本当の『私』と向き合えますか?   作:くーふく

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勇者部に入部しました。

 放課後。私は友奈ちゃんと東郷さんに連れられ、勇者部の部室まで来ていた。街案内の件を風先輩に話すためらしい。

 

「結城友奈と東郷さん入りまーす!」

「遅かったわね友奈、東郷。…ん?後ろにいるのは?」

「は、初めまして!私、今日転校してきました。2年の環いろはです!よろしくお願いします!」

「あたしの名前は犬吠埼風!よろしく環。」

 

 なんとも話しかけやすそうな優しい雰囲気のお姉さんだった。ちょっと安心かも。

 

「風先輩!いろはちゃん街を全然見ることができてないらしくて街案内できたらなって思ったんですけど…。」

「いいわね!ここは勇者部に任せなさい!環を楽しませるわよ!」

「風先輩、私のことはいろはで大丈夫です。」

「わかったわいろは。」

「そうだわいろはちゃん。」

 

 これから街案内が始まると思っていた時に東郷さんから声がかけられた。どうしたんだろう?

 

「よかったらいろはちゃんも勇者部に入らない?」

「私が勇者部に…?」

「いいじゃない!あたしとしては入ってくれると嬉しいわ!」

「私も!いろはちゃん、一緒にやろ?」

 

 誘ってくれるのは嬉しいけど私でもできるのかな…?方向音痴という点だけでかなりマイナス点だから…。

 

「あの、私方向音痴なんですけど大丈夫ですか…?」

「平気よ!私たちがついてるんだから!」

 

 なんて頼もしい先輩…!これがカリスマ力かぁ…。

 

「それじゃあ、これからよろしくお願いします!」

「よし!それならいろはの歓迎会も含めて最初はかめやに行くわよ!」

「私たちといえばあそこですもんね!」

 

 …かめや?何する所なんだろう…?

 

「えと、何しにしに行くんですか?」

「うどんを食べに行くのよ!安心して、いろはの分は私が奢るわ!…っと忘れてた!少し待ってて!」

「…あぁ!私もすっかり忘れてた!」

 

 あ、もしかして妹さんかな?今日入学してきたらしいしお姉さんがここにいるなら妹さんも入るよねきっと。

 

「ごめーん樹!来てもらっちゃって悪いわね。」

「大丈夫だよお姉ちゃん。…は、初めまして。犬吠埼樹です…。」

「あたしの妹よ!仲良くしてやってちょうだい!」

 

 わぁ!樹ちゃん可愛い!…よくよく考えたら私の身の回り可愛い人と美人さんしかいない?友奈ちゃんと樹ちゃんは可愛いし、東郷さんと風先輩は美人さんだし…。

 

「初めまして!結城友奈です!友奈でいいよ、樹ちゃん!」

「東郷美森です。私のことは苗字で呼んでね?」

 

 わ、私も自己紹介しなきゃだもんね!しっかりしなきゃ!

 

「私の名前は環いろはって言います。よろしくね?樹ちゃん。いろはでいいよ。」

「こ、こちらこそ。よろしくお願いします…。」

「よーし!いろはと樹の歓迎会にいくぞー!」

「「おー!」」

 

 歓迎してくれるのは嬉しいけど…ちょっとだけ恥ずかしい、かな。

 

「樹ちゃん、私も今日転校してきて勇者部に入ったんだ。だから一緒に頑張って行こ?」

「は、はい。」

「ふふっ、そんなに堅くならないでいいよ。」

「…なんだかいろはさんお姉ちゃんみたい…。」

「そう?」

「はい。優しいとことか気遣ってくれるとことか。」

「なんか照れるね…。私も結構オドオドしちゃうことの方が多いんだ。だから似たもの同士だし仲良くして欲しいな?」

「私も是非よろしくお願いします…。」

 

 これからもっと仲良くなりたいな…。樹ちゃんだけじゃなくて、友奈ちゃんや東郷さん、風先輩とも。少しずつ少しずつ、ね。

 

「ちょっと2人とも!主役が遅くなっちゃダメよー!」

「樹ちゃん、行こっか!」

「はい!」

 

 これからの学校生活が楽しみだな…。勇者部、頑張ろっと!

 




いろはちゃんかわよ。やっぱり妹がいたのもあってか年下にはお姉ちゃん感を出すことができるという設定にしました。
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