実は書籍の新刊はまだ読んでいないのです。
従って、知識はアニメ4期までとご了承下さい。
でわ、ごゆっくり。
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「「「・・・・・。」」」
「だ〜か〜らぁ!黙ってちゃわかんないでしょっ!」
「「「ヒィー!ゴメンなさいっ!ゴメンなさいっ!」」」
「だ〜か〜らぁ〜!アタシは別に怒ってないってば!」
「そんな威嚇しちゃビビっちゃうよ、ツアレ。」
「別に威嚇してるわけじゃないんだけど、あんまり喋んないからつい。だってさぁ。アタシらの秘密基地に入った以上はこの子らの素性をハッキリさせて貰わないとマズいよ。」
「秘密基地、、、。まぁ秘密にはしてるけど基地って言うのはちょっと抵抗あるかな?
「兎に角。この子たちが何処の誰なのかはハッキリさせないと。」
「それはそーなんだけどさぁ。路地からいきなり人ん家に来たら、誰だってビックリするって。」
「そこなんだよね。あの場所はさぁ、わざわざ人目につかないよーに選んでるよね。そんな場所に3人で何をしてたんだって。怪しいんだよね。」
「わかったからって。私が話するから、ツアレはお茶でも淹れてよ。走ったから喉も渇いたし、あなたたちも飲むでしょ?」
「さてと。あの子はね、普段はあんなんじゃないんだけど。私を守ろうとすると少し過激になるの。だから許してあげてね。先ずは自己紹介だね。私はキーラ、そんであの子はツアレ。ここは帝都から少し外れた森の中。そんで2人で暮らしてる。あの場所からここへ来たのはゲートって魔法。ここまでOK?うん。じゃあこんどはあなたたちの番。先ずは名前から教えて貰ってイイかな?」
「な、名前は、、、ない、です。」
「名前が無い?」
「はい。ずっと奴隷だったので番号で呼ばれてました。」
「ちょっと待って。生まれた時に親御さんが付けてくれたでしょう?」
「その時の記憶は消されてしまいました。必要無いからって。」
「マジで!?ありえないんですけど!」
「エルフにはよくある話です。」
「そう、、、なの?んん。じゃあ本題。あそこで何をしてたの?」
「隠れてました。」
「隠れてた?誰から?」
「前のご主人様です。」
「逃げて来たの?」
「は、、、い。」
(アチャー!逃げ出した奴隷を匿っちゃったか!)
「あのさ。言い難いんだけど。帝国が奴隷制を認めてるのは知ってるよね?だからさ。その、、、なんて言うか、、、。」
「あんたたちを匿う訳にはいかない。」
「ツアレ?」
「姫が言えないから代わりに言う。奴隷が逃げる事は違法行為。だからそれを助けるのも違法。わかるよね?」
「でもよく逃げられたわね。主従の魔術がかけられてる筈だけど?」
「主人の意識が無くなると一時的に魔術が解ける。」
「へぇ〜、それは知らなかったわ。じゃあ3人で主人を殴って意識を無くしたの?」
「それは出来ない。主従の魔術で奴隷は主人に一切手出し出来ない。」
「だったらどうして?」
「私たちの主人は気に入らない事があると私たちを殴ったり蹴ったりする。あの時も理由は分からないけど殴られてた。そしたら男の人が止めてくれて主人と喧嘩になった。その人はとても強くて主人は気を失った。そこへ男の人の友だちが来てその人を引っ張って連れて行ってしまった。残された私たちは思い切って逃げたけど行くあても無いので、夜になるまであの路地に隠れていようと。」
「ちょい待ち!あんたらの主人って自分の気分次第で殴ったりすんのか?」
「ほぼ毎日。あんまり食事もくれないので、歩くのが遅いと殴られたりする。」
「姫。この子らウチで面倒みよう。」
「出たよ。スイッチ入っちゃったかぁ〜。ツアレはこの手の話になると絶対だかんね〜。」
「ウルサイ!男のクセに無抵抗の女に手ぇ出すなんて許せないっ!ゼッタイに許せないっ!」
「ハイハイ。分かったから。ほら、お茶飲んで。ああ!あなたたちも良かったら飲んでね。ツアレの淹れてくれるお茶は美味しいわよ。」
「姫。やっぱダメ?」
「ダメって言うと思う?」
「思わない。」
「なら聞くな。」
「さてと、少しは落ち着いた?話は聞いてたわね?どう?ここに居る?」
「あ、あのぅ。本当にここに居てイイんですか?」
「まぁ、タダでって訳にもいかないけど。ホントよ。」
「や、やっぱり。その、あの、男の人の相手とか、その、、、。」
「ちょ!何言い出すんだよっ!ここは娼館じゃねーぞ!コラっ!」
