魔法少女リリカルなのは~生まれ墜ちるサイヤ人は悪魔の子~(更新一旦停止)   作:生まれ変わった人

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いつも楽しみにしてくださっている読者さまには誤字とかの指摘とかとても感謝しております! ですが結構前に書いた物なのでどこが間違っているのかとか分かりにくいので、指摘する際には『どの場面』か、もしくは『~~の文の~の部分が間違っている』とか詳しく書いてもらえれば有り難いです。
なにせ、作者は文章作りが壊滅的に苦手ですので……皆さんにお手数をかけてしまうこの駄目作者をお許しください。


芽生え始めた自我

“痛み”

 

本来は死の危険から遠ざかるために供えられた生物のメカニズム

 

だが、今の獣は違った。

 

痛みは“屈辱”と化していた。

 

他者にねじ伏せられたこの“心の痛み”もしくは“生物としての尊厳”を剥奪されたことに等しい。

 

「ウ……ギ……」

 

獣は這いつくばっていた……壊れたベンチの上で……

 

周りの有象無象に見下ろされている。

 

たかだか食料にしかなり得ない、蟻みたいな存在に見下ろされる。

 

 

 

―――タエガタイ!!

 

「ウガアアァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

生まれて初めての屈辱で満たされたドス黒い感情はどうやって払拭されよう?

 

 

 

決まっている。

 

目の前の……“敵”をねじ伏せるしかない!

 

ジャネンバは雄叫びを上げ、カリフを敵とみなした。

 

もう有象無象など後回しでいい! あれを片付けなければ食料も糞も無いのだから!

 

「きゃああぁぁぁぁぁ!」

「ひいいいぃぃぃ! うぶっ!」

 

急に叫ぶジャネンバに警官も周りの一般人も恐怖に怯えるが、立ちすくむ警官の尻を蹴ってその場から離れるように促す。

 

「おら! 死にたくねえならさっさとこの場から消えな! 死にたくねえならな!」

「いやああぁぁぁぁぁぁ!」

「騒ぐなッ!! 早死にしたくなかったら黙ってろっ!!」

 

乱暴な言葉で一般人を追い払おうとするが、それだけ相手がやばいということを比喩しているようなものだった。

 

「ウガアァァァァァァァァ!!」

 

周りにいる一般人などお構いなしにジャネンバはカリフの元へと突出してきた。

 

「!!」

「グギャーー!」

 

咄嗟に気付いたカリフはジャネンバのパンチを腕で受け流し、至近距離からハイキックを繰り出す。

 

至近距離からモーションもなく、アッパーのように顎をカチ上げるはずだったのに後ろに下がって回避された!

 

「グゲ!」

「ちぃっ!」

 

その直後、カリフのボディに飛んできたパンチを腕のクロスでガードで直撃を防ぐ。

 

「ごほっ!」

 

だが、ジャネンバの桁違いのパワーでガード越しでも衝撃が伝わり、ダメージを受ける。

 

吐血しながら殴り飛ばされて公園の電灯に直撃する。

 

「キャア!」

 

誰のだか分からない悲鳴が木霊する中、電灯はカリフの衝突で形がひしゃげる。カリフもそのまま地面に落ちていくが、それで済むはずが無かった。

 

「ヒヒ!」

「ぐほっ!」

 

超スピードで近付いてきたジャネンバの蹴りが背中に炸裂!! 公園の噴水前に倒される。

 

倒れたカリフに再び瞬間移動で近付いて頭を掴み、噴水の水溜りに押し付ける!!

 

「ガボッ! ゲホッ! ゴボゴボ……ッ!」

「ヒーッヒッヒッヒッヒ!!」

 

もがきながら水責めの状態でジャネンバに抗うも、苦し紛れの抵抗は全く通用しない。大の大人の丈くらいのジャネンバの顔に手が届かない。

 

それならばとカリフは水の中で見えるジャネンバの足に狙いを定める!!

 

狙い目は……神経の集まる足の指!!

