Q,負けたら鬱ゲーとなるエロゲーに転生したらどうなるの? A,転生させた奴ぶっ殺す。 作:サイコロさん
唐突ながらこの世界を説明させていただこう!
この
この世界線は精霊や天使と呼ばれる『天界』という人間よりも圧倒的上位者が住む世界があり、自分たちの産み出した人間と共に生存していた。
時は20XX年、次元の狭間から地球を侵略し始める人間の最大の強敵『
それは人間の欲望と不満、ストレス等の『満たされない渇望』と『負の感情』によって生まれる邪心の塊。
圧倒的なパワーに狡猾たる頭脳、そして
人類はこのまま滅亡のみか……その時、天が裂け、黄金色の陽光が差し込む。
それは神が人間に与えた『
これは【
中身は表紙詐欺並みに負ければNTR、陵辱、恥辱、強姦は当たり前、これ以上もある鬱ゲーに近いエロゲーだった。
勝てば純愛ハーレムハッピーエンド、負ければNTRバットエンド。まったくジャンルが違うエンド、そんな斬新なスリルが我々プレイヤーを楽しませてくれた。
ゲームのバトルシステムはタワーディフェンス型であり、各々の職業に冠した特殊能力を活かしながらもはや公式認定バグのボスやエネミーをなんとか倒していけ! ゴリ押しは負け確、そんな言葉を生み出すほどに戦略が求められる。
ちなみに『
そしてメインヒロインの一人である『桜ヶ壱私立学園第72期生徒会長』の
彼女は絶対ロシア出身の見た目をしているが、日本人と日本人の間に産まれたTHE日本人である。
彼女の戦闘での真価は『彼女に対して【
オンラインでも輝夜と【狂信】持ちの
………お分かりだろうか?
会長がいるだけで、周りの
そう。例えるならば今の状況──────
「アイツ……コロコロコロスゥゥウ?」
「待て。俺から殺らせろ」
「■■■■■■■!!(人間では理解出来ない言語)」
───周りが
こうなったのはほんの数分前、彼女が来る前だった。
いつもの白のコンクリートの壁と大理石の床で構成された最先端の高校の教室へ入り、パイプと木で作られた椅子に手をかける。
座って早々に俺は鞄から分厚い小説を取り出し、窓側の席であるため窓を開ける。
開けると、大正時代に造られたのであろう古いレンガ建築の建物が見える。
確かこの学園は江戸から学者を育てていた為、2年前に新しい校舎が建築されたから……あれは『旧校舎』だったな。それは古臭くそして謎の神秘性に常にしみじみと出してくる。
するとお目当てのそよ風が俺を優しく包み込んでくれに来た。
「……花粉が強ぇな」
俺は黒色の布マスクを着け始める。
花粉アレルギーの辛さとら本当に大変だ。万が一暗殺中にくしゃみしてみろ、その時既に遅し蜂の巣にされるぞ。
「そういえば……ああ【何故人間は変態行為をするのか】か。」
俺は無言でページを捲る。
それは人間の欲望とコントロールについて深々と書かれている。
人間の満たされない『欲望』を満たすために『別の方法』で満たす……成る程な。
すると元気よく扉を開く音が聞こえる。
そして──────
「おはようご「勝利のVサインッ!(過激)」ギャァァァァッ!!? 目がァア!!??」
───俺は
「イテテ……ううひどいよ~」
「それは野球バットをすっぽかして偶然俺の腹に当たった時でもお前はそう思ったか、あァ?」
「…………ううひどいよ~」
「図星だろ! 図星そのものだろぉ!?」
コイツの名前は
サラッとした水色のショートカットにほんの少し長く伸ばした青と紫色のグラデーション色のもみあげが目立つ髪型、ライラック色の真ん丸な瞳、ニカッという無邪気な笑いがよく似合う子どもみたいな顔つき。
少女のように華奢な体つき、あまり日焼けしていない病弱に見える白い肌。
身長も俺(189センチ)に比べても、平均に比べてもかなり低い(154センチ)。
赤いランドセルを背負ったらマジで小学生にしか見えない
またこの主人公の過去がこれまた悲惨で、まず5歳頃に親による暴行で精神状態がぶっ壊れて、9歳になんとか親戚に引き取られるが、精神状態が不安定のため、親戚でも信頼できる人がいないために安心できず、挙句の果てに毎夜悪夢を見るようになってしまった。
17歳から【
その後は裏社会の男娼として、
こんな酷い目に遭うことを知った上、俺が何もしないって誰が言った?
