寝て起きたら暗黒期!?ベルくんに会うまで死にたくねー! 作:お米大好き
あと2、3話で話が動き出すと思います。
「シャバだあぁー!!」
牢屋から解放され外へと出たタクトはは歓喜の声を上げ、大きく背伸びをした
「長かった……本当に、本当に長かった……ッ!! この日が来るのを待ってたんだ……この時を……ッ!!!」
※3日しか入っていません。
「いや、ほんっとマジで長く感じたぁ……もう、あんな所には二度と行きたくないね!……。でも、もう大丈夫だ。俺は自由だあァ!!!」
タクトは喜びを噛み締めるように叫ぶ。
「……3日前の事が嘘のように元気ですねぇ、この小僧わぁ」
「あっ…輝夜さん!お迎えありがとござまぁす!」
「……うむ」
輝夜の姿を見て満面の笑みを浮かべるタクト。
対する輝夜はいつも通り、表情を変えず、短く返事をする。
しかし、その心は少しばかり動揺していた。
(何なんだこいつは?何故、こんなに嬉しそうな顔をしている?)
タクトの反応に輝夜は困惑する。
「どうしたんですか?輝夜さん?」
そんな輝夜の様子にタクトは首を傾げる。その表情はどこかニヤけている様にも見えるが今の輝夜が気づく事はなかった。
「いや、何でもありませぇん。ほな、さっさと帰るとしましょうかぁ」
「イェス!ボス!」
輝夜はタクトの態度に戸惑いながらも、タクトを連れホームへと戻るのであった。
(やはりおかしい)
輝夜は帰宅後広間でタクトの様子を伺っていた。
(小僧の様子が明らかに変だ)
「本当にすいませんでしたぁ!!許されることではありませんが許してください!」
(…ど、土下座?しかも、額を床に擦り付けながら……)
タクトの奇行に輝夜だけではなく他の団員達も混乱していた。
それもそのはず、普段のタクトからは想像できない行動だったからだ。
(どうなっている?普段の小僧なら軽く謝り逃げると思っていたのだが…)
「……」
輝夜はタクトの行動に思考を巡らせるが、答えは出ない。
(まさか……やりすぎて壊れたか?いやしかし…)
「お、おい、タクト」
タクトのあまりの変わりようにネーゼは思わず声をかける。
「はい!なんでしょうか!?」
タクトは勢いよく顔を上げると、笑顔のままネーゼに返答する。
その様子にネーゼは若干引き気味になりながら再度声をかけた。
「あ、あのよぉ……お前、何かあったのか?」
その言葉にタクトは一瞬、目を丸くすると、すぐに元の調子に戻り答える。
その言葉は輝夜にとって意外なもものだった。
「俺は今を全力で生きているのです!輝夜先輩から色々学ばせていただき目が覚めました!ありがとうございます!」
そう言って頭を下げるタクト。
「そっか、それならいいんだけどよ……」
その言葉に納得がいかないような、しかし、それ以上何も言えないといった複雑な面持ちでタクトを見つめるネーゼ。
「……一度ディアンケヒトファミリアに連れてって診てもらった方がいいんじゃない?」
しかし、次に発せられたノインの言葉に一同は凍りついた。
それは、この場にいる誰もが思っていても言えなかった事だからである。
「え、あ、それは…大丈夫だと──」
タクトは冷や汗を流しながら言葉を紡ぐ。
だが、そんなタクトの言葉を遮るかのように、皆が口を開いた。
「の、ノイン…それは流石に言い過ぎなきも…するわ」
最初に口を開いたのはマリューだった。
続いて、アスタ、セルティが口を開く。
「…タクトが変なのは今に始まった事じゃないけど…」
「…………やっぱり一度アストレア様に相談を…」
「「…私が連れて行こうか?」」
そして最後にイスカとリャーナの声が重なった。
その瞬間、タクトの顔色は青を通り越して白くなっていた。
が、気づくものはいない。
「ぇぇ……あ…えっと、大丈夫です!体にも頭にも異常はありませんので!一度部屋に戻って休みます!お疲れ様です!!」
