そんなお話でゲソ
英子「お、早苗の家にツバメが巣を作ってるじゃん!」
早苗「可愛いでしょ〜。雛鳥が4羽もいるのよぉ。毎日」
長月早苗の家を訪れたイカ娘と相沢栄子は、軒下にツバメの巣がかかっていることに気がついて写真を取り始めた
イカ娘「この前のツバメとは違うタイプでゲソ。ツバメ!お前、一言も断らずにこの豪勢な家を侵略するなんて不常識でゲソ!モラルがなってないじゃなイカ!罰として私がお前を侵略してやるでゲソ!」
ツバメ【何だお前クソワロタ】
早苗「燕と争い合うイカちゃん…♡素敵…♡はっ!てことは私の家にイカちゃんが乗り込んできてくれるの!?そしてすんでほぐれつの少年誌じゃ語られないあんなことやこんなことを…」
栄子「早苗の暴走が始まった!でもそっちのほうが夜静かでいいかもな。イカ娘。この家なら侵略していいぞ。」
イカ娘「ひどすぎないか栄子!」
その話を聞いていたのは犬小屋ですやすやとお昼寝をしていた早苗の愛犬アレックス。
アレックスの耳に【早苗の件で燕と争い合うイカ娘】という言葉がインストールされ、アレックスの脳内で今の問題と対処法が整理され始めた
アレックス【はぁ?イカ一人でも手こずってんのに変な鳥出されて貯まるか!イカと鳥の三つ巴の修羅場なんてまっぴらごめんや!マイスイートハート早苗はワテが守るんや!………首輪めっさ邪魔じゃ!】ギギギ
アレックス【ワォん!ワォン!ワォン!ガウ!ブゥルルルル〜…ワン!ワン!】
アレックスは首輪を引っ掛けたまま燕に激しく吠えて威嚇を仕掛ける。燕は頭を引っ込ませてしまった
ご主人の早苗はアレックスの頭を叩く構えをして強く叱る
早苗「こら!!アレックス!ツバメちゃんたち脅かしちゃだめじゃない!今日のご飯は煮干し一本だからね!」
アレックス【クゥン】
栄子「そうだよ。駄目だぞアレックス。流石に今のは良くないな」
優しかった栄子にまで注意されたアレックスは大人しくドッグハウスの中に戻っていった。
イカ娘「アレックスは精神が子供でゲソね。ツバメなんかに喧嘩を売って。器がめちゃくちゃ小さいでゲソ。」ププ
栄子「お前が言うな。」
次の日…
イカ娘「あの燕まだいるでゲソ。お主たちはいつまでいるでゲソ?」
ツバメ【お、変なイカのお嬢ちゃんじゃないの。アタシ達は渡り鳥だから暫くは今年の3月末までここにいる予定でっせ〜。でも、ちょいと羽に怪我をしてるからね。早苗ちゃんから餌をもらってるのよ。雛たちも可愛がってもらってるわ。】
イカ娘「そうなんでゲソか。」
ツバメ【もしかして妬きもちかえ?】ピャピャピャ
イカ娘「そ、そんなわけないでゲソ!早苗が私に飛びかかる日が無くなったからホッとしてるでゲソ!……ただ…少しさみしいでゲソ。」
数日後。
イカ娘「本日も早苗の家まで遊びに…え!?早苗が急病!?」
栄子「早苗風邪ひいたんだと。昨日雨の中アレックスの散歩がてらツバメの餌を探しに行って課題やってツバメの巣を掃除して家事やって掃除やって過労で倒れたんだってさ。いくら何でも無茶しすぎだろ。親に頼れよなぁ。」
イカ娘「…それじゃァツバメが大変じゃなイカ!」シュバッ
栄子「おいイカ娘!仕事は!」
イカ娘「早苗の心残りと仕事、どっちが大切でゲソ!」ダダっ
英子の静止を振り切って早苗の家まで駆けつけるイカ娘。
栄子「あいつ早苗の家に、、、インターホン間違えて押さなきゃいいけど....ん?この袋、まさか....飲食テーブルの上に置くなっつの!」
早苗の家に駆けつけたイカ娘。アレックスの小屋を見るとアレックスが必死に首輪を外そうと足を踏ん張り吠えたてている。
イカ娘「どうしたでゲソ!アレックス!」
アレックス(ワンワンワンワン!ワンワワンワン!)【俺もあの嫌いなツバメのために餌を取りに行ってあげたいけど首輪が外れへんねや!】
イカ娘「なら私と一緒に行かなイカ!一時休戦してツバメのお世話をしなイカ!」ガラストントン
アレックス(ワンワン!)【しゃあない!お前のことは死ぬほど嫌いだけどご主人様のためなら同盟を組もう!】
中月家
早苗「う〜ん……どちら様?あ、イカちゃん、、、ごめん。スキンシップしたら風邪移しちゃうね。」
イカ娘 は唾を咀嚼するようにグチグチと口内を膨らませると早苗の部屋の窓目掛けて細くイカ墨を吹き始めた。
「秘技!イカ墨弾丸ダイレクトメッセージ!」ブべべべべべべべべ
説明しよう!
