『超電磁砲』で魔法科の世界を生きていく   作:プレジデントハルトマン

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お久しぶりです。
更新が遅くなりすみません

色んな人に見てもらえてとても嬉しいです。


小説を自分で書いてみて毎日投稿してる人の凄さを実感しています...

これからはもう少し早く投稿できるよう頑張ります!


それではどうぞ。




放課後

 その日の午後私は学校を早退した。このまま、放課後を迎えると自分が一体何をするか分からなかったからだ。

私は魔法を意味もなく、ただ力を見せつけるために使う奴が嫌いだ。ましてや、私利私欲のために使うなど大大大嫌いだ。

 

そんな奴が魔法師を名乗るなど、烏滸がましい。いっそ私が・・・・

 

両頬を思いっきり叩いた。パンッと大きな音が鳴る。

 

落ち着け、私の目指す魔法師はそんな自分の主義主張を他人に押し付けるような奴じゃない。

 

両親のような魔法師になる。

 

それが私の目標のはずだ。目標を見失ってはいけない。

 

今日の放課後には、あの有名な原作シーンの一つ、一科生VS二科生による司波深雪争奪戦が行われる。原作では、お兄様が生徒会や風紀委員に興味を持たれる大事なシーンであり、主人公メンバーである、北山雫と光井ほのかが合流するシーンでもある。

そんな原作キャラクター勢揃いの中で、もし感情に身を任せて、暴れればどうなるか。

間違いなく、司波達也(お兄様)だけではなく会長にまで目をつけられるだろう。もちろん悪い意味で。

 

 「ただいま〜」

 

 家に帰って肩の力を抜く。鞄を置き、動きやすい服に着替え、すぐにトレーニングルームに向かう。

 

 私の家はかなり広い。それこそ、女一人で普通に暮らすには広過ぎるくらいに。

だから、私はこの家を全力で私専用の部屋にリフォームした。

 

例えば、趣味の本や、魔法の論文を置いておくためのミニ図書館。

 

自家製野菜を育てるための室内菜園。

 

絵を描くためのアトリエ。(ほとんど使ってない)

 

ジャズミュージックを集めたレトロなオーディオルーム(何故作ったのかすら覚えていない)

 

など結構好き放題改築した。

そんな中でも、トレーニングルームは毎月送られてくる仕送りの残金のほとんどを費やして作った部屋だ。最新の筋トレ器具だけでなく、魔法のトレーニングもできるよう、地下に頑丈な戦闘訓練施設まである。

まあ、流石に地下の訓練施設は自分が来る前に置いてあったものをそのまま使っているだけだが。

 

「じゃあ。いつものようにトレーニングはじめますか」

 

 今日はいつもより、サンドバッグを殴る時間を増やそう。

 

 

***

 

 

「ふっ!つっ。あっ、あっ。あ〜…

よし!今日のトレーニング終了」

 

 少しは頭がすっきりした気がする。

や体を動かすのは、好きだ。夢中になって体を動かしている間は嫌なことも、好きなことも全てを平等に忘れさせてくれる。頭が空っぽになるこの感じが好きなのだ。

 

私は毎日こうして、トレーニングをする時間を作っている。

私は女なので、魔法師として身体を鍛えることに男性魔法師ほどの重要性はない。

 

それでも、しているのはちゃんとした理由があるからだ。

 

一つは、今日のようなストレス解消。

 

そして、もう一つはある能力を使うために体を鍛えることが必要不可欠だからだ。

 詳しく説明する前に、少し私の昔話をしよう。

 あれは私が六歳、小学校一年生の時だ、当時両親に、超能力や前世の記憶のことを話していなかった私は、学校には馴染めず、家に帰ったら普通の子供を演じなければならない。そんな、気の休まらない日々を送っていた。

そんな生活の中で、唯一の楽しみは超能力を使うことだった。当時は、ほとんどの時間を自分の部屋で超能力を使うことに費やしていた。両親にも心配をかけたと思う。

 

 だが、そんな毎日を過ごしていたある日事件が起きる。私が体内の電気をコントロールしようとして失敗し、左目を失明したのだ。

 

 どうやら私は、前世の記憶を持っていようと、精神は小学一年生だったらしい。好奇心に勝てず、ついやってしまったのだ。アホである。体内の電気のコントロールは御坂美琴(本家本元)でも出来なかったことだ。身体的にも精神的にも未熟な私が失敗することなど少し考えれば分かっただろうに・・・もう一度言おう、アホである。

 

 お医者さんによると、視神経が完全に焼き切れており、治る見込みはない。とのことだった。お医者さんが「何したらこうなるの?望遠鏡て太陽見ても、ここまでにはならないと思うよ?」とドン引きしていたのを覚えている。

 

 その後、両親に超能力や前世の記憶のことを話し、事態が一旦落ち着いた時にふと気づいたのだ。

 

——あれ、見えないはずの左目に何かが写ってる?——

 

 

 人間には、失った五感を他の感覚を研ぎ澄ますことによって補おうとする性質がある。失明した人が、聴覚や触覚が敏感になるというのは聞いたことはないだろうか?

