欲望のロストロギア   作:創作好き

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UA900突破!ありがとうございます!

今回も戦闘回です。それではどうぞ!


街に新たな危険なの?

小さな女の子が、公園で泣いている。えんえん、えんえん。1人で泣き続けている。あれは私だ。

 

お母さんの言う通り、いい子にしていないといけないのに、ずっと1人で泣き続けている。理由は何だったか、今では思い出せない。

 

小さな男の子が近づいてくる。あれは翔くんだ。翔くんとはこの時初めて会ったんだ。

 

翔くんが私を心配している。えんえん、えんえん。私は泣き続けている。

 

翔くんが泣き止ませようと必死に頑張っている。えんえん、えんえん。それでも私は泣き続けている。

 

そうだ、あの時私は寂しかったんだ。だからずっと、私は公園で誰かを待ち続けてたんだ。その誰かに会いたかったから。心の何処かで、泣いていれば助けに来てくれると、信じていたから。

 

でもその後も、その誰かが来ることはなくて、翔くんは慰めようと頑張っても私は泣き続けて…

 

 

《プテラ!トリケラ!ティラノ!》

 

 

 

「キャアーーー!」

 

月曜の朝、私は飛び起きた。さっきまで懐かしくて悲しい夢を見ていた筈なのに、突然悪夢に切り替わった気がする。背中が汗でびっしょりだった。

 

学校の制服に着替えて一階のリビングに降りる。私の悲鳴を聞いて、家族みんなが心配していた。怖い夢見たと言ったら、お兄ちゃんに「今日は1人で夜にトイレに行けるか?」ってからかわれてしまった。言っていいことと悪いことがあると私は思います!

 

お母さんが作ってくれた朝食を食べて、家を出る。通学中、私は一昨日の出来事を思い返していた。

 

 

 

 

結界に侵入後、私は謎の魔道士を取り逃がしてしまった。広場に残っているのは、何者かと戦闘を行った跡と、足下にばら撒かれた大量の銀色のメダルだけだった。

 

「さっきのは、次元跳躍?だとしたらもう追えないかも…」

 

私が落ち込んでいると、クロノ君から連絡が来る。結界が解け始めてることに気がついて、私は慌てて人よけの結界を張って連絡にでた。

 

「なのは、無事か!?さっきから繋がらなくて焦ったぞ!」

「私は大丈夫。でも、怪しい人物に逃げられちゃって…」

「…わかった。とりあえずその件は置いておく。現在こちらで3体の怪物発見、翔達主力がそれぞれ3人ずつで2体、ヴォルケンリッター4人で一体に対処に当たるつもりだ。僕ももうじき現場に着く。なのははフェイトと圭のいるところに向かってくれ。すでに戦闘を開始しているが、苦戦しているらしい」

「っ!了解!」

 

フェイトちゃんと圭君の2人掛かりで苦戦する相手、それだけで相手がどれ程強敵なのかが分かる。フェイトちゃんは私と互角、圭君はクロノ君とヴォルケンリッターのシグナムさんとも対等に渡り合える程だ。私は2人のもとに急いで向かった。

この時私は気づかなかった。私が去ったあと、結界を突き抜けてメダルを回収していく赤い鳥の存在に・・・

 

 

 

 

現場に到着する。森の上空で3つの影が戦いの火花を散らしていた。フェイトちゃんに圭君、そしてフクロウのような人型の怪物がいた。

 

「おぅらっ!」

 

圭君にが怪物の顔に、魔力を纏った拳を直撃させていた。そのまま落下・・・することはなく、すぐさま飛翔し直して空を舞った。

 

「く、やっぱりダメージを大して与えられてる気がしない!」

「うん。魔法の効きも悪い。でも、手応えがあったときは体からコインみたいのが零れてたから、何も効かないわけじゃないね」

「二人共お待たせ!」

「「なのは!」」

 

2人が私に気付く。2人の会話から察するに、あの怪物はとっても硬いらしい。それなら私の砲撃魔法で撃ち抜く!

 

「なのはは援護にまわって。まだ本調子じゃないでしょ?」

「いや、なのはの魔砲が今は必要だ。どうしても火力が足りない」

 

フェイトちゃんは私を下がらせようとする。でも圭君は私を戦力として数えるらしい。でも今すごい失礼なことを言われた気がする。方向性の違いが起きてるけど、あっちは待つつもりがなかった。

 

怪物の口から火球、そして翼から羽がこちらに殺到してきた。

 

「ちぃっ!弾幕の連射速度と数、特に硬い翼を活かした近接攻撃。おまけに俺とフェイトと同等の飛行速度。盛り込みすぎだろあいつ!」

「でもその分、動きは単純だから読みやすいね。だけど、あれほど攻撃を繰り返してるのに疲れる様子が一向に見えない」

 

2人は攻撃を回避しながら怪物の能力を分析する。私も回避しながら怪物の対抗策を考える。

 

「でもなのはが来たんならあの手が使える!」

「え?」

 

私とフェイトちゃんは回避と迎撃をしながら、念話越しにその作戦の内容を聞いた。

 

 

 

 

「圭、本気なの!?」

「あぁ、未来の嫁達にいいところを魅せないとな!」

「・・・今の言葉、アリサちゃんに言いつけるよ?」

「え、いやいや。それで怒られたって俺は平気・・・すみません、やっぱり言わないでいただけませんか?」

 

