今回は鴻上会長の会話が終わったら、opが流れる雰囲気で作りました!
「素晴らしい!!新たなる王の誕生だ!!」
バッタのカンドロイドから送られる映像を見て鴻上は歓喜した。その映像には、強者を退け、その場で立っているラトラーターコンボのオーズが映っていた。
「彼が現れたときは冷や汗を掻いたが、聖君の適性率は彼を上回っていた!それを再認識できたよ。やはり聖君は素晴らしい才能の持ち主だ」
上機嫌でケーキを作り始める。彼は今回の件を祝わずにはいられなかった。
「これが、コンボ・・・」
後藤はオーズの力に驚いていた。あれ程の実力者を圧倒する力。自分にもあの力があれば・・・。そう思ってはいるものの、自分にはあの力を使いこなせる自信がなかった。
「会長、お電話です」
そこで、ソファーで事務をしていた秘書が鴻上に声をかける。
「繋げたまえ」
指示に従い、鴻上の前に置いてあるパソコンに眼鏡をかけた男が映った。
「調子はどうかね、ドクター真木!」
「滞りなく。会長は機嫌がよさそうですね」
淡々と返答する。
「何と言っても、聖君の成長を見られたからね」
「それは何よりです。それではそろそろ、本題に入らせてもらっても?」
「ああ、すまなかったね。それで要件は何だい?」
「例のシステムがもうじき完成します」
それを聞き、鴻上はまたも声を上げて喜んだ。
「素晴らしい!!本来の予定より納期が早まったというのにそれに合わせるその手腕、流石だ!!」
「ありがとうございます。しかし、急造の為にセルメダルに特化させているため、グリード戦は厳しいかと。ロストロギアというのは厄介なものですね」
真木の顔をよく見ると、隈ができていた。
「ああ。ジュエルシードが戻って来なければ、もっと余裕があったのだがね。しかし!ジュエルシードはグリードの手に渡り、グリードに大きな影響を与えている!これはきっと彼らを大きく変化させるはずだ!私はジュエルシードが戻ってきてくれて感謝しているよ」
「そうですか。それでは私はこれで失礼します」
「そういえば今度、奥さんの店でイベントがあると言っていたね」
「まあ、はい。この後その手伝いをしなければならないので。それでは」
そう言って連絡を切った。
「愛の為に働く君の欲望も素晴らしいよ、ドクター真木」
「会長」
後藤が声をかける。
「力を求める君の欲望、素晴らしい!だが、君にはまだ荷が重いよ、後藤君。自分の実力は理解しているだろう?」
「それは・・・」
だが、その内容を理解していた鴻上は諫める。
「それに、候補は既に絞ってある」
鴻上がパソコンを操作し、倒れて変身が解けた悠にすずかが駆け寄る映像を閉じると、そこには圭と翔が映っていた。
「起きろ、悠」
声がする。若い男の声だ。20代前半だろうか。
「悲しいことだ。どれだけ声を枯らせば、私の声はお前に届く。・・・いやそろそろ起きてくれまじで」
瞼を開ける。真っ白な空間にいた。何もない殺風景な場所に、俺は倒れていた。
「どこだここは・・・」
「起きたか」
その声に合わせ、風が舞う。振り返ると、黒いマントをはためかせた茶髪のロン毛の若い男が立っていた。目元はバイザーをかけていてよく見えない。なんだろう、この格好。どこかで見たことがある。というかコスプレ感がすごい。
だがここで俺は思い出した。俺は成すすべもなく大剣を持つあの男に倒されたことを。
俺は冷静になる。目の前にいる男には聞きたいことは多くある。あの後どうなったのか、ここはどこなのか。でも、突っ込まなければなるまい。
「・・・カツラ、ずれてますよ」
「え?あ、やべ」
ずれたカツラから金髪が見えた。ほんとなんだろう、この人。取り敢えず俺は立ち上がった。
「こほん。悪いが時間がない。手短に話す」
「今のを流せと・・・!?」
まじでなんなんだよこの人。
「お前が倒されたことで、お前の中に封じられていた、魔王が世界を滅ぼそうと動き出した」
「え?ちょ、え?」
