寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー! 作:お米大好き
次からできてすぐ投稿するか、ストックして中身を増やすか迷う。
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頼む……頼む……間に合ってくれ…。
デイリーを確かめた俺はダンジョンへと走っていた。
バベルに到達するのに5分とかからなかった。
(速い……ステータスを上げておいてよかった、ありがとうございますアストレア様)
アストレア様に感謝しながら俺はダンジョンへの階段を降りた。
———アーディside———
3時間前
「あー、なんで私が指揮官を任せられるかなー!こういうのはお姉ちゃんの役目なのにー、なんでよりによってこんな日にいないのー!」
「しかもファミリアの精鋭はホームに殆どいない!」
「まあ、そう言うなアーディ.......シャクティ達も別の任務で忙しいのだ」
「それは.......わかりますけど、今ファミリアに残っているのは私を抜けば高くてもLV.2ですよ!」
「うーむ、アーディの言いたいこはわかるが、それだけ今回の件は重要なのだ」
んー!、こっちだってすごく危険で死者が出るかもしれないのに。ガネーシャ様と話をしていると1人の団員が報告をしにきた。
「アーディさん!ガネーシャ様!夕方よりダンジョンに向かった3パーティーの内2パーティーが未だに、戻ってきません!、どうすればよろしいでしょうか!」
報告に来た団員がそう告げた。
ダンジョンに行き帰ってこない、それはダンジョンで問題が起きたか死亡したのどちらか。パーティはLV.2の5人編成。つまりLV.2では簡単には帰還できない何かがある。
「これは———「アーディさん!ガネーシャ様!調査に向かったメンバーの1人が帰還しました!」
「!——1人?、他のメンバーはどうしたの?」
「わかりません、帰還した団員は……かなりの重傷を負っており……帰還直後『モン……スター…に…気をつけろ…』そう言い残した直後、事切れました。」
「・・・」
「LV.2で組まれたパーティを壊滅させるほどのモンスター……」
「アーディ…———「止められても行きます……まだ生きている団員がいるかもしれない!」
「……うむ、それもまたガネーシャだ!」
「…行ってこいアーディ、……消えた恩恵は5人……あと5人は生きている、だが、手に負えないと思ったなら逃げるんだ…わかったな?」
「……はい、ガネーシャ様」
私は1人でダンジョンへと向かった。
———主人公side———
0時30分
[12階層に向かい少女を助ける]残り時間8分
おかしい……10階層を過ぎてから明らかにモンスターが少ない……それに周りをよく見れば魔石がいくつも転がっている。
(何故こんなに魔石が転がっているんだ?それに一つ一つがかなり小さい、それに———!。
「こ…れは……」
12階層へ向かい走っていると、4人の冒険者がダンジョンの隅に倒れていた。その冒険者達は、腕や足、皆どこかを欠損していた、誰1人としてまともな死に方はしていなかった。
(見るな……見ちゃダメだ…、足を止めるな、走り続けろ……)
吐きそうだった……前世では死体など見た事がない、当たり前だ、現代にはダンジョンなどなかったのだから。考えてしまう、俺ならなんとかできたんじゃないだろうか、俺がギルドに報告していれば彼らは助かったんじゃないだろうか。
(考えるな……過ぎた事だ……考えるな……)
今回の事件はモンスターが原因だと思い込んでいた。だが違った、今回の事件は冒険者の死に方から見るにモンスターではなく人間が犯人だ。
ここは暗黒期、闇派閥の絶頂期。俺がこのあと戦うであろう敵はモンスターではなく、人間なのだ。
(俺は……人を殺せるのだろうか……いや、相手は闇派閥、躊躇すればやられるのはこっちだ……覚悟を決めろ…)
この時、タクトは気づかなかった……4人の冒険者のうち1人の冒険者の頭が跡形もなく潰れていることに。
———12階層———
[12階層に向かい少女を助ける]残り時間3分
「ハア……ハア……どこにいるんだ、アーディさん……」
(場所がわからない、魔石を頼りにしようにも散らばり過ぎていてどこに行けばいいのかわからな———!)
