寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー! 作:お米大好き
誤字報告助かります!ありがとうございます!
——午前8時——
「……持ち金は約14万ヴァリス……大丈夫だよな?…」
前世を含め、今日は俺の人生初のデート…ああ、ドキドキする。服装は……BORUTOの主人公のコスプレ……だって仕方ないじゃん!この世界に来た時の服装がこれなんだもん!俺この世界に来てから安いシャツくらいしか買ってなかったんだもん!。
「昨日買っておくべきだった……」
ま、まあ大丈夫だろ……この世界では珍しい服装だし。そろそろ出るか、出かける前にデイリーだけ確認しとこう。
【デイリー】
[買い物をする] 報酬、全ステータス+50
[地上でデート] 報酬、器用+40、力+20
[デート中すべて奢る] 報酬、発展アビリティ【頑丈】を獲得。物理、斬撃耐性を20%アップ
【ウィークリー】
[キスをしよう(誰でも)」報酬、不思議なアメ×2
「……うわ」
報酬凄すぎない?もしかしてまた近いうちに……それに発展アビリティって…レベルが上がらないと手に入らないんじゃ。不思議なアメって……もしかしてポケモンの?。
「ま、まあいいや」
俺はデイリーの事を考えるのをやめ、部屋を出た。
[玄関]
「今日はダンジョンへ行くの?」
玄関まで来るとアリーゼが立っていた。
「ん?、今日も行かねぇぞ?」
どうして毎日聞いてくるんだ?数日前までは聞いてこなかったのに。
「本当?嘘ついてない?」
「ここ数日本当に行ってねぇぞ、それに今日も絶対に行かない。どうして毎日聞いてくるんだ?」
毎日聞いてくるアリーゼを怪しく思い聞いてみることにした。アリーゼは何か企んでいる、気がする。
「え、えっと…行かないならいいのよ!でかけるんでしょ?いってらっしゃい!」
アリーゼは食堂の方へと走って行ってしまった。
「あいつ…逃げたな。帰ってきたら問い詰めよう」
俺はそう決意しホームを出た。
——午前8時30分——
「よし丁度30分前だ」
広場にある時計を確かめアーディさんを待つ。楽しみだなぁ、アーディさんの私服。どんな服装で来るんだろ———「だーれだ」
んお?!びっくりしたぁ……目を塞がれるのはこれで2度目か…ただ一つ違うのは
「そう、これだよ…俺が求めていたのは。唯一悔しいのは俺の人生初だーれだはあのバカに取られたんだよなぁ」
俺は目を塞がれながら1人そう呟く。
「あ、あれ?思ってた反応と違うなぁ?!」
「男と女でここまでの違いがあるとは…今ならゴライアスでさえ倒せそうだ」
「た、タクトくん?答えないと目が塞がれたままだよ?」
アーディさんちょっと焦ってる?。声と手が少し震えてるし、自分からやった手前引くに引けなくてる?。
「私は一向にかまわんッッ、むしろこのままでいい!わかっていたとしても答えん!」
「アーディだよ!アーディ!わかったかな?!」
アーディはそう言って俺の目から手を退けた。
「もー!思ってた反応と全然ちがったよ!///」
後ろを向くと少し顔を赤くしたアーディさんが俺を睨んでいる。それを見ると同時に俺は膝から崩れ落ちる。どうして…どうして…。
「し、私服じゃない…」
アーディさんは私服ではなくいつもの格好だった。
「ご、ごめんね?…そこまで楽しみにしてくれてたとは思わなかった」
俺は立ち上がりぶっちゃけた。
「まあ正直その服装も好きなんで大丈夫です…特にインナー実際に見るとすごいえっちぃ」
「……全部聞こえてるよ!!///」
少し赤いだけだったアーディさんの顔が真っ赤になってしまった。可愛い。
「流石LV.3…今のが聞こえているとは…アーディさんの服装…エロさを感じます!でも気にしないでくれ、これは俺の感想だから!」
「気にするよ!そんなふうに見られているとは思わなかったよ!///」
「服装にエロスを求めるのは間違っているのだろうか」
「間違ってるよ!!///」
その後も俺のアーディさん煽りは続いた。
——30分後——
どうやらアーディさんが私服じゃな理由はシャクティさんに止められたかららしい。こんな世の中だ、いつ襲われても大丈夫な様にとの事だ。LV.3襲うやついる?
