寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー! 作:お米大好き
話短くてすいません、近いうちに続きを投稿します。
——シオンside——
「強く…ならないとな…」
昨日会った未来タクトの話し方的に、未来ではタクトの仲間だけじゃなく俺も死んだんだろう。でもタクトはそんな未来を変える為に過去にまで来た…なら俺のやる事は一つ。
「未来の俺以上に強くなって…生き残る」
そしてタクトとその仲間も守る!。
「おや?1人でぶつぶつとどうしたんだい?シオン」
「あ、主神様!」
「昨日帰ってきてからずっと何かを考えているけど、何か悩み事でもあるのかい?」
相談してみるか?でも…未来の事なんて信じてもらえるかなぁ。主神様なら信じてくれそうだけど…タクトとの関係は秘密だし…。
「シオンの主神様として君が何に悩んでいるか聞かせてくれないかい?」
うーー、どうする?どうしよう?……こういう時タクトならどうする?。……わからない。未だにタクトの性格がつかめない。
「シオン?」
やっぱり話せない…なんだか話ではいけない気がする。
「……冒険者になってもう半年なのに、まだレベルが上がりそうになくて悩んでたんです…」
嘘ではない…本当にこっちも悩んではいる。
「……へぇ…、レベルかぁ、シオンのステータスは上限に到達してるしあとは神々が認める偉業を達成しないといけないけど、そう簡単には上がらないよねぇ」
「は、はい…そうなんです…」
「まあ、焦る気持ちはわかるけど、レベルアップの世界最速は一年だよ?まだ君は冒険者になって半年しか経ってないんだ、ゆっくり成長していけばいいさ」
「ゆっくり…ですか…」
でもそれじゃ…未来は変えられない。
「ん?どうしたんだい?シオン」
「い、いえ…なんでもないです…」
「……仕方ない俺が試練を用意してあげるよ」
「?…今何か言いましたか?主神様」
「いや、なんでもないさ…今日もダンジョンへ行くんだろう?頑張りなよ」
そう言って主神様は奥の部屋へと消えていった。
「はい……行ってきます…」
困ったなぁ、折角主神様に話したのに悩みが増えた気がする…。
シオンはこの先どうするかを考えながらダンジョンへと向かった。
[奥の部屋]
「おいおい、見てたぜ?闇派閥の主神様は随分と眷属に優しくなったなぁ」
「…はぁ〜、君が言ったんだろ?大切に育てろって、右腕と一緒に記憶まで無くしたのかい?」
部屋の中にいた赤い髪の男が言った皮肉に、神はため息をついたあと煽るようにそう返事を返した。
「っ……冗談も通じねぇようだな、うちの神様は…」
「褒めているのかい?」
「褒めてるわけねぇーだろ。主神じゃなかったら殺してる…」
「物騒だねぇ。で?普段ダンジョンから出てこない君がホームに戻ってくるなんて、何が目的だい?」
「あのガキに試練を用意しろ…ステータスは足りてんだろ?」
「おやおや、もう喰らうのかい?」
「ああ、最近面白い事を知ったんだよ」
「面白い事?」
「最近あのガキはパーティを組んでダンジョン探索してやがんだよ。それも正義の眷属様とな」
「あー、なるほどねぇ。多分その組んでいる相手って君の腕を切り落とした子じゃないの?」
「その通りだ、もう俺の方の準備はほとんど終わってんだ、あとはあのガキどものレベルを上げて殺すだけだ」
「レベルが上がり幸せになった直後絶望に落とす……やっぱり君は性格が悪いなぁ」
「で?手伝うのか手伝わねぇのかどっちだ」
「いいよ、試練は元々与えるつもりだったし」
「ならいい…しくじるなよタナトス…俺は一度ダンジョンに帰る」
「ダンジョンに帰るって……ってもう行っちゃった。まあいいや俺の方も色々と準備するかなぁ」
シオン達の試練まで後、2日
——タクトside——
「あのぉーアリーゼさん?何故俺の部屋に居るんですかねぇ?」
朝目が覚めると何故か俺のベットにアリーゼが座っていた。なんでぇ?それに顔の距離近くない?頭一つ分くらいしか離れてないよ?俺がこのまま起き上がるとキスしちゃうよ?
