異世界~それは割と近くにあるのかもしれない~ 作:星喰 野良
今回は、2人別々で過ごします。久々の個々単体で、2人とも戸惑いますが、なんとか生活しています。今回もよろしくお願いします。
では、スタートです!
翔視点──
「ふぁぁー」
あくびをしながら、のんびり起きた僕は城成 翔です。
とはいえ、ミサに踏み潰されて起きる事が最近はよくあったから、ちょっと違和感が大きいな。そういえば、1人で起きるのなんて、
1週間ぶりぐらいだ。なんか寂しいような、嬉しいようなで、よくわからない。こんなときは、思考を放棄してゴロゴロするに限る!
数分後──
うっ、酔った。勢いつけて回りすぎたせいで、頭痛いし、めまいがする。朝っぱらからなにやってんだ俺。実をいうと、俺の方が普段使っている。でも、ミカに怖いって言われてから、少女達が居るところでは僕にしているだけだ。ミサは絶対に知らないな。バレてたら、何かしら言いそうだし。さっ、そろそろ起きてご飯食べよう。
「おーい、ミサ、行くぞー!」
あ、やってしまった。何となく、クセで言ってしまう。でも、
こう考えるとミサって色々俺に迷惑かけてるよな?あいつ、ミカンが居ないと一人暮らしとかも出来ないんじゃないか?まぁ、そんなことは気にしないで、朝飯食いに行くか。でも、気が付くと階段を降りている間もミサのことを考えていた。
「・・・いただきます」
今日の朝食も山菜。ミサ、昨日はいい笑顔で食っていて、調理場のねぇさん達がとても喜んでいた。あいつ、以外な所で長所があるよな。やっぱり、俺は山菜は苦手だ。ちょっとミサを羨ましいと思いながら朝食を終えた。
さて、朝飯も食ったし、働き先を探すか。俺は旅館を出て、求職場を求めてハローワークに行った。
俺、本来の職業は冒険者なのに、無職同様、金がない。今まで、そんなことなかったのに。あれ?ミサにこの国の金貨やった覚えないのに、当たり前のようにこの国の金貨を使っていた。もしかして、
アイツ、金貨をその国の物に変えることが出来るのか?すげーな。
もしも本当なら、チート級の魔法じゃねえか!しかも100年前の魔法にそんなものなかったぞ!?100年の間にこんな風に新しい魔法が出来ていたんだろうか!すげー!すげーぞ、100年の魔法の発達!
1時間後
大分脱線はしたけど、でも楽しかった!意外と沢山の魔法が増えていたな。・・・じゃなくて、働かないと!うーんと、どれどれ・・・。サーベルタイガーの退治、スライムの退治、ドラゴンの退治。久々の退治だから、スライムでいいか。・・・・あ、
まだカード作ってないんだった。作るか・・・。いや、その分の金がない!とりあえず、適当な所でモンスターを狩って、売ってみよう。
数十分後・・・
よし、これぐらい獲れば足りるだろう。俺の目の前には1000ちょいくらいのモンスターが転がっていた。スライムだけでなく、中級のマクラウルフ、カスターまで狩った。そしてカードを作るときに金に精算してもらった。すると、125000マクレがもらえた。日本円で1マクレが300円くらいだから、だいたい3750万円くらいだ。そこから、カード代を引いて、3730万円になった。もう夜になりそうだ。
俺は旅館に戻り、夕飯を食って布団に入り、寝た。スピー・・・。
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ミサ視点── (家出二日目。)
「んーー」
大きく伸びをしながら起きた私はミサです!家出二日目。昨日は
心の何処かで翔が追いかけてきてくれると考えていたけど、残念ながら、期待はずれで追いかけてきてくれなかった。やっぱり、相当怒っていたのかな。私は、料理ができなくて、翔が必ず作ってくれていた。やっぱり、翔の作ったご飯が食べたいなぁ。でも、もう私だって1人でご飯作れるもん!そうミカンに言うと、スッと森の方に飛んでいった。枯れ草とかを取ってきてくれるのかな?やっぱり、ミカンは気が利くなぁ。テイムして良かった。でも、空を飛ぶってどんな感じなんだろう?翔も飛べるようで、飛んでいるとき、彼は嬉しそうな顔をしていた。きっと翔は気付いていないし、自然と笑顔になったって感じだったな。私も、飛べるようになりたい・・・。どうやったら飛べるようになるのかなぁ。と言うか、人間で飛んでいる人なんて、見たことないんだけど、ラストユーザーが彼ってことか・・・。
魔法は使う人を選べないと聞く。あの魔法を最後に使う人がアレかぁ・・・。そういえば、翔は見たこともないような魔法を使えるような雰囲気と言うか、昔は使えたって感じのときが多いな。
一体、どういうことなんだろう。地上の人間は魔法を使えないって聞いたんだけど、本当は使える、とか?やっぱり、おばあちゃんが言っていた、「100年前の連続放火犯で1人だけ封印をされている。しかし、もうじき封印は解け、お前はそのものに会うだろう」って話に出てきた人なのかな?もしそうなら、「その者は古の魔法を使い、この星を滅ぼすであろう」という予言まで当たりそうで怖い。100年前、その者が封印される時、世界の国々はある約束を交わした。
それは、
「この世界にあの連続放火犯が復活したとき、見分ける方法として、今後100年以内に魔法を新しく作り直そう!」
というものだった。しかし、ひとつの国だけは反対した。
「残念ながら、私たちの国ではそういったことをやらない、という令を出されていて、無理なのです。」
それは、彼が産まれ育った国だった。ほとんどの国はすぐにその国を見捨てた。一部の国は、仲間思いだと慕い、貿易を続けた。
しかし、これによって世界の国々は二極化した。
魔法を代えるべき!という国と、魔法を守るべき!という国で分かれたのだ。どっちの方がいいのか等わかるわけがない。しかし、自分の考えを尊重することも大切なのだ。この戦いの決着は着かず、
...
