ども、豚猫(とんキャット)です!
こんな拙いSSを読んで頂きありがとうございます!
Z/Xはゲームの性質上どうしてもプレイ描写が長くなってしまいます。
おかげで文字数がいつも大変な量に(-_-;)
これからは試行錯誤しながらやっていきたいと思います!
では第2話を
ACT.1ー2 決闘者の資格
「俺のターン!リブート&ドロー!リソースを1枚追加してメインフェイズ!」
2枚引き、俺は手札の「フィーユはいつも元気だぞっ!」をリソースへ送った。
創真 手札6 リソース5
農耕鳥人ウェアラーク 3/5000 緑
戦闘屍鬼アサルトコープス 6/8500 黒
のんびり屋のルリジッサ 4/5000 緑
リトルガーディアン 3/イベント 緑
嘆きの少女バンシー 3/5000 黒
魅惑の七支刀 月下香 5/5000 緑
よし!月下香がきた!こいつは自分のリソース2枚ごとにパワーを1000上げるスキルを持っている。序盤では大した力は出せないが、リソースが溜まれば強力なアタッカーに姿を変える。今はリソースを増やすことを優先しよう。となれば…
「俺はリソースを4払い、自軍のプレイヤースクエアに「のんびり屋のルリジッサ」をプレイ!アヴィオールに攻撃する!」
俺の隣に現れたのは、白い服に緑の髪、そしてとがった耳を生やした女性。自然に抗うライカンスロープたちとは違い、浸食する自然を受け入れた人類。
緑のリーファー、ルリジッサだ。
コスト4でパワー5000と、コスト4バニラのパワーより低いが、彼女には力以上に強力な効果を持っている。
のほほんとしたルリジッサが、アヴィオールに向けて歌を歌いだす。
攻撃?とはとても思えないが、突如、地面に亀裂が入り、地下深くから成人男性の腕の太さ位ある蔓がアヴィオールに迫り、彼女を地下深くに連れ去った。
こわっ!?目の前で悲惨な光景が繰り広げられたにもかかわらず、ルリジッサは相も変わらず歌を奏でている。…この子には逆らってはダメだと本能が告げている。
「お、俺はこれでターン終了です…」
「私のターン!リブート&ドロー!リソースを1枚追加してイグニッションはしないわ」
イグニッションフェイズは放棄か…溜めてから一気に使う気なのか…
「メインフェイズ!私はコスト5を払い、沈黙の魔人シレオを中央エリア真ん中にプレイ!のんびり屋のルリジッサに攻撃!」
ルリジッサの前に現れたのは、西洋の貴族が着るような煌びやかな衣装を纏った男。表情を欠片も見せない白い顔で、手には仮面舞踏会で使うような仮面を持っている。
半ば悪魔のように、風体が変わってしまった人類。手に持つ仮面は殺めた者の血潮で成長し、完全な仮面で不老不死を得て、人間を超越することを求める、狂気の集い。黒の世界の住人:ディアボロスの一体、沈黙の魔人シレオだった。
シレオのパワーは7500、5000のルリジッサでは攻撃に耐えられない。
だが、ルリジッサはただではやられないゼクスだ!!
「のんびり屋のルリジッサの効果を発動!ルリジッサは破壊されたとき、チャージにはいかず、俺のリソースに置かれる!」
シレオに倒されたルリジッサは光の球体となり、俺のリソースまで戻ってきた。
ルリジッサの強みはこれだ、チャージには溜められないが、自身でリソースに行き、これからの俺の行動を助けてくれる。
「…ターンを終了するわ…」
先生は何か考え事をしているかのようにそう宣言した。
警戒され始めてるな…なら!攻めていくぜ!
