寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー! 作:お米大好き
——午前8時30分——
「んー、変化なしか…」
【デイリー】
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【ウィークリー】
[error] 報酬、運命の改変
「……いつからだ?」
昨日、朝確かめた時は普通だった。…そういえば[買い物をする]のクリア通知はなかったか。いつまでこの状態が続くんだ?。それにウィークリーの[運命の改変]って…。
「と、言ってもどうしようもねぇし……諦めるか」
そう思いタクトはダンジョンへと向かう為、部屋を出た。
[玄関]
「今日もダンジョンには行かないの?」
俺が外へ出ようと玄関のドアを開こうとした時、後ろからアリーゼがそう問いかけてきた。
「最近よく聞いてくるけど、どうしたんだ?ダンジョンに何かあんのか?」
「………気になっただけよ」
嘘だな…答えるまで結構時間あったし…目が泳いでるし。アリーゼは何を企んでんだ?毎日聞いて来るだけで着いてきたりはしねぇし…前のドッキリの仕返しをダンジョンに用意しているとか?…アリーゼに限ってそれはないか。
「アリーゼさん、何を企んでんだ?」
考えてもわからん!普通に聞いてみるしかねぇな。
「た、企むだなんて!私は何も企んでなんかないわ!」
あたりだな。
「怪しいけどまあいいや、今日もダンジョンには行かねぇぞ」
まあ、嘘だがな。
「そ、そう?最近全然行かないわね…」
「お金に少し余裕ができたからな、ステータスもカンストしてるし」
「そう……次はいつ行く予定なの?」
「残りの
「…わかったわ…1週間後ね!」
そう言ってアリーゼは食堂の方へと歩いて行った。あっさり信じちゃったよ…嘘がバレたら後がこえーな。
「いけね…また遅刻しちまう」
俺は少し早歩きでダンジョンへと向かった。
[ダンジョン1階層入口]
——8時55分——
「ふぅ……多分間に合ったよな。あれ?でもあいつまだ来てな——「だーれだ」バッ
「【千鳥流し】——イ"イ"イ"イ"イ"」チチチチ
「イデデデデェェェ!!」
「……イッテェ……ふぅ…どうやら待ち合わせ場所に居たのは約束相手ではなく自殺志願者だったようだな」
「うぐっ……マジに魔法を使うとは…流石タクト……」
イラッときてつい使ってしまったが欠陥技だと思っていた【千鳥流し】は使用者の俺よりもくらう相手の方がダメージがでかいみたいだな、いい事を知れた。これならまだ使い道があるかもな。
「次は無いって言ったが今回だけ許してやる…だが次は【千鳥】を直接くらうと思え…」
「……はい…」
「わかったならいい…よし、ダンジョン探索開始だ」
「え……ちょっと待って…」
俺はまだ体が痺れているであろうシオンを置いてダンジョンへと入って行く。後ろからシオンの声が聞こえるがしらん、あいつなら置いて行っても大丈夫だろ、ここはまだ入口だモンスターは来ない、それに少し
「電気をくらって笑うってあいつ……マゾか?…」
[13階層入口]
「…はぁ…はぁ……ふぅ、まさか本当に置いていかれるとは…」
「魔法は流石にやり過ぎたが以前警告はした。よって俺は無罪だ」
「それはそうだけど……まあいいや、さあ!ダンジョン探索しようぜ!タクト!」
「これ以上、下の階層には行かねぇけどな」
「おう!作戦は命を大事に!だろ?」
「ああ、今日も稼ぐぞ」
「おおー!!」
こうして俺の3日ぶりのダンジョン探索が始まった。
「左からベルくん2人くるぞ!右のベルくん2人は俺がやる!」
「え?…ベルくん?どこ?…てか誰?!もしかしてアルミラージのことか?!」
「おい!ぼさっとするなシオン!ここは中層だぞ!早く倒さないと次が来る!」ザシッ
「ええ?!タクトが変なこと言うからだろ!」ザシッ
俺が2匹のアルミラージの首を飛ばした少し後にシオンがアルミラージを斬る。
「お前…よくもベルくんを縦に斬りやがったな…」
