姫とメイドと不死の王   作:すごろく

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ようこそ。

サブタイ通りです。

でわ、ごゆっくり。


その11 姫とメイドと黒い服

「これよりデミウルゴスを蘇生する。アルベド、モニターを見ておいてくれ。」

「お任せ下さい、アインズ様。」

「蘇れ!我が僕よ!」

『・・・。』

「アルベド、どうか?」

「ハッ!状態異常解除成功。身体能力回復。問題ありません。」

「誰か何か羽織れる物を。デミウルゴス、デミウルゴスよ。」

「、、、う、、うーん、、あ、アインズ、様?」

「うむ。どうだ?まだ痛むか?何か不都合はあるか?」

「成功、したのですね、、、。いえ。何ら問題はございません。少し気怠いだけです。」

「それはレベルダウンした影響だ、心配要らん。ほら、立てるか?」

「さて、守護者たちよ。よく聞け。此度の事で私は分かった。敵は明らかに我等に敵対意識を持っている。今後、奴等に出会しても決して手出ししてはならん、これは命令だ。」

「では計画も中止なさるので?」

「最後まで聞けアルベド。誰が中止すると言った?個々の戦いは止めろと言ったのだ。ナザリックとして奴等に白旗を揚げるつもりはない。よって計画の中止もない。」

「しかしデミウルゴスがこの状態では、、、」

「うむ。そこでだ。聖王国の指揮はアルベド、お前が取れ。王国はアウラ、マーレ、2人で八本指を使い遂行するのだ。他にプレアデスを使っても構わん。」

「「「ハッ!」」」

「コキュートスは冒険者と並行してリザードマンのレベルアップもやれ。ポーションはカルネ村から調達しろ、いくら使っても良いから手を抜かせるな。セバスは王国、帝国をしらみ潰しに調査せよ、幼女2人を連れたメイド服だ。シャルティアはナザリックの警備強化。外部へ繋がる全ての出入り口は封鎖、絶対に1〜3階層で足止めするのだ。必要なら改装も許す。デミウルゴスは養生も兼ねてココで全体の指揮を取り私に報告しろ。重ねて言うが、仕返しなどとバカな事は考えるな。」

 

(ふぅ〜、、、疲れた。これはアレだな、肉体的より精神の方だ。まさかシャルティアに続いてデミウルゴスまで、この手にかけようとはな。)

 

(しかし何故だ?何故襲って来ない?デミウルゴスの記憶からこの場所は分かっている筈だ。いや、違う。ナザリックを知っているからこそ計画もなしに襲わないのだ。糞が!どこまで用意周到な奴だ!竜王国でシャルティアを見逃したのも、今回の牧場襲撃も、全ては奴の計画通りと言うのか?最終目的はなんだ?ナザリックか?いやそれも違う。ギルドの保持に巨額なユグドラシル金貨が必要なのを知らない訳がない。ん?ユグドラシル、、、、。そうか!ワールドアイテムか!奴は我々のワールドアイテムを狙っているのか。うん。それなら合点が行く。先を見据えた場合、あれらがあるとないとでは大違いだからな。なるほど。分かった!)

 

