寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー!   作:お米大好き

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昨日間違えて2回も投稿してしまった。


第六話、はぁ?!SSRがこれ?!

 

 

 

「今日も見回ご苦労さん!アリーゼちゃん!」

 

 

「ありがとう!おばさま!今日も綺麗よ!」

 

 

「どうだい!アリーゼちゃん!じゃが丸くんが出来立てだよ!」

 

 

「ありがとう!でも今回はやめておくはわ!」

 

 

街を歩く俺たち、いや。主にアリーゼにオラリアの住人は声をかけてくる。アリーゼはそれに一つ一つ返事を返して道の真ん中を歩く。

 

 

「なぁアリーゼ、俺必要か?」

 

正直に言って気まずい。基本皆んなはアリーゼを話しかけていて横にいる俺は殆ど話題にすら出ない。話題に出ないだけなら良いのだ。ただ10人に1人くらいは俺についてアリーゼに尋ねるのだ。

 

 

「男連れとは珍しいな!アリーゼちゃん!彼氏かい!」

 

 

俺について尋ねる奴は全員こう言う。それに対してアリーゼは毎回同じ答えを返すのだ。

 

 

 

「まだ違うわよ!最近入った新人団員よ!」

 

 

アリーゼ皆にそう返すのだ。まだって……なに?。

 

 

「新人さん!がんばりなよ!」

 

 

「……はい」

 

 

何を頑張るんだ?警邏か?恋愛的な意味か?ダンジョンか?。俺はそんなことを考えながらアリーゼの後ろをついて行く。

 

 

 

 

「・・・」

 

 

「ほ、本当に人見知りなの?」

 

 

「……そうでもありそうでないとも言えます」

 

 

「ど、どっち?」

 

 

「人を見て決めています」

 

 

「いまいちタクトの基準がわからないわ!」

 

 

 

そんな無意味な会話をして歩いていると向かい側からドワーフと金髪のパルゥムが歩いてきた。

 

 

 

「なんじゃ、やけに騒がしい奴がいると思ったらお主か、アリーゼ」

 

 

 

 

「ん?……あ!ガレスおじ様!」

「おじ様?。……あ」

 

 

 

「相も変わらず元気じゃの。それより隣におる男は誰じゃ?新人か?」

 

 

「ええ!近いうち私達より強くなる期待のルーキーよ!」

「え?何それ初耳」

 

 

「ほう、アリーゼにそこまで言わせるとは。小僧名は?」

 

 

どうしたものか。

[初対面の相手にふざける] 報酬、全ステータス+5

他ファミリアにやっても良いのだろうか?。んー。まあアリーゼが何とかするだろ。

 

 

「どうも。自分タクト・ローヴェルって言います。血は繋がってませんがアリーゼ・ローヴェルの弟です。いつも姉がご迷惑をおかけして申し訳ありません」

 

 

「「「え?」」」

 

 

空気が凍った。ドワーフだけでなく隣に居るパルゥムも驚愕している。

少ししてパルゥムが話始める。

 

紅の正花(スカーレット・ハーネル)に弟が居たなんて初耳だね。今までオラリオの外に?」

 

 

「ちょ、何を「はい、つい最近姉の噂を聞きつけオラリオに来ました」

 

 

アリーゼが撤回しようとするも、俺はそれに言葉を重ねて阻止する。

 

 

「よりによってこの時期に来てしまうか、運が良いとは言えないね」

 

 

そう言ったパルゥムの男は少し笑っている様に見えた。

 

 

 

「はい……でも……姉さんにどうしても会いたくて…」

 

 

「違うわよ!タクトは弟なんかじゃないわ!」

 

 

アリーゼは誤解を解こうとするのだがタクトがそれを許しはしない。

 

 

 

「…姉さん……姉さんはまだ僕を弟と認めてはくれないんだね……」

 

 

 

「アリーゼ……お主……」

 

 

 

「タクト!いつから貴方が私の弟になったのよ!」

 

 

「アリーゼよ、その言い方は……少し酷いんじゃないかのう」

 

 

「おじ様?!信じちゃダメよ!」

 

 

「少し落ち着こうか…… 紅の正花」

 

 

「まさか勇者まで?!」

 

 

やはりアリーゼは余裕のある姿より焦っている姿の方が良い。タクトはそんなことを考えていた。

 

 

 

ウィン

 

ピコン

 

[初対面の相手にふざける] 報酬、全ステータス+5

 

 

 

「お、クリア通知」

 

 

「終わったのね!なら早く誤解を解いてほしいんだけど!」

 

 

「・・・」

 

 

「何とか言いなさいよ!」

 

 

「姉さ「違うわよ!」

 

 

どうやらここまでのようだ。これ以上ふざけると何をされるかわからない。

 

 

 