「俺のターン!リブート&ドロー!1枚リソースへ!そしてメインフェイズ!」
俺は2枚デッキからドローして、引いたカード「命の回収者シュラハト」をリソースに送った。
創真 手札:6 リソース:7
農耕鳥人ウェアラーク 3/5000 緑
戦闘屍鬼アサルトコープス 6/8500 黒
リトルガーディアン 3/イベント 緑
嘆きの少女バンシー 3/5000 黒
魅惑の七支刀 月下香 5/5000 緑
月影葬送牙 4/イベント 黒
先生のリソースは5、これで俺は2枚リードしていることになる。まずは、今、空いているプレイヤースクエアを埋めないとな。
「コスト3払い、農耕鳥人ウェアラークをプレイヤースクエアにプレイ!沈黙の魔人シレオに攻撃!」
再び、戦場に舞い降りたウェアラークはシレオに攻撃を繰り出した。しかし、シレオは涼しげな顔でラークの攻撃をいなしている。
ラークのパワーは5000、7500のシレオを一人では倒せない、そう、一人なら…。
「俺はさらにコスト3払い、「嘆きの少女バンシー」をシレオの隣、中央エリア左にプレイ!攻撃する!」
シレオの隣に現れたのは、黒いロングヘアーにゴシックロリータ、いわゆるゴスロリ衣装に身を包んだ少女。今にも泣きだしそうな顔をしているが、彼女も当然、ただの人間じゃない。カチューシャをつけた頭には猫のような耳がある。
バンシーは黒の世界のノスフェラトゥという種族の一体。他者を食らうことで滅びぬ不死性を得た、生命の理が決定的にずれた者たち。その胸の内には、秘めたる思いがあるのかもしれない。
そんなバンシーがシレオにおずおずと攻撃しにいくが、バンシーのパワーは5000、7500のシレオにはウェアラーク同様当然かなわない。
しかし、バンシーの攻撃にシレオは身構えるが、突如、膝を地面につけた、その隙にバンシーはアタック、シレオをふっとばし、完全に倒した。
倒れたシレオをよく見てみると、その背中にはいくつも羽が刺さっていた。俺のとなりのラークを見てみると、えっへん!といった具合にドヤ顔をしている。
Z/Xでは、1VS1のゼクス同士の戦いだけで勝敗が決まるわけじゃない。巨大な敵にも、仲間と連携することによって、打ち倒すことが可能だ。
最初のラークの攻撃で、シレオは、パワーを2500まで減少、そしてバンシーの追撃によってパワーが0になり、倒されたんだ。
「俺はこれでターンを終了します」
「私のターン!リブート&ドロー!リソースを1枚追加して今度もイグニッションはしないわ」
先生のチャージは、今2枚、チャージの上限は4枚までだから後2枚増えたら溜められない。盤面が空いている状態、普通だったらここいらでイグニッションするはずだが、やっぱりしないか…。
「メインフェイズ!舞踏骸骨スケルタルダンサーを自軍エリア右にプレイ!嘆きの少女バンシーに攻撃するわ!」
先生とウルティオーの隣に現れたのは、踊り子のような、はたまた神官のように見える衣装を纏った骸骨。
まるで周囲のことが見えてないかのように滑稽にもみえる踊りを舞っているが、その踊りにはどこか惹きつけるものがある。まるで魂があちらに行って、スケルタルダンサーと踊りたいかの如く。
スケルタルダンサーはコスト6でパワー9000、中盤では強力なカードだ。バンシーでは太刀打ちできない。
スケルタルダンサーは踊りだす、生者を嘲笑うかのように、速く、優雅に、美しく、そして、狂気と一緒に踊るかの如く。
スケルタルダンサーの魂に作用する円舞によって、バンシーをこの戦場に保たせているリソースを吸収し、破壊した。
「ターン終了よ。あらあら、バトルが膠着してしまったわね。」
「これからですよ、これからが本番です。俺のデッキの仲間たちが着実に、勝利に向けて準備してくれてます。先生を驚かせてみせますよ…」
そう啖呵をきる俺に、先生はくすりと笑い
「そうこなくっちゃね、期待しているわ」
簡単に言ってくれる…。あのスケルタルダンサーの配置、自軍エリアの守りを固めるためのものだ、ゼクスは基本的に自身の隣にいるゼクスしか攻撃できない。
スケルタルダンサーがいるのはフィールドの角、つまりスケルタルダンサーを倒すには単独でパワー9000以上のゼクスじゃないといけない…。
「俺のターン!リブート&ドロー!」
気を引き締めなおして、新たに2枚をデッキから引く。引いたカードは…
獣人ウェアモール 2/2500 緑
隠密鳥人ウェアクロウ 4/6000 緑
よし!さらにリソースを加速できる!
「リソースフェイズ!俺は手札のウェアクロウをリソースに送り、効果を発動!リソースにアサルトコープスが入れば、チャージのコスト3以下のカードをリソースにスリープで置ける!俺は、バンシーを選択してリソースに加える!」
創真 手札:5 リソース9
戦闘屍鬼アサルトコープス 6/8500 黒
リトルガーディアン 3/イベント 緑
魅惑の七支刀 月下香 5/5000 緑
月影葬送牙 4/イベント 黒
獣人ウェアモール 2/2500 緑
このリソースと手札なら…
「メインフェイズ!俺はコスト4払い、イベント「月影葬送牙」をプレイ!対象はスケルタルダンサー!」
現れた四足の魔獣、ズィーガーが枯れ木を裂くようにスケルタルダンサーを圧砕する。
「さらに俺はコスト3を払って、イベント「リトルガーディアン」をプレイ!このイベントは、使用してスリープされたリソースを6枚、リブートし、再度使用可能状態に戻す! そしてリトルガーディアンはトラッシュにいかず、チャージに置かれる!」
これで俺のリソースはあと7枚、これなら先生にダメージを与えられる!
