それではどうぞ!
神楽「ふぅ........これで全部か」
神楽はお菓子がたんまり入った、タワー状に積み上げられた箱を見上げる
道真「ただいま.........ってどうしたそのお菓子の箱の群れは!?」
仕事から道真が帰ってきて荷物を置いた後、その箱の群れに思わず驚愕する
神楽「あっ、これ?ハロウィン用のお菓子。百合ヶ丘の皆に配る」
道真「だとしても多くね?」
神楽「百合ヶ丘の街に住む子供にもあげるからな」
道真「なるほど、そう言うことか」
神楽「そこでだ、道真」
道真「分かってる、手伝えばいいんだろ?」
神楽「流石道真、じゃあこの袋にお菓子を詰めてくれ」
神楽は道真に袋の束を渡す
道真「おう、あと余ったお菓子は........」
神楽「数が均等に合わんかった奴は全部やるよ」
道真「マジで?うっしゃ!」
神楽と道真は作業を始める
__________________
ハロウィン当日_________
神楽達はヒュージ討伐や萬屋としての仕事を終え、三時頃に百合ヶ丘の街に繰り出し、神楽と道真で袋詰めしたお菓子を入れた箱を置き、テントを設置してお菓子を配り始めていた
そしてそこには、侍のコスプレ姿(音夜が普段来ているものを音夜から一着もらった)と狐のお面の神楽と、同じく侍のコスプレ姿で吸血鬼の歯と鬼の角を着けている道真、そして普段着の八狐と吹雪がいた
そして近くの黒板スタンドには「トリック・オア・トリートを言ったらお菓子を貰えるよ!(幼稚園生から小学生まで)、一人一個まで!)」と黒板アートと共に書かれていた(八狐・作)
幼稚園生「とりっく・おあ・とりーと!おかしをくれなきゃイタズラするぞ」
神楽「イタズラされんのは困るなー、はいお菓子」
神楽はお菓子の袋を渡す
幼稚園生「やったー!ありがとう!」
神楽「おう!またな!」
神楽達が暫くお菓子を配っていると______
弥宏「あっ、何か人が集まってると思ったら神楽達だったのね」
真「こんなとこで何しとるんや?」
弥宏と真は神楽達を見つけ、テントの方に駆け寄る
道真「ん、あれは.........弥宏先輩に真先輩じゃないすか」
真「道真か、人がここに集まってるけど何しとるん?」
道真「今子供達にお菓子を配ってるんですよ、ハロウィンですから」
弥宏「だから子供達がこっちに集まってたのね」
真「それにしても、ぎょうさん人がおるなー」
真は周りをキョロキョロと見る
神楽「このご時世、ヒュージの侵略で皆が暗くなってるのを少しでも明るくしようとでも思って」
弥宏「ふふっ、相変わらず神楽らしいわね」
神楽「それは弥宏様達も一緒でしょう?なんせこの町を守るために敢えてフリーランスになる程ですから」
弥宏「それもそうね」
神楽「あっ、これ終わったら百合ヶ丘に帰って、全員分これと同じお菓子用意してるんでそれ出しますから」
真「おおー、流石神楽!」
弥宏「用意周到すぎる............」
真は目をキラキラさせて、弥宏は神楽の用意の良さに若干引いていた
弥宏「あっ、そうだ。この手伝い、私もやらせてくれる?」
真「いいなー、うちも配りたい!」
八狐「喜んで、というか是非お願いします。何かすごい行列なので」
八狐が行列の方を指差すと、さっきよりも子供(大人同伴)が増えていた
弥宏「なら、手伝うわ」
真「うちらに任しとき!」
吹雪「ありがたい限りです」
こうして六人はお菓子を配った
そして一時間後_______
神楽「いやぁ、やっとなくなったか」
弥宏「そうね」
さっきまで入っていたお菓子の袋を入れた箱は全て空っぽになっていた
道真「んじゃ、この段ボール整理して帰りますか」