 

カリフはすぐ近くにあるジャネンバの足の指に肘を叩きつけた。

 

「ギヒャアアアアァァァァァァァァ!!」

「ガハァ! ゴホッ! ゲホ!」

 

鋭く、尋常じゃない痛みで悶絶して手を離す。足を押さえて痛みに耐えるジャネンバの傍ではカリフは水の中から這い出て咳き込みながら仕掛ける。

 

「デアッ!」

「っ!」

 

カリフはジャネンバの喉にパンチをブチ込んだ! 気管を押しつぶされたジャネンバは声も出せずに吹き飛ばされ、近くの乗用車に突っ込んだ!

 

「うわぁ!!」

「ひぃっ!」

 

近くにいた一般人もジャネンバが突っ込んで大破される車から一目散に逃げた。

 

「ハァッ!……ハッ!……」

 

呼吸しようにもできず、ジャネンバは胸を押さえて必死に呼吸しようと息継ぎしているが、そんな隙も許されなかった。

 

「さっきのお礼だ……」

「!?」

 

今度はカリフに顔面を掴まれ、ひしゃげた車に力一杯押し付けられる!!

 

さらに歪に変形する車!! 残酷で暴力的な光景!!

 

それに止まらず、カリフはジャネンバの顔面を地面にまで押し付け、車を力づくで裂きながら地面にこすりつける。

 

「このまま削れちまいなぁ!!」

「……ッ!!」

 

成すがままに地面に引きずられるジャネンバをカリフは腕に力を入れて引きずる。

 

そんな中、ジャネンバは腕をカリフに向けた!

 

そして……!

 

「グゲーーッ!」

「ウグッ!!」

 

意外! 手が伸びた!

 

伸びた手は拳となり、カリフの顔面を狙った!!

 

見えていなかったからクリーンヒットは免れたものの掠っただけでカリフは出血しながら弾き飛ばされてしまった!!

 

だが、ここで幸いにもジャネンバもダメージで追撃はできなかったようで一歩も動かない。カリフも地面に叩きつけられた直後に態勢を立て直してジャネンバを睨み、視線で射抜く。

 

「フゥー!……フゥー!」

「はぁ……はぁ……」

 

互いに顔を血で濡らしながら警戒を全く解くこと無く膠着状態に突入したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「と、とんでもねえ……」

「あぁ……まさに殺し合いだ……」

 

歴戦の騎士ヴィータとシグナムも先の凄まじい攻防に次元の違いを思い知らされていた。

 

目の前の生々しい攻防になのはたちも動くどころか体が震えてしまっている。

 

友達が本気で殺し合いを繰り広げているのがショックだった。察したプレシアやリンディたちといった大人組みは子供たちの手を取って少しでも安心させてやろうとするも自分たちも不安になる。

 

目の前の少年が本当に自分たちとは違うことに……

 

「カリフ……」

 

プレシアは不安を感じながらカリフを見守るのだった。

 

 

 

 

 

 

互いに視線で牽制しながら間合いを計るジャネンバとカリフ

 

ジャネンバとしては警戒している感はあるが、カリフの方は実の所ホッとしていた。

 

(周りの奴らが騒がずにいてくれてよかった……周りの騒音に興奮でもされたら収集が付かなくなっていた所だぜ、まったく……)

 

あまりに派手な戦闘で逆に民衆の注目を集めてしまったカリフにとって今の状況はとてもありがたかった。

 

(このままだと気弾も制限されちまうし……五分か、結構長いな)

 

今、必死に転移装置を修理しているアースラスタッフたちを心の中で急かしていると、突如としてジャネンバが唸った。

 

「ウ~……グギャー!!」

「!?」

 

痺れを切らせ、突貫してきてがむしゃらにパンチやキックを繰り出す。

 

「ゲギャギャギャギャギュギャギャー!」

「でりゃあぁぁぁ!」

 

カリフも応戦し、再び戦いの熱が上がっていく。常人には目にも映らないほどの攻防戦に周りの市民も目を奪われてしまう。

 

「うわ……」

「手とか全然見えねえ……」

「はええ……」

 

人々は逃げ惑うことも忘れて二人の戦いに見入ってしまった。

 

注目を集める二人の攻防はその間にも苛烈さを極めていた。

 

「グギャギャギャギャギャギャアアアァァァァ!!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!」

 

掠れ合う蹴りとパンチの応酬に二人は怯むどころか一歩も引かない、前に出ようとするも拮抗して止まっている状況である。

 

そんな中、カリフは一発のパンチを受け流した時、勝負に出た!!

