Roses fall fleetingly, violets bloom vividly 作:MIA
「ミカ先生、お久しぶりです」
ノバラはミカの前に行くと『お行儀よく』頭を下げた。
ミカはそれを軽くなでると優しく声をかける。
「お、ノバラか、聞いていたが、早かったな」
ノバラはミカに可憐に微笑んだ。
「ミズキもお久しぶり」
ノバラは手をわきわきさせながら、ミズキにも微笑む。一方のミズキは諦めたように天を仰ぐ。
「……あ~……おしっ。ばっちこいや!」
ミズキが両手を広げると、ノバラは弾丸のように突っ込んで。
さすさすむにむにぎゅむぎゅむ。
「あんた、ちょ、どこ触ってんの!? って、何でお腹に耳当ててんの!?」
胸に顔を埋めたり、太ももからおしりをさすったりして、最終的には何故か、ミズキのへその辺りに耳を当てて、首を傾げていた。
「……あれ? いないなぁ……おっきくなってるから、てっきり妊娠でもしてるのかと思ったのに」
「な、ん……だと……っ!?」
久しぶりに会った『姪っ子』に妊娠していると勘違いされる、そんなくらいにはお肉がついていた、ということだ。ミズキはあまりの絶望に椅子に座って真っ白になった。
「ミズキは安産型でいいお尻なのに、男は見る目ないね……」
なお、ノバラに他意はない。
「あなたは、はじめましてだね?私は「最上ノバラ」です」
ノバラは『標的』をクルミに合わせると、クルミの両手をきゅっと握りしめる。
「ボクはクルミだ……って、え!?」
次の瞬間には、くるみを抱きしめて、頭の辺りでスーハースーハー。一通り堪能すると、体の色々なところを触り始める。
ぎゅぅぎゅぅはすはすぷにぷに。
「何だ何だ何だ!?」
「クルミ可愛いねー。やわっこくてさいこー。おでこかわいー。鎖骨からお胸のラインがとってもきゅーと」
目の前で繰り広げられる酷いセクハラに、たきなは顔を引きつらせ、千束は苦笑した。
「……千束、あれ、何です?」
「あ~……ノバラはね~……スキンシップが激しいんだよね~」
どこで教育を間違ったのかなーなどという千束を見て、たきなは思った。
……たぶん、原因はあなたです。
あれ程露骨ではないにしろ、初対面にしてはスキンシップが激しかったので。
ところで、顔見知りであるらしいミズキへのスキンシップはいいとして。初対面のクルミにもやたら激しいスキンシップをしている。
いや、別に積極的にされたい訳ではないが、見た目には可愛らしい、千束の妹分が自分には同じようにしてこないのは、何と言うかもやっとする。
「……私には?」
「されたいのかよ!? いや、たぶん、たきな相手だと躱されると思ってるからだと思うよ? この子、当て勘っていうのかな? 自分の技が通じないと思ったら、しないから」
何だか涙目になったクルミを放り出すと、ノバラはずいっとたきなの目の前に来る。
「いいんですか、たきな!?」
「え~……まぁ、抱き着くくらいなら」
ちょっと、そのテンションは怖いんだけれども、と思いつつ、抱き着いてくるノバラを受け止める。
むにゅむにゅさらさらしゅりしゅり。
色んなところが触れてこそばゆいが、ノバラの体温が高いのか、触られたところが熱を持ったように熱い。
(ん……何か、甘い匂いがしますね……)
きゅっと抱き返して見ると、答えるようにノバラが抱きしめている力を強めてくる。髪からは甘い匂いがして、甘えられているような感じがして心地よく、懐かしい感じがした。
「……スー……っ。何たる圧倒的美少女。ぱーふぇくとです。でぃもーるとべねです」
『妹』というのもいいかもしれない、と思っていたのに、出てきた言葉は変態のそれであった。
「千束……本当にこの子、何なんですか?」
千束は少しだけ考えると、何かを思いついたらしく、パチンと指を弾いた。
「
良いこと言った的な千束のどや顔に、たきなは再びイラッ☆とした。