やはり俺がリリベルなのはまちがっている。   作:新太朗

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買い物と地下鉄

千束視点

 

私は駅前でたきなが来るのを待っている。まさかたきなが男物の下着を指定だと勘違いしていたなんて!女の子なんだからもっと可愛い下着を履かないと!

それにしてもたきなの私服なんて初めてな気がする。リコリコかリコリスの制服しか見ていない気がする。

 

「お待たせしました」

 

「たきな。その服、どうしたの?」

 

「ネットでこれが流行りだと」

 

「そ、そっか……」

 

ちょっと期待したんだけど、たきなの私服はネットで見つけたのね。こうなったら私がたきなのコーディネートをしないと!八幡は私服のセンスがかなりダサいんだよね。東京に住んでいるのに『Iラブ千葉』ってありえないでしょ!?

 

「……貴様、銃を持ってきたな?」

 

「はい。駄目ですか?」

 

「抜くんじゃねぇぞ」

 

まったくリコリスの制服を着ていないのに銃を持ってくるなんてダメじゃない!たきななら抜きそうで怖いよ。ここは私が持っていた方がいいかな?

 

「それでどこから行くんですか?」

 

「まずはあそこのデパートだよ!」

 

私はたきなの手を引いてデパートへと向かった。今日はたきなとの買い物デートを楽しむぞ!いつかは八幡を誘って行くのもいいかもしれない。

八幡は極力外出しないんだよね。だから私が色々と連れまわさないといけない。まったく世話が掛かるんだから。

 

「たきなは何か下着に要望があったりする?」

 

「そうですね……戦闘にあった下着を」

 

「ああ、銃撃戦用のランジェーリーですか?……そんなのあるかぁ!!」

 

銃撃戦向きの下着なんてある訳ないでしょ!あったとしたらどんな下着よ!?さて、たきなに合う下着はどれかな?

派手なの?地味なの?これぞ、たきなの下着ってのがいいよね。

 

「千束。参考まで千束のを見せてください」

 

「わ、私の!?」

 

「はい。見せてください」

 

「い、いや~それは……」

 

「ではこちらに」

 

「た、たきな!?」

 

私はたきなに更衣室に連れ込まれた。たきなは中腰になって、私が下着を見せるのを今か今かと待っていた。そんな真剣な顔で見ないでよ。は、恥ずかしい。

 

「…………これが私に似合うのは少し違いますよね?」

 

「うん!そうだね!!どうして見せた、私!!」

 

今日の下着は八幡に見せてもいい下着だったのに。まさかたきなに見せる事になるなんて!最近の八幡は私が下着姿でも全然、動揺しなくなったので派手なので攻めようとしていた。

最終手段として全裸も考えている。だけど、それは流石に恥ずかし過ぎる!いつか絶対に八幡を赤面にしてやりたい!!

 

「もう!たきなの下着を買うよ!」

 

「そうですね。私服もいくつか買っておきたいです」

 

「ならこっちだよ!」

 

私は先ほどのやり取りを忘れて、たきなとの買い物デートを楽しむ事にした。さっさと忘れよう。

 

 

 

八幡視点

 

『ご覧ください。こちらは先ほど崩落があった地下鉄入り口です』

 

リコリコでテレビを見ていると地下鉄崩落のニュースが大々的に流れていた。千束と井ノ上たちは大丈夫だろうか?まあ、リコリスのファーストとセカンドだから大丈夫だろう。

 

「八幡!見つけたぞ」

 

「何が?」

 

「例の写真に映っていた武器取引の相手だ。しかも二人」

 

「ホントか!?」

 

俺は胡桃から渡されたタブレットを見た。そこには武器取引にいた男と99号の二人が映っていた。体を抑えている所を見るにどこか怪我をしているようだな。

 

「場所はここからだ遠いから見つけるのは無理だ」

 

「他に映っているカメラはないのか?」

 

「それがカメラの映像が消されている。恐らくロボ太だ」

 

「お前に殺し屋を差し向けたハッカーだな」

 

連絡が付かないと思っていたらテロリスト側に付いていたのか。この男の事をDAに報告した方がいいだろうか?

でも今はそれどころではないだろうな。DAは地下鉄の後処理をしなければならない。このテロリストを追う余裕はないだろう。

もしかしたら千束に追わせるかもしれない。

 

「胡桃。この事は俺たちだけにしてくれないか?」

 

「DAやミカたちには言わないのか?」

 

「ああ。もう少し情報が欲しい」

 

「分かった。餡蜜一杯で手を打ってやろう」

 

この子リスはどんだけ餡蜜が食べたら気が済むんだ?だけど、餡蜜一杯で済むならそれに越した事はないか。俺は胡桃に餡蜜を出した。

 

「所で八幡。この女、お前に似ているな?」

 

「似ているか?」

 

「ああ。アホ毛の部分が特に」

 

「似ているのは髪形だけ?」

 

昔から99号が俺に懐いていたのは髪型が似ていたから兄妹だと思っていたのかもしれない。俺は親なんて知らない。

組織を抜ける前や壊滅後に調べてみたけど、俺の両親に関するデータはどこにもなかった。まあ、基本的にあそこに居たのは孤児ばかりだ。

親に捨てられたり、売られたりなど理由は様々だけどな。当時の俺では詳しくは調べられなかったからな。今からでは遅い。

 

「八幡」

 

「今度は何だ?」

 

「依頼のメールが来てるぞ」

 

「依頼か……」

 

俺は新しく来た依頼を確認した。内容は護衛だったけど、これは千束が好きそうな依頼だな。胡桃の件やDA本部での事が色々とあったからな。

これは息抜きにはちょうどいい依頼かもしれない。店長に確認しておかないと。

 

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