 

「ダラァ!」

「!?」

 

ジャネンバの腕を掴み、本体を手繰り寄せて上顎を掴む。

 

「ムグッ!」

「そらっ!」

 

口に手を突っ込まれて喋ることはおろか抵抗も間に合わず、カリフに一本背負いを喰らってしまう。地面に勢い良く叩きつけられたジャネンバの口から手を取り出し、追い討ちをかけようと顔面に拳を叩きこむ!

 

「ギィッ!」

 

だが、ジャネンバも体を回転させてその場をやり過ごす。

 

そして起き上がってカリフにパンチを繰り出す!

 

しかし、カリフは冷静にその腕を掴み、あろうことかその突進力を利用して腕を捻り上げた。

 

「ウガァッ!」

 

腕を極められたジャネンバは締めつけられる関節の痛みに悶えるも、すぐに持ち直して腕の関節を自分で外す。

 

「……」

 

対するカリフも合気道を破られ、振り払われたにも関わらず冷静そのものだった。

 

「グゲェ!」

 

ジャネンバが回し蹴りで顔面を狙うが、バク転でこれを避ける。

 

だが、それを読んでいたジャネンバは素早くバク転最中のカリフに追撃の蹴りを喰らわせようと近付いた時だった!

 

バク転と同時に繰り出された蹴りがジャネンバの顎を跳ね上げた。

 

「ウゴ……!」

 

顎を揺らされて一瞬だけ平衡を失うも、構わないとばかりに態勢が戻ったカリフに尻尾を横殴りに叩きつける。

 

「……!!」

「ヒヒ!」

 

尻尾は完全にカリフの顔を捉え、喜びに表情を緩ませる。だが、この時のカリフは工夫していた。

 

尻尾が襲ってきた方向に合わせて首を高速で捻って勢いを殺す。

 

そして、決して抗うことはせず、攻撃で宙に舞うことになってもジャネンバに勢いに乗って踵を顔に入れる。

 

「ウブ……! グ……!」

 

カウンターを喰らったジャネンバの体が揺らぎ、その場に崩れた。

 

攻撃を喰らいながらもカウンターを決めたカリフは地面に着地し、難なく立ち上がって無事をアピール。ジャネンバにプレッシャーをかけていた。

 

「先読みしても避けられない攻撃なんていくらでもあるんだよ! お前が攻めてくるなら、オレは受けるだけだ!」

「ググ……」

「悔しいか? こっちはさっきまでボッコボコにされて頭にキてんだよクソッタレが!」

「ウブォ!」

 

カリフはまたさらにジャネンバを殴り飛ばしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「凄まじいな……」

「はい……さっきまで押されてたのに、あんなに強くなって……」

「確かにそれもあるが、本当に凄いのは奴の技術力の高さだ」

「え?」

 

ユーノは関心とも驚愕とも取れるザフィーラを見上げた。

 

「奴は今見ただけでもブラジリアン柔術、合気道、中国拳法を駆使したカウンター技に切り替えた。何故か分かるか?」

「……相手の方が技も力も上手だからじゃない?」

「あぁ。どうやら見た感じだと相手は未来予知とかそんなものではなく、微かな筋肉の動きや予備動作から予測している可能性が高い」

「そ、そんなことが……」

「格闘技でもよく使われている手ではあるが、あの化物のそれは我々の比では無い」

 

恐るべき事実に皆は顔を蒼白させる。

 

