キャラの性格が合っているか少し自信がないので、意見があればぜひお願いします。
俺の周りに30㎝程の長さがある、細長い白い光が大量に出現する。それは全て、リーダーと思わしき人物に向いていた。
現在、10名程の魔導士が俺を取り囲んでいる。その中には高町さんもいた。俺の両手を拘束しているのは、あのイケメンでリーダーっぽい人だろうか?
『バインド』
「なっ!」
すると、急に俺の両手のバインドが解除された。それと同時に魔導士全員の両手にバインドで拘束される。今の、リツがやったのか・・・?
『ブレイクランス』
『シュート』
「「クロノ(君)!」」
リツの合図と共に、それらは直進するか右と左と上に分かれてリーダーらしき人物に殺到した。高町さんとハラオウンさんが叫ぶも、彼は成すすべもなくハチの巣に・・・
「やめろ」
なることはなく、俺の一言で全てが停止していた。クロノという人物も、咄嗟に左手のバインドを解除してシールドを張っていた。だが先ほどのブレイクランス、魔法の特訓で俺も教わっている最中なのだが、シールドとバリアジャケットを貫通するのだ。彼の実力は知らないが、あの程度のシールドなら容易に貫くだろう。俺一人で使おうとしたとき、一つ作るだけでも手間が掛かる上に、攻撃範囲も狭いし軌道も曲げにくいのだが、貫通力と速度が高いのだ。それを一人の人間にあの数をぶつけようとしていたということは・・・
(リツ、彼を殺すつもりだっただろう)
(なぜ止めたのですか!あいつはマスターに無礼を働いたのですよ!)
(何のために鴻上会長に会ったと思っている)
クロノさんの顔を見ると、冷や汗をかいていた。すると、ビルの屋上に魔力で作られたスクリーンが現れた。SF作品を彷彿させるそれに映し出されたのは、鴻上会長だった。
「魔導士諸君、そしてオーズ!ヤミーの撃退に感謝する。ところで悪いのだがクロノ君、彼は私が雇った傭兵でね。開放してくれないかね?君も頼む」
(リツ)
(はい・・・)
そう言うと、ブレイクランスが全て溶けるように消えていく。バインドも同様だ。魔導士達もこちらに武器を向けなくたった。クロノさんは画面に映し出された鴻上会長の方を向いた。
「鴻上、どういうことだ?そんな話、僕たちは聞いていないぞ」
傭兵というのはいい設定だと思うが、伝えていないのはダメだろ。何のためにお前に会いに行ったと思ってるんだこのケーキ職人!美味しかったぞ!!
「悪かったね。彼と契約を結んだのは遂最近なんだ。報告が遅れて申し訳ないと思っている。こちらも武装の用意で忙しくてね」
ぜってー噓だ。こいつ自身はケーキ作りに勤しんでいる。この感じからして、俺の管理局に対するリアクションを見ていたな。対応によっては切られてた可能性もあったなこれ。
「それだけじゃない。彼が使っているのはコアメダルじゃないのか?」
バックルにセットされたコアメダルを指さす。だが鴻上会長は動じなかった。
「そうだ。前回のヤミー襲撃時に彼の実力は確認した。彼はコアメダルを使いヤミーに致命傷を与えることができる。だからスカウトしたんだ」
「何を言っているんだ。コアメダルはロストロギアに該当する危険なものだ。それはあなたが言ったことだ」
「だが彼は結果を出している。そこにいる君も、彼の戦いぶりを見ていただろう?」
鴻上会長がハラオウンさんに問う。ハラオウンさんが一瞬こちらを見たが、意を決したように言った。
「はい、確かに彼ならヤミーとの戦いを有利に進められます。ですがコアメダルを使っている事実は変わりません!」
「そうだね。だが彼がいなかったらさらに被害が拡大していたとは考えられないかい?それに前回のヤミー襲撃時も彼が1人でそのうち一体を倒していたから、民間人に死傷者がでなかったのではないのかい?」
「それは・・・」
鴻上会長つえぇ。ハラオウンさんが可哀そうなんだけど・・・
「それでもだ!彼がロストロギアを所持している事実は変わらない。それに、あなたと管理局が今回手を組んでいるのはそのヤミーに対する武装を鴻上ファウンデーションが作るからでしょう」
あ、そうだったんだ。メモリーの中にはその話は無かったから知らなかった。
「あぁ、わかっているとも。だが現在、本局からの増援は望めない。魔法もあまり効果はない。ならば、手段があるのに使わないのは愚かなことではないかね?それに決定権は私にあるはずだ」
「くっ・・・」
そこからは流れるように話が進んだ。取り敢えず管理局が手に入れたコアメダルは俺に送られるらしい。それから逮捕もされないそうだ。最後に、この事件が終わったらコアメダルとジュエルシードっていう別のロストロギアは全て管理局に渡すという話になった。
まあ、それはしょうがないかな。言ってしまえばこれ、爆弾みたいなものだし、それを没収するのが管理局の仕事らしいし。それに俺には魔法がある!まだド三流だけど・・・
ところで、鴻上会長が電話を切ってからクロノさんが睨みつけてくるんだけど、攻撃したの俺じゃないんだけどなぁ、むしろ止めたんだけどなぁ。というかあの状況傍から見れば、自分で攻撃したのに自分で止めるとかいう意味が解らない状況なのか。・・・普通に頭おかしい奴だな。
「あの、オーズさん!」
「なんだ」
インビシブルを起動させてリーブでワールドツアーを始める前に、ハラオウンさんが話しかけてきた。態度悪くてごめん。
「先ほどは、協力してくださってありがとうございます。でも、やっぱり私の気持ちは変わりません」
「だろうな」
それが正しいだろうしな。でも俺としてはこの事件が解決しない限りこの力を手放すつもりはない。
「でも、もし何か困っていることがあったら、相談して下さい。何か力になれるかもしれません」
「・・・そうか」
いや、特にないです。人助けしたいだけなんです・・・
「あの・・・」
高町さんが話しかけてきた。次は何だ、こちとら人見知りだぞ、いい加減にしろ!
