寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー!   作:お米大好き

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次回の更新遅れます。

最低2週間、長くても1ヶ月。


第二話、ステータス更新!って…何これ。

 

 

 

 

 

「あ"あ"あ"あ"ー!」

 

 

 

 シオンは感情をむき出しにして叫ぶと、地面を強く蹴り上げ猛スピードで駆け抜けていく。

 

 怒り狂うその姿はまさに獣の様だった。

 

 

 

「止まれぇ!!シオンッ!!」

 

 

 

「そうだ!その表情が見たかっんだよぉ!!!」

 

 

 

 シオンは止まらない。

 

 

 ——の仇を取るためにただ真っ直ぐに突き進む。

 

 

 

 この先に待ち受ける絶望も知らずに…………。

 

 

 

 

「来い…【———】ァァ!!」

 

 

 

 戦いの始まりを告げる鐘が鳴る。

 

 

 静寂を打ち破り、地が激しく揺れ動く。迫り来る圧倒的な恐怖を前にして、それでもなお、前へと歩み続ける。

 

 

 

 例えそれが無謀だとしても……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ……今日もいい天気だなぁ」

 

 

 

 タクトは窓から差し込んだ朝日を浴びて目を覚ました。入院してから既に三日が経過していた。

 

 

 

 ベッドから起き上がり大きく伸びをする。体にはまだ少し包帯が巻かれていたが、傷は殆ど完治しており痛みはなかった。

 

 

 

「っと、そろそろ行かねえと」

 

 

 タクトは着替えると病室から出て行き、病院の入り口へと向かう。

 

 

 

「お、やっと来やがったか、タクト」

 

 

 

「あまり女性を待たせるものではありませんよ?」

 そこにはライラと輝夜さんが立っていた。

 

 

 

「ライラはまだわかるんだけど、輝夜さんが迎えに来てるって…少し意外ですね」

 

 

 

「私だって、好きで来たわけじゃありません。仕事です。仕事をサボる訳にもいかないでしょう」

 

 

 

「ツンデレですか?」

 

 

 

「…斬られたいか?」

 

 

 

「すみません……」

 

 

 

「冗談はさておき、私達が迎えに来た理由は小僧の護衛だ」

 

 

 

「護衛?」

 

 

 

「あぁ、前回や今回のような事がまた起きるかもしれんからな」

 

 

 

(前回?……あ、誤解を解くの忘れてた…)

 

 

 俺は前回の件を思い出して冷や汗を流す。

 

 

 新技の開発中にできた傷をアリーゼ達は未だ闇派閥にやられたと勘違いしていた。

 

 

 

「ぜ、前回ね…あはは…」

 

 

 そんな俺を見て輝夜は怪しそうな目を向ける。

 

「……」

 

 

 

「さぁ…そろそろホームに帰りましょうか!」

 

 

 俺は慌てて話を逸らすことにした。

 

 

 

(ただでさえ入院費と治療費で貯金が尽きたんだ…勘違いで渡されたポーションを返せ何て言われたら……)

 

 

これ以上追求されるとボロが出かねない。

 

 

 

「…まあいい。帰るぞ」

 

 

 

「…はい」

 

 

 

「あ、そうだタクト。お前は暫くはダンジョンに入るなよ。これはファミリア全員での決定だ」

 

 

 

 ホームに向かう道中でライラに釘を刺される。

 

 

 ダンジョンの異変で怪我を負ったのだから当然と言えば当然なのだが……。

 

 

 しかし、ダンジョンに入らなければ生活費を稼ぐことができない。

 

 

 

「そんなぁ……」

 

 

 

「そんなぁじゃねぇよ。お前が入団してからまだ1ヶ月も経ってないのに事件に巻き込まれすぎなんだよ」

 

 

 

「それは……そうかもしれないが……」

 

 

(今のうちに少しでも強くならないと大抗争が始まったら死ぬ確率高いし…)

 

 

 