吹雪「そうですね、さっきのように荷台に積みましょう」
真「うちも運ぶで!」
道真達は段ボールを台車に積み、雑談をしながら百合ヶ丘に帰る
百合ヶ丘女学院___________
神楽達は百合ヶ丘に戻って、夜に開かれる仮装パーティーの会場にお菓子の箱を運ぶ
神楽「はい!並んで並んでー!」
道真「お菓子沢山あるぞ!」
吹雪「こちらにも並んで下さい!」
八狐「一人一個までだよー!」
神楽達は仮装したまま百合ヶ丘のリリィにお菓子の袋をを配っていた
十数分後____________
神楽「ふぅ、こっちは割りとあっさり終わったな」
神楽は再び段ボールを片付ける
道真「そうだな、この後パーティーあるからすぐ片付けそうぜ」
道真が両脇に机を二つ抱えて片付ける
_______________
それから少し経って仮装パーティーが開かれた
梨璃「わぁ!神楽さんと道真さんの仮装、どっちもかっこいいです!どうしたんですかそれ?」
神楽「ああ、これ音夜から借りてきた」
楓「音夜さんから?」
神楽「おう、頼んだら二つ返事で貸してくれた」
雨嘉「神楽さんって、和風の服がよく似合いますよね........」
二水「道真さんもそのコスプレはどうしたんですか?」
道真「これ?こいつはこの前仕事で芝居やった時に買った衣装」
梅「おお、道真のコスプレも似合ってるな!」
道真「あざっす」
神楽と道真の衣装は百合ヶ丘の皆からは好評だった
百合ヶ丘の生徒は全員衣装に身を包んでいた
神楽「あれ、これ誰が音頭取んの?」
道真&ミリアム「お前だろ(じゃろ)?」
道真とミリアムにキッパリと言われる神楽
周りを見ると、全員二人の言葉に賛同するかのように首を縦に振る
神楽「えぇマジ.......俺?じゃあ.........」
神楽はんん、と軽く咳払いをし
神楽「あー、俺上泉神楽が乾杯の音頭を取らせてもらいます。皆、ハッピーハロウィンということで、乾杯!!」
全員「 「 「乾杯!!!」」」
全員グラスを掲げて乾杯する
神楽達は料理を食べたり、談笑をしたり、パーティーらしく楽しい雰囲気で過ごしていた
その時、
道真「ん?吹雪、どうした?」
吹雪が自分の衣装の袖を引っ張っているのに気付き、声を掛ける道真
吹雪「道真、その、今日はいいですか?」
道真「あー............なんだかんだ半年くらい飲んでねぇもんな」
道真は左肩の着物をずらして肌を出し、吹雪に対して座る
吹雪「では頂きます」
吹雪は道真の首首に顔を近づけ
道真「いっつ.............」
道真の首筋に歯を立てて血を吸う
五秒後に吹雪は道真の首筋から離れる
吹雪「ご馳走様でした」
道真「おう」
道真はファーストエイドキットバックルの力を使ってそれを自分に向けて放ち、傷を回復する
全員「..........................」
神楽達や八狐、百由などの一部の人間以外の皆は思わず顔を真っ赤にしてその一連の光景を見ていた
神楽「................わぁ」
八狐「すごい......................」
神楽と八狐は手で目の前を隠していたが、指の間からチラチラと見ていた
吹雪「だ、大丈夫ですか?」
道真「大丈夫、それより力抑えろ。目ぇ赤いし、首に痣が出来てるぞ」
道真に指摘された通り、吹雪の目が水色から神楽と同じ赤色になっており、首筋には痣が出来ていた
吹雪「あっ.........はい」
吹雪がそう言い、目を瞑ると自然に角がなくなり、目を開けば目の色も元通りになっていた
神楽「やっぱ羅刹の力を持つ奴って血を飲むんだな」
神楽は思わず苦笑いをする