圭君が低姿勢になる。フェイトちゃんはそんな姿の圭君を見て苦笑していた。よろしい、ならば黙っててあげよう。後でフェイトちゃんと私のケーキでも用意でもしてもらえるかな?なんて考えた。冗談だけど。

 

ところでアリサちゃんについて何だけど。名前はアリサ・バニングスちゃん。私の親友で、この子の髪の色はフェイトちゃんとは少し違うんだけど、金髪ロングの天才お嬢様なんだ。ちなみに圭君の好きな娘でもあるの。それなのに私達に対してプレイボーイみたいな言動をとるんだ。変わってるよね。

 

「と、とにかく!なのはは魔法に集中!フェイト、行くぞ!」

「分かった、合わせる!」

 

2人は気持ちを切り替え、戦闘に入った。

 

 

 

 

圭は真っすぐ怪物に向かう。怪物の動きは速い。ならば怪物に向かって真っすぐ向かい、怪物の動きより速く動けば追いつく。簡単なことだ。だが以前、友達でありライバルである翔に同じことを言ったら「それが出来たら苦労しないんだよバカ、それでも成績トップランカーかお前は」と言われたらしい。全くもってその通りだ。

 

怪物が火球による迎撃を試みる。先ほどまで回避に専念していたため、これが有効と判断していたからだ。だが・・・

 

「ヤマト!」

『ラウンドシールド』

 

その目論見はあっさりと破れた。バリアーを前方に展開して、そのまま突っ込んで火球を砕いたからだ。当然の結果だ。確かに怪物が放った火球は、並の魔導士のバリアーを砕き、バリアジャケットをも破壊することが可能だろう。だが圭のバリアーは違う。かの魔砲少女と名高い高町なのはの砲撃魔法すらも凌ぐことが可能なのだ。

 

「うおー----!!!」

「!?」

 

火球を砕いてなお接近してくる脳筋()に、怪物は驚愕し回避行動を取ろうとする。だがそれを妨害するものがいた。

 

「はあっ!!」

 

フェイトが魔法による攻撃を始めたからだ。フェイトは怪物の動きに合わせ絶え間なく攻撃を続けた。ダメージはないが、衝撃がないわけではない。それにより、少しずつ怪物の動きが悪くなり、シールドを張っている圭が迫ってくる。

 

「ぎいやぁー!」

 

怪物は圭への攻撃を止め、火球と羽の弾幕を全て金色の魔導士に向ける。あれさえ落とせば十分逃げられる。その選択が間違いだと気づかずに。

 

「ふ、やあ!はあっ!」

 

フェイトは全ての弾幕を躱し、切り裂き、いなし続けた。生半可な攻撃では、金色の死神にかすり傷すら与えられない。そして圭に対して攻撃を止めたということは、圭を邪魔するものは無くなったということだ。

 

「会いに来たぜベイビー!」

 

速度が上がったことで、あっという間に怪物は圭の間合いに入った。

 

「ヤマト!」

『ギガントクラッシャー』

 

圭の言葉に、デバイスのヤマトが応える。圭の拳に膨大な魔力が込められ、怪物の胸に目掛けて拳を振りかぶった!

 

「ぎいイヤー-!?」

 

一枚コインが体から森に落下し、怪物は後方に吹っ飛んだ。その先に先回りしていたフェイトの姿があった。

 

「バルディッシュ!」

『バインド』

 

フェイトの拘束魔法により、怪物の首、両手首、両足首を拘束する。怪物は抵抗するが、フェイトの全力のバインドを破ることができない。

 

「今だよ、なのは!圭!」

 

 

 

「行くよ、レイジングハート!」

『了解です、マスター』

 

予めレイジングハートをバスターカノンモード、つまり砲撃魔法を撃つことが得意な形態に変化させて、私は魔力を大気中から収束して貯めていた。圭君が怪物を飛ばしたのは、私がいた方向だったのだ。フェイトちゃんが私と怪物の間から退避する。後は私と圭君が撃ち込むだけ!

 

『シューティングメテオ』

「ひっさーつ!!シューティングゥー!」

 

圭君のナックル型のデバイス、ヤマトからチャージ短縮と威力増加のため、魔力が予め込められた弾薬型の道具、カートリッジを5本使用して排出。圭君が怪物に向かって加速する。

 

『スターライトブレイカー』

「全力全開!スターライトォー!」

 

レイジングハートからも威力増加の為に、3本のカートリッジが排出され、魔法が放たれる。

 

 

「メテオォー!!」

「ブレイカァー!!」

 

全てを破壊する隕石と、星の力で打ち砕く2つ魔法が怪物に激突する。問題はここからだ。攻撃がほとんど効かない怪物を倒す方法とは、私と圭君の魔法ですり潰すというものだった。この場合、突撃型の魔法を使う圭君が危険のはずだが、私の心配は不要だった。

 

あれはまさしく隕石だった。こうしている間も、気を抜くと押し返されそうになる。でも、負けない!

 

「はあぁー--!!」

 

私の魔力をさらに上乗せする。そして・・・

 

パリーン、そんな音が聞こえた。その後、2つの魔法は激突した。

 

 

 

 

転んだり、迷ったりしても、あなたさえいてくれれば、私は笑顔でいられたのに。

 




最近オーズとなのはの音楽を聴くのが趣味になってます。どれも歌詞がいいですよね。


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