今もなお二極化している。だが、もうその戦いから100年も経つのだ。此処からはどうなるのかなど誰にもわからない。しかも、一部では封印中に死んだという噂まである始末だ。もし、翔が封印をされていた殺人犯なら・・・。
そんなこと、知らない。どうなったっていいじゃないか。今はもう、仲間じゃない、旧友なんだから。
そう言い聞かせて
「ミカン、今日は何食べる?」
と聞く。すると、お金あるんですか?と聞かれた。クッ!
実は私、文無しと言う訳ではないが、不正行為として、魔法の使用を制限されている。一年に一度だけなのだ。使えるのは。
やっぱり、ミカンに誤魔化しは聞かないんだなぁ。
しかも、これはバレやすいらしいの。だって、国債と全く見合わなくなってしまうから。本当にチート級の魔法だと思ったのに、こんな短所も大きすぎる。よって私はお金を1万円位しか持っていない。
これでは、旅館に2泊できるかどうかぁ。
「・・・働かにゃきゃやばいねぇ。」
あ、訛りが出てしまったぁ・・・。私は、実は人型猫獣人なんだよね。だから、にゃとか、みゃとかを語尾に付けることが多い。
猫のときの名残だと言う説がある。そういえば、翔には秘密事が多く、悪かったかにゃぁ・・・・。
とりあえず、今日は木の実で食事を済ませた。取ってきた枯れ草などでねぐらを作る。そして、木の実を取りに行っていると、暗くなったため、取ってきた木の実を食べて、寝ることにした。
家出三日目──
(ミサ視点)
ふぁーあ。
昨日より寝起きがいい気がする。でも、翔がいないから、踏みつけられない。ムカつく。
って違う違う!ハッとして我に返る。昨日は出来なかったし、働く場所探さなきゃ!この国のハローワークを探していると、バタバタとなにやら忙しそうだ。ちらっと店内を見てみると、翔がいた。・・・て、何あの量。依頼が10000枚くらいある。そうかと思えば、何処かからバッグを出してきて、仕舞った。
え?ショルダーバッグに入る量だった?あれ。おかしすぎる。逆に笑えてくる。何か魔法でも込められているのだろうか。って、またしても違う!でも、絶対に此処にはもう仕事が無さそう。
渋々戻り、ミカンの背中に乗ろう・・・とした。すると、
「あれ?またどっか行くの?せっかく見つけたのに」
聞きたかった声が、此所にいるはずのない翔の声が聞こえた。
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(ミサが出ていって三日目)
ドサッ!
「痛ったぁ!」
頭をぶつけて起きた俺。昨日の事を振り返る。昨日は沢山の金を稼ぐことに成功した。暫くは問題ないだろう。
・・・。アイツ、金は大丈夫・・・だよな?いや、もしも他の国に行っていたら、無理かもしれないな。とりあえず、今日は片っ端から周辺の国に行って、仕事を探してこよう。そういえば、そんなことは無理だろうって思うだろう?だが、もう大体の目星が付いているんだ。その国に行って、沢山の金を巻き上げ・・・じゃなくて働いて
報酬を貰おう。そのために、どうしよう・・・。気づいてもらうために、あの魔法を使おう!アレなら聞くはずだし、きっとアイツも仕事を探しているはずだし。そう思って、俺はわざと目立つようにした。
「すいませーん」
最近、ミサに注意された礼儀をわきまえるようになった。これで、
ミサが怒ることはないだろう。アレが怒ると雷がバシャッ!と落ちたかのようになるんだもん。本当に怖い。亡霊の方がまだいい。
ってそうじゃなくて、仕事だ!