そう、吹雪は実は雪月夜陰陽術、もとい氷の力だけではなく、羅刹の力を持っており、その状態の吹雪の攻撃力と戦闘スタイルはかなり変わる
しかし、定期的に血を飲まないと暴れ狂うので、半年ぶりほどに血を飲むことにしたのである
天葉「...........................」
樟美「...........................」
結梨「............................」
天葉と樟美と結梨は神楽の方をジーッと凝視していた(なお、他の一部を除いた皆さんも)
神楽「...............欲しがってもあげませんよ」
神楽は察して、三人にそう言う
天葉「えー、ケチ~」
神楽「ケチ~、じゃないすよ」
樟美「神楽兄様の血、私も欲しいです」
神楽「怖いこと言うな、お前そう言うこと言う奴だっけ?」
結梨「神楽の血、飲めるの?」
神楽「結梨。血は不味いんだぞ、鉄の味とかするしな。特に狐の血はな」
結梨「神楽の血飲んでみたい!」
神楽「駄目っつったら駄目だ」
依奈「あら、神楽の血が飲めるイベントでもやってるのかしら?」
壱「それはないと思いますよ、まぁ、神楽の血は飲んでみたいですけど」
依奈と壱が神楽達四人の方を見る
亜羅椰「あらぁ、なら私の血をあげましょうか?」
壱「亜羅椰は黙ってなさい!」
亜羅椰が壱の方に来るが手で頭を掴まれ、距離を置かれる
汐里「神楽さん、相変わらず人気者ですね」
紗癒「本当、百合ヶ丘に入ってから様々な人を魅了してますし」
閑「そこが神楽さんの魅力よね」
汐里と紗癒、閑は神楽を遠くから眺めて微笑ましげに話している
神楽「助けて道真、元はといえばお前らが目の前であんなことするから______」
と道真の方を向くと、何故か吹雪と道真が二人だけの空間を醸し出していた
神楽「こ、こいつらぁ............」
神楽は苦虫を噛み潰したような顔をして、頭に少し怒り筋が見える
神楽(しゃあない、ここは............八狐連れて逃げるか)
と近くにいた自分の相棒で、自分の嫁を自称している八狐のことをお姫様抱っこをする
八狐「ちょっ、神楽!?私は神楽のお嫁だけど心の準備が.........///」
神楽「黙ってろ、ちょっと逃げるぞ」
と神楽はスピードを上げてパーティー会場から逃げる
結梨「あっ、神楽!逃げちゃ駄目!」
縮地を発動した結梨を筆頭に、リリィ達はこぞって神楽のことを追い掛け、神楽の血を狙った謎の鬼ごっこがスタートするのだった
なお、神楽の相方の狐少女曰く、「何とか逃げきった」らしい
エレンスゲでは_________
三夜「トリック・オア・トリート!お菓子をくれなければイタズラするぞ!」
千香瑠「三夜ちゃん、これどうぞ。用意したクッキーよ」
と千香瑠はクッキーが大量に入った袋をあげる
三夜「ありがとうなのじゃ。まぁイタズラはするがの」
と三夜は槍を振るう
すると、クラッカーが何処からか大量の現れパンパンパンとけたたましく鳴りながら紙吹雪が飛ぶ
千香瑠「!!?」
三夜「わっはっは!どうじゃ!この音と紙吹雪のオンパレードはー!!」
三夜は腕を組んで大笑いしている
そこに_________
琢磨「何してんじゃアホー!!」
三夜「ぐぁっ!」
琢磨がドロップキックを三夜に食らわせ、三夜はソファーの方に吹っ飛ぶ
琢磨「いや、すいません千香瑠先輩」
千香瑠「ふふっ、三夜ちゃんは本当にイタズラが好きなのね」
琢磨「はい、それはもう.......三夜、一緒に片付けるぞ」
三夜「り、了解なのじゃ」
琢磨と三夜、千香瑠が紙吹雪の掃除や、火薬の匂いを消臭するなどの作業をする