「ドワーフのおじ様、さっきのは嘘です、パルゥムの人は気づいていたみたいですけど」

 

 

 

「ぬう?!騙されたわい!。フィンは気づいていたのか!」

 

 

「ああ、笑うのを我慢するのに大変だったよ」

 

 

「まさか、フィンさんまでのってくるとは思わなかったですけどね」

 

 

「こんな世の中だ。偶にはこういうおふざけに参加するのも悪くないね」

 

 

 

「ぬぅ……で?、お主の本当の名は何じゃ?」

 

 

「ユウギ・タクトって言います。こんな世の中です、仲良くしてくれるとありがたい」

 

 

「初対面の相手によくやるわい」

 

 

「褒めてます?」

 

 

「呆れてるわい」

 

 

「ガレス、そろそろ行かないと間に合わないよ」

 

 

「おお、そうじゃったわい。じゃあのうアリーゼに小僧」

 

そう言ってフィンさん達は俺たちの来た道を歩いて行った。

 

 

 

 

 

「アリーゼにしては最後静かだったな」

 

 

「……なんか凄く疲れたわ」

 

 

このあと何故か疲れきっていたアリーゼと共に2時間ほど警邏は続いた。

 

 

 

 

 

その日の夜タクトの部屋にて。

 

 

 

 

「さてあと1分でウィークリーの更新」

 

[1週間ガチャ禁] 報酬、SSR確定チケット

 

 

「もう少しで……手に入る!」

 

 

 

———0時———

 

 

ウィン

 

ピコン

 

[1週間ガチャ禁] 報酬、SSR確定チケット、クリア

 

 

 

クリア通知が現れると同時に俺の手元に虹色のチケットが現れた。

 

 

 

「これが!SSR確定チケット!」

 

 

「早速やってみるとするか、《ガチャこいこい当たれー》!」

 

ポワポワー

 

 

 

詠唱式を唱えた途端右手に持っているチケットっとが消え目の前にプレゼントボックス2つが現れた。

俺はまず一つボックスのリボンを解いた。するとボックスの中が虹色に輝き少しして俺の足元にアイテムが落ちる。

そこには何も書いていない銀色の。

 

 

「カードパック?」

 

が、3枚落ちていた。

 

 

 

「何これ、どう見てもパックだ……何か特殊な物なのか?」

 

 

 

 

俺はそう思い一つ目のパックを開封した。すると中から出てきたものは。

 

 

 

 

【サイクロン】

相手の魔法トラップを破壊する。

 

 

【光の護符剣】

 

対象を指定し発動、その者を5分間全ての攻撃から守る

 

 

 

「遊戯王のカードじゃねぇかぁぁぁ!!」

 

 

 

前世で大人気カードゲームだった遊戯王の魔法カードだった。

 

 

 

 

 

———数分後———

 

 

「落ち着け……落ち着くんだ俺」

 

 

光の護符剣は現実と効果が違う。つまりこの世界で使用するために変化した。そう考えろ俺。ゴミじゃない。きっと大丈夫だ。

 

 

 

「とりあえず残りのパックを開けよう」

 

 

そう言って俺は残りのパックを開封した。

 

 

 

【強制脱出装置】

対象を指定し発動、その者を所属ホームへと帰す

残り使用回数3

 

 

【くず鉄のかかし】

 

相手の攻撃時に発動可能、一度だけ攻撃を防ぐ

残り使用回数3

 

 

 

【———】

魔法カード

 

 

【———】

トラップカード

 

 

最初の2枚は普通のカードだった。残りの2枚が魔法、トラップなのは色でわかるのだがテキストもイラストも何も書かれていない謎のカードだった。

 

 

 

 

「何だよこれ………やっぱ【ガチャ】は悪い文明?」

 

 

 

俺はあまり期待せずに残ったもう一つのボックスを開けた。

ボックスの中は虹色に輝き少ししてアイテムが落ちた。

そこには一枚の文字が書かれた紙が落ちていた。

 

 

「何これ」

 

 

俺は紙を拾い上げ文字を確認した。

 

 

【スキル習得の書】

 

3つの内一つを選ぶ。

詠唱式、

[○番目のスキルを選択、決定]

 

 

1つ目、正義の使徒

 

2つ目、正義の怒り

 

3つ目、魔力増強

 

 

 

「選べねぇよ!効果くらい書きやがれ!」

 

どうしよう。無難なので言えば魔力増強だ、でも上二つも気になる。

 

「どうすれ———」

俺が声を出そうとしたその時、誰かが扉をノックし部屋に入ってきた。

 

 

コンコン

 

 

ガチャ

 

 

 

「時間を考えろ小僧……次騒いだら……斬る……」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

そう言って輝夜さんは部屋を出た。

 

 

 

「………今日はもう寝よう




スキルどれにしよう………。

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