「それに、あのクソ野郎に狙われてる以上、お前はダンジョンに潜らせられないんだよ」

 

 

 

「クソ野郎?」

 

 誰の事だ?そう思い首を傾げる。すると、隣にいた輝夜がため息をつく。

 

 そして、呆れたように口を開いた。どうやら、輝夜の口から説明してくれるらしい。

 

 

 

「……この間の事件で現れた冒険者ですよ」

 

 

 

 あー……もしかしてシルバーバックの時の?。ん?おい待て。俺狙われてんの?。

 

 

 確かアーディさんの情報によると…あいつは…レベル3の闇派閥……。

 

 

 

「……マジで?」

 

 

 

「本当だ。あの時お前は奴の腕を斬り落としたのだろ?。なら、恨まれていてもおかしくはない」

 

 

 確かに……言われてみればそうだ。

 

 

 

 よく考えてみれば、シルバーバックら倒したけどアイツは逃げて生きてんだよな……。

 

 

 普通に考えて腕を切り落とされた相手に対して何もしないのは不自然だ……。

 

 

 つまり、あの男は俺を殺すつもりでいると……。

 

 

 

「もしかして…あの怪物も…」

 

 

 あの男の差し金なんじゃ……。

 

 

 

 そう考えるとあれは偶然ではなく、必然だった?。だとしたら、次はもっと強い敵が出てくるんじゃ……。

 

 

 そう思うと、体が震えてくる。

 

 

「心配すんな。タクト」

 

 

「ライラ……」

 

 

 そう言ってライラは優しく微笑む。

 

 

 

「もし、あいつが襲ってきたとしても、今度は私らが守ってやるからよ」

 

 

 

「ライラの言う通り。私達がいる限り小僧には指一本触れさせん」

 

 

 

 2人の頼もしい言葉に心の底から安心する。

 

 

 本当にこの2人がいて良かった。この先どんなことが起きても大丈夫だろう。

 

 

 この人達と一緒にいればきっとなんとかなるはずだ。

 

 

 

「帰ってきた…何故だろう、ホームが凄く懐かしく感じる…」

 

 

 俺はファミリアのホームを見上げる。

 

 

 たった数日しか離れていないはずなのにこの感覚……。

 

 

 それだけこの世界に慣れてきたということだろうか……。

 

 

 

 いや、違うな……。多分、この世界に馴染んできたんだろう。

 

 

 始まりはは異世界という未知の世界で不安しかなかったが、今はこの世界の人を信じることができるようになった。

 

 だからこそ、ホームが懐かしいと感じているのだと思う。

 

 

 ホームの中に入ると、そこには既に皆が集まっていた。

 

 

 

 アリーゼにリューさん、アストレア様とマリューさん。他のメンバーも全員揃っているようだ。

 

 

 

「おぉ、やっと帰って来たわね!」

 

「お疲れさまですユウギさん」

 

「お帰りなさいタクト」

 

「お帰りタクト」

 

 

 

 皆んなから挨拶をされて、思わず笑みを浮かべる。

 

 

「ただいま戻りました」

 

 

 俺は笑顔で返すと、そのまま奥へと案内され椅子に座る様に促された。

 

 

 そこには机の上に大量の料理が置かれており、どれも美味しそうな匂いを放っていた。

 

 

 その光景にゴクリっと喉を鳴らす。

 

 

 

「さぁさぁ!今日はタクト君が主役なんだから沢山食べてちょうだい!!」

 

 

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 

 

「いいのよ。これくらい。さぁ、遠慮せずにどんどん食べて」

 

 

 

 俺は目の前に置かれたご馳走を眺めながら、アリーゼ達のの言葉に甘えることにした。

 

 

 まずはサラダから手をつけることにする。フォークに野菜を刺し口に運ぶ。

 

 

 シャキっといい音を立て、ドレッシングの酸味が口に広がる。

 

 

 うん……うまい。

 

 

 