千香瑠「あら、そろそろケーキが焼き上がる時間ね」
琢磨「マジすか、千香瑠先輩のケーキ目茶苦茶美味ぇから楽しみだなー」
三夜「わしも楽しみじゃ、今度はどんなケーキなんじゃ?」
千香瑠「それはパーティーの時のお楽しみです」
とキャッキャワイワイしながら作業を終えたのだった
数十分後____________
琢磨「おぉ...........!」
三夜「美味そうじゃ.........!」
琢磨と三夜がテーブルに並ぶ美味しそうな料理の数々を、目を輝かせながら見ている
一葉「流石千香瑠様です!」
藍「ねぇ、まだー?らん早く食べたいー」
瑤「今飲み物注いでるからちょっと待ってて」
七人分のそれぞれの飲み物を注いでいる瑤は藍にそう返す
瑤がテーブルに机を置く
恋花「ほら皆、コップ持って」
恋花に促されて六人はコップを持つ
恋花「それじゃあ、ハロウィンパーティーということで、かんぱーい!」
六人「乾杯(かんぱーい)!!」
六人はコップを掲げて飲み物を飲む
恋花「はぁ~、それにしてもさっきは三夜にすごいイタズラされたなー」
一葉「恋花様もですか?実は私もイタズラされまして」
恋花「そーそー、三夜に部屋に連れて行かれたと思ったらVRゴーグルとか被らされてこの世で一番スリリングなジェットコースターをリアルに再現させられて発狂しまくってさー」
藍「みよ、そんなイタズラしてたんだー」
一葉「私は出会い頭に可愛い人形を上から沢山落とされましたし...........」
琢磨「三夜、お前とんでもないイタズラしてんな」
琢磨は千香瑠が作ったケーキを食べながら呆れる
瑤「一葉にしたイタズラ、私にして欲しかったな.........」
瑤が何かを想像して残念そうな顔をする
琢磨「え、えぇ............」
瑤の反応に思わず困惑する琢磨
千香瑠「あらあら。その話、詳しく聞かせてください」
三夜「うむ、まず恋花はなー...........」
三夜がヘルヴォルの皆と話している最中、琢磨のスパイダーフォンが鳴る
琢磨(ん、電話か............)
一葉「?琢磨さん、どうかしたんですか?」
琢磨「悪い、ちょっと妹からちょっと席立つ」
琢磨は席を立ち、廊下に出る
琢磨は廊下の壁に寄りかかり、通話ボタンを押す
琢磨「もしもし、どうしたんだ?狼那」
琢磨に掛かってきた電話は琢磨の双子の妹の狼那からだった
狼那「あっお兄ちゃん、今うちに帰ったんだけどさ、今から家でプチハロウィンパーティーやるって約束したでしょ?お仕事終わったの?」
琢磨「仕事は終わったから帰るが、ちょっと待ってろ」
琢磨は控え室の中に入る
恋花「あっ、琢磨お帰り!」
琢磨「ちょっと皆悪い。急用で家帰る」
瑤「?何かあったの?」
琢磨「実はですね..................」
琢磨は事情をヘルヴォルの皆に話す
千香瑠「そう言うことなら言った方がいいでしょう」
一葉「そうです!ぜひ行ってきてください!」
琢磨「皆...........サンキュー」
琢磨は控え室を出て、青柳スタジオ&音楽店に向かうのだった
青柳スタジオ&音楽店_________
琢磨「はぁ.......はぁ......ただいま」
琢磨はダッシュで青柳スタジオ&音楽店に戻った
狼那「お兄ちゃん、お帰り!」
奥から水色の髪が所々に散りばめられている綺麗な黒髪を纏めた狼那が出てきた
琢磨「ほらよ、ケーキあるから食おうぜ」
琢磨は千香瑠からもらったケーキを入れた箱を掲げる
狼那「どうしたのそのケーキ?」
琢磨「知り合いからもらった、そんなことより早く食おうぜ」