 その性質によって、もともと備わっていた、電子を感じる力が目を失ったことで敏感になり疑似的に電子を見る(?)という形で感じ取れるようになったということなのだろう。たぶん。

あまりにも都合が良過ぎるので、神様がなんかしたんじゃないかなっと思っているのだが・・・。

 

というか、失明して初めて、そういう感覚をもっていたことを知ったのだ。魔法師がサイオンを感じ取れるように、電気を操ることができる能力を持っているなら、電子が何処にあるか感じ取れるのは考えてみれば当然なのだが・・・、 

 

そのおかげで、それまで、なんとなくで使っていた超能力を、電子を知覚し、この現象を起こすにはどれくらいの出力が必要かが、正確にわかるようになった結果『超電磁砲』の理解度が格段にあがり、以前よりも遥かに能力が使いやすくなったのだ。

結果的に、失明してよかったことの方が多かったわけだ。そのことを、両親に言ったらめちゃくちゃ叱られたが。

 

そして、私はこの目を『精霊の目(エレメンタルサイト)』に肖り『電子の目(エレクトロンサイト)』と呼ぶことにした。

 

では、なぜ身体を鍛えているのかについて話題を戻そう。

 

『電子の目』によってできることが一気に増えた私は、超能力を応用して新しい能力を作れるのではないかと考えた。

そして、実際に新しい能力をいくつか開発することに成功した。

その中の一つに、『天衣装着(ランペイジドレス)』がある。(名前は『超電磁砲』と同じ「とある」の世界にある能力から名付けた)

 

人間は普段安全のために、身体の機能をセーブしている。リミッターというやつだ。

 

この能力は、体内電気をコントロールしそのリミッターを強引に解除することで一時的に莫大な身体能力を発揮することができる。

 

これを使えば、素手でコンクリートくらいなら、軽々と破壊できるし、100mも5秒くらいで走れる。また、脳の思考加速や一時的な魔法力の上昇までできる。

 

だが、もちろん欠点もある。

そもそも、力がセーブされているのは、力をフルに使えば自分の身体が耐えられないと、生物の本能が理解しているからだ。

それを強引に発揮するのはリスクが伴う。下手すると死ぬ可能性だってある。

 

人間ではないが、サイレンススズカの『沈黙の日曜日』の例が一番わかりやすいかもしれない。

あの事件は、彼(彼女)の身体の能力が身体の限界を超えたことによって起きた事件と言われている。※諸説あり

 

身体の外側は硬化魔法で守ることができても、身体の内側まではどうしようもない。

 

だから、身体を鍛える。

身体を鍛え、怪我をしないよう、正しい動きで身体を操る。それしか方法がないのだ。

本来の『天衣装着』は細胞分裂の促進による回復機能もあるのだが、似ているだけで根本的には別の能力なので、私が開発した能力ではそれができない。

そういった理由で毎日欠かさずトレーニングするようになったのである。

 

 

***

 

琴が早退した日の翌日、

夕暮れの光が部屋に差し込み実際よりも大きく長い人影を作る。

つい先程まで、賑やかだった生徒会室も、今は一人を除いて誰もいない。

 

——七草真由美——

 

この学校の生徒会長を務める彼女は、今日やってきた新しい役員たちのことを思い出していた。

「深雪さんに、達也くんか・・・」

 

一科生と二科生でありながらとても仲が良く、お互いがお互いを信用していることがよくわかる二人組だった。

そして、妹の深雪さんは生徒会に、達也くんのほうは二科生初の風紀委員になった。

二人の存在が他の生徒たちにどのような変化を齎すかはわからない。だけど、それはきっと悪い変化ではないと思えた。

初対面であるのにここまで彼らに信頼を置いている自分を不思議に思う。

「これも、運命ってことなのかしら」

その独り言と同時に先程の彼の塩対応を思い出して少し不機嫌になる。

「でもあの、澄まし顔はちょーっと気に食わないわね」

 

トントントン

 

唇を尖らせ、独り言を呟いているとノックがなる。

 