「仕事を、このハローワークにある魔物の討伐の依頼、全部ください。出来るだけ早めに終わらせるので。」
「「「・・・は(い)?」」」
「いや、魔物の討伐の依頼、全部ください。って言ったんですよ。」
耳ついてんのかこいつら。ミサと会う前の俺なら絶対に言っていたな。こういうところはミサに感謝なり。
「で、ですが!!」
「何年掛かってもやります。」
まぁ、言いたいことはわかる。ならば!そんな気持ちでアレを出す。
「ウ・・・ウソ!12歳でAランク・・・!?」
これでわかっただろう、と得意気にいばる。何を見せたかと言うと、カードだ。何万だか忘れたが、キューリナで作ったカード。そして、キューリナは妖精と精霊の国だ。この国で作ったカードは信憑性がとても高い。何故なら、この二つの種族は魔法のエキスパートだ。だから、計測ミスなど無きに等しい。だからこそ、こんなに驚かれるんだ。やっぱり、あの国で魔法の測定をしてもらうべきだよな。
「し、失礼しました。」
いや、謝らんでいいのよ。早く依頼が欲しいのよ。
「た、ただいま持ってきます!」
実は、このランク、とっても大切で、皆上を目指す。上であればあるほど、犯罪などに会っても対応する速度が大分違う。上の人は貴族や王族と同じ扱いになる。いやぁ、いい景色だよ。ホントに。
「た、ただいまお持ちしました!」
おお、こんな数あるのか!軽く九千~一万位はありそうだな。
お、きたきた。ミサの気配を感じ、少し笑みを浮かばせる。
そして、バッグを用意して、依頼の紙を全部しまう。このバッグの中に亜空間の魔法が込められていて、どんだけでも入る。
その姿に驚いている店員達。そんなやつを尻目にハローワークをでる。そして、ミサの魔力を感じる方向に向かって歩いていく。すると、案の定ミサがいた。ち、前までなら、分身魔法を使って追いかけられたのに。まぁ、結果は同じだしいっか。
でも、ちょっと想像と違うところはミサがミカンの背中に乗っていて、この地を発とうとしているところだ。しかし、幸いなのか、ミサは僕のことに気付いていないことだ。そこで、
「あれ?またどっか行くの?せっかく見つけたのに」
と言うと、やはりミサが気付いていなかったらしく、驚いていた。
でも、どこか嬉しそうだった。
「ねぇ、僕と一緒に旅しない?」
そう聞いてみると、ミサは
「行く!!」
と首がちぎれそうになるくらい縦に振った。
ここから、また二人の旅が始まる─────。
飛ばしてもらっても構いません。
モンスターの紹介。
スライム>激弱。(ランクG-)超がつくほどの初心者でも魔法を使えれば平気。
もしもダメそうなら逃げればいい。アイツらは、足も遅い。
マクラウルフ>中級のモンスターで、下から5~7番目くらい(ランクE+)の強さ。よく眠気を誘ってくる。こいつと戦う前には睡魔耐性をつけた方がいい。睡魔に従うと、倒されるぞ。
カスター>まぁまぁ強め。(ランクE+)妖狐。こいつは、皆が知っているあの妖怪、九尾みたいな奴だ。妖術に慣れている、もしくはひとつ上のランクまで上げてから挑んだ方がいい。人は化かさないのが、皆が知っているのと違う点かな。色は白いぞ。
ラストユーザー>もう使われなくなり、忘れ去られた、又は本に載っているが、使われていない魔法、この世界で言う、ロストテクノロジー(失われた技術)を使う人の事を言う。
〈その他+感謝〉
えー、最初に主人公の名前が出てくる理由としては、自分が忘れてしまわないようにという意味があります。読者さんを巻き込んですみません!あと、転生したら、スライムだった件を参考にと言いましたが、そこまで出していません。軽く、日常の参考として使っただけなので、期待していた方々には、大変申し訳ありませんでした。
使いすぎると、著作権を侵害しそうで・・・。
ハローワークは、何となく現実世界との共通点や、単純に名前が浮かばなかったという事があります。
あと、3つ目の魔法の獲得の仕方を紹介します!
それは・・・思い出す!ということです!
え?単純すぎるし、チートすぎる?
「そうかもな!何故なら、俺が天才だからさ!」
・・・主人公、引っ込んでください。
「・・・。」
とはいえ、思い出すと言っても、魔法の使い方や、使うときの感覚、消費するMPなどを思い出す事が出来ないとできません。なので、こんな魔法があったな、という感じでその魔法が使えるようになるわけではありません。
・・・分かりましたか?主人公?
「ちぇっ!面倒くせぇ!」
お疲れ様です。
「・・・絶対に何かしら他の方法を見付けてやる!」
検討を祈るー(棒)
「・・・。」
次回のタイトルは「三日振りの二人の旅」です!
「「「次回もよろしく(お願いします)!」」」