現実と並行セカイの境目ですか?   作:岸雨 三月

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2章:水玉模様を身に着けた年上の方に誘惑されるでしょう#1

チノが東京に来てから早二ヶ月が経った。あれほど不安だった新生活だったが、ココアと、趣味のティッピー、そして「ラビットハウス」(サイトのほう)を通じて友達も増え、なんだかんだとチノはこの街になじみつつあるのだった。

 

まず学校のクラスでは条河麻耶(マヤ)と奈津恵(メグ)という友達が出来た。入学初日、クラスで自己紹介をすることになった時、チノは勢い良く、「香風智乃です。将来の夢は、海外留学してコーヒーの腕を磨いて、あとMBA資格も取って、それでうちの喫茶店をもっと大きくして世界一のバリスタになることです!」と自己紹介したのだが、それの何かがマヤとメグのツボにはまったらしく、休み時間にマヤとメグの方から話しかけてきてくれて友達になれたのだった。

 

続いて学校の先輩である桐間紗路(シャロ)と友達になった。シャロはココアとは二年連続クラスメイトで仲が良いらしく(本人は「腐れ縁よ」と言っていたが)、ココアを通じて友達になった。金髪のカールさせた髪をしていて一見お嬢様のようだが、実は庶民的な暮らしをしていて、池袋の「フルール・ド・ラパン」というおしゃれなカフェでアルバイトをして生活費を稼いでいる。高校生ながら、主婦に人気の便利グッズ開発コミュニティにアイデア提供をしてバイト代の足しにしているという一面もあり、マルチな才能を持つ先輩だ。

 

学校の外での友達も出来た。リゼと同じお嬢様学校に通う二年生の宇治松千夜とは、ひょんなことから知り合い友達になった。千夜は神保町を拠点とする甘味チェーン「甘兎庵」の社長の一人娘で本物のお嬢様だが、「社長令嬢」のお淑やかなイメージとは違い、ティッピーを利用した学生ベンチャー事業を立ち上げ自らも社長になっているなど、アグレッシブな性格の持ち主だ。ちなみにシャロとは両親同士が知り合いの縁で幼馴染なのだという。

 

この四人にココア・リゼ・チノを加えた七人は、みんなティッピーには並々ならぬ関心のあるメンバーだったので、チノがクラシックティッピーのコミュニティサイトを運営していると知ると、いつの間にか年中ラビットハウスに集まり、他愛無いおしゃべりをする仲になっていった。そのせいで、元々人口の少なかったラビットハウスは身内ばかりの掲示板と化してしまっていたが。

 

そんな夏休みの近づいているある日のこと。いつものようにみんながラビットハウスで駄弁っていると、ココアから唐突にこんな書き込みが投下された。

 

<<今度の休み、みんなでアキバ行こー! お姉ちゃんが、ティッピー改造してあげる!>>




※序章を投稿し忘れていたため、投稿しました
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