異世界~それは割と近くにあるのかもしれない~ 作:星喰 野良
あらすじ~100年前、歴史に残る連続放火殺人が起こった。犯人は四人。そのうちの3人は焼死刑に、ひとりは、封印すると決まった。期限は100年。そして目覚めた少年は、昔住んでいた町に届けられた。町並みが変わらず、人類が退化している!と思っている彼ですが、実際は町並みを100年間変えないようにという令がでていたからであった。まだ、その理由を知らない主人公。仕事もなく、探すも、「ガキは帰れ」といい放ち、そのまま無職。一応、職業は冒険者なので、無職ではないが、100年で人の接し方等が変わっていて、ついつい、昔の仲間のことを思いだす。そして涙が出てきた少年。そこに10歳になるかどうかの少女が、声を掛けてきた。
「大丈夫?」
誰だ?この少女。しかも、大丈夫だと?何か僕はやらかしたのだろうか?
「あぁ、大丈夫だが、どうしたんだ?」
そう答えると、少女がホッとしていた。
「よかった。泣いていたから、どうしたのかな、と思って。」
泣いていた?ああ、成る程。。あ、この場合、ありがとうとでも言うべきだったんだろう。
「見ず知らずの人を心配してくれてありがとう。優しいんだね。」
そういうと、少女は顔を赤くしながら、感謝された・・・とか何とかブツブツ言っている。
「僕、城成 翔。君の名前は?」
「わ、私は斉藤 美佐。丁寧にありがとう。 ・・・もしかして、おばあちゃんが言ってた人かな・・・?」
フムフム、この少女、「斉藤」という苗字か・・・。地上でよく聞く苗字だな。・・・いや、何処かの小さい村で何人かが言っていたような気がする。ってか、ボソッとおばあちゃんが言ってた人かな・・・って言っていたよな?僕、そんなに有名人なのか?まぁ、気になるけど、彼女のおばあちゃんの名前を知りたい!でも、一応辞めておこう。そのうちわかることだ。勝手に調べないで!とか言われそうだけど、気にしない。自分でわかればいいだけだ。誰にもバラすことはない。どれくらい時間が掛かるかな、と考えているうちに少女が・・・いや、ミサ、と呼んだ方が良いのか?飛んでもねえことを言いやがった。
「あ、あの!一緒に冒険しませんか?」
「え、やだ。」
「・・・え? 酷くない?」
「・・・。」
やってしまった感が半端ない。ミサを傷つけたのか?誰が?僕が。でも、利益が無いし、何でこんなことを言い出すんだ。利益・・・強いて言えば、リサ・・・じゃなくてミサのおばあちゃんの名前を知りたいぐらいしか無ぇ。つまり、損失が多く、割に会わないと言うことだ。僕の正体を知りたいということか?辞めておけ。録な事がないし、知らない方が幸せなこともあるんだ。
「知らない方が幸せなこともあるんだよ。」
と言っておく。おお、何かかっこいい。決まったな。珍しく。
「で・・・でも、私テイマーなんですけど、テイムするモンスターが居なくて・・・。お力添えをお願いしたいのですが・・・。」
うん、普通なら、それならやってあげよう!と同情するだろう。だってこんな事を少女がやっているんだから。だがな、僕を騙すのは100年早い。あ、100年だと、ほぼ同い年になっちゃう。まぁ、細かい事は良いんだ。僕は気づいているさ。でも、あえて乗ってやろう。
「あぁ、それは可哀相だね。ならば、協力するよ!」
「ほ、本当ですか!?」
少女が驚いた顔をする。おい、僕は信用するときだってあるんだぞ。それこそ、紳士のようにな!(ドヤッ)だが、これは例外だ。例外を認められる程、俺は優しくない。
「って言いたいのは山々だが、無理だ。だって、隠れているようだけど、後ろに大きなドラゴンが居ること、俺知ってるよ?気配隠すの下手なんだね。そのドラゴン、君がテイムしたドラゴンだよね?」
少女の目が虚ろになる。まさか、こんな風に言われると思ってなかったのか、バレているのに驚いていたのか。一体、どっちなんだろう?