狼那「うん!」
琢磨がリビングルームに移動すると、そこには狼那が用意した料理が置かれていた
琢磨「じゃあプチハロウィンということで............」
琢磨&狼那「乾杯!」
琢磨が音頭を取り、狼那とコップをぶつける
琢磨「ん、このハンバーグ美味ぇな。デミグラスソース自分で作ったのか」
狼那「そうだよー。あっ、お兄ちゃんこの料理も食べてみて、美味しいよ?」
琢磨「どれどれ..........ほんとだ、めっちゃ美味ぇ......!」
狼那「ふふっ、喜んでくれてよかった。お兄ちゃんいつも頑張ってるから、それに私が勝手に上がり込んで住んじゃってるから.........こうやって返したくて」
琢磨「何言ってるんだ、お前が家事とか店番とかしてくれてるから今の生活が成り立ってるんだ。感謝しかねぇよ」
狼那「..........えへへっ、ありがとう。お兄ちゃん」
琢磨「おう。ケーキ食おうぜ」
狼那「うん!」
三夜「...........................」
琢磨と狼那が楽しそうにご飯を食べている様子を、魔法使いの帽子を被った少女は微笑ましげに見ていたのだった
__________________
神庭 和風喫茶草凪______
灯莉「定盛~、この飾り飾って☆」
姫歌「自分でやりなさい!あと定盛じゃなくてひめひめよ!」
灯莉と姫歌が草凪の中で飾り付けをしていた
紅巴「ありがとうございます、颯馬さん。颯馬さんのお店を使って叶星様の誕生日パーティーの企画に協力してくださって」
颯馬「いいんだよ。普段はハロウィンイベントを期間限定でやるんだけど、今日は休店日だから昨日で終わったし。今日の草凪はグラン・エプレの貸し切りということで」
紅巴「はい。叶星様、きっと喜ばれると思います」
颯馬「だといいな」
颯馬は料理を作りながら、同じく料理作りを手伝っている紅巴とやり取りをする
海音「それに叶星様達は任務に行ったし、今のうちに飾りつけを終わらせちゃおう」
海音は脚立に登り、飾りを付ける
颯馬「まぁけど、いつ帰ってくるか分からないし急ぐか」
颯馬は出来上がったケーキを冷蔵庫に入れると、耳に付いている無線のボタンを押し、
颯馬「凪、そっちはどんな感じ?」
と凪と通信を取る
_______________
凪「はい、今絶賛戦闘中です!」
凪が矢を木の上から沙羅の前にいるヒュージに向けて放ちながら、颯馬に返す
沙羅「ナイス凪ちゃん!」
沙羅はトリグラフを二刀流モードにして連続攻撃を叩き込む
颯馬「なら叶星先輩達のことだから早く終わるな、じゃあまた連絡よろしく」
凪「はい!」
凪はヒュージが自身に腕を伸ばしたことに気付く
音夜「凪、ちょっと後ろ下がれ!」
しかしそれを音夜が協奏を下から上に振り上げながらジャンプをし、その腕を斬り、そして落ちると同時に協奏を振り下ろし、ヒュージを一体仕留める
その背後をヒュージがもう一体襲い掛かるが
凪「そこです!」
凪が風無で矢を放ち、ヒュージを射抜いて絶命させる
音夜「サンキュー凪、助かったぜ」
凪「いえ、音夜さんこそ先程の動きは見事でした」
音夜と凪は会話を交わす
叶星「はぁっ!!」
高嶺「やぁっ!!」
叶星と高嶺は互いの攻撃の合間を縫って攻撃を叩き込み、ヒュージを一気に叩きのめす
叶星「ふぅ、これでおしまいね。音夜さん、凪ちゃん、そっちは終わった?」
音夜「おう、もうケリ着けたぜ」
音夜が協奏を鞘に納める
高嶺「それじゃあ、草凪に行きましょうか」
叶星「そうね。お腹空いちゃったし、颯馬くんが作った料理を戴こうかしら」
凪「是非そうしてください、颯馬も腕を振るいますよ」
