実は、この前書きと後書きが苦手なのです。
ですので、今回限りになると思います。
でわ、ごゆっくり。
「スッゴイ人!お祭りみたいだねっ!」
「姫は人混みに慣れてないんだから迷子にならないよーにね!」
「子供じゃないんだから大丈夫だよぉ。」
「そんな事言っても、、、て、ほら勝手に屋台で物買わない!」
「だってぇ〜、めっちゃイイ匂いしてるんだもん。そんな事言うと揚げパンあげないよ?」
「まー、頂きますけどね。あ、ホント!これ中になんか入ってる!」
「食べるんかいっ!あー、甘いね!帰りにお土産に買って帰ろ。」
「え〜と、、、チケット売り場は、、、と。」
「あ!あそこじゃない?って、完売って書いてあるよ!」
「マジかぁ〜、当日券もあるって書いてあったのに。折角来たのに、、、どーしよ。」
「私にまっかせなさいっ!」
「え?アテでもあんの?」
「こーゆー時は、、、、、ほら!居た居た!あそこのオジサン!」
「ちょっと待ってよ!」
「オジサン!券、まだある?」
「お!嬢ちゃん、運がイイねぇ〜。丁度、2枚残ってるよ!」
「やったぁー!じゃ、それ頂戴!いくら?」
「嬢ちゃんたち可愛いから大まけして金貨6枚!」
「ちょ!オッサン、ふっかけ過ぎだろ!」
「もう、ツアレはちょっと黙ってて。ゴメンね、オジサン。この子ちょっと気が短くてさ。でね。私たち田舎から出て来て色々買っちゃってさ。あんま、お金残ってないんだよねぇ〜。だからさ、ちょーっと安くしてくれたら嬉しいんだけどなー?」
「しょーがねーなー。いくらだったら出せるんだよ?」
「金貨4枚!」
「ちぇ!う〜ん、そろそろ開幕だし、、、よーし!売っちゃうか!ほらよ!」
「オジサンありがとう!ハイ!お代金ね!じゃ、バイバーイ!」
「呆れた!交渉苦手って言ってたじゃない。」
「あ〜。こーゆーのは慣れてんだぁ。」
「あれダフ屋でしょ?なんでそんなのに慣れてんのよ?」
「昔、やってたから。」
「!?ダフ屋を?」
「うん。バイトだけどね。だから分かるんだよ。開幕直前だと売り残ししたくないからね。オマケしてでも捌いちゃいたいものなのだよ。」
「なるへそね。」
「納得した?じゃあ、れっつらごー!」
「お忍びでバレちゃマズいって言うから2人して偽名まで考えて来たのに、ナニやってんだよっ!」
「そんな事言ったってブレナイ、アレがほっとけるかよ。」
「それそれ!お前のそーゆー堅苦しい正義感?それのおかげで面倒事を背負い込むんだぜ?カセイフさんよ。」
「じゃあナニかよ。お前なら、あんな風に一方的に殴る蹴るされてた奴隷のエルフたちを見て見ぬ振りして通り過ぎられんのかよっ!」
「いや、そーは言ってねーだろ。俺だってあのムナクソ野郎は叩っ斬ってやりたかったさ。だけどな、今日のところは堪えろって話だよ。帝都で王国戦士長が大立ち回りはシャレになんねーて。」
「お前だって魔導王の試合見たいって言ったじゃねーか!」
「いやいやいや、今そんな話してねーから。それにラナーの姫さんに無理言ってチケット手に入れたの俺だから。そこんとこ忘れてもらっちゃ困るぞ?」
「タダで居候させてやってんの忘れたんか?毎晩、毎晩、タダ酒食らってんのは何処の誰でしょうね!」
「分かった!分かった!俺が悪ぅござんした!これでイイのか?」
「おう!許してやらぁ!」
2人は豪快に笑い合った。
「ま、冗談はこれぐらいにしてよ。どう見るよ?」
「おお。魔導王だろ?わざわざ帝国まで出向いて剣闘試合なんてな?考えがさっぱり読めん。」
「姫さんも同じ事言ってた。そんでな、見極めて来て欲しいって事でチケットも手配してくれたのよ。」
「成る程ね。あの姫らしいっちゃらしい。」
「それでお前。魔導王の誘い、返事したのかよ?」
「いや、まだだ。」
「イイ根性してるよなぁ。あの一騎打ちの場面で交換条件持ち出すなんてな。俺にはとても真似出来ねぇよ。」
「そりゃ絶体絶命のあの場面でよ。こっち側へ来ねーかって誘われたらグラっとするだろうよ。」
「それでも、だぜ。世話になった人に挨拶もしたいし、仕事の引き継ぎもある。後足で砂の様な男を部下にするのは魔導王陛下にとっても恥になる。少し時間を頂きたい。しかし、この場はどうかこれで納めて欲しい。それを手土産に円満退職する。お前、あんなに舌が回ったんだな。」
「モノマネはイイから、似てねーから。しかし、あの時の魔導王、変だったよな?なんか、こう、妙に人間臭かったって言うかなんて言うか。」
「わかる。勤め人っぽかったって言いたいんだろ?」
「それそれ!俺もそうだから良く分かるんだよ。移動の時の引き継ぎとか挨拶まわりとか、面倒なんだけど絶対みたいな。」
「アッサリ条件受けてくれたもんな。なんか同情もしてくれてたし。」