俺はまず7歳の知った直前、俺はもはや方向音痴並みにあちこち移動してぼろぼろな将輝を発見。
そしてDVする
その結果、天真爛漫という言葉がよく似合うほど愛しい笑顔ができるようになっていた。
まるでDVされていた少年時代を取り返すかのように、一昨日はスケボー場、昨日は野球センターとほぼ毎日何処かへと一緒に遊んでいる。
そしたら俺とは違って完璧な陽キャよ。
少女みたいな可憐な見た目、見た目に問わない誰でも仲良くなれるコミュニケーション力、見た目に寄らない圧倒的な運動神経、そして誰もが浄化される少年みたいな笑顔。
今では教室のマドンナ?的な存在となっている。
「はぁ~、最初の"はやとにぃ、はやとにぃ"と読んでいたあのかわいい将輝はどこ行ったんだぁ?」
「ここですよー。ここにそのカワイー将輝がいますー!」
「今のお前からは誰かを弄って楽しむ悪魔にしか見えねぇ」
俺が関わったせいなのか、原作のクールかつ残酷な性格や敵対的な態度とは真逆のいたずらを楽しむ小悪魔みたいな性格、みんなお友だちみたいなフレンドリーになっていた。
あっ、将輝の野郎女の子たちに向かって手を振ってやがる。
「んで、なんて言ったんだっけ?」
「今のお前からは誰かの苦しむ姿を愉しむあく「んで、なんて言ったけ?」RPGのNPCみたいに繰り返すなァ!」
そんな不毛なやり取りをしていると、教室が蜂の巣をつついたように騒ぎだし、皆が一目散に教室の出入口を凝視する。
俺たちも好奇心から向くと、そこには思いもよらない人物がいた。
「風神颯斗さんはいますか?」
そして今に至るってね。
「何でアイツが、アイツごときが桜ヶ壱様に呼ばれるんだ……!」
「桜ヶ壱様に贔屓されるなんて……極刑ね」
「オイラ、アイツ、ツブス」
周りにはもはや人間を辞めた者による殺意と怨念に怒りを混ぜたような声つきで、充血したギラギラな目を俺に向けてくる。
下手すれば、親を殺された復讐者よりもおぞましい目をしてやがる。
「あーそういえばアレだったなー(大根役者)」
俺はせめての思いで、なんとか会長が
それでもギラギラした目線を止めない、それどころか"桜ヶ壱様の手を煩わせるな"という謎の圧が追加された。
俺は逃げるかのように会長へと行こうとすると、急に誰かに肩を捕まれる。
掴んだのは将輝だった。
「グッドラック!」
将輝の笑顔に妙にムカついた。
場所は変わって生徒会室。
そこは大企業の会議室をイメージされる重々しさが伝わるが、時折可愛らしいクッションやらマグネットやペンなどの小物が、女の子らしさによってあんまり威厳が感じない。
俺は言われるがままに席につき、会長はなんかお土産にありそうな高級菓子が入った箱から何か取り出していた。
「あのー……会長さん?」
「はい何でしょうか?」
「俺はどうして会議室に? また何の用で?」
「それは『お礼』の為です」
会長菓子を綺麗な皿に取り移すと、こちらに歩み寄って菓子と紅茶を出される。
うわぁ~めっちゃ高そうな食器だぁー。
「どうぞ召し上がってください」
そうやって笑顔で言う会長、気分はまさに美人メイドにお茶を出されたような、優越感が凄い。
そしてこの後の俺は怒り狂うクラスメートによってあの世へ行くのだろう。
つまりこれは死刑囚の最後の晩餐。
必ず死んでしまう為に、せめて最期だけでも極上の夢見心地を見させてくれるためなのか。
「あ、ありがとな」
俺は見馴れない高級洋菓子を一口食べようとフォークでその分切り取る。
「それはカレ・オ・ショコラと呼ばれるスイーツです。しかも
ふむ。甘党であるこの俺からの評価させてもらうと、まず甘すぎず、ちょうどよい甘さに調整させており、メインであるチョコの大人らしい苦甘さとミルクの濃厚な風味に爽やかな喉越しが舌を通り越し脳にダイレクト。
明らかに美味しすぎるんだが?