叶星「ならそうするわ」
叶星と高嶺は歩いて草凪に向かい、凪と音夜は少し後ろに離れ、颯馬達と通信を取る
音夜「おい海音、そっちの首尾は?」
海音「飾りつけは全部オッケーだけど、料理はあともうちょい」
音夜「あとどのくらいで出来る?」
海音「大体二十分くらい」
音夜「うっし、上々だな。じゃあ切るぞ」
音夜は無線を切る
凪「海音さんからは何と?」
音夜「飾りつけは終わって料理があと二十分くらいだってよ」
凪「なるほど、なら間に合いますね」
音夜「ここから草凪まで二十五分かかるし大丈夫だろ」
凪「そうですね、では帰りましょう」
音夜と凪は二人の少し後ろを歩いて帰る
__________________
草凪付近_________
叶星達は神庭の町に戻っていた
音夜「あっ、そうだ。今日ハロウィンだったっけか、あのイタズラし放題っていう外国の慣わしって有名な」
叶星「ええ、そうですね」
凪「でしたら、颯馬達にお菓子を用意しないとですね。ああ見えて颯馬は去年普通にお菓子貰おうとしてましたし」
沙羅「そうそう、昔はトリック・オア・トリートって可愛い声で言ってお菓子を沢山貰ってたんだよ」
音夜「海音ももしかしたらイタズラするかもな、お転婆お嬢だし」
叶星「なら途中でお菓子を買いましょうか」
高嶺「ふふっ、そうね」
叶星達は途中に店に寄り、お菓子を買ってから草凪に向かう
それから数分後 草凪_________
叶星達は草凪の扉を開ける
叶星「あれ.........誰もいない?」
叶星達は中に入るが、そこには誰もいなかった
叶星は店の中を少し歩くと______
パァァァァアアン!!!
叶星「!!?」
急に電気が付き、クラッカーの音がけたたましく鳴る
八人「叶星(さん)(先輩)(様)、誕生日おめでとう(ございます)!!」
颯馬達八人は全員クラッカーを持っていた
海音「はい、本日の主役はこれを付けてください!」
そして海音が叶星に近づくと、手に持っていた「本日の主役」と書かれた襷を叶星に掛ける
ちなみに高嶺達四人も颯馬達側にいてクラッカーを持っていた
高嶺「どう?驚いたかしら、叶星」
灯莉「あはは~、叶星先輩驚いてるー」
姫歌「今日叶星様達だけ任務だったのは、叶星様の誕生日パーティーの用意をするためでした!」
叶星「えっ、そうだったの?」
叶星は驚いた顔をしている
因みに颯馬達の後ろには料理が沢山並べられていた
沙羅「うん、そうだよ。だから私達四人も全員仕掛人だった訳」
紅巴「よ、喜んで戴けましたか.......?」
叶星「.........ええ、ありがとう皆。嬉しいわ」
叶星は驚いた顔から笑顔になり、高嶺達に返す
颯馬「よし、じゃあパーティーの用意も出来たことだし、乾杯するか」
颯馬達はグラスを持つ
紅巴「あの、これ誰が音頭を...........?」
紅巴は疑問を口にし、
海音「........じゃあ私がやっていい?」
海音がスッと手を上げる
沙羅「じゃあお願いできる?」
海音「はい、じゃあ叶星様の誕生日を記念して、乾杯!!」
九人「乾杯!!!」
叶星達はグラスをぶつけると飲み物を飲む
凪「お菓子も買いましたし、それも開けてお皿に乗せましょうか」
海音「そうだね、お皿用意するよ」
海音がお皿を用意してそこに叶星達が買ってきたお菓子を全部開けて乗せる
颯馬「今日はちょっとしたバイキング形式なんで、沢山食べてください」
灯莉「わーい、バイキングバイキング~♪」
姫歌「ちょっと灯莉、室内で走ると危ないわよ!」
料理が並んでいる机に走る灯莉を服を引っ張って止める姫歌
沙羅「颯馬の作る料理、いつも美味しいからねー」
