくれ。あいつらから逃げなきゃいk「嫌だ」何故に?」
結梨「神楽にチョコ渡してないし、そもそも神楽と二人きりで一緒にいたいから」
神楽「急なバカ重感情出た」
急に重くなった空気に驚く神楽
結梨「あ、それか今度私と一日ずっといるっていうの受けるんだったら見逃してもいいよ」
神楽「..............分かった、今度二人で一緒に過ごそう。だから今は逃がしてくれ、な?」
神楽は一見その場しのぎの対応をするが、約束はきっちり守る真面目な性格を知っている結梨は、
結梨「むぅ~。分かった、でもチョコは受け取ってね。はいこれ」
神楽「ああ、サンキューな」
神楽は結梨からチョコを貰う
神楽「ん、このチョコ美味ぇ、頑張って作ったんだな」
神楽は結梨から貰ったチョコを一つ食べると、結梨にナデナデをして、逃げる
その数分後_________
樟美「神楽兄様!!」ダキッ!
神楽「えっ......今度は樟美さんかよ!?ぐふぁ!?」ドサッ
神楽は結梨と同じシチュエーションでまた捕まった、場所は違うけど
捕まるの早すぎないかって?違う場所にいたら何か今度は樟美に背後取られました(ウソダドンドコドーン!)
なお、本日二回目の追突である
神楽「今日はやたらと玉突き事故が起きるな!?」
樟美「?何のことですか?」
神楽「何でもない、此方の話」
樟美「そうですか.........」
神楽「つーか、これから仕事だったのに.........後で渡せばいいだろ」
樟美「その、どうしても神楽兄様に食べて貰いたくて........それと、そんなこと言わなくたっていいじゃないですか。神楽兄様は私と仕事どっちが大事なんですか?」
神楽(何か急に仕事入ってデート取り止めになった時の奥さんみたいなこと言ってる.............)
神楽「..............まぁ、気持ちは分からんではないが、もう少し状況考えて欲しかったな。ここ浜辺だし、服汚れるし」
そう、神楽は由比ヶ浜の砂浜にいて、神楽は樟美に押し倒されている状態なのである
樟美「神楽兄様見つけて声を掛けようとしましたけど、逃げられたりしたら嫌だったので」
神楽「つか、普通に一人一人だったら逃げねぇし素直に受け取るわ、あんな大勢で来られたら普通ビビって逃げるぞ」
海風だからか、樟美の髪が靡き、神楽の顔にかかる
樟美「そうですか?だって、神楽兄様はあの数のヒュージをいつも圧倒してるじゃないですか?」
神楽「それとこれは話は別だ。あと、どうしてここにいるの分かった?俺の服にGPSでも仕込んだか?」
神楽は苦笑を浮かべた後、冗談で樟美に言った
樟美「いえ、レアスキルを使いました」
神楽「............そういやこいつファンタズム持ちだった」
神楽はそりゃ、見越され待ち伏せされるわけだ、と納得はした
神楽「...........それともう一つ、何か皆揃って我先とチョコを渡そうとしてるけど、どうした?まさか.............」
神楽が疑問に思ったのはこのように考えたからである
ほんの一分前______
神楽「.................何とか海まで逃げてきたけど........」
神楽は由比ヶ浜の砂浜で休憩を取っていた
神楽「ちょっと疲れたなぁー」
神楽がへなへなと地面に座る
神楽(でもぶっちゃけあいつら俺が仕事ってこと知ってるよな?だったら何で...........)
神楽は一つ疑問を浮かばせていた。普通神楽は仕事だということは皆承知しているはずなのである。それにも関わらず何故か追い掛けてくる、これには多分...............
神楽(いや、多分これしかない。だってそうじゃなきゃこんな風に追い掛けてこねぇし)
神楽は頭の中で推理を組み上げていると、
樟美「神楽兄様ー!!」
神楽「えっ」(((ドカッ!
