私の好きなものをミキサーにぶち込んで混ぜたような作品を読んでくださって、本当にありがとうございます!これからも頑張ります!
オーズさんに逃げられた後、これまでの情報をまとめるために会議室集まることになりました。屋上に散らばったセルメダルは全て、カンドロイドという赤い鳥のようなメカが回収していきました。
「それではまず、グリードとヤミーについて話したいと思う」
クロノ君の言葉にみんなが耳を傾けた。
「グリードは鴻上の情報によると計5体。鳥の王、アンク。昆虫の王、ウヴァ。ネコ科の王、カザリ。水棲生物の王、メズール。重量生物の王、ガメルだ。体が人間の欲望から作られたセルメダルで作られていて、さらにコアメダルという特別なメダルを核としている。さらにコアメダルは一色につき三種類のメダルが三枚ずつだ。こいつらは800年前に封印されたらしいが、ジュエルシードがこの町に戻ってきて、その封印を解いたらしい。現在、9つのジュエルシードはグリード達が所持していると踏んでいる。
次にヤミーだ。こいつらはグリード達が人間にセルメダルを入れることで生み出すことができるらしい。前触れもなくヤミーが現れるのはこの性質のせいだな。本来の役目は、セルメダルを入れた宿主の欲望を満たすことで体内のセルメダルを増やし、それをグリードに還元することらしい。だがここからが鴻上も知らなかった情報だ。・・・どうした圭」
鴻上さんが知らなかった情報という言葉を聞いて、圭君がなにか引っかかったような顔をした。
「いや、あの人ヤミーとかグリードの専門家っぽかったから意外っていうか・・・」
「本人も大抵のことは知っていると言っていたからその気持ちもわかるが、今回は鴻上も予想していなかったことが起きているらしい。ヤミーは本来、白ヤミーというゾンビのような形態を挟んでからあの姿になるらしい。そして魔力弾も撃つことはなかったそうだ。グリード達がジュエルシードの力を使ってヤミー達を強化していると僕たちは読んでいる。次も能力が強化されるかもしれない。よって一刻も早くグリード達を発見して撃破する必要がある。
次にセルメダルについてだ。エイミー達の解析によると、先程も言ったように欲望から作られているらしいが、原理がまるでわからないらしい」
エイミーさんという方は昔から私たちをサポートしてくれている方で、最近クロノ君とお付き合いを始めました。
「だが、セルメダルの一つ一つが内側に膨大なエネルギーを封じ込めたカプセルのようなものということはわかった。この性質のせいで魔法の効きが悪くなっている。また、魔力でジュエルシードを追えないのは、グリード達がジュエルシードを体内にいれて、セルメダルが魔力を体内に完全に封じ込めているからと予測している。最後にオーズについてだ」
先程まではみんながある程度わかっていたことだ。だけど、オーズさんについては謎が多い。翔君と圭君の目が鋭くなった気がした。
「オーズは最初のヤミー襲撃時に唐突に現れた魔導士だ。攻撃した後に自分で止めていたところから、あの攻撃は彼のデバイスが行ったと予測している。あの精度の魔法を自力でできるデバイスだ。かなり高性能のデバイス所持している。そして鴻上は彼とは数日前に接触してスカウトしたと言っていたが、はっきり言って信用ならない。なにより、彼は最初からコアメダルを所持していた。鴻上が予めコアメダルをオーズに渡していてもおかしくない。そう考えると、もしかしたら鴻上はグリードが復活することを知っていたのかもしれない」
「ちょっと待ってクロノ、それって・・・」
フェイトちゃんがクロノ君に問う。
「鴻上とオーズは、ジュエルシードがこの町に来ることも知っていたのかもしれない。そう考えると辻褄が合うんだ。ヤミー達に対する準備の良さ、管理局の上層部との繋がりを考慮すると、この事態を予測していた方が自然だ」
会議室がどよめいた。でも圭君だけは「ゑ?」って言いたげな顔をしてた。
「ちょっと待ってくださいクロノ隊長。些か話が飛躍しすぎでは?余計な先入観は思考を鈍らせます。それはあくまでもそういう可能性があるというだけでしょう?」
圭君も首を縦に振っている。
「・・・そうだな、すまない。確証がないこと言った。次からは気を付ける」
でもクロノ君の考えもわかる。グリードが復活したタイミングで鴻上さんやオーズさんは動き出した。流石にタイミングが良すぎる。でも私には、オーズさんが悪い人には思えなかった。
「なぁなのは、フェイト。2人はオーズと話したんだよな?どんな人物だったんだ?」
翔君が私たちに聞いてきた。
「私は優しい人に感じたかな。話しかけたら言葉は固いのにどこか軽く感じるんだ。でも話したといっても、戦ってる最中だったからそんなに話してはないよ。なのはの方が話してると思う」
「なのははどんなことを話したんだ?」
「えっと、実はオーズさんとは初めて会った気がしなくて、どこかで会いませんでしたかって聞いたんだけど・・・」
「はあぁ?!?!」
圭君がすごい形相で近づいてきた。
「いやどこで!?」
「えっいや、そんな気がするなぁと思っただけで、オーズさんも知らないって言ってたんだけど、えとあの」
「圭、きもいから下がれ」
「流れるような暴言やめろ!」
翔君のおかげで止まってくれた。怖かった・・・でも、どうして会ったことがあるように感じたんだろう?