「さあ!デートしよう!タクトくん!」
「はい!で、今日の予定とかは考えてるんですか?アーディさん」
「あ……考えてない…誘うのに必死で忘れてた…タクトくんは考えてたり「しないですね…そもそもオラリアに詳しくないですし」
「あ、あはは……とりあえず歩こうか…」
「了解です…」
こうして俺たちの初(地上)デートが始まった。
[服屋]
「タクトくん!どっちが似合うかな!」
アーディさんが二つの服を見せてくる、一つ目が水色のワンピース、もう一つが真っ白なセーターだ。おかしくない?季節感が違うよ。今多分秋だよ?最近少し肌寒いよ?ワンピースは寒くない?。
「えっと…」
どっちを選べばいい?!、こういうのって普通色違いのものとかじゃないの?!。
「やっぱり「せ、セーターです…」
セーターしか選べない……あれ?このセーターよく見ると。
「せ、セーターだね!よし!これにする!」
「お、奢りますよ」
アーディさんはこのセーター気づいているのか?
「だ、大丈夫だよ!お金ならあるから!」
「奢らせてください!デイリー関係でもあるんです!」
正直駆け出しの俺が奢るなんてかなりしんどい、でも発展アビリティが手に入るんだやるしかねぇ!。
「で、デイリー…でも、駆け出しのタクトくんに奢ってもらうなんて流石に…」
その後アーディさんに何度か断られたが最終的には諦めて奢らせてくれた。でも、まさかアーディさんが背中と胸元に穴がある、○○を○すセーターを買うとは…。
——アーディside——
[服屋]
ど、どうしよう、デートでは服屋に行って服を男に選ばせるってヘルメス様が言ってたけど……。と、とりあえず目に入ったこの二つを。
「タクトくん!どっちが似合うかな!」
私が手に取ったのは、一つ目が水色のワンピース、もう一つが真っ白なセーター、やっちゃった……選べないよ!ギリギリでセーターだよ!。
「えっと…」
そうだよね…選べないよね。ごめんね、やっぱりなし!そう言うしかない。
「やっぱり「せ、セーターです…」
選んじゃったよ!、しかもものすごく苦しそうな顔してる。買うしかないよね…。
「せ、セーターだね!よし!これにする!」
とりあえず買って店を出よう。
「お、奢りますよ」
え?何で…ヘルメス様は男に奢らせろって言ってたけど…これは流石に。
「だ、大丈夫だよ!お金ならあるから!」
「奢らせてください!デイリー関係でもあるんです!」
デイリー?!こんなのもあるの?!。
「で、デイリー…でも、駆け出しのタクトくんに奢ってもらうなんて流石に…」
「お願いします!奢らせてください!」
「あ、頭をあげて!このセーター2万ヴァリスもするんだよ?無理しなくても「お願いします!奢らせてください!」
どうしよう、全然諦めようとしないよ…ならもっと安い物を…。
「…タクトが私に似合う服を選ぶなんてどう?」
こうすれば安い物を買える上にタクトくんに選んでもらえる!一度で2度美味しい!。
「俺が……ですか?…」
「そう!タクトくんに選んで欲しいなぁ!」
そう言うとタクトくんは服を選び始めた。
「えぇ……なら……これで…」
「どれどれ……って、これバニーガールのコスプレ衣装?!しかも三万!」
なんでバニー?!もしかして着て欲しいの?!む、無理だよ!恥ずかしすぎるよ!。
「ほ、他のはないかなぁ?」
「……これで」
「これ……神様たちに人気のスク水?ってやつだよね?!これ水着だよ!しかも4万!」
なんでさっきから変な服ばっかりなの?!。
「アーディさん…俺もさっき気づいたんですが…この店よく見ると…」
え……店がどうかし……。
「出ようか…タクトくん」
「……はい」
結局私が手に持っていたセーターだけ購入して店を出た。外に出て店の看板をよく見ると[服屋]じゃなくて[大人の服屋]って書いてあった。
——タクトside——
[演劇館]
『喜劇を始めよう!』
『うわああぁぁ!!お助けぇぇ!!』
『ヴモォォ!』
俺は今アーディさんとアルゴノゥトの劇を見に来ているのだが……本家を知っている分…なんか違う。まあ本当の物語を知ってるのなんて数年後のヘルメスくらいだろ。
「・・・」
アーディさんは劇を真剣に見ている。そういえばこの人アルゴノゥトファンだっけ?。
『ふははは!!私の勝ちだ!牛のモンスターよ!』
俺が本家を広めてやろうか……見ていて悲しくなる…。まあ、本人がそれを望まないだろうが。そんな事を考えていると劇が終わり客が次々と立ち上がり帰っていく。
「…面白かったね!タクトくん!」
「そ…そうですね」
「…もしかしてあんまり面白くなかった?」
