・探知系個性の影響を受けなくなる→自身の気配を隠す
この世界に転生して二週間が経過した日の早朝。おれはレプリカの
レプリカの
「おお~。
『おそらく、「異形型」の個性持ちに配慮して作られたのだろう。それに、見た目ほど重たくは無いようだ』
こんな会話をしながら教室に入って、すぐに自分の席についた。そしてレプリカと一緒に、昨日のトレーニングルームでの戦闘を復習する。
そうしていること数分。教室の扉が開き、担任の先生だと思われる人物が教室に入ってきた。
その人物は、簡単な自己紹介とこれからの予定を伝えた。どうやら、これから入学式があるらしい。そう言うわけで、おれは体育館へと向かったのだが……
「なんか丸々一クラスいないんだが……?」
そう。ヒーロー科のA組とその担任が全員欠席していたのだ。
雄英高校はトップヒーローを何名も出している名門校らしいから、ヒーロー科が一番注目されてるだろうに、なんで誰もいないんだと驚いたが、教師の反応を見るに、これが初めてでは無いようだ。
こんなハプニング(?)があったものの、入学式は無事に終わった。
─────
雄英高校に入学してから数日。この日は朝からマスコミが学校前にたくさんいた。まあ、コイツらはヒーロー科の生徒が狙いらしく、普通科に通うおれからしたら、特に問題は無かったが。
そして、その日の昼休み。早めに昼食を食べ終え、屋上でのんびりと一人で時間を潰していた……その時だった。
ウー!ウー!ウー!
〈緊急警報発令!セキュリティ3が突破されました!生徒は至急屋外へ避難してください!繰り返します……〉
と、鳴り響く
「なんだ?ま、とりあえず降りるか。トリガー、
とりあえず避難しようと、おれはトリガーを起動する。そして、状況を把握しようと周囲を見渡して……
「おいおい、侵入者ってあいつらか?」
正門の方には、たくさんの人が雄英高校内に入ってきていた。カメラやマイクを持っているのを見るに、おそらく朝のマスコミだろう。
侵入者がマスコミだと分かり、一安心したおれはトリガーを解除しようとして……
『ユーマ。マスコミとは別に侵入者だ。それも、二人いる』
レプリカの発言に耳を疑った。
「………マジか。レプリカ、ソイツらどこにいるんだ?」
『今、
レプリカがそう言うと共に、視界に
これが、レプリカの強化された性能の一つ。オペレート機能だ。これはその名の通り、ワールドトリガーに出てくるオペレーターと同じことが出来ると言うもの。
これがまた相当便利で、誰がどこにいるかを把握したり、水中や暗闇でも視界を確保したりと、色々なことが出来る。
「んじゃ、レプリカ。
『承知した』
侵入者の位置を把握したおれは、バッグワームを起動する。本来のバッグワームはトリオンを少しずつ消費する代わりに、レーダーに映らなくなると言うもの。しかし、この世界ではその機能に加えて、自分の気配を隠すことも出来るらしい。
そうして、おれはバッグワームを起動したまま侵入者のいる場所に………職員室に向かって走り出した。
─────
誰にも気付かれることなく職員室まで着くことが出来たおれは、僅かに開かれた扉の隙間から室内の様子を窺う。
するとそこには、見るからに怪しい格好をした二人の人間が何かを探していた。格好からして、おそらく
二人は探し物に夢中になっているようで、こちらの様子に気付いていない。なら………
「よし、やるぞレプリカ」
『心得た』
おれはバッグワームを解除しつつ、二本のブレード……スコーピオンを手に取り
おれは、刃を落としたスコーピオンを二人の足を目掛けて振り下ろした。
「がっっっ!!」
「ぐっっっ!!」
この不意打ちで、二人の片足を奪うことに成功。後は適当に相手をしておけば、その内
おれはスコーピオンを片手に手をたくさん着けた
「
「……チィッ!!」
おれはその手を回避して、ソイツの体を支えているもう片方の足をスコーピオンで斬りつける。
「…………ガハッ!!」
支えを失った死柄木は、背中から床に倒れ伏した。その後、黒いモヤを纏った
「…………ちっ」
攻撃が当たった感覚が一切無かった。どうやら、モヤの部分には当たり判定が無いようだ。
「ふう………危ない、危ない。流石は雄英の生徒と言うことですか。
「はあ!?ふざけんな!!こんなガキひとりに逃げ帰るだって…………!?」
「我々の目的は既に達成しました。それに、彼の目的は我々の足止めでしょう。この足では、ヒーローに勝つことは不可能です」
「クソが………覚えてろよ!!次合った時は確実に殺してやる!!」
死柄木がそう吐き捨てると共に、アイツらは黒いモヤで包まれた。
そして、モヤが晴れた時には、アイツらの姿は無かった。
「ワープ系の個性、か………やられたな」
せっかくのチャンスを逃したことを悔しく思いつつ、おれはトリガーを解除する。それと同時に、ドタドタと足音が聞こえると、勢いよく扉が開かれ、二人の教師が入ってきた。
「おいおい。一体何があったってんだ、こりゃあ?」
俺にそう聞いてくるのは、雄英で英語を担当するプレゼント・マイク。
その質問に、二人の
「聞きたいことは山ほどあるが、今は後回しだ。今回の事は誰にも話すな。それから放課後、職員室まで来い」
名前を知らない、もう一人の教師の言葉に「了解」と頷き、おれはその場を後にした。
─────
そして時は流れ放課後。職員室に足を運んだおれは、とある人物(動物?)に謝られた。
その人物の名は
特に断る理由も無く、おれは知っている限りのことを教えた。侵入してきた
そう考えていると、根津校長から帰ってもいいと言われたため、おれは職員室を後にし、帰路をたどる。その間に今回の戦闘を振り返っていた。
今回の一件で、もっと色々なトリガーを使うことを考えた。今回の件も、弾トリガーや
「レプリカ。スコーピオンの枠を
『了解した』
おれは早く訓練を始めようと、駆け足で家へと向かった。