「俺はコスト5を払い「魅惑の七支刀 月下香」を敵軍エリア左に配置!月下香の効果により、リソース2枚につき、1000パワーを上げる!パワー9000となった月下香でウルティオーに攻撃!」
敵軍に颯爽と現れたのは、一陣の風。さらしに肩鎧を付けた、機動性のみを追求した姿、我、此処に在りと、云うかのように主張する兜の様な紙飾りを付け、手には白金に光り輝く大太刀を携えている。
魅惑の七支刀 月下香、俺のデッキで一番のアタッカーだ。
月下香は大太刀をかかげ、ウルティオーに切りかかる。
常人では、見切ることすらできない速度でウルティオーに迫る斬撃、もはやそれは、単純なる暴力の嵐。
翼を切り、骨を折り、胴を裂き、頭部を炸裂させる命を破壊するために研鑽されてきた秘儀だった。
「俺のターンはまだ終わらない!コスト2を払い、「獣人ウェアモール」をスケルタルダンサーのいたエリアにプレイ!がら空きのプレイヤースクエアに攻撃!」
スケルタルダンサーの骨が霧散する地面がどんどん盛り上がっていき、突然、なにかが噴き出すように飛び出した。
地面からでてきたのはモグラだった。いや、ただのモグラではない、工事現場で使うような黄色いヘルメットを頭にかぶり、腰にはベルト。手に持つタオルで流れ出ている汗をひたすら拭っている。
…どう見てもただのオッサンだな…
モールはどこから取り出したのかわからない鉄のつるはしだ先生に迫っていき、それを阻んだライフ1枚を破壊した。
「…これでやっと同点か……これで追いつきまし「破壊されたライフからプレイ!」たえ??」
砕かれたライフが集まりだし、そこに現れたのは…二つの頭をもつ漆黒の大烏。
「命の回収者シュラハトをプレイヤースクエアにプレイするわ!わかっているだろうけど…これだけじゃないわよ」
そう、シュラハトは俺のデッキにも入れているカードだから分かる。
普通に場に出したらパワー1500の弱いゼクスだ。
だが、だけどだ、このタイミングだけに発揮する効果をアイツは持っている。
ライフからプレイされ、現れた時のみ発揮するスキルを…
「命の回収者シュラハトはヴォイドブリンガー! ライフが破壊され、ライフが相手と同等もしくは以下の時、場に登場したヴォイドブリンガーはスクエアにいるゼクス一体を直接トラッシュに送るわ。私は、魅惑の七支刀 月下香をトラッシュへ!」
瞬間、シュラハトの黒い羽根が宙を舞い、月下香を包みこみ、竜巻が巻き起こり、その場にはもう月下香の姿はなかった。
「くっ!? 月下香が!」
「さぁ、早くターンエンドを宣言してくれるかしら?」
俺がこのターンできることは何も残されていない…
「くそっ!…ターンエンドだ…」
これから攻めていくとこでアタッカーを潰されてしまった。手札を一枚まで使い切ったってのに…
「私のターン! リブート&ドロー! リソースを1枚追加してメインフェイズ!」
先生のリソースは5枚、チャージは4枚、チャージゾーンにおける上限値だ。
それを使わないということは…このターンでキメにくるのか…
「コスト3払いレーザーサイス アヴィオールを敵軍エリア右側にプレイ!プレイヤースクエアのウェアラークを攻撃!」
2ターン目の再現かのように、俺の隣にいるウェアラークにアヴィオールの大鎌が迫りウェアラークを空から地上へと撃ち落し、俺の手札に戻した。
「そして私のデッキのエースの真の姿をみせてあげる。4コスト、リソースを払い、四足の勝利者ズィーガーを中央エリア真ん中にプレイ!プレイヤーに攻撃!」
悪夢が再び甦ったかのように、俺の前に現れたのは魔の野獣、ズイーガー。
ズィーガーは大地を疾走し、スピードを加算された爪を俺に振り下ろす、俺のライフは引き裂かれ、残りライフは2枚だけとなった。
「砕かれライフは草華竜アイヴィーウイング…イグニッションアイコンはない…」
ライフが破壊され出たカードにイグニッションアイコンがない場合、そのカードはチャージに置かれる。
ここでヴォイドブリンガーが俺にも出てくれたなら…