「面白くはありました…ただ…」
アーディさんに少しだけ話してみようか…反応が気になる。
「…ただ、どうしたの?」
「本当の物語を知っていると少し微妙でした…」
「本当の物語?」
「はい、アルゴノゥトの本当の物語です」
「え……少し違う所もあったけど大体の内容は合ってたよ?」
「そういう意味じゃないですよ」
「ん?ならどういう意味?」
「本当のアルゴノゥトはミノタウロス相手に一騎打ちして勝ったんですよ」
まあ、最後に助けはあったけどね。
「な、なにそれ?!お、教えて!」
「…これ以上はちょっと」
「な、なんでぇ!」
「もう少しアーディさんの困り顔が見ていたい、まあ続きは7年後くらいで」
そう言って俺は演劇館の外へと歩いていった。
「気になる事を話してそれはないよ!タクトくん!」
———午後1時———
「そろそろお昼にしようか!」
「ですね、そろそろお腹が空いてきましたし、何処で食事しますか?」
「最近新しくできたところがあるんだ、そこに行こうか!」
「おおー」
アーディさんが俺の手を引っ張り街中を歩いて行く。
10分ほど歩いただろうか、目的の場所に到着した。
「ここだよ!最近冒険者の間で人気なんだって!」
「……豊穣の女主人…」
「あれ?タクトくん知ってたの?」
「噂で少し…」
ここが豊穣の女主人…原作通りだ…やばい、興奮してきた。
「ほら!中に入ろう!」
俺はアーディさんに手を引かれ店へと入った。
「にゃー!お客様2人ご来店にゃー!」
おお、聞き慣れた声だ、実際に聞けるとは感動だな!。
「昼間から冒険者とは珍しいね、なんにする?」
俺たちがウェイトレスに案内されテーブル席に着くとミアさんが話しかけてきた。
「おすすめでお願いします!」
俺がおすすめを注文するとミアさんは頷きアーディさんへと注文を聞いた。
「そっちの冒険者はどうする?」
「え……えっと…おすすめでお願いします…」
「2人ともおすすめだね、ちょっと待ってな」
何かアーディさんすごい驚いてる?。なんでぇ?
「た、タクトくん…あの人確かフレイヤファミリアの元団長だよね?」
ああ、なるほど、それで驚いていたのか。まあ、最強派閥の団長が食堂で働いてたら驚くよね。少し遊ぶか。
「え…そうなんですか?通りで強そうな人だなぁと」
「あ、そっか…タクトくんはオラリアに来てまだ日が浅いのか…」
「そうですよ、LV.6なんて知りません」
「そうだよね…LV.6なんて……ん?」
「どうかしましたか?アーディさん」
「えっと…いや、なんでもないよ」
「ところで二つ名が
「やっぱり知ってるよね?!」
「まあ、その話は置いといて…今更何ですけど何でアーディさんは俺をデートに誘ったんですか?」
「え、ええ…いきなりだね」
「気になったもので」
「秘密だよ!唯一言えるとすればアリーゼに負けたくない」
何故アリーゼ?まあ、アーディさんと過ごせるだけで楽しいから良いけど。
「アリーゼ?もしかして賭け事でも…「違うよ!そういうのじゃないから!女としての勝負だから!」
「ん?よくわかりませ———ドンッ
「待たせたね、今日のおすすめだよ、残すんじゃないよ!」
料理が運ばれてきた。メニューは魚の丸焼き?とスパゲッティだ…あれ?これベルくんの食べてたやつと同じか?。やったぜ!。
「お、多いね」
「ですね、でも美味しそうです!いただきます!」
「食べきれるかなぁ、いただきます」
その後俺は普通に食べ切れたがアーディさんが苦戦し最終的にあまりを全部あーんしてくれたぜ!やったね!。唯一残念なのがアーディさんはずっと下を向いてました。
「いい食いっぷりだったね坊主!また来なよ!次は夜にね!」
「はい!絶対また来ます!」
俺は返事を返し外へと出た。
——午後7時——
食事をした後も街を歩いていろんな店に入りデートを楽しんだ。
[人通りの少ない広場のベンチ]
「今日は楽しかったね、タクトくん」
「そうですね、慌てたり困ったアーディさんの表情は最高でした」
「そういう楽しみ方?!」
「半分冗談です…やっぱり美少女と一緒に過ごすのは最高です」
「美少女なんてそんなぁ///」
本当に楽しかった。毎日がこうなら良いのに、でも今は暗黒期…いつかはこの日常も壊れるのかなぁ。
「た…タクトくん」
アーディさんが俺の腕に自身の腕を絡ませる。恋人繋ぎってやつだ。
流石に驚いた、ここまで距離が近いのも手を繋ぐ以上の事も今が初めてだ。
「なっ……」
「タクトくんは……私の事をどう思ってる?」
まさか、この手の質問をされるとは。
「どうって優しくて可愛い人だと」