イカ娘は人類絶滅のための兵器(?)の1つ、イカスミを吐き出す水量をコントロールをできるように毎日毎日空き缶相手に練習していたので、最近ではイカスミをシャーペンレベルに細めにしたり、インクのように太くしたりして文章を記入できるまでに成長したのだ
早苗「何?(早苗の代わりにツバメのご飯を取りに行ってあげたいからアレックスを借りてもいいでゲソ?早苗はぐっすり眠るがいいでゲソ。)ありがとう、、、、本当にごめんね。首輪を外していいよ。でも絶対チェーン離さないでね。」
イカ娘「当たり前でゲソ!」
早苗は紙に文章を書いて窓側からアレックスに文章を伝えた
早苗「今回はイカちゃんの言うこと聞くのよ。」
アレックス(キャオン!ワオワンワン!)【あたぼうよ!行ってきますぜ!】
イカ娘はアレックスの首輪を外して野原へ駆け出した。
アレックス(キャンキャンッ!)【ここ掘れここ掘れ】
イカ娘「うえ、こんな虫を食べるでゲソか。いや、雛鳥のためでゲソ!我慢我慢!.........なんかエビに似ていて美味しそうでゲソ……」
アレックス(ワンワン!)【辞めろアホ!】ガブリ!
目的がズレ始めたイカ娘の触手をアレックスは咄嗟に噛み付いた。
イカ娘「ハッ!悪かったでゲソ!餌取りでゲソ!」
アレックス(ワンワン!)【あ、うんこもれそう。】
イカ娘「え!こんな時に!?いや、ツバメのためでゲソ!エチケット袋が、、、ない!しまった!仕事サボってきたから」
??「おい。イカ娘。お前のことだからそういうことが抜けてると思って袋持ってきたぞ。」
落胆するイカ娘の肩を叩くものがいた。
イカ娘「ありがとう....って栄子!?」
なんと、肩を触れたのは仕事をしていたはずの相沢栄子
栄子「私も一応早苗のダチだからな。でも仕事があるから今日できるのはこれだけだ!頑張れよイカ娘!姉貴には私から言っておいたからな!」ドダドタッ
イカ娘「栄子.......よし!待ってろでゲソ!ツバメ!お前達のために餌を与えまくってやるでゲソ!」
早苗が全快してからもイカ娘とアレックスはツバメのために餌を探して走り、時には巣を暴風や豪雨から防いであげたり巣の掃除もごく稀に行う日もあった。
また、ある時は
イカ娘「ほらほら!餌はこっちでゲソ!欲しければこっちまでおいででゲソ!」餌ぷらぷら
ヒナ「ピャア!」パタパタ
栄子「怪我しない程度にな!」
ツバメの雛が独り立ちをする訓練をする時は全力で応援かつサポートをしてあげた。
時には栄子も駆けつけたときもあった。
季節は弓矢のようにひゅうひゅうと流れて言って気がつけば三月末。
ツバメ【ありがとうね。お嬢さんたち。お陰でひな達もこんなに成長して空飛べるようになったわ。】
ヒナ【ピャアピャアピャァ!ピャアピャアピャァ!】
イカ娘「頑張ったでゲソ!さ、いつまでもここに居着くと巣立ちができなくなるでゲソ。行けでゲソ。」シッシッ
アレックス(ワンワン!)【俺もやってやったぜ!じゃあな!二度と来るなよ!じゃなかったまた来いよ!】
早苗「じゃあね。ツバメちゃん達。」
早苗の家に踵を返し巣立っていくツバメ達
早苗は誰もいなくなったツバメの巣を軒下から取り除く。
栄子「行っちまったなぁ。早苗。イカ娘。よく頑張ったよな。偉いぞ。」ナデナデ
栄子はイカ娘の頭を撫でる。
イカ娘「……私はさみしくなんかねえでゲソ!でも、あいつらが無事に一人前のツバメになる日を楽しみにしているでゲソ。それに今回の件で私とアレックスは仲良くなれたでゲソ。ね、アレック.........」
イカ娘はアレックスの眼前に手を差し伸べ……
……ガブ!
思いっきりアレックスに噛まれた。
イカ娘「ギャァァ!何するでゲソ!アレックス」
アレックス(ワンワン!ワンワンガウ!)【誰が貴様なんかと!大体仲良くするのはツバメの生活を補助する合間だけだと言うたやろ!】
イカ娘「もう許さないでゲソ!イカ墨ィ.........!」
アレックス(ワンワンワン!)【お?やんのけ?】
さぁ何ヶ月ぶりかに見るイカ娘とアレックスの取っ組み合いが始まった。
栄子「いつもの関係に戻ったな。」
早苗「辞めてぇ!イカちゃんの柔肌に傷がついちゃう!」
次回!しりとりしなイカ?
イカ娘「しりとり」
たける「リフティング」
イカ娘「グ…グ…グレートバリアリーフ!」
たける「フレンチトースト。」
イカ娘「卜…」
栄子「トでつまるな!」(とうもろこしとか東京とかトップアスリートとか色々あるだろーが!)