 続いてスープに手を伸ばす。

 

 

 これもまた絶品だ。

 

 

 

 次にメインである肉を食べる。ジューシーな味わいに舌鼓を打つ。

 

 

 

 そして、デザートのフルーツを食べ終えると俺は満足して一息ついた。

 

 

 

 こんなに美味いもの食べたのいつぶりだ?。

 

 

 

 そう思い、ふと前を見ると全員が俺のことを見ていた。

 

 

 

 突然の出来事に困惑していると、リューさんが立ち上がり俺の前に立った。

 

 

 そして、リューさんは俺に向かって頭を下げる。それに続くように他の団員達も次々と頭を深く下げた。

 

 

 

 俺は何が起きているのか分からず混乱した。

 

 

「え?…なに、どうしたんですか…?」

 

 

 

「ユウギさん…申し訳ありません」「へ?」

 

 

 

「今回の件、全て私達の責任です」

 

 

「ど、どういうことです?」

 

 

全く話が読めないぞ……。一体どうなっているんだ?。

 

 

 

「実はな…タクト」

 

 

 

 そんな事を考えていると、リューさんの代わりにライラが説明を始めた。

 

 

 

 どうやら俺とシオンが倒した怪物はギルドから討伐ミッションが出されていたらしく、それを倒した俺に報酬が支払われていたらしいのだが……。

 

 

 それを遠征で出来た赤字を補填するために使ってしまったらしい。

 

 

 そして、退院祝い+謝罪の意味を込めてこうして食事を振る舞ってくれたというわけだ。

 

 

 

「……そういう事か…」

 

 

 

「あ、あの……すいませんユウギさん……」

 

 

 

「いえ、気にしないでください。ファミリアの為だったんですよね?。なら大丈夫です」

 

 

 そう言って俺は笑う。

 

 

 

 しかし、内心では焦っていた。

 

 

(やばい…マジか…金が…てか、そっから入院費出してくれよ!!)

 

 

 

「ほ、本当ですか……?」

 

 

「あ、あぁ……」

 

 

 

(金がぁ…貯金がぁ、もう魔法に使う分もねぇ…)

 

 

 

「……本当に大丈夫なんですか?」

 

 

 

「だ、大丈夫だ……」

 

 

 

「……本当に?」

 

 

 

「だ、大丈夫だって……」

 

 

(……やべぇ……全然信用されてねえ……)

 

 

 

 俺がそう言うと、リューさん達は安堵のため息をつく。しかし、すぐに表情を引き締め、再び謝り始めた。

 

 

 その様子に苦笑いを浮かべる。

 

 

 討伐報酬は惜しいが、まぁ、仕方ないか……。ファミリアの為だし……。

 

 

 それに、この世界に来て初めてできた家族だしな……。

 

 

 

 

「よし!タクトも許してくれたんだからもうこんな暗い話は終わりよ!」

 

 

 そう言ってアリーゼが手を叩く。

 

 

 

「そうですね。いつまでも引きずるのは良くありませんし」

 

 

 

「そうだね。私も賛成だよ」

 

 

 

「じゃあ、この話はこれでおしまい!みんなで楽しく飲みましょう!」

 

 

 アリーゼはグラスを持ち上げる。

 

 

 すると、皆んなが同じようにグラスを上げた。

 

 

「「「退院おめでとう!」」」

 

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 俺は慌てて、皆んなと同じようにグラスを上げる。そして、皆んなは一気に飲み物を飲み干すと、大きな歓声をあげた。

 

 

 俺はその様子を見て、思わず笑みが溢れる。

 

 

 

 やっぱり、このファミリアに入って良かった。心の底からそう思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おめでとうタクト。レベルが上がったわ」

 

 

「よっしゃァァ!!」

 

 

 俺はアストレア様からステータスを写した紙を受け取る。

 

 

 

[ユウギタクト]

 LV.2

 

力 : F320

耐久:G 235

器用:F 315

敏捷:E 420

魔力 : H 155

 