「どうだ今回の新人は」

 

「ええ、十文字くん。面白い子たちよ、二人共ね。」

 

「そうか・・・・結局、司波の方を推薦したようだな」

 

そう、呟く克人の方を見て真由美は申し訳なさそうに苦笑いを浮かべる。

 

「ごめんなさい。どうしても摩利の提案が魅力的だったから」

 

「いや。俺も今の体制に満足しているわけではない。それに、あくまで生徒会の推薦枠だ、俺の推薦はあくまで参考程度でかまわん」

 

そう、彼は生徒会の風紀委員推薦枠に入試次席である西音寺琴を選出したらどうか。と真由美に推薦していたのだ。

 

それを聞いた時には真由美にとっては風紀委員の推薦枠を二科生の達也に

使うという、考えが固まってしまっていたため。残念ながら拒否することになってしまったのだが。

 

 

「それにしても、随分と西音寺さんを買っているのね」

 

「・・・まあな」

 

 

克人は、西音寺と対面したあの時から気にかけるようにしている。

それは彼女が敵を作りやすい強者であると考えているからだ。

強者には二つの種類がある。

 

弱者に対してできる限り寄り添うタイプの強者と、

 

弱者を自分のところまで引き上げるタイプの強者

 

どちらかが悪い訳ではない。

万人受けするのは司波や七草のような前者だろう。

 

だが、一部の人間に深く刺さるのは後者だ。

 

克人にとっては、司波より西音寺の方が好感が持てる。克人もどちらかといえば後者であるからだ。

 

だが、後者のタイプは前者のタイプに比べて敵もそれ相応に作りやすい。

彼は立場上、正面から敵対してくる人物はいないが、西音寺は違う。

 

そのため、克人が西音寺のことを気にかけるのは当然のことだった。

 

当の本人は、十師族に目をつけられた。とビクビクしているのだが・・・、

 

それに気づかないでいる克人を見て七草が笑い、

 

「ふふ。今年の一年は私たちにとっても大きな転換期になるかもしれないわね」

 

と呟いた。

 

 

この約二週間後、司波兄妹がきっかけとなって、魔法科高校の歴史に残る大事件が起きるのだが、この時の真由美には知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 






主人公の能力と、この世界の神について軽く説明しようと思います。

<主人公の能力>
『超電磁砲』
神が作って、主人公に与えた唯一の能力
10億ボルトの電気を発生させ、付随して磁力操作・ハッキング・マイクロ波の発生など、
電磁気が絡むことならほぼ何でも行うことができる。
基本的に能力は原作通りだが、実は電気を発生させるプロセスが魔法科世界に転生させる時に少し変わっていたりする。
『電子の目』を使用することで体内電気のコントロールなどの、より繊細な能力が使えるようになった。


『電子の目』
主人公のガバがきっかけで目覚めた力。
電気の流れを見ることができる。索敵能力としては『精霊の目』の完全下位互換だが、この能力の真価は近接戦闘で主に発揮される。
『超電磁砲』による電子の繊細なコントロールを可能にし、その後、主人公の能力開発にも大きく役に立った。
ただ、能力のコントロールが容易になりすぎたことにより、この目でどこかを見た瞬間、見た場所に微弱な電気が発生するという、日常生活では死ぬほど面倒な効果を発揮する事になった。そのため、普段は眼帯で外部への影響を消している。
なお、この能力のことを神は一切認知していない。


『天衣装着』
主人公が自分で開発した能力その①
人間が普段身体の安全のためにセーブしているリミッターを体内電気のコントロールによって強引に解放する。
身体能力の強化だけでなく、思考加速、魔法力の増加、サイオン量の増加など、全てのリミッターを一気に解放するため、燃費が死ぬほど悪い。
本家の能力は、体細胞の電気信号を操ることで身体能力の限界突破を行う能力だが、
主人公の能力は、脳みそに特定の電気信号を送り、脳に「今自分は危機的状況にある」と勘違いさせることで身体のリミッターを外す能力である。
体細胞の分裂を利用した肉体再生が使えないのは根本的に違う能力であるため。

その他の能力は出てくる度に紹介していこうと思います。



<神について>
・この世界において、神とは完全なる人間の上位者で、世界の管理者です。
・神は複数存在しておりそれぞれ自分の世界を管理しています。
・主人公を転生させた神もこの一柱です。
・神による世界への過干渉は禁じられています。
・神が主人公を転生させたのは善意からです。
・神様は一つとんでもないやらかしをしています。

以上です。長々とした説明を最後まで読んでくださった方々ありがとうございましたm(_ _)m

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