欲望のロストロギア   作:創作好き

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おかしいな、小説を書けば書くほどコメディ要素が強くなってる・・・


世界の歪み

ヤミーとの戦闘があった土曜、とある2人がファミレスで夕食をとっていた。片方はまるで王子様のような爽やかなイケメン、翔。もう片方は、美しい銀髪に赤と青のオッドアイを持つイケメン、圭だった。2人食事を終えて、無言で見つめ合っていた。その様子を、女性たちは熱い視線で見守っていた。

 

(それで?話ってなんだい?)

(あの怪物達、ヤミーとグリードについてだ)

 

2人は周りに話を聞かれないように念話を使っている。だが、傍から見たら無言で見つめ合うイケメン達という構図になることに気付いていなかった。

 

(奴らは本来、仮面ライダーオーズという作品に出てくる怪物だ)

(!観たことはないけど、名前は知ってるよ。有名だったからね。でもちょっと待ってくれ。何でそんなのがこのリリカルなのはの世界にいるんだ)

 

翔の目が力強くなる。貴腐人達の視線も力強くなる。

 

そう、何を隠そうこの2人は転生者なのである。圭は元からリリカルなのはが好きでよく知っていたが、翔は知らなかったので転生する際に神から原作知識与えられているという違いはあるが。

 

(ああ、それに俺が知っている原作との違いも気になる。というか違いが多すぎる)

(わかった。とりあえず原作との違いを教えてくれ)

 

圭は頷くと、予め情報をまとめておいた紙を取り出した。

 

(オーズの原作だと、まず赤いメダルを核としたグリード、アンクが右腕だけ復活して石棺の封印を解く。その後変身ベルトと他のグリードのメダルを奪って逃走、主人公火野英司にベルトとメダルを渡して仮面ライダーが誕生する。ちなみに、アンクは右腕だけが浮遊してるって感じだ)

(カオスだな)

(ああ、1話目のインパクトが強かったのを今でも覚えているよ)

 

最初の出来事を語り終わり、圭はコーヒーを口に含んだ。ミルクと砂糖を入れて。

 

(それじゃあ何が違うのか。それはアンクが他のグリードと共に行動していること、そして何より、オーズが魔法を使っているということだ)

 

遂に、この世界の歪みに2人の転生者達が触れる。

貴腐人達もこの展開に目が離せないでいた。

 

(なのはのレイジングハートの映像に映ってた人間みたいななにか、あれがオーズだ)

(やっぱりか。隠蔽能力が高い結界、そして今の地球から跳ぶことができる次元跳躍魔法・・・。よっぽどの手練れがオーズになったらしいな)

 

そう、現在地球から別の世界から移動することが不可能になっている。なぜなら、地球がある次元世界の周りの次元空間が大きく揺らいでいるからだ。それにより、世界を渡る船アースラでも外の世界との行き来が出来なくなっていた。管理局本部とは連絡が精一杯で、増援は望めないらしい。

 

(そしてもう一つ、原作と違いがある)

(・・・鴻上って奴だろ?)

 

翔の問いに圭が頷く。その緊張感に周りの女性は固唾を飲む。

 

(鴻上会長が管理局上層部と繋がりがある設定なんてないのもそうだけど、グリードについてなんだ)

(それはどんな?)

(グリードってのは800年前、とある王様が錬金術師に作らせた存在なんだ。多くのセルメダルと10枚のコアメダルを用意し、コアメダルを一枚取り除く。そうして9枚になって欠けた状態になったことでそれを満たしたいという欲望が生まれたことによって、誕生したんだ)

(おい、それって!)

 

翔が思わず立ち上がる。貴婦人達のボルテージも上がる。

 

(考えられるのは2つ。一つはそもそも9枚に変わったのか、もう一つは、それぞれ10枚目を鴻上会長が所持してるということだ)

(あの時の発言では、残り40枚、つまり5枚は持っているということ!)

(鴻上会長が今10枚のコアメダルを持っていることになる。それを隠しているということは・・・)

 

2人の顔が近くなる。

 

「お母さん、私もう無理・・・」

「ばか!そういうことは本当の母親にいいなさい!!」

 

周りは阿鼻叫喚だ!

 

(ぜってー碌なこと考えてねーよあの人。原作でも事件の原因、だいたいあの人が関わってるし)

 

 

 

 

とある山の中、鳥の王[アンク]、昆虫の王[ウヴァ]、猫の王[カザリ]、水棲生物の王[メズール]、重量生物の王[ガメル]の五体のグリードが集まっていた。

 

「俺たちのヤミーが全滅したな」

「これからどうするの?相手はかなり大きな組織らしいし、オーズもいるわ」

「クソ、俺のメダルが見つかった報告が来た途端オーズが現れただと!ふざけるな!」

 

彼らは新たな敵が現れたことで、これからの自分たちの方針を見つめ直していた。復活した直後は、足りないコアメダルを探すため動いていたが、自分たちを打倒しうる勢力がいることで状況が変わったのだ。

 

「まあ落ち着きなよウヴァ、僕たちにはこれがあるじゃないか」

 

そう言ってカザリが取り出したのは、ジュエルシードだった。現在彼らはそれぞれ一つずつそれを所持していた。

 

「確かにこいつは得体が知れないが使える。ヤミーが一気に成体になったしな」

 

アンクが自身のジュエルシードを眺める。本来ヤミーは、ミイラのような姿で誕生し、宿主の欲望がある程度満たされてから成体、つまり戦力として数えられるようになるのだが、ジュエルシードの力で幼体を飛ばすことができたのだ。だが、生まれた直後では体内に持つセルメダルは少ない。宿主が生きている限りセルメダルが増え続ける特性を得たが。

 

「だが、他のはどこ行ったんだ。一瞬しか見えなかったが、4つほどどこかに行ったぞ」

「考えられるのはそうだね・・・紫のメダル」

 

ウヴァの問いにカザリが答える。

 

「王がたしか、ギルって名づけるっていってたあの?」

「そうよ、よく覚えてたわねガメル」

「えへへ」

 

メズールに褒められ喜ぶガメル。その姿はまるで、母親に褒められ喜ぶ子供のようだった。

 

「まさか今になって生まれるとはな」

「まあ、とりあえずそっちはいいんじゃない?こっちは全部で5つ、対立しても問題ないでしょ。それに後からこっちに味方をする可能性の方が高いだろうし。それよりあの組織だよ。ヤミー一体に3人がかりで苦戦してたけど、僕たちを倒す手段があるのは確かだ。かなり脳筋だったけど」

「それこそこいつでどうにかなる」

 

そう言ってアンクはジュエルシードを自身の体内に仕舞った。ジュエルシードを完全に使いこなすために。

 




今回はグリードの初会話です。こいつら喋りすぎると大変だから扱い難しい・・・

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