寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー!   作:お米大好き

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第一章、象神の詩との出会い、冒険の始まり
第一話、始まり


俺は驚いて声を出せなかった。俺はこの世界に転生してから原作のどの辺なのかをまだ理解していなかった。

 

いや、理解しようとしなかった。

 

「あ、あのー?……リオンいますか?」

 

だがそれは目の前にいる()()()少女によって簡単に理解させられてしまった。

 

 

 

 

 

(何でよりによって暗黒期なんだよぉぉぉ!!)

 

 

「あ!、君がリオンの言ってた新しい男性団員なんだね!、私はアーディ・ヴァルマ、よろしくね!」

 

 

「………終わった」ガク

 

俺は少しの間膝をついて放心していた。

 

 

1時間後

 

 

「でねでね!リオンたらその時———

 

 

「リューさんらしいですね!———

 

 

「この前のダンジョンでね!————

 

 

 

 

やばい……可愛い……生アーディさん、めっちゃ可愛い!。流石俺の中での好きな周年キャラランキング2位!。

 

 

「って聞いてる?タクトくん」

 

「しっかり聞いてますとも!、リューさんが酒場でウェイトレスをしているって話ですよね」

 

「全くちがうよ?!、どうしてそうなるの?!」

 

「冗談ですよ、冗談」

 

「もーー!」

 

可愛い、すごく可愛い、俺が求めていたのはこれだったんだ。石を投げてくる団長や、鞘でボコボコにしてくるエルフ。そんなのじゃない!優しくて可愛いこの人だったんだ!。

 

 

「でもリオンも前会った時に遠征があるって教えてくれてたらよかったのにー」

 

 

「アーディさんは今日仕事お休みなんですか?」

 

 

「最近働き詰めだったから連休を貰ったんだー、なんと1週間!」

 

 

15歳の女の子が働き詰めってもしかしてガネーシャファミリアって

ブラック企業?。

 

 

「タクトくんはこれから予定とかあるの?」

 

 

「今日はダンジョンに行こうかと、あとデイリーの消化ですね」

 

 

「ダンジョンはわかるけど、デイリー消化?」

 

あ、やべ。普通にスキルバラしちゃった。

 

「ええーっと、そのですねー、デイリー消化っていうのは」チラ

 

女の子と手を繋ぐ] 報酬、魔力+40、器用+20

[女の子に頭を撫でてもらう] 報酬、力+40、魔力+20

[女の子とダンジョンデート] 、報酬、全ステータス+30

 

あれ?これワンチャンアーディさんに頼めば……。今回のデイリーは今までにないくらい美味しい……。

 

 

 

「お、俺のスキルなんです!、毎日ミッションが出てきてそれを達成するとステータスがアップしたり、アイテムを貰えるんです」

 

「へー!面白いスキルだね!どんなミッションがあるの?」

 

 

言うか?言っていいのか?アーディさんになら……。

 

「そのーですね、今回のデイリーをアーディさんに手伝ってもらえたらなー、………なんて」

 

「んー?なになに!私に出来ることなら喜んで手伝うよ!」

 

言え!言うんだ俺!覚悟を決めろ!。

 

「俺の頭を撫でたあと手を繋いでダンジョンデートしてください!」

 

 

少しの沈黙の後アーディさんが一言だけ発した

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

1時間後

 

 

 

 

 

故郷の皆!元気ですか!俺はこの世界に来てから今が一番幸せです!

 

なんとあの後アーディさんがOKしてくれて現在ダンジョンにいます!

 

 

 

 

「本当にありがとうごさいます……アーディさん」ギュ

 

「全然いいよ、邪な考えで言ってたなら怒るけど、アストレア様にも確認を取ったし、タクトくんも真剣だったから」ギュ

 

 

俺は今幸せな絶頂にいる!モンスターを倒しては手を繋ぐ、その繰り返し!最高です!。

 

 

ウィン

 

ピコン、ピコン

 

 

っち、デイリー画面が出てきてミッションのクリアが通知された。……もう少し繋いでいたかった。

 

 

「アーディさん、もう大丈夫です、デイリーのクリアが通知されました」

 

「おお、突然だね」

 

「本当に今日はありがとうございました」

アーディさんには感謝しかない

 

 

「別にいいよ、それよりタクトくん明日もダンジョン行くの?」

 

 

「ん?はい、そのつもりです」

 

 

「なら迷惑じゃなかったら私と1週間パーティー組まない?」

 

 

ええ?!ものすごく嬉しい提案をしてきた?!。

 

 

「い、いいんですか?、せっかくの休みを……」

 

 

「全然いいよ、リオン達もいなくてする事もないんだし」

 

 

「で、でも返せるものなんてないですよ?」

 

「そこら辺は気にしなくていいの!、私が頼んでる立場なんだから!」

 

 

「それなら、ぜひお願いします!.アーディさんがいるとすごく頼もしいです!」

 

 

「えへへー、まっかせなさーい!大船に乗ったつもりでいいよ!」

 

 

最高だ。ファミリアのみんなは遠征でいないからハードな訓練もない!。これから1週間幸せな日々だ!。

 

 

「明日の朝9時バベル前集合にしよう」

 

「はい!、よろしくお願いします!」

 

 

 

その後も話しながら俺たちはダンジョンを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

——ダンジョン11階層——

 

「ククク、やっと成功した、テイムしたモンスターの強化種化を!」

 

「グウウゥゥッッ!!」グシャ

 

モンスターがモンスターを殺す。そんな異様な光景がそこには広がっていた。

 

「もっとだ!もっと殺して魔石を喰らえ!冒険者も!闇派閥も!全部皆殺しにしろ!!アハハハハハ!」

 

 

狂気に染まった者も足元には20を超える冒険者の死体が転がっていた.……。

 

 




主人公がスキルをばらすシーン、あそこにシャクティさんがいたら間違いなくアーディは怒られる・・・

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