「まだよ!メインフェイズはまだ終わりじゃない!」
「なに!?」
その言葉に俺は戦慄する。目の前の魔獣は不敵に顔を歪めているのだ。
まるで極上の餌を与えられたかのように。
「四足の勝利者ズィーガーの効果を発動!チャージを3枚、トラッシュに送ることでリブートし、2回目の攻撃を可能にするわ!」
チャージにいる仲間の魂を喰らい、ズィーガーは巨大な力とした。
「GArrrrrrrrrrrrr!!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
俺ごと噛み千切るかのような勢いで、ズィーガーは俺のライフを噛みくだき、残り1枚にされてしまった。
俺はあまりの恐怖に後ろに飛び跳ね、情けなく倒れこんだ。
「くそ…残りライフは1枚…おまけに手札も2枚だ…いったい…どうすれば…」
心の奥に隠していた不安が漏れ出した。
今までで戦ったことのないレベルの強敵に成すすべなく攻められ、心が悲鳴を上げ始めた。しだいにその不安は体全体を包み、創真を束縛し始めたのだ。
「ごめん…みんな………俺……せっかく、みんなが協力してくれたのに………あの人に追いつけないのか……」
故郷から創真を笑顔で送り出してくれた家族、友人。
このバトルで創真を支えてくれたゼクスたち。
そして、自分が目指した、追いつきたい人の背中。
それらが目の前に現れ、次々と闇の中に消えていく…
≪ソーマァ!!!≫
どこからか俺に声がかかる。
怒るように、悲しむように、まるで泣き出す前の子供のような声で
「…フィーユ…」
その声は俺のデッキの中からだった。
≪なにもう諦めてんだ!まだライフを全部壊された訳じゃないぞ!それなのになに泣いて諦めてんだんだ!≫
フィーユは激励を送ってくる。まるで、まだ勝機があるかのように、真剣な声で。
「…俺の残りライフは1……対して、先生のライフは3だ……これでどうしろっていうんだよ…」
万に一つも勝機なんてあるわけ…
≪あるぞ!ソーマにはまだ私たちがあげたリソースがある!だから…だからがんばるんだぞ!≫
そうだ、何を弱気になっているんだ俺は…
俺にはみんなが残してくれた思いがある。
それなのに俺は……
「……うるせぇ、誰も諦めるなんていってねえよこのバカ猫!」
≪うそつけぇー!泣いて諦めてたぞ!!≫
「泣いてねぇ!!」
≪い~や!泣いてたぞ!≫
その言葉を聞いてフィーユはプンすかと怒りだすが。
俺はそれを無視して立ち上がり、ズィーガーの攻撃により砕かれたライフを確認する。
そのカードとは…
「……ありがとよ、フィーユ。おかげで勝機が見えてきたぜ…」
≪ふぇ?ソーマ?≫
俺は先生に向き直った。
「あら?もういいのかしら?」
先生は問いかけてくる。
「はい、中断してしまってすみません。もう大丈夫です」
「そう。 ところで、砕いたライフはなんだったのかしら?」
先生が俺に行動を促す。
「砕かれたのはイグニッションアイコンを持ったイベント「フィーユはいつも元気だぞっ!」。このイベントは、自身のデッキの1番上のカードを一枚、リソースにスリープで置くことができる!」
俺はデッキの一番上のカード「たおやかなる薙刀 菖蒲」をリソースに置いた。
「さらに!このイベントは、置いた後、リソースの合計が10枚以上ならもう1枚デッキからリソースに加える!俺のリソースは10枚!よって、あらたにリソースを一枚追加する!」
フィーユはいつも元気だぞっ! の効果で俺のデッキから「リトルガーディアン」がリソースに置かれる。
「このピンチで、イグニッションアイコンとはいえゼクスじゃなかったのは運が悪かったわね。きみを守るゼクスはいないわ」
「いいや先生。逆に運が良すぎるくらいだ」
俺は笑いながら言う。
「そう、じゃあお手並み拝見といこうかしら?ターンエンドよ」
「あぁ、見せてやるぜ。」
そう俺は笑いながら啖呵を切り、先生のほうを睨み付けた。
第3話へ
次の話も急いで投稿します!
誤字・脱字、ルールミス ご意見がありましたら感想までおねがいします!