転生近界民のアカデミア   作:暁月鈴

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第1話「転生」

 目が覚めると知らない天井が見えた。どうやら、ここはベッドの上みたいだ……あれ?俺は確かトラックに轢かれて、それで……あれ?

 

 突然記憶に靄が掛かった様になり、それ以上を思い出す事が出来ない……どうなってるんだ?一体……

 

「いったいどうなって…………!?」

 

 状況がいまいち理解できずにいた俺は思わずそう呟く。しかし、開かれた口から出た声色により一層仰天した。少年…というより、まだ変声期を迎えていない、子供の声だった。余りにも理解の追い付かない情報たちに少しの間思考が滞ってしまう。

 

「…………っ!!そうだ!!鏡!!!」

 

 俺はすぐにベッドから飛び降りてクローゼットの隣に立てられた姿鏡の中を覗いた。俺の期待を裏切るように、そこには驚愕した表情の子供の姿が写っていた。

 

 ──髪の毛はまるで雪のように白く、ふわふわとしていて、

 

 ──瞳は血を吸ったかのように赤い。

 

 この姿は………

 

「空閑、遊真……!?」

 

 ワールドトリガーという作品に出てくるキャラクター。今の俺の姿はその人物へと変わっていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とんでもない現実を叩き付けられてから、俺は一人ベッドに腰を掛けて現状を理解しようとしていた。

 

「………まさか、《憑依転生》ってやつか?漫画じゃあるまいし……」

 

 自分で言ってて馬鹿馬鹿しいと思うが、それ以外に現状の説明がつかない。すると……

 

『いや、その「まさか」で正解だ』

 

 と、誰もいないはずなのに先ほど口にした言葉に返答する声が聞こえてきた。俺は軽く飛び上がりつつ、その声が聞こえてきた方に振り向く。そこには、炊飯器とウサギを足したような見た目をした……遊真の相棒ともいえる存在がいた。

 

『はじめまして、私の名はレプリカ。ユーマのお目付け役、そして「転生特典」の一つだ』

 

「転生特典……?」

 

『ああ。詳しくはコレを見てくれ』

 

 レプリカはそう言うと共に、俺に一通の手紙を渡してきた。俺は手紙を受け取り、そのまま読み始める。

 

 手紙には、このようなことが書かれていた。

 

『空閑遊真様へ』

 

 この手紙を読んでいるということは、転生は無事成功したということですね。私は、あなた方で言うところの「神様」と言うものです。

 

 まず私達は貴方に謝らなければなりません。実は私達の手違いであなたを殺してしまいました。本当に申し訳無ありません。

 

 そこで、お詫びとして私達はあなたを転生させることになりました。そして、「転生」させるに当たり、以下の特典をプレゼントいたします。

 

・ワールドトリガーに出てくる「空閑遊真」の容姿と能力。髪が白いのはあなたのイメージに引っ張られたから。(トリオン能力強化)

・レプリカ(性能強化)

・ボーダーの全ノーマルトリガー、遊真の(ブラック)トリガー

・今いるお家(トレーニングルームつき)

 

 空閑遊真のもつ戦闘能力や知識に関しては、この手紙を読み終わった後にあなたの頭へと送られます。また、細かいことはレプリカから聞いて下さい。

 

 最後に、この手紙は読み終わると消滅します。それでは、あなたの二度目の人生をお楽しみ下さい。

 

──神様より──

 

 その手紙を読み終わった瞬間、俺の脳裏に数々の戦いの記憶が流れてきた。目を閉じて、それらの記憶を振り返ってみると、スムーズにそれらを思い出すことが出来る。ある程度落ち着いた俺は、レプリカに質問した。

 

「なあ、レプリカ。この世界についてと、俺が知っておいた方が良いことについて教えてくれ」

 

 先ほどの神様の手紙から、ここが【ワールドトリガー】の世界ではないことが分かった。それに、トリオン能力を強化しているということから、戦いが頻繁に起こる世界だろうと俺は予想していた。

 

 レプリカは、『了解した』と頷くと、こう答える。

 

『まず、ユーマが転生した世界は【僕のヒーローアカデミア】……通称【ヒロアカ】と呼ばれる世界だ。「個性」と呼ばれる超能力のような物を使って暴れる(ヴィラン)と「個性」を使って(ヴィラン)を捕まえるヒーローがいること。そして、ヒーローが職業であることが特徴だ』

 

 そのレプリカの答えに、俺はふむふむと相槌を打つ。【ヒロアカ】については、原作を知らない為詳しくは分からないが、戦闘能力が高いに越したことはない世界だと言うことが分かった。

 

『そして、「トリオン体」が、トリオン以外の攻撃でもダメージを受けるようになった。また、ノーマルトリガーから緊急脱出(ベイルアウト)の機能が外された』

 

「フム……要は「個性」による攻撃や物理的な攻撃でも破壊されるってことか」

 

 トリオン体はトリオンによる攻撃以外ではほとんどダメージを受けないという設定が【ワールドトリガー】にはあったが、ここではその設定が無いらしい。まあ、ここには「トリガー」なんて存在しないだろうし、それに関しては仕方ないなと思う。

 …………緊急脱出(ベイルアウト)出来ないのはマズいかもしれないが。

 

『他にも細かい変化はあるが、ひとまずはこんな感じだ。それとユーマ。コレを───『門』印(ゲート)

 

 するとレプリカの頭上(?)に「門」の文字が表れた。その後、バチバチッと音を立てて黒い穴の様なものが出現し、そこから何かが落ちてきた。

 

「これって……」

 

『ノーマルトリガーと(ブラック)トリガーだ。ノーマルトリガーのトリガー構成は原作のユーマと同じになっている。変更したい時は私が変更しよう』

 

「お、サンキュ」

 

 そう言って俺は黒い指輪(ブラックトリガー)を左手人差し指にはめて、ノーマルトリガーを手に取った。

 

『最後に一つ。今日から二週間後に雄英高校の入学式が始まる。ユーマはそこに普通科として入学することになっている』

 

「了解。なかなか楽しい生活になりそうだな」

 

 俺はこれから先のことを想像して、笑みを浮かべた。

 




キャラ設定(細かいの)
・空閑遊真
 トリオン能力が7から18へと強化
・レプリカ
 内臓トリオン量が増加(黒いラービットが4体だせる)
 ノーマルトリガーの変更機能が追加

とりあえずはこんな感じです
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