世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん 作:晃斗
10万PV記念兼クリスマス記念で番外話。時系列とかそんなに考えてないけど本編前ってことで。
冒頭の部分は自分でも何を書きたかったのかマジで分からない。クリスマスに何を書いてるんだ…?
貴女に贈る聖夜の言葉
20XX年12月25日、雛川市は白い雪に覆われた。
ピカーッ!!!
(シリアスなBGM)
陽キャは聖夜を謳歌し陰キャはボッチに。あらゆる陰キャは絶滅したかに見えた。
しかし、陰キャは死に絶えてはいなかった。
(ノリノリなBGM)
「へっへっへっへっへっへっへっ。まだ陰キャがいるゼェー?」
「キモそうな陰キャだゼェ!」
「ハハッ」
「へへっ、こんな所にもいやがった!」
「なんの役にも立ちやしネェ!」
「全くだ、陽キャにも成れやしねぇのにヨォ?」
陽キャ達は全てのクリボッチ陰キャを鏖殺し尽くし、クリスマスはリア充の陽キャが闊歩する。陰キャにとってクリスマスとは最悪な日となっていた。
ピカーッ!!
「はぁ……はぁ……はぁ…、あぁぁぁ………。ぅっ、ぁぁぁああ……。陽キャ……、陽キャ…!」
「へっへっへっへっへっ!」
「はっはっはっはっ!」
「オリャァー!」
「うおぉぉぉ!?」
「ひっひっひっひっひっ!」
「ぬぅ、おおぉぉ……!」
「陽キャその1ー!大変だぁー!パリピ達の奴らが何者かに!」
「ナニィ?」
「だ、誰だァ…?誰がこんな事をォ…?陽キャのメンバーと知っての事かァ…?」
「おい陽キャその1!それにしてもパリピが変だ。こんなパリピは見たことねぇ。まるで陰キャみたいな格好だ」
「陽キャその1!まだ意識がある!」
「! おいなんだ、なにがあった?」
「はっ……、ははははは…、陰キャ…!」
「陰キャ…?」
「ゔ、ごあぁぁぁ!!! …………ひっ、ご、ごごごごゴメンなさいぃぃぃぃ…!」
「…………!?」
「どうしたっていうんだ…!?」
「まっまさか、新種のウイルスみたいなもn」
「いや、今日に限ってそんなウイルスにかかる筈がねぇ。いったい何が……。陰キャなんて居るはずが……」
(和やかなBGM)
「駄目だよ美羽。クリスマスに犬に構ってやってる時間なんてねぇんだよ」
「………」(にこっ)
「へへ、しょうがねえな…」
「……」(にこにこ)
「くぅーんくぅーんくぅんくぅん」(ぺろぺろ)
「………」(花に水やり中)
「クォラー!!こんの隠れ陰キャめ!この野郎、またお前か!」
「んぬぐぐぐぐ……、コイツめぇ…、またオドオドしやがってぇ…!これで4回目だ!」
「これでカラオケ強制参加だなぁ?隠れ陰キャ」
「……カラオケ強制参加!? カラオケ強制参加させられるなら参加させてみやがれぇ!俺はバックレるぞ!色々と理由を付けて!」
「くぅっ……、しょうのない奴だ…! 陽キャ達の中にぶち込んでおけ!」
「ちょっ、タンマ!陽キャ達の中は喧しくていけねぇ。…そうだ!(ラノベを取り出して) これで勘弁してくれよ」(周りの人達に布教をし始める)
「あぁ……、布教は恥ずかし過ぎてもう駄目だぁ…」
「「「「「はっはっはっはっはっ!」」」」」
「おーい!今度はこっちだぁ!来てくれぇー!」
「なんだよ、今度は無言で反応を返さない奴かぁ」
「………この間に…」
「おい!」
「あぁぁ………………よ………陽キャを………」
「…………」(心配そうに視線を向ける)
(シリアスなBGM)
ガチャッ
「美羽、しっかりと見張ってろ」バタンッ
「……………」
「馬鹿が、ドジを踏みやがったな。………デュフ…」(ラノベを読みながら)
「………」(頭を撫でる)
「ぁ……ぁぁぁぁぁ……、ありがとう……」
「………! うぉぉぉぉ!」
「きゃっ……!」
「はっ、早く逃げるぞ!」(美羽を抑えながら)
「………………………」
「何グズグズしてんだ!お前も陰キャなら分かるだろ!?お前だって陽キャ達の前で歌いたくないだろ!?」
「…………」(かなり力を込めてぶん殴る)
「う!?ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ぅ………」(尻もちをつく)
「ゔあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
「……悪い、少し席を外してくれないか?」
「…………」(…コク)
「おぉいてぇ…、てめぇいったいなに考えてんだ!」
「俺等が逃げたらあの子はどうなる」
「はん、クリボッチの陰キャがなに甘い事言ってんだよ。……おめぇなんで陰キャなんてやってんだ?」
そんなの前世から続く生粋の陰キャだからだが?????