「ごめんなのは、続けてくれ」
翔君が話の続きを促した。
「うん。その後、何で戦ってるか聞いたんだけど、人が死ぬかもしれないんだぞ、戦うに決まってるだろ、て。私、この言葉を聞いて、オーズさんが悪い人とは思えなくって」
「・・・そうか」
翔君はそれから考え事を始めた。こうして、現在の情報を共有して会議は終了した。
(圭、オーズについてどう思う?)
現在、翔と圭は再びファミレスで食事を取っていた。今回は周りに貴腐人達はいないらしく、静かな食事だった。
(別にどうも?ただの人助けが趣味の人なんじゃないかなーって)
(・・・そんなわけないだろ)
圭は翔と違いオーズの原作知識を持っている。だからこうして仮面ライダーオーズという作品を知るために会っている。
(まぁ、オーズが何を考えているかは今のところは後回しだな。メタ読みできるお前ならわかると思ったんだが、わからないんならしょうがない)
(お前もわからなかったんだ?)
(・・・まあな。話を変えるぞ。俺のデバイス、アマテラスに神に連絡を取ってもらったんだが、一向に応答がないらしい)
(ヤマトも同じだ。あの神様、転生するときに世界によっぽどの異常事態がない限りこっちに干渉しないって言ってたから、つまりオーズがこの世界にいることは異常事態じゃない、てことでいいんだよな、ヤマト?)
(あぁ、合ってるぜマスター)
圭の問いかけに、ヤマトと呼ばれたデバイスが低めのイケボで返す。
(ですが私たちも他作品が混ざっている話は聞いていません)
続けて翔のデバイス、アマテラスが美しい声で続けた。
この2機のデバイスは、2人が転生した際に神からもらったものだ。2人の家系は魔導士であり、どちらも蔵の中にしまわれていたという設定を持っている。
(魔法少女リリカルなのはという作品にもとからオーズに関連する要素が入っていたということか?)
(んなわけあるか。オーズがなのはの何年先の作品だと思ってんだ)
その後も2人は話し合ったが、それらしい答えが見つかることはなかった。
(今はオーズ本人を見つけないといけないということか)
(結局そこにたどり着くのか。まあ、鴻上会長に手を出すわけにはいかないからな。それで?見つけるあてはあるのか?)
(・・・はっきり言って微妙だ。お互い地道に探そう)
「了解。会計行くか」
2人の会談はここで終わる。だが圭と別れた翔の目には、覚悟が決めた闘志の炎が映っていた。
とある施設にて
「準備はどう?」
金髪にウェーブが掛かった美しき女性が、とある人物に電話越しに問いかける。
「問題ねぇよ。たく、面倒ったらありゃしねえよ。なんで小遣い稼ぎにこんなところに来なきゃならないんだよ。戦う相手は魔導士じゃねぇから勝負にもならねえし、それに管理局の中でもトップクラスの実力者がわんさかいるのに、そいつらと戦うのが禁止ってどんな拷問だ」
電話から聞こえる男の声は、不満そうだった。
「文句言わない。金羽振りがいいんだからちゃんと仕事をこなしなさい。それにあの世界で何が起きているのか確かめなきゃいけないんだから。今回あなたがやることはなに?」
女性に問われ、男は渋々答えた。
「依頼された内容は吸血鬼の捕獲と追手の迎撃。その後、地球に何が起きているのか、そしてメダルの調査、だろ?」
管理局に追われる主人公、見た目踏み台転生者なのに主人公の親友でなのは達の頼れる仲間と、ここまで魔法少女リリカルなのはの二次創作テンプレを盛大に外してきたこの作品ですが、遂にテンプレ展開、悪党からのヒロインの救出ですよ!(嘘は言っていない)
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