「な〜んて考えてんでしょうよ、今頃。」

「姫。そのワールドアイテムってなによ?フツーのマジックアイテムとは違うの?」

「同じだよ。簡単に言うと超高級で稀少なマジックアイテム、かな。」

「やっぱ狙ってんの?好きなんでしょ?そーゆーの集めんの。」

「大好き。フツーは1個か2個ぐらいなんだけどさ。アイツら8個は持ってるって噂だったんだよね。実際、モモンガなんて自分のお腹に1個入ってるの見えてるし。」

「姫は持ってないの?そのワールドアイテム。」

「あるよ。1個だけだけどね。」

「なんて名前?」

「言ってもわかんないよぉ〜。」

「一応知りたいじゃん。」

「変なの。世界意志(ワールドセイヴァー)って名前。ほら、これだよ。」

「え?これなの?こんなの森に行ったら落ちてそーじゃん。」

「でしょ?でも、その、なんでもなさそうなのに凄いって言うのがカッコいいんだよ。いかにも強そうって武器より。」

「マニアック過ぎてよくわかんない。」

「玄人好みって言ってよね。だいたいツアレは見た目だけで、、、」

「はーい、ストップ!姫はアイテムの話をしだしたら止まんなくなるから。」

「ヒッドーイ!ツアレから聞いて来たんじゃんね!」

「そんで?やっぱ、それを取りに行くの?」

「うわ!話はぐらかされたし。ズルいし。」

「行くの?行かないの?」

「行く。正確には行きたい。」

「なによそれ。行けばイイじゃん。」

「駄目なんだよ。ナザリックって所はさ、何重にもパスワードかけてるし、トラップだってあちこちに仕掛けてるんだよ。その解除方法もわかんないのに特攻しかけらんない。」

「そのデミなんとかの記憶にも無かった?」

「そーゆー場合解除方法知ってるのは多くて2人ってのが普通だから。アイツじゃ知らないよ。」

「じゃあ諦めんの?」

「諦めはしないけど、焦ってもね。」

「せっかちさんにしては珍しいじゃん。」

「うん。他のギルメンは来てないみたいだけど、結構強い守護者って呼ばれてるのが居るんだよ。そんなこんなで敵陣特攻はリスク高過ぎ。」

「了解。作戦は姫に任せるよ。」

「ありがと。」

 

「教えられた住所だとこの辺りの筈ですが、、、。」

「セバス様、あの屋敷ではないでしょうか。屋根の特徴も言っていた通りです。」

「やっと見つかったようですね、ソリュシャン。あの酒場の男は中々役に立ちましたが、その後どうなったのですか?」

「はい。妙な色目で見てましたので少し誘ったらすぐに着いて来ました。」

「そうですか。なら証拠は何一つ残っていないのですね。もう溶けてしまったのでしょう?」

「はい。跡形もなく。それでセバス様、これからどうするのですか?一旦ナザリックへ戻ってアインズ様へご報告するので?」

「その事なのですが、私は一度会ってみようと思うのです。」

「え!?しかしそれは命令違反なのでは?」

「それも承知の上ですよ。」

「ではなぜ?」

「デミウルゴス様の一件があってからアインズ様は常に考え事をしておられます。あれではいくらアインズ様と言えども参ってしまわれます。私はなんとか穏便に済めばそうしたいと考えているのですよ。」

「しかし、、、やはりご命令に反くのは、、、。」

「無論、あなたに迷惑はかけませんよソリュシャン。あなたはこれからナザリックへ帰還して下さい。私はココで見張っていた、そして勝手に単独行動したのです。いいですね。」

「セバス様らしいと言えばらいしですね。わかりました、これからナザリックへ帰還します。しかしくれぐれも無茶は。」

「大丈夫。少しお話しするだけですから。」

 

「姫、セバスって爺さんが会いたいって来てるよ。」

「セバス?セバス、、、ええ!?あのセバス!?」

「いや、どのセバスか知らんけどそのセバス。」

「1人?」

「うん、1人だけだよ。それより誰?知り合い?」

「モモンガんとこの奴だよ。」

「え!?それって大変じゃん!」

「と、とにかく会うわ。応接?」

「ソファがお茶出してる。」

 