「どーどーどー、ツアレ、どーどーどー。」
「馬じゃないやいっ!」
「あのね。メイドとして雇うって意味だよ。」
「メイド?」
「そう、ちゃんとお給料も出すよ?住み込みだから食事も付く。」
「太らせてから、食べる?」
「あのね。どんな目に遭って来たか今さら聞かないけど。私たち一応、人間だから。獣人じゃないから。わかる?」
「あ〜も〜、かったるいなぁ!ここでメイドとして働けって事。ベッドと食事付き、制服支給!」
「と言っても直ぐには信じられないよねぇ。一度家に帰って考えて来てって言うわけにもいかないし、、、どーすっかなぁ。」
「姫。この子らぶっちゃけ汚いから風呂でも入れてやったらどう?そこで相談してもイイし。」
「汚いって、、、ぶっちゃけ過ぎるだろ?けど、まあ、確かに少し臭うわね。いいわ。少し待ってて、お湯の用意してくる。ツアレは威嚇しちゃダメだよ?」
「しないよっ!全くヒトをなんだと思ってるんだか。あんたたちもその怯えた目で見るのヤメい!」
「あ、あの、その、ツアレさん?もメイドさんなんですか?」
「そだよ。メイド服着てるっしょ?正真正銘、この家のメイドさん。」
「でも、、、。」
「友だちみたいってか?そう。メイドで友だちで私の恩人。だから姫に手出しは許さない。絶対にね。」
「ほーい。お湯張れたよー。ん?どした?何ニヤついてんだ?怪しいなぁ〜。また私の悪口言ってたんだろ?コラ!白状しろ!お上にも慈悲はあるぞ?」
「なにロールだよ、それ!なんも言ってないよ。姫はおっちょこちょいでそそっかしいって話してただけ。」
「ならイイけど、ってちっとも良くないっ!」
「さあ!風呂場はコッチだよ!ついておいで!」
『ちゃぽ〜ん』
「気持ち、いい。」
「噂には聞いてたけど噂以上。」
「こんないっぱいのお湯なんて見たことない。」
「どうする?」
「どうしようか?」
「また虐められないかな?」
「それは大丈夫だと思うよ、、、多分。」
「私も大丈夫だと思う。」
「あのツアレって人もおっかないけど今までのご主人さまたちとは違う。」
「もう。殴られるのはイヤ。」
「私だって蹴られるのはイヤ。」
「メイドさんに、、、なる?」
「「うん。」」
『ちゃぽ〜ん♪』
「静かになったね。」
「会議終了かな?」
「で?どうだったのよ?」
「何がよ?」
「そーゆーのもうイイから。」
「これだから付き合い長いのも考えものだっつーの。」
「仕方ないじゃん。事実、長いんだから。」
「3人とも、そこそこあるわよ。鍛え方次第じゃ、かなりイイ線行くかも。」
「マジ?そんなに?」
「正確には三人三様。得意分野が違うのね。だから、ヤルんだったから平均型より特化型だよね。」
「姫がそー言うんだったら間違いないね。まー、でもこれは本人たち次第だね。」
「勿論だよ。その気もないのにやんないよ。体力回復させて気持ちも落ち着いたら、退職金だってお金渡してサヨナラ。」
「まー、そーなるよね。どれぐらい渡すつもりなの?」
「1人金貨10枚ぐらい?ちょっとケチ過ぎる?20枚ぐらいかな?」
「あーもー、だから引きこもりだって言うのよ。1人5枚でも多分あの子たち腰抜かして驚くよ?」
「たまたまぁ〜、ツアレちゃんはオーバーなんだからぁ〜。」
「あ。出て来たよ。話は私がするから。」
「どう?話はまとまった?」
「はい、あの、、、まとまりました。」
「あの、その、、、わたしたち。」
「「「お世話になります!」」」
「あっそ。だったらそこの制服着てイイわよ。」
「こんな綺麗な服、着てイイんですか?」
「姫はコスオタだから制服いっぱい持ってるから気にしないでイイよ。」
「誰がコスオタだ!ゴラァ!」
「なんだ、お菓子取りに行ってたんじゃなかったの?」
「取って来たよ。ほれ、食え!」
「食べ物投げないよ!次やったらシッペするからね!」
「ごめんなさい。」
「素直でよろしい。どこまで話たっけ?」
「お姫様はコスオタ。」
「うぎゃあああ!ほらみろ!変な刷り込みが入っちまったじゃん!どーしてくれんだよ!」
「あんたたちも食べな。私が焼いたクッキーだから美味しいよ。」
「そこは、だから、じゃなくて、だけど、でわ?」
「うっさいなぁ〜。全然話が進まないから少し黙ってもらっていいですか?」
「らじゃー!」
「ゴホン。大事な事だから最初に言っとくけど。この姫は普通の人間じゃないんだよ。」
「それは、、、なんとなくそう感じてました。」
「え!?そーなの!?」