颯馬「いや、紅巴さんも手伝ってくれたんだよ今回は」
紅巴「はい.......微力ながらお手伝いさせて貰いました」
叶星「じゃあ今日はご馳走になるわ。颯馬くん、皆」
凪「はい、どうぞ召し上がってください」
音夜「おーいお二人さん、こっち来て食おうぜ」
音夜が叶星と高嶺に向かって手招きをする
叶星「行きましょう。高嶺ちゃん」
高嶺「ふふっ、ええ。叶星」
叶星がそっと出した手を高嶺もそっと握る
そして、グラン・エプレの一同は楽しく談笑をしながら颯馬達が作った料理を食べ、叶星の誕生パーティーを楽しんだのだった
そして暫く楽しんだ後、お開きになって全員帰ることになった
叶星「今日は私のためにパーティーを開いてくれてありがとう、また明日」
高嶺「帰りましょうか、叶星」
叶星「ええ」
叶星達五人は神庭女に戻る
叶星「それにしても、本当に楽しかったわね」
高嶺「ふふっ、颯馬達のお陰よ」
叶星「それにしても、高嶺ちゃんが草凪に行ってたのはそういうことだったのね」
高嶺「あら、確かに草凪に行くってよく言ってたわね」
叶星「...........ふふっ、隣にいてくれてありがとう。高嶺ちゃん」
高嶺「どういたしまして、これからも私達は一緒よ」
叶星達五人はそのまま神庭に帰る______
と見せかけて、ある程度二人だけの雰囲気になったのを見計らって一年生三人組は草凪に戻る
凪「あっ、お帰りになりましたか。もう既にベッドの用意は出来てますよ」
三人は草凪の中に入ると
紅巴「今日はここにお泊まりにさせて貰えるんですか?」
颯馬「うん、あの二人の時間邪魔する訳にもいかないしね、それに秋日先輩に許可も取ったし」
姫歌「相変わらず用意周到ね、颯馬」
颯馬「そりゃどうも」
灯莉「わーい、お泊まりだ~☆」
音夜「けどだからって夜更かしだけはすんなよ」
灯莉「はーい」
海音「お泊まりってやっぱりワクワクよね、颯馬」
颯馬「そうだな、こういうのって楽しいし」
因みに部屋割りは姫歌と灯莉、沙羅と紅巴、颯馬と海音、凪(一室)、音夜(一室)音夜になった
因みに颯馬と海音が何故同室になったというと
海音「ねぇ、今日一緒に寝ない?」
颯馬「.............えっ」
凪「..............はい?」
海音の言葉に颯馬は困惑し、凪は謎のオーラを放つ
颯馬「海音?お前は個室あるから寝れるだろ?」
海音「でも今日くらいはいいじゃん。お願い、一緒に寝よ?」
颯馬は凪に軽く目配せをすると、凪はため息を吐いて、「今度埋め合わせはして貰いますからね」と口パクで言う
颯馬も「はいはい」と口パクで返す
颯馬「分かったよ、もう一つ空き部屋があるからそこで寝よう」
海音「!うん!」
颯馬と海音は腕を組みながら布団を用意しに行く
凪「...........音夜」
音夜「ん?どうした、凪」
凪「今日は同室で寝ましょう」
音夜「何でだ?」
凪「凄く落ち着かないので」
音夜(.........颯馬を海音に取られて落ち込んでるな)
音夜「わーったよ」
凪「ありがとうございます」
颯馬達はそれぞれ暫く遊んだ後、眠りについた
その後修羅場になったのか、ならなかったのか、ご想像にお任せします
おしまい
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!それと改めて叶星様、誕生日おめでとうございます!吹雪が羅刹の力を持っていることが判明しましたね、その力の真価はストーリーを進める時に見せるのでご期待ください。
では!
神楽の上級生に対する呼び方を何にするか
-
○○様
-
〇〇先輩