「何でアルミラージに名前を付けたんだよ!それにタクトも首飛ばしてただろ!」
「ああ、ベルくんこんな姿になってしまって…」
「それベルくんじゃねぇよ!アルミラージの魔石だ!てか誰だよベルくんって!」
「斬った後なんだけどアルミラージって普通に可愛くない?こんなの斬れねぇよ」
「斬った後に言うな!斬りにくくなるだろ!」
初めて会った時にシオンは人を振り回すタイプだと思ったが逆だったみたいだ。ツッコミをさせるの楽しい。
「冗談はさておき、来たぞ?シオン」
俺がそう言いシオンの後ろを指差すとシオンは後ろを振り返り笑みをこぼす。
「ヴモォォォ」
俺達の20メートル程先にあるフロアにミノタウロスが1匹だけ
「おお、やっと倒しがいのあるモンスターが来た!」
「ああ……ヒロインだ…」
「……ツッコまん…絶対にツッコまん…」
シオンは顔を逸らしこっちを向こうとはしない。
「……タクト…あいつ俺1人でやってもいいか?」
「いいけど危なくなったら俺も手を出すぞ?」
「おう!危なくなったら任せた!まあ、一瞬で決まると思うがな!」
「?…そう思うなら行ってこい」
俺がそう言うとシオンは頷き
「こっちを見ろぉ!!牛!!」
「?……ヴモォォォォ!!」
「いくぜぇぇ!!俺の新必殺!———【
「なっ?!」
シオンはジャンプすると同時に足裏に2つの【空圧拳】を発動、それをを足場に超スピードで
「ブモオォォォ!」
「おせぇなぁ!!【空圧拳】!!」
動き出したと同時にシオンの魔法が胸を直撃、衝撃で魔石が砕け灰へと変わった。
「よっしゃ!1人でミノタウロス討伐だぁ!」
「お、お前…マジか…」
こいつ教えずに原作技再現しやがった…しかも足場にした空圧拳…蹴った瞬間爆ぜてたぞ?何故無傷なんだ。
「どうだタクト!俺の新技!この3日間で考えたんだぜ!」
「スゴイナァ」
「何でそんな片言なんだよ!」
「いやぁ…すごいんだけどさぁ」
知ってんだよね…その新技。どう反応したものか。というか
「空圧拳って足からも出せたんだな」
「あれ?ながされた?俺の新技の話……まあ、うん…やってみたら出来た。最大2つまで同時に出せる」
二つ同時か…そういえばやった事なかったな。俺も……いや、今はやめておこう2つも同時に【千鳥】を使ったら消費MPがやばい。
「二つか、なるほどねぇ。そういえば螺旋丸は出来たか?」
「…まだ出来てない、後もう少しなんだけどなぁ」
「もう少しってお前……まあいいや、それよりよかったのか?」
「ん?何がだ?」
「何がって…お前の倒したミノタウロスだよ」
「ああ、魔石か…砕けちゃったもんなぁ、勿体ない」
「ちげーよ、俺最初に言っただろ」
「え、違う?……最初に…」
「ミノタウロスは……ヒロインだぜ?」
「それかよ?!てか誰のだよ!!」
「?…ベルくんに決まってるだろ?」
「だからベルくんって誰だよぉぉ!!」
「いつかわかるよ…次のモンスター探すぞー」
「あ!ちょ、待てよタクト!」
——10分後——
ミノタウロスを倒した後もダンジョン探索を続けた俺たちだったが、ヘルハウンドと交戦中に何故か俺達が来た通路からも別のヘルハウンドが来て流石に手に負えず逃げ出した。
「おいおいおい!やばいって!!どうするタクト!」
「逃げるしかねぇよ!!」
「ガルァァァ!!」ボッ
「あっぶねぇ?!もう少しで当たるところ——熱いぃぃ!!」メラメラ
ヘルハウンドの出した火の玉がシオンの服の袖にかすり火がつく。
「ふっ…あんな球に当たるとは…情けない」メラメラ
「タクトォ!背中燃えてるぞ!」メラメラ
「知っているさ…でもこの防具…火に強いみたいなんだ、熱さを感じない」
火を得意とする一族の服は火に強いみたいだ。流石はうちは一族の防具!。
「なんだそれずりぃ!!ってタクト!頭ぁ!」メラメラ
「だろ?…え、頭…あっちぃぃ?!」メラメラ
やっべー、頭に燃え移った?!ど、どうすれば…そ、そうだ!。
「シオン俺を掴んで【空圧飛拳】をやれ!」
「ええ?!何でいきなり!」
「ものすごく早く動いて火を消す!うちの団長がやってた!」