「全然起きてこないから起こしにきてあげたのよ…別に顔が見たくなって深夜から見つめていたわけじゃないわ!」
え?、深夜って……いつから部屋に居るんだよ。てか俺部屋の鍵閉めたよね?。
「俺って部屋の鍵閉めてなかったっけ?」
「私は団長よ?全団員の合鍵を持っていても問題ないわ!」
「問題しかねぇよ…部屋入られ放題じゃねぇか、とりあえずその合鍵渡せ」
「いやよ!これがないとタクトの部屋に入れないじゃない!」
「部屋に入られるから渡せって言ってんだよ…」
正直このラブコメ的な展開に少しワクワクしている自分がいる。仕方ないよね、目の前に美少女が居て起こしにきてくれてんだもん、そらぁワクワクもドキドキもムラムラもしますよ、男の子だもん。
「…あれ?、てか今何時?」
「8時30分よ」
…ギリセーフだな。まあ、遅刻しても相手はシオンだし………少し急ぐか。
「アリーゼそこどいてくれ…起きれない」
「んー、どうしようかしら」
なんか今日のアリーゼ少しおかしくない?。てか、いつもならこんなことしないよね。
「こ、この後用事があるんだよ、頼む」
「…はぁ…シオンって子と今日もダンジョン探索?」
「なっ?!」
何故知っている?!いつバレた…まさかライラか?!。
「タクトの隠し事見逃すって言ったんだけど気になって…ついね」
………もしかしてここ最近の質問の意味って。
「正直隠し事の内容を知った時は説教しようと思ったのだけれど、気が変わったのよ、今回だけは見逃すわ」
どうしてそんなに悲しそうな…苦しそうな顔をするんだ?。
「アリー「これを渡しておくわ、危なくなったら使いなさい」
そう言ってアリーゼは俺の枕元に一つの試験管を置いた。ポーション?
いや、色が違う、何これ。
「エリクサーよ。高かったんだから!使うタイミングは間違えちゃダメよ!と言うか、使うような事をしちゃダメよ!わかったかしら!」
「お、おう、ありがとう」
「そ、それじゃあ私は部屋に帰るから、ダンジョン探索頑張ってね!」
「行っちゃった…なんだったんだ?。まあいいや、さっさとダンジョンへ行かねぇとな」
[ダンジョン一階層の入口]
——9時——
「いつもなら来る時間なのに今日はタクトまだ来てないのか「と、思っていたのか?」
「うお?!」
「びっくりし過ぎだろ」
「後ろから話しかけられたら誰だってびっくりするぞ!」
「日頃の仕返しだと思え」
「ぐっ、言い返せない。……で?今日はどこまで行くんだ?タクト」
「今日は12階層までだ」
「12階層?中層には行かないのか?」
「ああ、昨日あんな事があったからな…今日は新技を作ろうぜ、個人用とパーティ用で」
「し、新技を……よし!今すぐに12階層へ行こうぜタクト!」
「おう、でも悪い、ちょっと先に行って待っててくれ」
「?、おう!先いって待ってるから早く来いよータクト!」
「ああ、………行ったか」
シオンがダンジョンへと走って行き見えなくなったあと。後ろからタクトへと話しかける者がいた。
「わりぃなタクト、少し聞きたい事があってよ」
「おう、どうしたんだ?ライラ」
「お前……昨日アリーゼになんかしたか?」
寝起きあるある
「ふぁ〜……終わったな…」
時計を見る前に遅刻だと気づく。
「ふぁ〜…やべ!遅刻だ?!」
起きて遅刻だと思ったら全然セーフ。
「なんだまだ寝れるじゃん、二度寝しよ」
・・・