「あ、あの、何で一人称が僕から、俺に変わったんですか?」
あ、バレてたか。二重人格ではないのだが、基本は僕だ。でも、人を騙そうったってそうは行かない。それを説教するときは俺になる。まさか、こんなところで出てくるとは。ぶっちゃけ、直せと言われて治るものではない。勝手に出てくるし、無意識なんだから。
それを伝えると、彼女は面白いですね。という。おい、笑うな。
よし、僕は「急いでいるから。」と言って、その場を去れ・・・無かった。チクショウ!
..
「急いでいるなら、送りますよ。私のドラゴンで。」
「・・・・。」
私のって強調しないでよ。ってか、送るって!?どうしたものか・・・。あっ、そうだ!
「いや、友人と待ち合わせをしていてね。時間に余裕があったから答えただけで、すぐに行くつもりだったんだ!」
「ほう・・・? で、場所は何処ですか?」
チェッ!そうなんですか・・・ざんねんです、とかを期待していたのに。でも、なんとか誤魔化せたようでよかった。
場所・・・?どうするか・・・。
いっそのこと、適当なところに人形を飛ばそう。人形に人の顔を覚えさせて、到着地で人間に。この人形は、人が来ると、まるで人間のように受け答えをすることが出来るところか良い。さて、適当に飛ばした場所は・・。
「えっ?ここで間違いないんですか?」
ゆうに300㎞はありそうな距離。
「うん、そうだよ。」
少女の顔が真っ青になっていて、面白いのでつい言ってしまった。
さっきまでの分をやり返した気分だ。
「キューリナまでなんて、行けるかな?」
少女は不安そうだ。でも、まずは、これを聞いておかねば。
「キューリナって人間が住んでいるのか?」
「いいえ、残念ながら、精霊、妖精の類しか住んでいません。」
ほう。今もそうなんだ。100年前は、「リトラス」という、幻想的な感じの国だと思っていたが、100年経っても、僕の常識が通用する国だ!キューリナ、気に入った。また今度行ってみよう!ってあれ?キューリナはこれから行くんじゃないか!期待に胸が弾む。おかしい。僕が住んでいた国だけが発達していない。人類ではなく、あの国が退化しているのだろう。あれ?キューリナは僕の常識が通用する国だ!この国は気に入った。また今度行ってみよう!ってあれ?キューリナはこれから行くんじゃないか!早く行こう!
「さぁ、早く行かないと、間に合わないから、早く行こう!」
と急かす。
「えっ! あぁ、うん。」
ミカン、大丈夫?という声が聞こえる。ミカンって誰だ?と思ったが、ドラゴンの名前だろう。リトラスに行くのは本当に久しぶりだ。
さっさとドラゴン(ミカン)の背中に乗った。少女(ミサ)も10分ほどして、ミカンの上に乗った。
「ミカン、出動! 目的地はキューリナ!」
かっこよく、船長みたいに少女はいった。以外と様になっている。そして、ミカンが飛んだ。
キューリナへの旅が始まった!
主人公がなぜミサと呼ばないのか。これ、気になりますよね?気にならないなんて言わないでくださいよ?
まぁ、理由は、単純に呼びやすいのと、ミカとミサが似ており、悲しい気分になってしまうからです。なんとひどい理由だ!
でも、ミカンの事は、ちゃんと名前で呼ぶと思います。ミカとミサって、実は姿も似ているんです。
名前:リサ 8歳
髪の色:黄色と緑。(まざってる。)
身長:124㎝
髪型:ハーフポニテ
名前:ミカ 8歳
身長:127㎝
髪の色:黄色と深緑。(まざってる。)
髪型:おろし
8歳の時の方で比べてみました。何となく、似すぎているんですよね。髪型は少し違いますが。
次回、タイトルはキューリナでの生活、となります。多分五千字越えるかと。越えなかったら、ごめんなさい。誤字報告、読みをよろしくお願いします。