比企谷八幡(88号)
ある殺し屋組織の施設で出身で、幼少の頃から人並み以上の観察眼を持っており、同年代の子供たちより卓越した殺しの技術を持っていたから組織の人間からは期待されており、外での任務を任されるようになる。
しかしある時期に組織を裏切ってDAの司令官に組織の情報を売って、組織を壊滅させるのに貢献した。
現在はリコリスの錦木千束と同棲しており、家事全般を担っている。喫茶リコリコでは厨房担当していたが、リコリコに来た当初はホールも担当していたが、腐った目がお客さんから怖がれていた。
それからはホールではなく厨房だけを担当するようになった。
比企谷小町(99号)
八幡と同じ殺し屋組織の施設出身で、八幡の事を兄のように慕っていた。能力値は他の同年代の子供と変わらず、組織からは期待されてはいなかった。
自分の事を守ってくれた八幡に絶対の信頼を寄せており、二人で任務に借り出される時はよく八幡に守られていた。
その後、組織が壊滅した時にアラン機関のエージェントの助けにより組織を脱出。しばらくの間は海外で殺しの技術を向上させており、1年ほど前から真島のテログループに参加している。
エージェント教育で八幡の最強の殺人マシーンにするために自分の命を捧げようとしている。そのため他人の命を盾にしてでも生き残ろうとする。
雪ノ下雪乃(82号)
八幡と同じ殺し屋組織出身で、訓練などで常に最下位でよく部屋の隅で体育座りをしている事が多かったが、組織が壊滅する前に雪ノ下家が組織に送り込んだスパイによって組織を脱出したのち、海外で数年暮らして、日本に戻ってきた時に雪ノ下建設の社長夫妻の養女として迎え入れられた。
現在は雪ノ下家が保有する対暗部部隊に所属しており、雪ノ下建設に敵対している者を監視する部隊の副隊長をしている。
総武高校の2年で過去の事から人間関係はそれほど良好とは言えない。
ミカ視点
「また全滅か……」
「はい。最後の通信で敵は一人だそうです」
「そうか……対策を考えねば」
DAのリコリスの指令官をしている時にリコリスが全滅する事件が起こった。今月に入って4件になる。しかも相手はたったの一人だ。
ファースト1名、セカンド3名、サード6名を投入したのに失敗してしまった。これ以上の失態は私の首が飛びかねない。
ここは千束を投入するべきか?いや、彼女は心臓の手術が終わったばかりで体力が著しく落ちている。投入した所でやられてしまう可能性が高い。
「…………」
一度、頭をすっきりさせるために自宅に戻って部屋に入った所で違和感があった。誰かが入った様子はない。物が移動した痕跡もない。
なら何が可笑しいんだ?気のせいではない。この部屋にはない違和感がそこにはあった。
「っ!?」
「―――こんばんは」
いつの間にか背後から声を掛けられた。そこで違和感の正体に気がついた。硝煙の匂いだ。私は銃を使っていないのに部屋から僅かだが硝煙の匂いがした。もっと早く気がつくべきだった。
私の背中には固いものが押し付けられている。感触でわかる、銃だ。だが、侵入者はいつまで経っても撃ってこなかった。
「君は誰だ?」
「あなたが最近、探している殺し屋です」
「君がリコリスたちを全滅させた……」
「彼女たちはリコリスって言うんですね。たくさん殺しました、ごめんなさい」
私は彼がどうして謝っているのか分からなかった。私はゆっくりと後ろを振り返った。そこに立っていたのは千束と年が近い少年だった。
特に目が特徴的だった。まるで死んだ魚のような腐った目をしていた。それは全てを諦めている目にも見えた。
「ここに俺が所属している組織の情報があります」
少年が私にUSBメモリーを渡してきた。ますます訳が分からなくなってきた。どうして自分から組織の情報を渡すんだ?
もしかしたらこれは罠の可能性があるんじゃないか?
「どうして自分の組織を?」
「もう誰かを殺したくない……」
「そうか……君は疲れたんだね」
私はそっと少年の頭に手を乗せた。少年はびっくりした顔をして、持っていた銃を私に渡してきた。
「これで俺は裏切り者です。ここで殺してください」
「……それは出来ない」
「どうして?」
「君は自分の命を捨てた。なら私がそれを拾っても文句はないはずだ」
「…………」
少年はまたびっくりしていた。それから私はリコリスを情報のあった施設に送り込んで組織を壊滅させた。私は指令官を降りて、DAの支部を作ってそこの管理者になった。
少年はリリベルの指令官に預けた。それが最善だと思ったからだ。それから数年後、私は少年と再会した。
「お久しぶりです。初めまして比企谷八幡です」
「ミカだ。よろしく八幡」
相変わらず、目は腐っていたが出会った時より人間らしくなっていた。千束が彼にいい刺激を与えてくれるといいが、私は彼を息子のように育てようと誓った。
誰かを殺したくない少年のために私は一杯のコーヒーを淹れた。
「甘くしてくれます?」
「ああ。好きなだけ入れるといい」
八幡は私の淹れたコーヒーにあるだけの砂糖を投入して飲んだ。わ、私のコーヒーが!?