タクトはそれだけ言うと、そそくさと逃げ出した。
「あ、逃げたぞ!」
「逃すなぁ!!」
その後、タクトは団員達に追いかけられ自室へと逃げ込む。
「ふぅ……危なかった…もう少しで捕まるところだったぜ」
タクトは額の汗を拭う。
「しかし、結構うまく行ったなぁ。後は一つだけか…」
[全てにをいて全力] 報酬、全ステータス+15 【クリア】
[謝罪しよう] 報酬、器用+15、耐久+10 【クリア】
[恐怖を克服しよう] 報酬、耐久+20、発展アビリティのランクアップ
【未達成】
「……あと、これだけか」
タクトは目の前に映る文字を見て呟く。
今朝、確認した時から悩まされていた3つ目のデイリー。
「…輝夜さんのことだよなぁ…これ」
3日前の出来事でタクトは輝夜に対して恐怖心に近い苦手意識ができた。
「斬られた翌日にアリーゼから事情は聞いて納得はしてるけど…どうしたもんか…」
タクトは腕を組み考えこむ。
「…このまま全力でご機嫌取り?でもなぁ…このまま行けば病院に連れて行かれる可能性も…」
タクトは頭をかきながら考える。
「……よし、決めた!」
「まずはもう一度謝るしかねえ!」
タクトは立ち上がり、部屋の扉を開け廊下へと出たのだが。
「あ、あれ?誰も居ない?」
しかし、廊下には誰一人として人がいなく、静まり返っていた。
「おかしいなぁ?ついさっきまでドアの前にいたはずなのに……まあいいか、とりあえず輝夜さんを探すか」
タクトはそのまま輝夜を探し広間へと足を運んだ。
しかし、広間にも輝夜の姿はなく首を傾げる。
「おかしいなぁ?どこに行ったんだ?もしかして出かけた?」
そんな事を考えている時だった。
「つい先程全員出かけた…私達を残してな…」
背後から声をかけられ振り向く。そこには輝夜が立っていた。
「あっ、輝夜さん。出かけたって、どこに行ってい…あ、ちょっと待ったてください!」
輝夜の元へ駆け寄ろうとするタクトだったが、途中で足を止めて慌ててその場を離れていく。
「どうし──」
輝夜が待つこと約1分
「しゃっす!お飲み物お持ちしました輝夜さん!!」
タクトはお盆に載せていたお茶とお菓子を持って戻ってきた。
その様子はまるで執事のようである。その行動に輝夜は目を丸くし、硬直していた。
「熱いのより冷たい方が良かったですか!?」
そんな輝夜の反応に気づかずタクトは話を続ける。
「それとも甘いものがいいとか!?」
輝夜はタクトの行動に思考を巡らせていたが、答えは出ない。
「・・・」
(やっべぇよ…輝夜さん無言だよ、めっちゃこえーよ……)
タクトは内心冷や汗をかいている。
それはそうだろう。何せ、普段なら絶対しないであろう行動をしているのだ。それも相手は輝夜だ。
しかし、ここで引くわけにもいかない。とはわかっているのだが。
(…せ、せめて少しくらい喋ってクレェ…)
と、思ってしまうタクトであった。
そしてそんな様子を察してか輝夜はため息をつく。
その事にタクトはビクッと体を震わせた。
「……小僧、そこに座れ」
「はい!」
輝夜に指差されたイスへと座る。
「……なぜ、そんなことをする」
「えっとですね……その……すいませんでした!」
タクトは深々と頭を下げる。
「理由を聞いていいる」
「輝夜さんが怖いからです!あ、やべ。今のなし!怖くないですよ!」
輝夜の言葉に反射的に答えるタクト。
その言葉に輝夜は眉間にシワを寄せてタクトを睨む。
「す、すみません!えっと、その……輝夜さんが怖いというか、その、あの……」
タクトは慌てるが、うまく説明できずにいた。
「……つまり、私の事が嫌いになったと、まあ私はそれでもかまわ──」
「いえ!違います!決してそのようなことはありませんです!はい!」