「なんだ」
「えっと、どこかでお会いしませんでしたか?」
心臓がドクンと飛び跳ねた。え、嘘、ばれた?俺あなたとそんなに話したことないし、口調も全然違うよね?なんで?
「・・・数日前にあったはずだが」
「えっと、そうじゃなくて、もっと前とかに・・・」
「記憶にない。それ以外に用がないのなら帰らせてもらう」
いけない、早く切り上げないと。
「待ってください!最後に一つだけ!」
「ッ!な、なんだ」
びっくりした。頼むからこれで最後にしてくれ、ボロが出る前に。
「どうしてオーズさんは戦っているんですか?」
「?人が死ぬかもしれないんだぞ?戦うに決まってるだろ」
即答した。ちょっと素が出たけど、まあしょうがない。すると、目の前の2人の目が見開いたと思ったら、ほほ笑んだ。
「・・・なんだその顔は」
「えっと、オーズさんが優しい人でよかったなって思って」
「次もよろしくお願いします」
高町さんとハラオウンさんは俺を仲間として歓迎してくれるらしい。まあ、そうしてくれるとありがたいけど・・・
「あ、そうだ!最後に自己紹介だけさせてください。私は高町なのはって言います。なのはってよんでください」
「私はフェイト・テスタロッサ・ハラオウンです。フェイトと呼んでください」
「・・・高町にハラオウンだな、覚えた。それでは失礼する」
(リツ頼んだ!)
(わかりました)
「ま、待ってくだ・・・」
高町さんの呼び止める声を最後まで聞かず俺はその場から去った。いやだっていきなり名前呼びは無理だって。勘弁してくれ。
巨大ヤミーの戦いから帰宅した俺は、リビングで仁王立ちしてレイジングスピリッツを見下ろしていた。その様子を、残りのケーキを食べ終えた高志が見守ってる。2つ目もあいつにあげようかな・・・
「レイジングスピリッツ、どうしてクロノさんを殺そうとした?」
「俺の知らない間に殺人未遂が起きてたの!?」
俺は今、レイジングスピリッツを問い詰めていた。俺は人助けをするために戦っているのに、人殺しをしようとしたこいつの行動を見過ごすわけにはいかなかった。
『あの状況ではあれが最善だと考えました。マスターのDNAや素性を調べられた場合、マスターだけでなくご両親も危険にさらされていました。』
「それでもだ!俺にだって譲れないものがある!」
『私だって、マスターの安全だけは譲れません!』
レイジングスピリッツは俺が思っているよりも過保護だった。
「・・・レイジングスピリッツが俺を大事にしてくれているのはよくわかった。でも、危険という意味では今更管理局の有無は関係ないだろ?」
『それは・・・』
「俺もできるだけお前の言う通りにする。だがら頼む。誰かを傷つけようとしないでくれ」
レイジングスピリッツは俺にとって家族同然だ。短い付き合いだけど、それくらい大事な存在になっていた。
『・・・わかりました。マスターに危害を加えようとしない限り、私も手は出しません。ですが!場合によってはわかっていますね?』
「あぁ!そうならないように俺が振舞えばいいだろう?」
『本当にわかっているんですかね・・・』
取り敢えずこれでいきなり襲うことは無くなっただろう。ひとまず安心だ。
「じゃあ、2人とも仲直りってわけだな。よーし、それじゃあこのケーキで祝勝会だ!」
「夕飯入らなくなるだろ・・・」
こうして俺の1日が終わった。ケーキは高志に譲った。俺一人じゃ食べきれないからな。そして明日は、ハラオウンさんの家に行かないといけない。今後の活動のため、ハラオウンさんの家から管理局の情報を抜かせてもらおう。・・・罪悪感がすごいなこれ。
あぁ、早くはやても喋らせてあげたい・・・
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