「そんな……勝ち目なんて……それに」

「破る術があるとしたら奴の予測を越えるほどの威力と速さ……そして相手の力を利用するカウンターだ」

「でも、さっきは殴られた時たまたま当たっただけじゃ……」

「……少し思い出しかけている、奴との組手の時もあの不規則なカウンターで返り討ちにされたものだ。あれはまぎれも無く武術の一種だ」

 

なのはたちが首を横に振ると、ザフィーラは関心とも驚愕とも取れる汗を流して続けた。

 

「奴はその都度戦い方を変えてどんな相手にも対応できる万能型のファイター……もはや天才だとか才能とかの話じゃない」

「圧倒的な戦いで培った経験、先天的な野性の勘、絶え間ない努力の賜物が生み出した戦士か……この世界の武術の中であれば奴こそが世界一だな」

 

ザフィーラ、シグナムはカリフの天賦の才に尊敬とも羨望とも取れる眼差しで今なお戦い続けるカリフを見つめる。そんな二人に倣い、皆もそんなカリフを信じよう……そう心に決めたのだった。

 

 

 

 

 

 

「フッ!」

 

ジャネンバの鋭く、それでいて重い拳がカリフの顔面に突き刺さった。だが、カリフはまたも吹き飛ばされることは無く流されるように体を回転させ、カウンターでジャネンバの顔面に拳を叩きこんだ。

 

「グボッ!」

 

自分の力の倍返し

 

まともに喰らったジャネンバは踏ん張ることすら敵わずに大きな弧を描いて一軒のショッピングセンターのウィンドウに向かって行く。

 

「うわぁ! こっちに来るぞ!」

「いやあぁ!」

 

野次馬たちはその場を慌てて去っていくと、すぐにジャネンバの巨体がショッピングウィンドウに突っ込んだ。

 

ガラスが音を立てて割れ、店内もジャネンバの巨体で一掃されていく。

 

見るも無残になった華やかな店を人々は恐る恐る見つめているだけだった。

 

そんな中、カリフは間髪入れないようにと尋常ならざる跳躍で店内へと突入する。

 

悲鳴を上げる野次馬たちをかき分けて大穴の空いたウィンドウから店の中へ突入していった。

 

「……」

 

カリフは辺りをキョロキョロして巨大な建物の中を一望する。カリフにとって見慣れた店内……海鳴市でも屈指の大型ショッピングセンターであり、数々のチェーン店も連ねていることで連日、多くの客が絶えない店である。

 

コアな商品も取り扱っていることもあり、はやてともここで買い物をしたこともあった。幸いなのが騒ぎが原因で店が強制閉店され、一人も客がいないことだった。

 

「……移動して逃げやがったな」

 

気を辿りながら店内を駆け巡っているジャネンバを追いながら徐々に近付いて行く。

 

相手は索敵能力が未発達であり、裏をかいて奇襲をかけるためである!

 

(普段なら姑息な真似はしねーが、それだけお前が厄介で強いってことよ! それでトドメをさせるとは思っちゃいねえが時間になるまで大人しくしてもらうぜ!)

 

トカゲのように地面にへばりつくように四足歩行で慎重に近付いて行く。

 

ジャネンバも何かあるのか、ある位置でウロウロして一向に動かない。

 

カリフは音を立てず、かと言って階段とか使わずに吹き抜けの店内を跳躍だけで上がっていく。

 

そして、ジャネンバのいるであろう……スポーツ店に辿りついた。スポーツ用品から様々なスポーツ雑誌やある程度の格闘技術の商品も少し取り扱っている。

 

馴染みの店であるため、カリフもコーナーの場所とか気にすることなく音を立てずに進んでいく。

 

そんな中、カリフは奇妙な光景を見つけた。床一面にスポーツに関する情報誌、雑誌、専門誌などがパッケージを外されて散乱している。

 

(スポーツ……主に体操だとかの体の動かし方か……後はムエタイ、ボクシング……メジャーな格闘技の技とかが載った本……)

 

カリフは何やら嫌な予感を感じ、進む足を速めてジャネンバの元へと向かい、見つけた。

 

「……」

 