「取り敢えず体を取り戻せ。少し時間がたてば勝手に体を取り戻せるだろうが、待っていたら町が地図から消えるからな。意識が浮上したらブレイクランスを自分にぶつけろ。そうすればあいつは引っ込む」
「ま、待ってくだ・・・」
「いいから聞け。私の魔法を三つお前の頭に送る。その内一つ以外は無詠唱で使えるから、それを使って隙を作りコンボを使え。そうすればお前を倒したあの男に勝てるだろう。以上だ」
自分が言いたいことを言って満足したらしい。呑み込み切れないけど、何となくわかった。俺の中にはレイジングスピリッツとオーズドライバーだけでなく、なんかやばいのも一緒に入っていたと。
なるほどなるほど。これもご先祖様関連かな?だとしたら今度墓石に卵でも投げつけておこう。文句を添えて。
「・・・取り敢えずあなたが伝えようとしている内容はわかりました。それでは質問です。どうやってコンボになれと?」
一つ目はこれ。俺は黄色と緑のコアメダルを2枚ずつしか持っていない。でもこの人の言葉はまるで俺が3枚持っているかのようだ。
「そういえば言っていなかったな。ライオンのコアメダルをイメージしながら自分の体から取り出してみろ。感覚はレイジングスピリッツとオーズドライバーが飛び出した時と同じだ。いいか、ライオンだぞ。クワガタじゃないからな」
・・・さらっとライオンだけじゃなく、クワガタのコアメダルが俺の中にあるとカミングアウトされたが、次に行こう。
「ここはどこですか?」
「そうだな・・・厳密には違うが、お前の精神世界のようなものだな」
厳密には、というのは気になったがわかった。アニメや漫画でよく見るあれだろう。次の質問に行こう。
「あなたは誰ですか?」
「私はお前の先祖にあたる者だ」
「卵投げつけていいですか?」
「なんでそうなる!?」
先祖いたわ、目の前に。石ないかな石。でも投げつけられるものもここには何ないからな・・・。
どうしようかと悩んでいると、俺の体が光の粒子になり始めていた。
「これは・・・」
「意識が浮上し始めたな」
まじか。この人にはまだ聞きたいことがあるのに。でも、月村さんも心配だ。優先順位を間違えてはいけない。
「今度こそあの女の子を守ってやれよ」
さっきから言葉がフランクだ。こっちが素なんだろうか?すると、3つの魔法が頭に浮かんだ。さっき言っていたのはこれか。
「・・・はい。今度は守ります。あなたからもらったこの魔法を使って!」
体の半分以上が無くなった。
「最後に伝えておくことがある」
「何ですか?」
こんな戻る直前になんだろうか?
「最近お前の思考がおかしくなることがあっただろう。それ、オレの記憶が混ざったせいだ」
「え?」
思考?なんのことd・・・
『だ・・・駄目だ、今は笑うな。こらえるんだ・・・戦闘中だぞ。で・・・でも・・・』
『君は真の天使だ。そこの天使の皮をかぶった悪魔から俺を守ってくれ!』
『俺、聖 悠!人助けが趣味の中学2年生!ある日、1人で下校しているとき怪しい集団を発見。後をつけると月村さんが銃を突き付けられ拘束されていた!通報してから助けに入ろうとした俺は背後に近づく男に気づかなかった。気絶させられた俺は、目が覚めると・・・体が縛られていた!月村さんに「どうしているの?」と聞かれた俺は咄嗟に「君を助けに来た」といい、どこかの廃工場に転がっている。見た目は学生、中身も学生。その名は、オーズ!』
「お前の仕業かー―――!!!」
無自覚だったけど、確かに前の俺じゃあこんな変なこと考えねえ!
「わるいわるい。それじゃ頑張れよ、当代の正統なる聖王にして、新たなるオーズよ」
そして俺は真っ白な世界から姿を消した。
「ここは・・・」
瞼を開けると、目の前にモニターのようなものがあった。それ以外は真っ暗だ。そのモニターにはあの男と月村さんが映っている。人の視界を映画館で観てるみたいだ。
「なるほど、こういうことか」
なんか俺の体を使って喋ってるっぽいな。よし、やるか。
『叫べ!その魔法の名は・・・』
なんか声がするけど無視!
「私の名h『ブレイクランス!!ごええええ!!』」
俺にもダメージがあるのは聞いてねえ!
