本当の『私』と向き合えますか?   作:くーふく

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推しに転生しました。

 私こと『(たまき)いろは』は元男の転生者である。そう、あの誰もが欲しがる天使のようなお姉ちゃんっ気がある『環いろは』である。

 魔法少女まどか⭐︎マギカ外伝マギアレコードの主人公である『環いろは』は妹の病気を治すために、魔法少女になる決断をした明るく真面目な女の子である。勿論私の推しである。

 

 記憶を取り戻したのは丁度1年前の中学1年生の時だ。その時に男だった時の記憶を思い出してしまった訳で…。そうです、かなり悶絶しましたよええ。口調は長いこと女の子で生活してきたおかげで苦労することはなかったけど…。

 記憶を取り戻してから生活してきてはや1年。私は大変なことに気がついてしまった。

 

「ここってまどマギの世界じゃない…?」

 

 今は神世紀300年。キュゥべえ風にいうと訳がわからないよ状態である。神世紀?平成とか令和とかじゃなくて?私の記憶にはまどマギの世界でそのような単語は出てきてなかった筈。あともう一つ気になる点がある。

 なんと四国以外の都道府県が死のウイルスが蔓延し生活ができない、つまり滅んだようなものらしい。本当に何があった?

 

「それにしてもまさか私が推しであるいろはちゃんに転生するなんてね…。」

 

 本当、訳がわからないよ。それじゃぁここがまどマギの世界ではないのであれば一体どのような世界なのだろうか。少なくとも私の記憶には調べて出てきた情報に当てはまるアニメや小説はなかった。

 私はまどマギは好きだけど魔法少女になりたいとは思ってなかったのでここがまどマギの世界ではないことにホッとしていた。魔法少女になってしまったら最後、人を殺し尽くす魔女に成り果ててしまうという末路がまっている。そんなの嫌にきまってるよね。

 

「明日から新しい学校かぁ。確か…讃州中学校だったよね。よしっ、頑張っていかないと!……友達できるかなぁ。」

 

 それにしてもこの身体、マギレコの『環いろは』そのものらしく方向音痴は勿論のことスマホの操作もおぼつかないのである。…無事に学校にいけるか不安になってきた…。それに加えて人付き合いの不得意さも引き継いでいるときた。本当に大丈夫かなぁ…。

 私は新しい中学校に通うため引っ越してきていたのだがご近所さんに挨拶をするのを忘れていた。人付き合いの不得意さを治すいい機会だよね。挨拶をしにいかなくちゃ。

 

 私は家を出てご近所さんの家に向かおうとすると声が聞こえてきた。

 

「東郷さん!新しい押し花作ったの!はいどうぞ!」

「ありがとう友奈ちゃん。そのお礼といってはあれだけどおはぎいる?」

「うん!東郷さんのおはぎは美味しいからいつでも食べたくなっちゃう!」

「ふふっ。ありがとう。」

 

 随分と楽しそうな話し声だけど…。大丈夫、私ならやれる。うぅ…前世ではここまで話しかけづらいなんてことなかったのに…。

 そう私が話しかけるのを躊躇っていると友奈と呼ばれた子が話しかけてきた。

 

「もしかして引っ越してきた人かな?」

「は、はい!私の名前は環いろはって言います。挨拶が遅れて申し訳ないです…。」

「大丈夫だよ!私の名前は結城友奈!よろしくね環さん!」

「私の名前は東郷美森って言います。よろしくね環さん。」

 

 凄く可愛い子と美人さんだぁ…。あ、いけない!菓子折り渡さなきゃ…!

 

「これつまらないものですけどよければどうぞ…。」

「わぁ!ありがとう環さん!」

「これ高いところのお菓子じゃない?つまらないものだなんてそんなことないわよ。」

「いえいえ…。」

 

 どう話せばいいかわからないよぉ…。どうしたらいいの…?前にいた中学の時も浮いてたしそのような所なんだろうなぁ…。

 

「そういえば環さんは何歳なの?」

「わ、私は13歳です。今年で中学2年になります。」

「それじゃあ私達と同い年だね!」

「そうなんですか!?」

 

 同い年とは思わなかったなぁ。ということは…。

 

「もしかして讃州中学校に通ってますか?」

「うん、そうだよ!ということは環さんも通うの?」

「はい。」

「そうなんだ!それならこれから3人で一緒に通えるね!」

 

 …3人で?状況を考えて結城さんと東郷さん、あと1人は…私!?

 

「え、いいんですか!?」

「うん!あと私のことは友奈でいいよ!いろはちゃんって呼んでもいい?」

「うん。友奈ちゃん。」

「私の方は苗字で呼んでほしいわいろはちゃん。」

「わかったよ東郷さん。」

 

 人付き合いの不得意さを治す1歩目を踏み出すことができた…かな?よしっ、これから頑張っていかなきゃ!

 

 

 




いろはちゃん上手く描けてるかなぁ。マジで可愛いよな。あんなお姉ちゃんが欲しい人生だった…。
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