支配の悪魔を曇らせたい   作:悲しいなぁ@silvie

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今回は短めです


閑話

74:チェンソーマンのファン

なんと素晴らしい事にハンターハンターが連載再開しました

連載再開と言えばチェンソーマンも二部が連載開始しましたね

さぁ、第一部にあたる公安編も終わり二部ではわたマキマとチェンソーマンとの素晴らしい日常生活が…

あれ…?私とチェンソーマンとの幸せな生活はどこ…ここ?

 

75:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

>>74可哀想に…現実に脳が焼き切られたのか…

 

76:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

>>74失せろ、敗北主義者の豚め

 

77:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

ここの掲示板のやつらはなまじラスボスに転生してるだけあって口が悪いな

 

78:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

ちょっとは慰めてあげようとか無いんすか…?

 

79:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

ん〜〜〜無いかな…

 

80:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

順当

 

81:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

そりゃあそう

 

82:チェンソーマンのファン

あるもん…私とチェンソーマンが一緒に寝ていっぱいご飯食べて幸せに暮らすお話あるもん!

マキマ見たもん!!

 

83:藍染惣右介

>>82最低なメイ

 

84:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

>>82クスリやってる?

 

85:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

>>82キメてんだろ…くれよ

 

86:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

マキマの発言を検証するため、我々はアマゾンへと向かった

 

87:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

アマゾンとかよりビッグサ○トとか行った方が有りそう…

 

88:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

水玉コラ……

 

89:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

まぁ、そんな未来を目指して今頑張ってるワケだから…

皆も最初はそんなんだったろ?だから、先輩として応援してやろうよ

不幸な未来(原作)なんてブッ壊すサイテーに愉快なラスボスをさ

 

90:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

まぁ……あんた程のザエルアポロがそう言うなら…

 

91:チェンソーマンのファン

先輩面とかしないでくれる?

 

92:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

せっかく綺麗に纏まりかけてたのにお前はさぁ!!

 

93:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします

お前もうマキマ降りろ

 

 

 


 

 

『むぅ……野菜は嫌いじゃ!ポイ!!』

 

パワーは眉間にシワを寄せながら自分の皿に盛られたカレーから人参を摘みとりそのまま投げ飛ばした。

 

「人参!テメ〜!!野菜作った農家に失礼って思われねぇのかよ悪魔!」

『ヴゥゥゥ!ワンワン!!』

 

デンジは投げられた人参をデビルハンターで鍛え上げた動体視力で軽々とキャッチすると眼の前の魔人に説教を始め、ポチタもその横でパワーに向かって唸るように吠える。

貧困から食うや食わずの生活が長かった二人は食べ物を粗末に扱う事に人一倍敏感だった。

 

『チェンソー様野菜残さない!なら俺も絶対絶対残さない!!

チェンソー様と食べればなんだって美味しい!最高!!』

 

ビームは嬉しそうにキャッキャッとはしゃぎながらポチタのようにカレーを犬喰いしてはフローリングにぼとぼとと食べかすを落としまくっている。

 

「おいビーム!テメェはスプーンぐれ〜使えねぇのかよ!」

 

デンジは手でカレーを食べるパワーと犬喰いするビームに同じ人間として恥ずかしいぜ全く!と言いながらカチャカチャとカレーを食べる。

しかし、残念ながらデンジはデンジで右眼が無いせいで思いっきりこぼしまくっていた。

 

「…………………………」

 

早川アキは虚ろな目でフローリングを見る。

カレーやら干からびたご飯粒やらが飛び散り、足の踏み場を考えなければならない床。

アキはスッと立ち上がると風呂場を見る。

ビームがはしゃぎまわり無惨にも破壊されたシャワーヘッド、排水口にはポチタの毛がぎっしりと絡みつき水はけは最悪。

アキはネクタイに伸びる手を必死に堪えながらトイレへ向かう。

たまにしか流さないパワーのせいでよろしくないモノがこびりついた便器、常に湿り気を帯びているビームのせいでぐっしょりとした便座カバー。

早川アキの頬に生暖かい液体が流れた。

アキは泣いていた。

家族を目の前で殺され、必ずやかの悪魔を殺してやると全てを投げうってでも強さを求めた少年は今声も出さずに泣いていた。

悔しかった

何故シャワーヘッドを壊す?壊したならせめて買い替えてくれ。

何故流さない?流さないなら最悪掃除ぐらいしろ。

なんでずっと湿ってんだ、マルマインに親でも殺されたのか?