「……私の質問の意味がわかって言ってるでしょ?」
「さ、さあ?よくわかりません」
わかってはいる、ただ何と答えて良いかわからない…多分アーディさんが俺に聞いているのは、1人のおん「女としてどう思う?」
「・・・」
「……私ね…君と初めて会った時、面白い人だなぁって思ったの。次に会った日にはね、危なっかしい人だって思ったんだ、私が居るとはいえ駆け出しには早すぎる階層に降りるんだもん」
アーディさんの話は続く。
「その次の日、君が遅刻した日だね。この日私は君の事を
話をするアーディさんの顔は今までにないくらい真剣なものだった。
「次の日はあの事件の日だね…私の為に必死になってくれてる君の姿を見て優しい人なんだなって思ったの」
毎日少しづつこの人の中で俺の評価は変わってたんだな…。
「次の日…なのかなぁ…あの日…私はもう死んじゃうと思ったんだ。そんな時に君が助けに来てくれてさ…怯えながらも格上相手に必死に戦う君の姿は凄くカッコ良くてね……あの日から君は私の好きな人になったんだよ?」
俺はそう話すアーディさんを茶化す事も話しかける事も出来なかった。彼女は凄く真剣で…怒った顔や笑った顔じゃなく、俺が初めて見る少女の顔をしていた。
…もしかして俺今しれっと告白された?。
「うぅ……やっぱり恥ずかしい…///」
アーディさんは照れて下を向いてしまった。なんて返せばいいんだろう…わからない。
「もう一度だけ聞かせて……タクトくんは私の事…好き?」
好きか嫌いかで聞かれれば好きだ……でもこの好きがキャラクターとしてなのか女性としてなのかわからない。
「………好きではあります……でもこれが「女性としてか物語の登場人物としてかわからない?」
「なっ?!」
「タクトくんが前に言ったんだよ?ここは物語の世界だって…あれからずっとその意味を考えてたんだ…」
「・・・」
そういえばアーディさんは数少ない俺が別世界の住人だと知っている人だった。
「今じゃなくてもいいよ……タクトくんの中で整理ができたら答えを聞かせて?…」
そう言った彼女の笑顔は今まで見た中で一番綺麗なものだった。
「……アーディさん…」
「タクトくん……私に顔近づけて…」
アーディさんに言われるがまま顔を近づけると…
チュ
アーディさんが俺の頬にキスをした。
「な、なな何を?!///」
「ふふん……タクトくんの恥ずかしいがってる顔は可愛いね!」
「それじゃあ今日はもう解散!また時間ができたらデートしようね!」
そう言ってアーディさんは行ってしまった。
「……まじかよ…」
思ってた以上にアーディさんからの好感度が高く驚きを隠せない。
「俺も……帰るか………あ、そういえばデイリーのクリア報告きてねぇな」
ベンチから立ち上がり歩きながらクリア報告がこないことを不思議に思いデイリーを確認する。
【デイリー】
[error]
[error]
[error]
【ウィークリー】
[error] 報酬、運命の改変
「なんだよ……これ…」
———???side———
壊れた教会に…仮面を付けた男と呼吸をしない女がいた。男は涙を流し地面座り込み、女の体を抱きしめ続ける。
男に抱かれている、動かなくなった女は幸せそうな顔をしていた。
「・・・」
もう2人以外居ない教会で…男は壊れたように話し続けている。
「覚えてるか…私……いや、俺たちが初めてデートした日を」
「・・・」
「あの時アルゴノゥトの話をしてれば良かったな……」
「・・・」
男は話続ける……もう返事は返ってこないと理解していながら…。
「・・・」
「○○○○はあの時全部食べ切れなくてあーんしてくれたんだよな…恥ずかしいがってる顔は凄く可愛いかった…」
「・・・」
「あの時○○○○が好きって言ってくたのにさ……答えられなくてごめんな…」
「・・・」
後悔してももう遅いのだ……過ぎた時は戻せない。
「……ごめんな……ごめんな……俺が全部守れていたら…」
男が後悔の言葉を口にしていると、男の目の前に半透明の薄い板のようなものが現れる。
ウィン
ピコン
【ミッション】
対象の殺害
[アーディ・ヴァルマの命] 報酬、レベルアップ
ミッションクリア
[LV.8に到達] 報酬、過去の改変
ミッションクリア
[10秒後に移動します]
「ごめんな……みんな…全てを変えたら…俺もそっちに行くよ…」
再びユウギ・タクトの運命は動き出した。
最近書く時間があんまりとれない……。
ログアウト先がありません。←これ最近すごいゾクっときた。
知ってる人いるかな?
次回からシオンさん登場でーす。