目が覚める。最初に見たものは綺麗な天井だった。なんというか、豪邸の天井というか。
「知らない天井だ」
よし。名言は言ったし、現状確認だな。なんか、悪夢を見てた気がするけど。いや悪夢じゃねえ現実に起こったことだこれ。
「んっ・・・」
体を少し起こす。温もりを感じると思ったら月村さんが俺が寝ているベッドの隣に椅子に座って、腕を枕にして俺の横で寝ていた。なるほど道理であったかいと思った。
・・・
「へあっ!!」
思わず変な声が出てしまった。
「んう・・・?」
月村さんが起きてしまった。目を擦っている。可愛い。
「・・・」
「・・・」
「「・・・」」
お互い見つめ合っている。だが、月村さんの表情が徐々に変化した。
「・・・!」
この沈黙を先に破ったのは、眠気が去った月村さんだった。
「聖君!!」
月村さんが抱き着いてきたたたたたた!!!
「ギブ!ギブ月村さん!俺怪我人だから!」
「ご、ごめんなさい」
「あ、いや、大丈夫だから。気にしないで」
謝りながら解放してくれた。フォロー入れたけど、ちょっとだめそう。というか今更だが、俺の腹には包帯が巻かれていた。見るからに重症だ
再び静寂が訪れる。いや、ここは俺から話しかけるべきだな。よし!
「えっと、ここはどこなの?」
「あ、ここは私の家だよ。傷がまた開いてて、治療しないといけなかったから・・・」
「また?」
「うん。聖君が別人みたいになった時、傷が塞がってたんだけど、覚えてない?」
そういえばそうだった気がする。傷が開いたのはコンボの影響だろうか?
「傷はまたすぐに治ったんだ。でもお腹の痣はそうじゃなくて・・・」
「一番のダメージがまさかの自傷!?いでで」
「大丈夫?」
いや、よりにもよってこの腹の奴かよ。めっちゃ恥ずかしいじゃん・・・。よし、切り替えて話を続けよう。現実逃避じゃないぞ?
「だ、大丈夫。それより、何が起きたか教えてくれないか?あいつに大技ぶつけた後の記憶がなくて」
「う、うん。聖君がバルバトスって人を吹き飛ばした後、聖君が倒れちゃったんだ。そしたらそのタイミングでお姉ちゃん達が来てくれて、そのまま聖君を家に連れてったんだ」
なるほど、状況は理解した。じゃあ次の質問だ。
「俺のことは・・・」
「私達と同じで特別な力を持ってるって言ってそれ以上は話してないよ。本当は一般人って言えればよかったんだけど、クレーターとかがすごくって誤魔化せるような状況じゃなかったから・・・あ、でも魔導士ってことは言ってないよ?困ると思ったから」
「ほんと助かる。いやマジでありがとう」
よかったー、可能な限り誤魔化してくれてて。・・・?
「魔導士という存在をご存じ?」
「うん。私の家に管理局が使ってる時空転送装置があるんだ」
「ゑ?」
変な声が出てしまった。いや、だって、え?
「えっとね?私とアリサちゃんはなのはちゃん達が魔導士ってこと知ってるよ?」
「まじか・・・」
ここにきて、衝撃の新事実が明かされた。いや、高町さん達と親友の時点で察することができたかもしれないが。
ここで、扉がノックされた。
「すずか、入るわよ。あら、悠君も起きてたの」
入ってきたのは、月村さんを成長させたかのような美人だった。さっき言っていたお姉さんだろうか?
「失礼する。そうか、起きたのか。体の調子はどうだ?」
後ろから黒髪の男性が入ってきた。イケメンだなー。彼氏さんかな?
「えっと、お二人は・・・?」
「自己紹介がまだだったわね。私は月村忍。すずかの姉よ」
こっちは予想通りだな。
「俺は高町恭也。忍の・・・彼氏だ」
ちょっと照れくさそうに言う。いやそれよりも・・・
「あの、高町って・・・」
「君も聖祥というのはすずかから聞いているよ。君の予想通り、俺はなのはの兄だ」
「え」
俺は今、管理局の高町さんにオーズの正体がばれかねない事態に陥っていた。
今までの中で文字数が最大になっていた・・・だと・・・?
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日常回、誰と過ごす?
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