「どうなってんだ?!タクトとこの団長は!!まあいい!わかった」
シオンは俺の腕を掴み魔法を使用した。
「【空圧飛拳】ン!!」
30メートル程前方へ飛び、2人とも火は消えた、大きく燃えていなかったのが救いだった。
「くっそぉ、あのクソ犬…猿の次は犬かよ…次は雉か?」
「おいタクト!まだ追いかけて来てるぞ!!」
「中層やべぇ、まだ俺らには早かったな」
後ろを振り返ると約30ほどのヘルハウンドがこちらへ走って来ていた。
「数が増えてねぇか?!どうするよタクト!!」
「・・・」
「お、おいタクト?!諦めたりしてねぇよな?!」
シオンはかなり焦ってんなぁ、まあ俺もシオンも範囲技ねーしな。それにシオンの[戦闘の天才]はミノタウロスには発動してもヘルハウンドには発動しない。仕方ない…ぶっつけ本番だ。
「シオン…俺が今から群れに突っ込んで戦闘を開始する、10秒経ったらお前も参戦しろ、それまでには出来るだけ数を減らす」
「タクト!いきなり何を「俺がモンスターに噛まれてから…10秒だ」
「どういう「10秒後だぞ………【千鳥】」チチチチ
俺は魔法を発動しシオンを無視してヘルハウンドの群れへと突っ込んだ。約10メートル、千鳥を発動した俺なら2秒だ。
「ガルァァァ!!」
目の前まで来た、大丈夫だ俺ならやれる!。
「千鳥ィィ!!」
「ガァァッ!!———」
先頭にいた1匹目
「ガルァァァ!」
その直後すぐ隣にいたモンスター《ヘルハウンド》が俺の左腕に噛みつこうと襲いかかってくる。ここだ!ここからどれだけ減らせるかが勝負!…まだ一度も使ったことがない俺の新スキル!。
「正義の使徒!!発動ぉぉ!!」
残りMP999→499
タクトがそう叫ぶと同時にモンスター《ヘルハウンド》達は噛みつき、引っ掻き、火の玉を放つ。
「タクトォォ!!」
それを見たシオンは悲鳴に近い声を上げる、その直後だった。
チチチチチチチ
フロア全体に鳥の鳴き声のような音が響き渡った。
「【千鳥流し】ィ!!」チチチチ
残りMP249
「ガァァッ!!———」
「ギャイィィ!!———」
タクトを囲んでいた5匹のモンスター《ヘルハウンド》が灰へと変わる。5つの魔石が転がる中心には少し無傷のタクトが立っていた。
[スキル]
【正義の使徒】
任意発動
使用時、最大魔力の半分を消費
使用後10秒間、全状態異常耐性、魔法、物理に対する完全耐性を付与
10秒経過後、5分間全ステータス20%アップ
一度使用すると24時間使用不可
「見た目に変化はないのか、それに…両手に千鳥を発動するとここまで威力が上がるのか」
「ギャイィィ!!」
「グルガァァァア!!」
まだまだいるな…時間がねぇ、10秒以内に出来るだけ減らす!!。
「【千鳥刀】!!オッラァァ!!」ザシッ
残りMP124
「ギャイィィ———」
「グルガァァァア——」
千鳥を刀に纏い近くのモンスターを斬る。首を刎ね、胴体を斬り、魔石を突く。約5秒で8匹のヘルハウンドを魔石に変えた。
残り約5秒……後約20体、そろそろMPがやばい。
「ルガァァァ!!」ボッ
1匹のヘルハウンドがタクトへ向けて口から火の玉を放ち。玉はタクトの腹へと直撃する。
「うお?!———ふぅ、焦ったぜ!」ザシッ
「ルガァァ——」
が、まだ【正義の使徒】の効果時間の為傷一つつかない。
「残り約3秒…一気に決める…【千鳥】ィ!!オラァァァ!!」チチチチ
残りMP24
「グルガァァ——」
「ガァァァァ——」
「ギャイィィ——」
千鳥を発動すると同時に前方へ走り抜け6匹のヘルハウンドを貫く。
「…やば…マインドダウンが…近い…」
俺はヘルハウンドを仕留めると同時に【正義の使徒】の効果が解ける。
「あと…14か?…任せたぜ…シオ「あとは任せろぉぉ!!」
ああ、やばい…もう意識が保てねぇ…マインドはまだ残ってる筈なのに…正義の使徒のせいか?…。
「やってやらぁ!!【空圧拳】!!」
シオンの声を最後に俺の意識は途絶えた。
最近ダンメモで持ちキャラ確認してたんだけど、ミアさんってそういえば実装されてないんだね。