輝夜の声を遮るようにタクトは否定をする。
「じゃあなんだ?」
「えっと……その……」
タクトは顔を伏せたまま、言葉を詰まらせる。
「……はぁ。めんどくさい男だ。さっさと本音を言え!別に怒らん!」
輝夜は呆れたようにタクトに告げる。
「あ、ありがとうございます!」
タクトはその言葉で顔を上げ、輝夜を見る。
「俺は輝夜が怖いです!だから、全力でご機嫌取りして、なんとか許してもらおうかと思いまして……」
「はぁ……お前は本当にバカなのか?」
輝夜は額に手を当ててタクトに言う。
「恐怖とご機嫌取りがどう繋がる?」
「……いやぁ、だって輝夜さん俺の事斬ったじゃないすか?」
「そうだな」
「…理由は知ってるんですけど、まあ何と言うか……輝夜さんの事苦手になって……正直に言えば……怖い……と思ってしまいました……」
「……」
「ならご機嫌取りして優しくして貰えばいいんじゃね?と思った次第であります……」
タクトは輝夜の様子を伺う。
「……はぁ」
輝夜は再び深いため息をついた。
「……悪かったな。」
「へ?」
予想外の返答にタクトは間抜けな声を出す。
「……私が謝るのも変な話だが、今回は私もやりすぎた。すまなかった」
(え、なにこれ…何で逆に謝られてんの?輝夜さんてそんな人だったけ?あれ?おかしいな……なんでこうなった?)
「い、いやいやいやいや!!謝るのはこっちの方で!」
「……そうか」
「そ、そうっすよ!あ、お茶飲みますか?」
タクトは慌てて立ち上がり、お盆に乗せたお茶を差し出す。
「ああ、頂く。それと……」
輝夜はお茶を受け取りながら口を開く。
「はい?」
「…リオンにだけはこの事を言うな。絶対にだ。頭を下げたなどとあのポンコツだけには知られたくない」
「は、はい!」
タクトは返事をするとお茶を手渡し、輝夜は受け取ったお茶を口に運ぶ。
「ふぅ……」
「どうっすか?」
「…不味いな」
「あ、あははは…すいません」
「…今度入れ方を教えてやる」
「あ、ありがとうございます!」
タクトは輝夜の言葉に笑顔を見せる。
「……ふん」
同時刻、18階層に近い人造のダンジョン
「ふは…ふはははははははっ!!」
赤い髪の男は笑う。
「これでいい!これでいいぞ!!」
その声に反応するように周囲のモンスター達が雄叫びをそして悲鳴を上げる。
「もっとだ!もっともっと殺せ!血肉を喰らえ!魔石を喰らえ!」
男の目の前では、1匹のモンスターが大量のモンスターに襲いかかっていた。
その光景を満足そうに見つめ、再び笑い始める。
「ははっ!はははははは!!!!」
「話には聞いていたがこれが……」
白髪の男が呟き、赤髪の男の隣に立つ。
「そう!そうだ!これが!コイツが最強の魔女」
「……なるほど。確かにこれは素晴らしい光景だ」
「前の赤猿なんざコイツの前じゃただの赤子だ!!」
「……しかし、あんな怪物をこうも簡単にテイムするとはな」
白髪の男の男はため息をつく。
その言葉に赤髪の男は鼻で笑った。
その様子に白髪の男は眉間にシワを寄せるが、気にせず続ける。
「いいだろう、貴様の復讐を手伝ってやる。その代わり──」
赤髪はニヤリと微笑み言葉を遮った。
「ああ…わぁってるつーの。参加してやるよ…オラリオと闇派閥の全面戦争に…」
その言葉を聞き、白髪は静かにその場を立ち去る。
そして、その背中を見送ると、視線を戻した。
そこには未だ暴れ狂う化け物の姿があった。
その姿を見て、赤髪はまたもや、高らかに笑う。
(待ってろよ……クソガキども。すぐに絶望に染めてやる……)
その瞳は狂気に染まり、その表情は愉悦に浸っていた。
感想が来ないのはわかるんですけど。
感想の数が減るってどゆこと?
ダンまち新作アプリ出るんですね!。
BLEACHみたいにps4で出てくれないかな。容量が…。