発展アビリティ

 

雷耐性 : I

感知 : I

 

 

 

《魔法》

 

【千鳥】

 

【ガチャ】

 

【—————】

 

詠唱式【————】

【———】

効果[——————]

 

【オールラウンダー】

 

スキル、魔法をストックできる

詠唱

『○○を○○にチェンジ』

 

一度ストックに戻したスキル、魔法は24時間チェンジ不可

 

スキルスロット、魔法スロットの拡張

 

[現在のストック魔法]

 

【———夢】

詠唱式【———】

 

 

[現在のストックスキル]

 

なし

 

スキル

 

【原作ファン】

願いが続く限り効果持続

経験値獲得量60%アップ

未知の敵を倒した場合全ステータス+10

敵100体討伐ごとに全ステータス+5

 

【デイリー】

1日3回のデイリー

週に1回のウィークリー

0時更新

デイリー達成時それに応じた報酬が貰える

デイリー、ガチャで入手したアイテムの収納、情報の開示

 

 

【呪印モード】

[呪印状態]

[呪印状態2]

[???]

 

発動条件、???

 

発動後スキルが進化

 

【正義の使徒】

任意発動

使用時、最大魔力の半分を消費

使用後10秒間、全状態異常耐性、魔法、物理に対する完全耐性を付与

10秒経過後、5分間全ステータス20%アップ

一度使用すると24時間使用不可

 

【禁忌を知る者】

 原作知識の開示不能

原作キャラとの戦闘時全ステータスを高補正

 

 

 

 

 

「魔法を二つ覚えてる…てか何でステータス上がってんだ。それにこのスキル…」

 

 

 俺は二つの魔法を見て疑問に思う。

 

 一つ目の魔法は普通だ…このファミリアならあり得なくはない。でもこの二つ目は…明らかにおかしいだろ。

 

 

 詠唱式がまずおかしい…なんだこれ。まるで意味が分からんぞ。

 

 

 

 それに何で発展アビリティが二つもあんだよ。

 

 

 

「あの……これは?」

 

 

「驚くのも無理がないわ…新しく増えた二つの魔法…1つ目は大丈夫なの。ただこの二つ目の魔法は…」

 

 

 そう言ってアストレア様は言い淀む。

 

 

 

 それと仕方ない。どう見てもこの詠唱式はヤバイだろ。それに効果も何が起きるかも書いてねえ。

 

 

 

「……この効果はなんですか?」

 

 

 

「……分からないわ」

 そう言ってアストレア様は首を横に振る。

 

 

 マジかよ……。

 

 

 俺は頭を抱える。

 

 

 

 そんな俺の様子を見たのか、アリーゼが俺に声をかけてきた。どうやら、新しい魔法の事を聞いていたらしい。

 

 

「……えぇ…」

 

 

 しかし、俺と同じ反応だったようだ。まぁ、当然の反応だわ。

 

 

 こんなもん見たことねえし、聞いたこともねえ。

 

 

 一体どんな効果があるか想像もつかねぇ。

 

 

 しかし、一つだけ言えることがある。

 

 

 この魔法は間違いなく危険なものだと言うことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気づいていたか?ライラ」

 

 

「……ああ」

 

 

「小僧との帰り…」

 

 

 

「確実に誰が私らを、いや…タクトを見ていたな…」

 

 

 

「しかも、複数……」

 

 

 

「あぁ……。それもかなりの手練れ……」

 

 

 

「恐らく……いや、間違いないだろう……」

 

 

 

「あぁ……。タクトの奴……厄介な連中に目を付けられたな……」

 

 

 

「だが、小僧なら問題あるまい……」

 

 

 

「そうだな……。タクトには私らがいる」

 

 

「あぁ……。小僧は私達が守る」

 

 

 

「「絶対にな」」

 

 

 

ギルドからの怪物討伐報酬

 

2000万ヴァリス






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