「ぅんまッ!? 一体どうしたらこんな甘さと苦さを両立した上で上品な甘さを、大人らしい味を表現したんだ!?」
「ですよね。本当にどうやって作ったんでしょうね」
俺が子どものようにはしゃぐに対して、会長は子どもを持つ母親みたいに、母性溢れる笑みをした。
俺はハッとして一旦落ち着く。
「……スマン、しかし聞かせてほしい。お礼とはどういうことなんだ? 俺は会長さんを遠目に見たことしかないんだが……」
「あらあら嘘はいけませんよ」
俺の最後の悪あがきすらも、サラリと流される。
会長は俺に有無を言わせないつもりのようだ。
「私を助けてくれたお礼ですよ。
俺は今、冷や汗でびちょびちょになってるだろう。
あっ、手に持ったフォークが滑って落ちた、汗で。
「いやいや勝手な推測はいけませんよ会長さん。そもそも俺が助けた、とはいつ、どこ、どうやってなんですか? 俺と暗殺者さんの背格好が似ているからの理由で決めつけてますか? とにもかくにも俺ではありません。おっと今日はやらなければならないお仕事が───「隠すの下手ですね」……」
黙秘権を執行するぅ!
「私があなたを暗殺者を決めつけた理由は三つ」
会長は右手で『2』を表現した。
俺はそれが何よりも恐ろしかった。
「一つ目は何故『用務員』や『会長』だと気づいたんですか? 襲おうとしたのはもしかしたら何処かの人間かもしれないんですよ」
「い、いやぁ会長さんが「逆に聞きます。私を助けに来た暗殺者さんは元から私のことを『会長さん』と呼んでました。周りからは親しい人から『輝夜』、周りは『桜ヶ壱様』と呼んでいるのにね」……そ、そんな偶然があるんすね……」
「ちなみに何で会長だと分かったんでしょうか?」
黙秘権を執行するゥウ!
「もう一つは暗殺者が変身する前の顔が一緒でしたから」
「……」
「もしかしたら双子なんですか? それとも三つ子? 瓜二つの存在ですか……答えてください」
黙秘権を執行「できません」───はい。
会長のニコニコ笑顔の圧によって俺は隠すことを諦めた。
「そうよ、俺が暗殺者だ。何か文句あるんか「一つだけ聞かせてください」ん?」
すると会長は、先ほどのふざけた様子から真剣になっていく。
するとさっきまでほんわかしていた生徒会室も、なんやら真剣で張り詰めた空気が場を支配していた。
「貴方はどうして────私の
彼女の真剣な声に俺は何も出来なかった。
UA1000越え、お気に入り40人越え、これは、これは夢なのか………!?
今回のおさらい。
主人公の親友は男の娘。
↓
生徒会長襲来。
↓
教室のみんながマジの目をする。
↓
主人公&生徒会長、生徒会室へ(愛の)逃走。
↓
高級菓子オイチイ!
↓
会長「何か隠してるんだろぉ? ああん?」
主人公「ひぇぇ~」