序盤に戻る____________
と言うわけである
樟美「百由様が神楽兄様に一番にチョコを渡したら神楽兄様を一日好きに出来る券を貰えるっていうイベントを開催していて、そしたら殆どのリリィが参加しました」
神楽「何してくれてんだあの人は!」
神楽の予想は見事に的を射た
神楽「それにしてもそうか、そういうことか................」
神楽が悪魔のような笑みを浮かべる
樟美「神楽兄様、どうかしたんですか?」
神楽「あ、ごめん樟美さん。一旦退いてくれ。あとチョコは受け取っておく、ありがとう。俺はこんな馬鹿やった犯人シメて来るわ」
神楽はどこぞの悪魔のように笑いを浮かべ、樟美からチョコを受け取ると、一瞬で砂浜から消える
数分後______
神楽「おい手前コラ、両手を上げて両膝を付け」
神楽がこの事件を起こした犯人、真島百由のラボに突入していた
百由「あ、あのっ、神r「うるせぇ黙れこのマッドサイエンティスト。お前が声を出していいのは「はい」か「いいえ」、その二つだけだ」アッ、ハイ」
百由が神楽に言い訳をしようとしたが、神楽のドスが効いた声に一瞬で負けた
神楽は百由にマグナムシューター40X を百由に突きつけていた
神楽「貴方は、百合ヶ丘女学院の全生徒に対してバレンタインであることを利用し、バレンタインのチョコを一番に渡した者に俺を自由に出来る券を貰えるという餌として吊るし、そして俺の仕事を邪魔しました。これは明らかなる威力業務妨害です、そうですよね真島百由被告様」
百由「急な敬語怖っ、後何この裁判みた「私語禁止!それと返事は「はい」か「いいえ」!」(バンバンッ)は、はいいっ!」
百由は裁判のような雰囲気で、何か引いていたが神楽はお構い無しに続ける
神楽「認めましたか、ならそれ相応の罰って奴を受けなきゃ行けない、そうですよね百由様」
神楽は悪戯っぽく百由の耳元に囁く
百由「は、はい.................」
神楽「なら...............................」
百由「なら....?....って、神楽さん?モンスターバックルを取り出してどうしました?」
神楽はスマートレイザーウォッチにモンスターレイズバックルを翳す
「GRANT SPECIAL ABILITY MONSTER 」
すると、神楽の右腕に星の粒子が集まってくる
神楽「一回この地球から一発KOでぶっ飛ばされろ!!」
神楽は百由を上に打ち上げる
百由「いやぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
百由は一回宇宙まで飛んでいったあと、再び地上に戻ってきて、神楽が八艘跳びで生成した疑似トランポリンの上に落ちた
そして百由は理事長代行のお叱りを受けたのであった
その後_________
神楽の事務所の一室はチョコで埋め尽くされた。あの後リリィ達から受け取ったものだ
別に受け取る分には構わないので全部受け取ったのである
八狐「これで当分の糖分には困らないね」
神楽「だな、あとしれっとダジャレ言ったか?」
八狐「ごめん、今自分も気づいた」
なお、結梨と樟美には一日自由にいられるよう予定を組んでおいた
結梨との約束を破るわけには行かないし、樟美ともあんまり一緒にはいられなかったからである
神楽(結梨と樟美さんと過ごし方、どうしようかな.......やっぱお出掛けか?)
神楽がソファーに座り腕を組み考えているのを見て、掃除をしている八狐は
八狐(神楽って意外と振り回されるタイプなのかな?)
と思っていた
あっ、それと何か段ボールが百由から送られてきた。反省文が添付されていて、何やらお詫びということでレイズバックルスタンドを作ってくれたらしい
神楽「おっ、こいつ便利だな。端末使ったら端末から出てくるし」
レイズバックルスタンドは、使いやすかった。マジで(どこかの後書きで詳細は書く)
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
最近いろいろ忙しくて投稿ペースが亀になってますが、着実に進めているので、これからもよろしくお願いいたします
神楽の上級生に対する呼び方を何にするか
-
○○様
-
〇〇先輩