12階層にも他の階層のように魔石が転がっていた、ただ他の階層と一つだけ違う点があった。
「………血か?」
よく見ると地面に薄く血が染み込んでいた。
(よく見ればあそこにも……もしかしたらこの方向にアーディさんが)
俺は血の跡を探しながら再び走り出した。
2分ほど走った先に二つの人影が見えた。
「————ッ!」
近づき確かめるとそこには
頭から血を流し膝をついているアーディさんと、アーディさんに剣を向ける傷だらけで満身創痍であろう男がいた。
「ッ!やめ—————「アハハハハハ!!流石の
怒りで叫びそうになるも、男の笑い声を聞き少し冷静になった俺は男の背を狙える近くの岩場に身を隠した。
(落ち着け、落ち着くんだ……非常事態にこそ冷静になれ、アーディさんがやられるって事はあいつもLV.3かそれ以上だ)
チラ
[12階層に向かい少女を助ける]残り時間50秒
(まだ50秒ある、それに俺はまだ気づかれていない、まだアーディさんを助けられる可能性がある……斬りかかるチャンスを探せッ)
「オラッ!何とか言えよ!憲兵様よー!」ドゴ
残り時間40秒
(なっ?!)
男がアーディさんを蹴り飛ばした。
「ッ!………」
それでもアーディさんは無言だった。
何故だ?、様子がおかしい……。
「何とか言えつってんだろォ!」ドゴ
「ッグ………」
男はアーディさんを蹴り続ける、それでもアーディさんは一言も話そうとはしない。
残り時間20秒
(クソ野郎が……好き放題しやがってッ!)
「イラつくなぁー、餌にしようかと思ったがやめだ、お前は俺の手でぶっ殺す」
そう言って男はアーディさんの首元に剣を向けた。
残り時間10秒
「じゃぁーなクソ女、あの世で死んだ仲間と再会できるといいなぁ」
(ここだ!最大のチャンス!)ダッ
距離およそ10メートル、今の俺なら2秒で行ける!
俺は男へと向かい走った。
残り時間6秒
(ダンまちでの絶対の法則、『トドメの一撃は、油断に最も近い。追い込まれたその先が、一番の好機にもなる』ここしかない!)
残り時間5秒
(右肩から左脇にかけてを斬り裂く!好き勝手やってくれたなぁ!クソ野郎!)
男までの距離およそ1メートル、剣を振り下げようとしたその時だった。
「ッ!———」
アーディさんが敵の背後にいる俺に気づいた。
「ああン?テメーどこを見て————なあ?!」
男がアーディの視線に気づき振り返った。
(な?!気づかれた、だがもうこの距離!———このまま斬る!)
「簡単に俺を殺せると思うなよガキガァァ!!」
男は自ら右腕を差し出した。
俺の一刀が男の右腕を斬り落とすと同時に男は俺の腹を蹴り飛ばした。
「ッグ———アガッ 」
(たった1発でこれかよ……)
「いってぇーーな!!クソガキがぁぁ!!」
男の対応は迅速だった、服を噛み切り腕に巻き止血をし始めた。
「ッ………」
俺は無理やり体を体を起こし、とどめを刺すため男に近づく。
「クソがぁ!クソがぁ!クソがぁ!——」
(こいつ……止血に必死で近くにいる俺に気づいてないのか?)
「自業自得だぜ……あんたが今までやってきた事が今度はあんたに返ってきたんだ」
(何をやったか知らないけど・・・)
「クソがぁ!クソがぁ!———」
(こいつ、まだ俺に気づかないのか……まあいい、とにかくこいつにトドメを———)
俺が男にトドメを刺そうとしたその時、デイリー画面が現れた。
ピコン
ビーー
「…なんだ?……何でデイリーが———は?」
[12階層に向かい少女を助ける]残り時間40分
「何でだよ!、あとはこいつを殺すだけだろ!、まだ動けるのか?!」
(ック……落ち着け!とにかく今はこいつを殺す!)
デイリーを確認したあと俺は再び男にトドメを刺そうとする。
その時だった。
「タクトくん避けて!!」
「え?—————」ドゴッ
俺は何かに殴り飛ばされた。
「グホッ……ゲホッ……」
(何だ……何が起きた……アーディさんの声が聞こえた直後…何かに殴り飛ばされた……まずい、ポーションを……)
俺はポーションを飲み干し、ゆっくりと立ち上がった。
そして男の方を見るとそこには———。
「クソがぁ!、おせぇーんだよ!俺は一度ホームに戻る!命令だ!そこの女と今の男を殺したらいつもの場所に戻れ!」
「グゥゥゥゥゥ!!」
「……赤い……シルバーバック………?」
シルバーなのに、赤?