気付くと妄想が爆発して書いてました(笑)
生暖かい目で見てやってください
目が覚めると知らない天井だった
俺はまだ夢でも見ているのかと思ったが、身体の気怠さが現実だと主張している
だがしかし、周りを見れば見るほど夢としか言いようが無い景色が目に入る
俺の部屋は1LKの社宅で部屋の中央に炬燵を置きその上にノーパソやら炊飯器やらを載せていて、その周囲を服や本、ゴミなどが散乱している片付けられない一人暮らしの男の部屋の見本みたいな部屋だ
少なくとも今俺が寝ている高級感溢れるベッドや、何かしらの書類が纏めて置いてあるデスクやら青いシックなカーペットなど安月給の俺が暮らせるような部屋じゃない
記憶は飲み会のせいでやや不鮮明だが家までたどり着いていたのは覚えている
だが俺は知らない部屋にいる
一体何があったんだ…………
その時部屋の外から足音が聞こえてきた
音はだんだん大きくなりここに近づいているのがわかった
そして音は部屋のドアの辺りで止み、そしてコンコンコンとドアからノックの音が聞こえてきた
「失礼します、入室してもよろしいですか?」
今時にしては丁寧な人がいたもんだなと思いつつ俺は返事をする
「あ、えっと…どうぞ」
「失礼します」
ドアを開けて入ってきたのは、腰まであるストレートの黒髪に青いカチューシャをしたセーラー服を来た眼鏡の似合う女性だった
普通に考えれば知らない部屋にいて知り合いじゃない人が入ってきたら大体の人はパニックになるだろう
無論俺もパニックになっている、別の意味でだが
「よかった、丸一日目を覚まさなかったので心配でしたが大丈夫のようですね」
俺の交友関係ははっきり言って狭い
職場の同僚数人、ゲーセン仲間が数人程度で普通に数えられるくらいだ
だがその交友関係に女性はいない、みんな男だ
当然目の前の女性も知り合いではない、知り合いでは
「駆逐艦の子たちがあなたを担いできた時には驚きましたよ。こんな遠洋の地に日本人が海岸に打ち上げられてたんですから」
知り合いではないが俺は目の前の女性を知っている
正確に言えば知識としてと言うべきだろうか
周りがハマり、その流れで知った俺も始めたネットのブラウザゲーム
「自己紹介がまだでしたね。私は大淀といいます。艤装は付けてませんがこれでも軽巡洋艦なんですよ」
今もなおサーバーの増設が続けられ、登場キャラクター達の絵も毎日書き上げられるほどだ
その人気は某朝の情報番組にも取り上げられるほどだ
「一応あなたの持ち物に身分証らしきものがありましたが名前はこれであってますか?御柱 司(みはしら つかさ)さん?」
そのゲームの名前は
「はい……そうです」
艦隊これくしょん、略して艦これ
どうやら俺は艦これの世界に来たようだ…………
艦これ道中記、始まります
プロローグ「提督に着任?無理です!」
俺は今非常に困っている
自分で言うのもなんだが俺は頭が悪い
記憶力はあるが雑学やらなんやらに偏ってるし学校で学んだことなどさほど覚えてもいない
まぁ教えられれば覚えるが継続しないものなどはすぐに忘れる
だから書類仕事なんて無理である
絶対ミスがでる、毎日でる、すぐにでる
ペンを握って椅子に座って机に向かうなんて学生じゃない今はやりたくもない行動だ
だから俺は目の前で頭を下げている女性、大淀さんにこう言った
「すいません無理ですできません」
「お願いします!今あなたにしか頼めないことなんです!」
何を頼まれたかって?提督への着任さ
なんで一般人に頼むかって?
なんでも適性があれば提督は一般人でもなれるらしい
他に頼める人はいないのかって?
ここはタウイタウイ泊地で、現地住人は適性がなく泊地にいる人の中にもいないらしい
そこで流れ着いた(そういうことにした)俺が適性検査を受けた結果適性アリだったらしく今こうして頭を下げられているのである
前の提督は艦娘からセクハラの報告を受けて逮捕され内地に送られたらしい
提督不在では任務をこなせず、鎮守府周辺しか出撃できないらしい
だが俺は書類仕事が死ぬほどしたくない
だからと言ってそんな理由で拒否するのもなんなので適当な理由で今断り続けている
かれこれ一時間はこんなやりとりを繰り返している
ふと視線を感じ大淀さんからドアに視線を向けると半分だけ開いていて顔を半分覗かせている女の子が複数いた
女の子達は俺がこっちを見ていることに気付くと慌てて隠れようとするが何故かつまづいて大きな音を立てて転びながら部屋に入ってきた、
その音に大淀さんは顔を上げてドアの方を見る
「あなた達は!?待機するよう言ったはずよ!」
「あはは……ちょっと気になっちゃって……」
「痛たた……ちょっと早くどきなさいよ」
「あわわわ……ばれちゃったのです……」
あれは……吹雪に叢雲に電か?
五月雨と漣がいたら初期艦娘が揃うな
「とにかく!あなた達はすぐに部屋に戻りなさい!」
「ま、待ってほしいのです!」
電が起き上がり大淀に頭を下げる
「私達にもこの人の説得を手伝わせてほしいのです!」
ん?今なんて言った?
「もう訓練や近海警備に私達は飽き飽きしてるの」
「だから私達からもお願いします!」
「私達の司令官になってください!」
「あなた達……」
やばい非常にやばい
吹雪と電はこっちに頭を下げて叢雲はこっちをじっと見つめている
これはすごく断り辛い雰囲気だぞ…!
だが俺は書類仕事が嫌いだしリアルの戦いは嫌いだ
ゲームならいくらでも戦うけどこうして現実に命令して戦わせるなんて俺には……
「お願いします……どうか…どうか…」
…………あぁもう!
「……わかったよ」
俺がそう言うと二人は顔を上げ、叢雲は当然だろみたいな笑みを浮かべ大淀はホッとしたような顔をする
「不肖御柱 司、この鎮守府の提督に着任させてもらうよ」
女の子に泣きそうな声で頼まれたらやるしかないだろう男として
俺は頭をかきながら窓の外を見る
やれるだけやってやんよ
「そう思っていた時期もありました……」
現在未処理の書類を整理中…………五つ程の山がある書類の山を
「提督、新しい任務が届きましたよ」
………もう勘弁して