何故お前らは綺麗に飯を食えない?散らかすなら掃除してくれ、頼むから。

そんな言葉を奴らに言おうとも暖簾に腕押し、糠に釘。

馬の耳になんとやらでまるで実行しない同居人達にアキのメンタルは完全に参っていたのだ。

 

「……マキマ、天音……」

 

なんなら、長らく敬愛していた上司達をこの状況を作り出した元凶だと憎み始めていた。

 

「岸辺ぇ…っ!」

 

そして岸辺に対する怒りは並々ならぬものであった。

アキは若干涙目になりながらネクタイを握りしめる。

岸辺から貰ったネクタイ

かの上司がよく頭に巻いては口を半開きにして絶望しながら何も見たくねぇ…と呟く際に用いられるアレである。

何気にしっかりとした素材で肌触りも良く、巻き心地は案外悪くない。

一体ドコに金かけてんだ。

 

「強くなってやる……絶対、強くなってやるからな!」

 

当初と180°どころか数百度程方向性が変わったが、早川アキは並々ならぬ覚悟と共に胸に誓った。

 

 


 

「願わくば日本の敵は悪魔だけでありたいものだがな」

 

「マキマ君…君にあげた部隊の犬は育っとるかね…?」

 

仏頂面で手元の資料を捲りながら5人の老人達が朱い髪の女に話し掛ける。

 

「犬ぅ〜?悪ぃケドさぁ〜俺、犬あんまし好きじゃねぇんだよ」

 

昔犬助けて轢かれてっから、と朱い髪の女…天音は耳に小指を突っ込みながら間延びした声で話す。

その顔には誰が見ても『めんどくせぇ~』と書かれていた。

というか実際に黒いマジックペンで書いてあった。

ちなみに油性なので後で泣きを見るハメになる。

 

「なっ!天路々君か…!?」

 

「マキマ君はどうしたのかね!」

 

「君とでは話し合いなど…」

 

老人達は相手がマキマでは無いと気付くと口々に喋りだす。

……そもそも顔にマジックで文字を書いてる時点で気付け。

 

「マキマちゃんはアレで〜す、女のコの日だからもうアレで〜す」

 

天音は至極面倒くさそうにそう話す。

耳に突っ込まれた小指も第二関節まで入る程のダルさ加減である。

 

「なに…!?」

 

「馬鹿な…悪魔にそんなモノが…?」

 

「いや、そもそも身体は共有だろう…!」

 

天音の言葉に大真面目に話し合う老人達。

やっぱ君達、どっかズレてない?

そんな老人達を尻目に天音の小指は遂に禁断の領域(第三関節)まで侵入しようとしていた。

 

「ともかく…座り給え天路々君

私達にはわからないが辛いという話はよく耳にする」

 

「あ〜?あ〜……あんがと」

 

老人の一人が立ち上がり自身の椅子を天音に渡す。

天音はすでに自分で言った内容すら忘れていた為に何故椅子を渡されたのかわからないままに座った。

 

「ゴホン…ともかく、君達の仕事は犬を育て使う事だ

くれぐれも情は入れてくれるなよ」

 

老人は立ったままに天音にそう言う。

 

「………犬、犬、犬ってよぉ〜

アンタらはいっつも人の仲間をそう言うケドなぁ!」

 

天音は珍しく眉間にシワを寄せ、荒々しく立ち上げると老人達にビシッと指を突きつけ───

ようとして、無理矢理に引き抜かれた小指にはべったりと血が付いていた。

 

「あがあぁぁぁ!!!?」

 

まだ人類には早過ぎる領域にまで手を伸ばした代償は高く、天音は耳からドボドボと血を流しながら蹲った。

 

「天路々君!?」

「メディック!メディーック!!」

「救急車ァー!!」

 

老人達は叫びながら各々で救急車や医務室へ連絡を飛ばす。

その頭には既にマキマに対する小言や忠言などは吹き飛んでいた。

天音は仮にもヒロインが出していい声ではない(十兵衛に金的喰らった金田みたいな)悲鳴をあげながらのたうち回るのだった。

 

 


 

 

アキ

強く生きて…

 

パワー

野菜なんて草じゃ!人間の食い物じゃないわ!!

 

ビーム

チェンソー様の食べ方カッコイイ!俺もマネする!!

 

デンジ

カレーって初めて食ったけどうめぇ~!

 

ポチタ

ビームが変な事を言わないか地味にドキドキしている

 

天音

全治3週間

 

公安のお偉いさん達

迅速な救急救護を行った

 

マキマ

悪魔なので女のコの日とか無い

普通に日課のポチタウオッチングに勤しんでいた

 

未来の悪魔

腹抱えて笑った

 

岸辺

休日なので自宅で筋トレしているとクァンシの部屋から嬌声が聴こえてきたのでそっとネクタイを巻いた

 

クァンシ

良かった……

 

レゼ

休日なのでスイーツ巡りを満喫した

 

吉田

今日もせっせと書類作成に人事評価にと頑張っている

この度見事、『女の顔殴ってそうなデビルハンターグランプリ』で殿堂入りを果たした

 

天使君

彼女とデートしてた

なお、帰ってきて早々にハイライトの無い岸辺に延々と愚痴を聞かされる予定

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