北○の拳みたいな感じの長々とした妄想をしてやった事が自虐とか心病んでるの?(マジレス)
さて、今日はクリスマス。それも俗に言うホワイトクリスマスだ。朝からさらっと降り始めて午後5:30の今、道路に薄っすらと積もっている程度には降っている。
クリスマスは大体家族と柑菜と過ごす事になっているのだが、今年は柑菜がデートしたいと言ったのでクリスマスデートをすることになったのだ。………のだ!
クリスマスにデートとかボッチでもないし陰キャでもないだろ。クリボッチ卒業か?………いや、陰キャでもデートはするか。いやしない。(反語)
そんなこんなで今は待ち合わせ中。柑菜が「先に行っててー?オシャレに時間がかかるからー」と言っていたため、俺だけが先に来て待っているというわけだ。
それにしてもクリスマスか…。前世では今世と違って正真正銘クリボッチだった………よな…?うん、きっとそうだ。その筈だ。前世の記憶が虫食いの様にところどころ無いけど、クリスマスで特に記憶が残ってないことから何もなかったと思われる。
んー、そういや前世の事を思い出そうとしたことあんまりなかったな。思い出してみるか。
えーっと、家族の事は憶えて………? 無い…?
は?なんでだ?家族の事を憶えてないとかありえないだろ?俺って家族の事を簡単に忘れる薄情な人間だったのか!?
んなわけねぇだろ…!思い出せ…!思い出せよ…!何でもいいから思い出せ!
…………………なにか…………思い…出……し…………て………?
『楽しい?■■君』
『はい。凄く、凄く楽しいです』
『こら、話し方』
『え?……あ、すみませ…、……悪いな』
『よし!ふふふ…!次はどこに行こうか!』
『先輩が行きたい所でいいぞ』
『いっつも■■君はそうだよね…。んー、……!そうだ!』
『うーん、嫌な予感がするぞー?』
『じゃあ次は■■君にエスコートしてもらおうか!』
『フレンドからチャット来たんで帰りますお疲れっしたー』
『いいのかな?エスコートしてくれないなら泣き喚きながら駄々をこねるよ?ここで』
『チャットは気の所為でした!よーっし楽しむぞー!』
『そんなに私の事をエスコートしたいのかー!嬉しいなー!』
『え、そういう訳ではな』
『ふぇっ』
『目を潤ませるの止めてくれません!?演技って分かってても心臓に悪いんですよ!?』
『………あっはっはっはー!!随分と動揺したね!』
『そりゃそうでしょうよ…!』
『はー!笑った笑った!…………………』
『…?先輩?』
『………ねぇ?■■君は…さ?私と出会って…、良かった…?』
『何言ってるんです?先輩』
『いいから聞く。…つまんなそうにしてる君の顔が……■■■■君の顔が気に入らないから色々と連れ回して、色々と振り回してきた。それを君は楽しんでくれてるって勝手にだけど思ってる』
『……』
『でもね?それは私の独りよがりな勝手な考えで本当は鬱陶しく思ってるんじゃないかなって………なんてね!冗談だよ冗談!そんな真剣に考えなくていいから!』
『そんなくだらない事考えてたんですか?』
『くだ…!?ん、んん!それは喧嘩を売ってるのかな!?高く買うよ!?』
『いやくだらないですよ。だって僕はそんな貴女に救われたんですよ?比喩じゃなく本当に。殆どの人にとってはなんてことのない悩みを抱えて不貞腐れて生きていた僕は、天真爛漫でやること成すことが無茶苦茶な■■先輩に完膚なきまでに救われた。……それを否定する事はたとえ先輩でも、いえ、先輩だからこそ許しませんよ』
『…………』
『…なんですかその顔。嬉しさと感動と驚愕と微笑ましさが混ざったような表情は。その顔を向けられるの正直不愉快なんで止めてもらっていいですか?』
『〜〜〜〜〜っ、■■くーんっ!!もうっ!可愛いんだから!なでなでしちゃう!』
『だーっ!?止めてください!止めっ、止めろー!?』
『あっはっはっはっはっはー!それじゃあツンデレな■■君に!』
『止めろと言ってるだろうに!なんですか!?』
『メリークリスマス!■■■■君!来年もこんな風に過ごそうね!』
……………メリークリスマス。約束は守れませんでしたけど、それでも返事はしたんでこれでチャラにしてくださいよ?先輩。
「悠人ー?……聞こえてない…?悠人ー!!」
……、う…ん?なんか頭がボーッとするな…。なにか大切な事を思い出したような気が………………。……まあいいか。早く行こう。
「やーっとこっち見た!おっそーい!早く行こうよ悠人ー!」
「あいよー!すぐ行くー!」
なんたって柑菜が御立腹だからな。
凡人くん
いつもの平和、いつもの日常。変わる事なく変えることもない。大切な君とそんな日々をいつまでも。
メリークリスマス。
■■■■
今はもう遠い彼方の世界に居るはずの貴女に、此方の世界から愛を込めて。
メリークリスマス。