「お待たせしました。」

「突然の訪問をお許しください。私は、」

「セバス・チャンさんですね?」

「やはりご存知でしたか。ええと?」

「ホシです。これはメイドのベイロン。」

「(ベイロン?)では改めまして。私はナザリックで執事をしております、セバス・チャンと申します。」

「この場所が分かったと言う事は大抵の事は調べがついているのですね。その上で今日はどの様なご用件でしょう。」

「それよりも先だっての失礼をお詫び申し上げます。」

「ああ、あの事ですか。もう済んだ事ですよ。それに私も大人気なく逆上してしまいました。どうですか?その後彼の方は快方されましたか?」

「はい。お陰様で元気になりました。」

「そう。それを聞いて安心しました。」

「お心遣い感謝いたします。」

「では、ご機嫌様。楽しい時間でしたわ。」

「お待ち下さい、ホシ様。」

「まだなにか?」

「不躾なお願いなのですが一度、我が主と会ってはいただけませんでしょうか?」

「それはモモンガさんからの?」

「いえ、私、個人からのお願いです。」

「・・・。私は、いいわよ。」

「姫?」

「おお!ありがとうございます。」

「喜ぶのはまだ早いんじゃないかしら。あなたの主人、モモンガさんがなんと言うかわからないでしょう?」

「この命を賭しても。」

「ふふ。そっくりね。」

「今なんと?」

「誰かが困っていたら助けるのが当たり前、だったかしら?」

「っ!それは!!」

「そうよ。あなたの創造主たっち・みーさんの十八番(おはこ)。」

「ご存知なのですか?」

「そりゃあワールドチャンピオンですもの知らない訳ないわ。それに私も助けられた事が一度あるの。だから一度だけあなたの言う事を聞いてあげる。」

「なんと、、、。我が創造主に、、、。」

「まさかね。あの人の作ったNPCとお話しするなんて、世の中って面白いものね。」

「では早速立ち戻ります。今日はどうもありがとうございました。」

「ご苦労様。モモンガさんによろしくね。」

 

「姫!一体どーゆー事だよ!」

「どーゆーもこーゆーも向こうからお誘いされたんだから願ったり叶ったりじゃん。」

「そりゃそーだろーけどさぁ。敵陣に乗り込むんだぜ?姫の素性だってバレちゃうし。」

「バレんのは時間の問題だよ。それにナザリックの中って知らないから興味あんだよね。」

「ノンキだなぁ。」

「心配要らないって。その場で戦争にならないんだからさ。」

「そーだけどさぁー。でもまあ、わかったよ。それにしても姫が助けられたなんて初耳だった。」

「ああ、アレ?嘘に決まってんじゃん。」

「えー!嘘ぉー?」

「モモンガはギルマス、メンバーの事を褒められて

悪い気はしない。これであの赤服の事はチャラになるんじゃない?」

「うわっ!めっちゃ計算高っ!退くわー。」

「でもよくあんな台詞知ってたね?」

「実際、あの人が人助けしてたのは有名だったからね。あの台詞も古い人の間じゃケッコー知られてるんだよ。」

「さて、返事が楽しみだね!」

 

「お前の命と引き換えに会ってくれ、そう言うのだなセバス。」

「・・・。」

「セバス!返事をしなさい!」

「アルベド。私はセバスに問うておるのだ。」

「・・・。」

「会おう。」

「アインズ様!?」

「会おう。と言ったのだ。」

「しかし!」

「ありがとうございます!」

「だがな。これで全面的にお前を許したのではない。」

「それは重々承知いたしております。」

「謹慎だ。」

「え!?」

「何度も言わせるな。第七階層で謹慎だ。」

「あ、ありがとうございます!」

「アルベド。ユリを使者として向かわせろ。ナザリックの威厳を持って迎えるのだ、良いな?」

「ハッ!」

 

(ホシ?はて、聞いたことがない名前だなぁ。ランク上位にそんな名前はなかったよなぁ。おっかしいなぁー。まぁセバスの暴走だったけどイイ機会だよな。たっちさんの事も知ってたみたいだし。案外、上手く懐柔出来るかも知れないぞ。)

 

 

 

 




お疲れ様でした。

雑用が立て込んでおりまして
更新が遅れがちになります。
気長にお待ち下さい。

じゃあまた。

ありがとうございました。
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