「お前も大変だな、だろ?」
「それな!聞き間違いか?って思ったぐらいだぜ。前世はマジで勤め人だったりして。」
「アリかもな。生まれた時からガイコツって訳でもないからな。話変わるけど王国も先見えてると思うんだよな。いつまで経っても平民出って無能な貴族連中にネチネチ言われるし、そりゃあ、王様は良い人だよ。でも、良い人ってだけじゃ国は治められねーと最近思うんだよ。」
「まーな。そこへ来て次ってのもイマイチ揃いだろ?絵に描いた様なアホ長男、まともだけど陰キャな次男、何考えてんのかわからん不気味な長女。知ってっか?その姫さん、クライムに首輪付けて飼いたいとか言ってんだぜ?」
「ゲッ!マジ?」
「マジもマジ、大マジ。ドン引きだろ?メイドたちもクライムが人間辞めさせられるの時間の問題だって。あと死んじまったお妃さんな。たった10年前ぐらいなのに話題にもならないってどうよ?」
「あ〜、気づいてしまったかぁ〜。それ王室のブラックボックスだから。暴こうとして行方不明になった奴両手で数えらんねぇから。」
「闇に葬られるのマジカンベンっス。やっぱ、王国って怖いなぁ〜。歴史の分だけ闇も深いや。」
「あ〜、やっぱ転職しようかなぁ〜。お前も来いよ、推薦してやっから。テッペン目指すっていつも言ってんじゃん。少女の爪を切りたいって。」
「あのなぁ、そこだけ切り取って言うとまんま変態に聞こえるだろ?でもこれ以上は人外のパワーが要るって考えてるのはマジ。」
「それにな、俺。他にもやりたい事あるんだよ。」
「それ初耳。」
「ほら、前にカルネ村って所で法国に襲われたって話はしたろ?」
「おお、覚えてる。魔導王との出会いだって事件な。」
「そう、それ。あん時の仕返しをやってねーんだよ。強くなったら絶対法国の連中をコテンパンにしてやろうって決めてんだ。」
「え?私怨?ただの私怨?」
「駄目か?」
「いや、駄目じゃないけど。なんかお前のファンとか居たら泣き出しそうだなって。」
「居ねーよ、そんなもん。だから独身なんだし。」
「じゃあさ、試合終わってから控室へ押しかけて返事しちゃう?」
「いや、それは流石にマズいって。また日を改めるよ。」
『ぱんぱかぱ〜ん!』
「おい!始まっちまう!走るぞ!」
「武技!能力向上!能力超向上!」
「ちょ!おま!こんなとこで武技発動させんな!」
「だって間に合わんぞ!」
「ちっ!しょーがねーな!能力、以下略!」
「姫!いよいよだね!」
「前座試合も中々の好カードだったよね!」
「うんうん!それにまさか最前列の席なんて感激だよ!」
「禿げ同。オッチャン、イイ人認定ケテーイ!」
『ぱんぱかぱ〜ん!』
(ふむ。今、一瞬。強い魔力を感じたが、、、。気のせい、か?シャルティアの一件以来どうもナーバスになっているな。今回の帝国訪問は俺の独断。魔導王の組合を盛り返してやりたいけど、これ以上はアルベドたちに負担はかけられんからな。ここは1つビシッとプレゼン決めてやるぞ!)
「ヤバ!魔力隠蔽の指輪するの忘れてた!」
「何よ、急に、なんかあった?」
「モモンガと目ぇ会っちゃった!」
「ゲロゲロ!マジ!?」
「シクったなぁ〜。完全に私の油断だわ。ゴメン、ツアレ。出よ!」
「OK!でもこの埋め合わせは絶対だかんね!」
「とりあえず会場出てからバフかけるからさ。いつもの緊急帰還用ゲートまで走るよ!」
「了解!あの路地だね!」
「次の角、右折っ!」
「ちょ!なにパン食べながら走ってんのよ!恥ずかしいなぁ〜。」
「だってお土産にもっと買いたかったのに買い損ねたんだもん!」
「仕方ないじゃん!のんびり土産買ってる場合じゃなくなったんだから!」
「おい!次を左折だっ!」
「りょーかいっ!」
『ゴンっ!』
「いったぁあああああ!ちょっと!どこに目ぇ付けてんのよ!」
「スマン!急いでたもんでな!怪我ねぇーか?」
「う、、、ん。それは、、、大丈夫だけどさ、、、」
「そっか!じゃあな!ホント、ゴメンな!」
「あ、ち、ちょっと、、、って行っちゃった。」
「なによ、ツアレ。フォーリンラブ?」
「違うし!あんなの全然好みじゃないし!」
「なんだ?ブレインどうした?」
「いや、俺たち武技発動してるよな?そんな俺らに勢いよくぶつかって無事でいられるか?」
「確かに。咄嗟の事でやり過ごしたが、考えてみりゃあ、あり得ん。」
「世の中にゃ不思議がいっぱいだ!」
「あった!そこの道具屋さんの横の路地!一応、ツアレは後方の警戒して!私はゲート開く!」
「了解っ!」
「ゲートっ!って!ヤバっ!チョ!そこ退いて!あ!ダメ!ダメ!ぶつかっちゃう!きゃー!」
「え?なになに!誰それ?きゃー!」
お疲れ様でした。
じゃあ、またお会いしましょう。
ありがとうございました。