ジャネンバはある一角の宣伝に使うテレビでDVDなどの早送り映像を見つめていた。

 

暗い店舗の中でブラウン管の光だけが照りつけ、ジャネンバの足元にはあらゆる種類、膨大な数のDVDが散乱していた。

 

「……」

 

カリフは無言で背を向け、座っているジャネンバに近付いて行く。

 

足音も消し、気配を遮断してゆっくりと、しかし確実に近付いて行く。

 

「……」

 

ジャネンバも早送りが済んだDVDをレコーダーから取り出して丁寧にケースの中に戻してから新しいDVDを入れる。再び早送りする映像を見つめる。

 

そんなことをしている内にカリフはジャネンバの背中の目と鼻の先にまで近付いていた。

 

「……」

「……」

 

背中越しのジャネンバを見下ろすカリフの顔がブラウン管からの光で照らされる。その表情には何を考えているのかも窺いしれないほど穏やかであったが、どこか強張っている。

 

「……」

 

 

 

 

 

カリフの射程距離内に入っているにも関わらず、カリフは背中からの圧力に似た『何か』に攻めあぐねていた。

 

 

 

見下ろすものと背を向ける者

 

 

 

奇妙な位置関係が数分がしばらく経ち、店の壁掛け時計の秒針の音だけが辺りの時間を動かしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、『時』は唐突に訪れた。

 

 

「……!」

 

 

 

 

カリフは拳を握って全力の大振りをジャネンバに向けた。

 

常人であれば一撃で命を確実に刈り取る一撃にさらに力を入れてジャネンバの後頭部に放った。

 

 

狙うは後頭部、まずは少しでも脳を揺らして有利な状況へと持ち込ませる。

 

 

 

 

 

 

拳はもう数センチのところまで迫っている。

 

このまま振り抜けば相手の後頭部を揺らすどころか破壊さえできる! スピードを落とすことなく未だに腰かけるジャネンバに全力を以て拳を振り抜こうとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッ!」

 

誰かの声と共に鈍い打撃音が店の中に木霊した。

 

暗い店内の中で二つの内、一つの影に拳が入っていた。

 

拳を打ちこまれた影は……先手を打ったはずのカリフだった。

 

 

「う……ぐぶ……」

 

カウンターの要領でアッパーを喰らってしまったカリフは血を吐きながら離れかける意識を保つ。

 

ジャネンバの頬を掠めた程度のカリフの拳は本体と同様にジャネンバに弾き飛ばされてしまった。

 

「ぐはっ!」

 

地面に叩きつけられたカリフは信じられない物を見るように立ち上がってくるジャネンバを見定める。

 

そして、ジャネンバはテレビの電源を消し、口を開いた。

 

「オボ………覚えた……ぞ」

「!?」

 

今まで獣のように吼えるだけだったジャネンバが言葉を口にした。しかも何やら意味深な一言を!!

 

(やっぱりこいつ……相当な知能を持ってやがった!)

 

戦闘中に覚えた戦闘、周りの野次馬から聞こえた言葉、カリフとの決定的に思い知らされた差、そしてスポーツ店での情報エトセトラ……

 

全てを総合したカリフは背中にうすら寒い物を覚えた。

 

(オレのカウンター術に抵抗すべく、ここでDVDや本からの情報だけで、しかも短時間で格闘技を覚えやがった! しかも状況に応じた言葉も喋れるということは、いくらでも応用も利かせてきてもおかしくない!)

 

どこまでもデタラメで分の悪い話にカリフは呆れもするが、心のどこかで気持ちを奮い立たせていた。

 

「それでもよぉ! オレはここで負けるなんてことあっちゃあいけねえのよぉっ!! おらぁ! 来やがれバケモノ!!」

 

血をベッっと吐き出しながら手で拱いて構えるカリフんび対し、ジャネンバも今までのように向かってくることは無く、冷静に構えた。

 

 

「覚えたぞ……お前との戦い方……」

 

 

何の前触れも無く訪れた史上最悪のクリスマス

 

 

 

ここからが本当の激闘の幕開けだった……

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