本当の『私』と向き合えますか?   作:くーふく

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転校初日は緊張するよね。

 朝起きて身支度をし外に出るともう友奈ちゃんと東郷さんが待ってた。早いなぁ…。

 

「待たせちゃってごめんね。」

「ううん、今来たばかりだから大丈夫!学校にしゅっぱーつ!」

「ふふっ、友奈ちゃんテンション高いわね。」

 

 テンションが高い友奈ちゃんを横目でみつつ街中を歩いていく。引っ越してきてから街探検とかしてないものだからとても新鮮な気分だ。

 これからこんな街で生活していくんだな〜。ふふっ、ちょっと楽しみかも。

 

「そういえばいろはちゃんって街探検した?」

「ううん。忙しくてできなかったんだ。だからちょっと歩いてるだけで楽しいんだ。」

「知らないこと知るって楽しいよね!学校終わったらよければだけど街案内しようか?」

「え、悪いよ!」

「大丈夫!私がやりたいだけだから!風先輩にも言ったかなきゃ!」

「どうせなら勇者部でいろはちゃんを案内したらどうかしら。」

 

 風先輩?勇者部?なんか聞き慣れない単語が出てきた…。多分風先輩はその勇者部の先輩なんだろうな。でも勇者部って何?一体何をするんだろう…?

 

「勇者部って何をするの?」

「ボランティアしたり部活の助っ人にいったりする部活のことよいろはちゃん。結構勇者部は有名なのよ?」

「そうなんだ…。でも本当にいいの?その、風先輩にも案内させちゃって…。」

「大丈夫だと思う!人助けも部活内容に入るから!そういえば東郷さん、今年から樹ちゃんが入学するんだよね?」

「そうよ。風先輩から聞いてたけどどのような子か楽しみだわ。」

 

 …樹ちゃん?うぅぅ…やっぱり話についていけないよぉ…。

 

「いろはちゃん、樹ちゃんは風先輩の妹のことよ。私たちも会ったことがないわ。」

「…妹、かぁ…。」

 

 マギレコの主人公『環いろは』には病弱な妹がいた。その妹こそが『環いろは』を魔法少女になる決意をした存在である。名前は『環うい』。守ってあげたくなるような女の子である。

 この世界でも『環うい』は存在しており病弱なところも引き継いでおり前世の記憶を取り戻す前にはもう亡くなってしまっていた。

 

「いろはちゃんにも妹がいるの?」

「うん、妹…ういって名前なの。もう死んじゃったんだけどね…。」

「あ…ごめんねいろはちゃん。聞いてほしくないこと聞いちゃったね…?」

「ううん、気にしないで。死んじゃったういの分まで私が生きるって決めてるんだ。それに…。」

 

 あの笑顔はこの身体の記憶にも焼きついている。忘れない限りういは私の中で生き続ける筈だから。

 

「ううん、なんでもない。そうだ!話変わるけど勇者部では最近どのようなことをしたの?」

「…えっとね〜最近ではーーーーーーーー。」

 

 

 

 


 

 暫く話していると学校に到着した。私は転校生なので一旦職員室へと行かないといけないため友奈ちゃん達と別れることとなった。

 職員室は今も前世でもあまり好きではない場所だ。なんとも雰囲気が苦手だ。

 

「失礼します。転校してきました、環いろはです。」

「環さん、これからクラスに案内する担任の清水です。これからよろしくね?」

「は、はい!よろしくお願いします!」

 

 私は清水先生についていきながら友奈ちゃんや東郷さんと同じクラスになれたらいいなと考えていた。職員室から教室まで意外と近かったらしくすぐ着いた。

 

「それじゃあ環さんはちょっと待っててね。」

 

 そう言って清水先生は教室に入っていきHRを始めた。私は自己紹介で何を話そうかまだ決めてないためちょっと焦り始める。

 …どーしよぉ。話すこと決めてないよ…。趣味?特技?話すことがまとまらない…。

 

「ーーでは環さん、入ってきて。」

「は、はい!」

 

 覚悟を決めろ私!ここで人付き合いに慣れとかなきゃ!…あれ、友奈ちゃんと東郷さんがいる!…よかったぁ。

 

「では自己紹介お願いできる?」

「っはい!私の名前は環いろはといいます!趣味は料理で、特にハンバーグを作るのが得意です!私は人付き合いが苦手なので是非話しかけてくれると嬉しいです!これからよろしくお願いします!」

 

 私がそう自己紹介を締めると教室全体から拍手が起こる。…よかった、失敗しなかった…。

 

「では、環さんは結城さんと東郷さんの間の席が空いてるのでそこに座ってください。」

「はい。」

 

 やった!友奈ちゃんと東郷さんの隣だ!…ちょっと安心かも。

 

「いろはちゃん改めてよろしくね。」

「いろはちゃんよろしくね。」

「うん、こちらこそ。」

 

そうやって私の新しい学校生活が始まったのであった。

 

 




いろはちゃんの料理が食べたい人生だった…。
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