「一応、私たちエルフなので感性って言うか感覚って言うか、兎に角そういうのが人間より強いんです。」
「なるほどねぇ。因みに私は普通の人間だから。じゃあ次は本題なんだけどね。これからどうする?」
「?」
「姫はね。あんたたちの心とか体がちゃんとしたら、ちゃんとやっていけるようにお金を渡すつもりなのよ。あんたたちもずっとここに居るつもりじゃないんでしょう?」
「ダメ、、、なんですか?」
「私たち、ずっと居たらダメなんですか?」
「何でもします!だから追い出さないで!」
「いやいやいや、何も直ぐにじゃないんだよ?ちゃんとしてからって、言ったじゃんね?」
「私たち話たんです。これから強くなろうって。」
「また殴られたり蹴られたりするのはイヤなんです!」
「だから姫様に魔法を教えてもらおうって。勿論、その分はいただけるお給料から引いてもらって構いません!」
「姫ぇ〜。どーやら取り越し苦労だったね。」
「そっかぁ〜。じゃあ、私からの質問は一つだけ。強くなってどーする?」
「、、、正直、今はまだわかりません。」
「だけど、だけどわかったんです!」
「このままじゃまた踏みつけられるって。」
「なるほどね。よーく、わかった。じゃあ先ずは部屋を片付けよっか?この家は4人用なんで空き部屋は2つしかないんだよね。ちょい狭だけどベッド2つくっつけて3人で寝てね。それでイイ?」
「ベッドなんて使ったことないです。いつもは納屋の藁の上で寝てましたから。」
「ちょ!牛?なにそれ?家畜さんじゃん!ま、兎に角、そーゆー事だから、後はツアレさんの指示通りにしてね!じゃそゆ事でヨロシク!」
「丸投げ?丸投げですか、そうですか。それより腹減ったんで先になんか食いたいンスけど。」
「食いしん坊さんだなぁ。じゃあさ、ゲート開くから街に行ってテキトーになんか買って来てよ。メッセージ使えるアイテム持ってるでしょ?買い物終わったら呼んで、ゲート開けるからさ。」
「人使い荒蔵。」
「しょーがないじゃん。私はそんなの出来ないし、この子たちを行かせられないし。あ、そーだ!揚げパンなら買って来れるよ!」
「ハイハイ、わかりました。買って来ますよ。買って来りゃイイんでしょ。」
「よろ〜。ほい!ゲート、オープン!いってら〜。」
「あの〜、それ何ですか?」
「ああ、ゲート?あなたたちも潜ったじゃん。私が行った事ある場所なら今いる場所とそこを繋げられるの。超便利だよ。」
「あの〜、お姫様はマジックキャスターさんなのですか?」
「そーだよー。それとね、そのお姫様はやめてくんないかな?最初に自己紹介したじゃん、私の名前はキーラ。お姫様でも何でもない一般ピーポー。」
「でも、ツアレさんが。」
「あの子は特別。何度言っても直さないし、そもそも言う事聞かない子だから。たぶん、もう姫=キーラて単語になってると思うよ。」
「では、キーラ様と。」
「やっぱ、様が付く?さん、じゃダメ?」
「努力します。」
「そうだ!名前だよね。私が付けてイイ?」
「名前を呼んでいただけるんですか?!」
「当たり前じゃん。そんな、刑務所じゃあるまいし番号なんかで呼ばないって。来た時から気になってたんだけど、聞いてイイ?」
「はぁ、なんでしょう?」
「エルフって、皆んな瞳の色が違うの?」
「えっと、皆んなではないです。でも、色んな瞳の色があります。」
「ふ〜ん。じゃ3人が違うのは偶然かぁ。こうして知り合ったのも偶然だし、、、ヨシ!決めた!偶然記念だ!」
(((なにが決まったんだろう?偶然記念ってなんの記念だろう?)))
「あのね!あのね!瞳が赤いあなたはルビー!そして青いあなたはサファイア!そんでもって緑のあなたはエメラルド!どう?」
(どう?ってきかれても、、、)
(ルビーってなんだろう?食べ物かな?)
「素敵な名前です!ありがとうございます!」
((え?!))
「そう!?喜んでくれて嬉しい!よろしくね!サファイアちゃん!んっと、サファちゃんでイイよね!」
(自分で付けておいて略すとか?)
(じゃあきっと私はエメちゃんだ)
「エメちゃんはどう気に入ってくれた?」
「(やっぱり)ハイ!とっても!」
「ルビーちゃんはルビーちゃんだよね!」
「(流石にこれ以上は略せないよね)もちろんです!」
(あ〜あ、わたしたち)
(長い下積み生活で)
(すっかり世渡り上手だね)
お疲れ様でした。
次回はログハウスからは離れた所の
お話になる予定です。
じゃあまた、お会いしましょう。
ありがとうございました。