これまた期間あくな(怠け感
ある日の午後、久々に食堂で昼食を取った俺は仕事の続きをするために執務室に戻ってきたが
「む?叢雲、書類が無いぞ?確かまだ終わってないのがたくさんあった筈だが……」
机の上にあった書類が消えていたのだ
なので秘書艦用の机で作業をしている叢雲に聞いてみる
「無いわよ、さっき大淀が全部持っていったわ」
「なんでだ?まだ終わってないから提出できないだろ?」
「あんたのためよ」
俺のため?一体どういうことだ?
「あんた、鎮守府の地理ほとんど分かってないでしょ?着任して直ぐに書類と格闘してたから所属する艦娘とも碌に顔合わせもしてないから大淀が今日の午後から明日まで仕事を引き受けたのよ」
言われてみれば確かにほとんど執務室と食堂と自室しか行き来してないな
どんだけワーカーホリックなんだ俺は
「折角だから散歩でもしてみたら?今日は出撃と遠征も少ないからだいたいの艦娘はいるはずよ」
さっさと行ったと言わんばかりに叢雲に背中を押されて執務室を出る
ただドアを閉める寸前に叢雲は顔を赤くしながら小声でお願いしてくる
「その……余裕があるなら間宮のとこで限定羊羹買ってきて。朝から食堂の張り紙を見てから気になってるのよ」
そういえば張ってあったな
まぁ叢雲は秘書艦分の仕事があるみたいだからそのくらいはいいか
「それくらいお安い御用だ。まぁ無かったら代わりに何か買ってくるからそこは勘弁な」
そう言うと叢雲の目がキラキラ光る
「ほ、ホントに!?じゃあお願いね!楽しみにしてるわ!」
上機嫌になった叢雲はドアを閉める
ふむ、やはり女の子は甘い物が好きなのかね
偶に間宮で何か買って執務室に買い置きしておこうかな
そんなことを考えつつ俺は散歩に向かう
とりあえず外に出るか
外に出ると気持ちいい風が吹いていた
うん、散歩は大事だな
敷地内を適当に歩いていると前方から三人ほど艦娘が歩いてくるのが見えた
一人は金髪で犬耳みたいに左右で髪が跳ねてる黒いセーラー服の活発そうな娘で、もう一人も犬耳みたいに髪が跳ねてる黒髪で同じセーラー服の静かな雰囲気の娘と、腰ほどまである髪と額に鉢金を巻いた白とオレンジの衣装を着た凜とした雰囲気な娘だ
えーっと夕立と時雨と神通か?
しかもみんな改二に改装済みか
これ程の練度を持つ艦娘がいても簡単に突破できないのが沖ノ島か
「あ!提督さんっぽい!」
俺に気づいた夕立がそう声をあげると残りの二人もこっちを見る
「提督、珍しいというか食堂以外じゃ初めて外で会うね」
「あー大淀がそれに気づいて仕事肩代わりする代わりに交流してこいとさ」
「なるほど、大淀なら提督代行くらいできますからね」
「ホント、大淀には感謝しかないよ」
時雨に痛いとこを突かれつつ世間話をしてみる
その間、夕立は俺の周りをグルグル回ってから正面から抱きついてきた
「っと、どうした夕立?」
「提督さん!提督さん!今暇っぽい?」
「暇っちゃ暇だが?」
「だったら夕立達の訓練見学して行くっぽい!」
訓練を見学か、それもいいな
「それはいいな、ちょうどいいから見学していくか」
「あら、提督が見学していくなら無様な訓練は見せられませんねふふふ……」
「え、えーっと神通?その訓練だし偶々提督が見学するんだからいつも通りにしたほうが……」
「神通ちょっと怖いっぽい……」
うん俺もちょっと怖いてか結構怖い
素敵な笑顔なのに半端ない気迫をかんじるんだが……
「ちょうど今日は紅白戦をする予定でしたし気合い入れて訓練に励みましょうか」
あ、時雨が夕立に向ける視線が余計なことしやがってみたいな感じになってる
夕立は神通の雰囲気が怖いせいか俺を盾にしてガタガタ震えてる
そういや神通は華の二水戦の旗艦だったからか訓練が厳しいんだったか?
「提督、訓練の準備をしますので先に行きますね。時雨、夕立行きますよ」
「「ぽい……(うん……)」」
神通に連れられて行く二人を見てるとドナドナみたいな感じに思えた
これで行かなかったら恨まれそうだから行くしかないか
準備があるって言ってたし適当にどっかよってから訓練を見学しに行くか