世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん 作:晃斗
ここまで見てくれた君達ならもう分かっていると思う。
これは天才ちゃんをメインとしたハーレムものでもある作品だということを…!
「じゃあ行ってくる」
「いってきまーす」
「いってらっしゃいませ」
俺達はいつも通りの挨拶をして家から出た。いやー今日も柑菜の料理は美味しかったですね。
「今日もありがとうな」
「んー?どうしたの?いきなり」
「いや、最近は感謝の言葉を伝えてなかったなって思ってさ」
「……そっか。うん、どーいたしまして」
柑菜に日頃の感謝を伝えていると、背中に少しの衝撃と共に柔らかい感触と少しの重みが襲ってきた。
「おいっすー。おはようございますっす。悠人先輩、柑菜パイセン」
「おう、おはよう。有沙」
「ん」
背中におぶさって両足を腹の方に回して落ちない様にしているコイツの名前は春園有沙。俺が通っている私立東雛川高等学校の1年で、俺の後輩だ。
有沙って初対面から気安く接してきたし、俺の知り合いの中でもスキンシップがトップレベルなんだよな、接触時間も接触面積も接触回数も。なんでだろ。
「スンスン……はあ〜〜…相変わらず先輩はいい匂いっすね」
「やめーや、恥ずかしいだろ。しかも外でやるなよそんな事」
「てことは室内だったら好きに嗅いでいいってことっすか!?」
「んなわけねーよ」
「まあそっすよねー」
有沙も冗談だったのか、それ以上この事について言及してくることはなく、自然と話題を変えた。
「先輩?久しぶりに遊ばないっすか?時間は言ってくれれば空けるっすよ」
「あー…、日曜日なら行けると思うぞ」
優奈に次の休みに帰るって言ってあるから土曜日は無理として、他に約束している人はいない……筈。…どうだっけ?予定見るか。
「思うってなんすかー」
「そ、れを今から見、るから上半身を揺らすなぁ!」
自分の体を振り子にして俺を揺らすんじゃねぇ!お前の柔らかい体がもっと密着するし胸が押し付けられるからやめろぉ!お前の体の感触じっくりと味わってもいいんだぞこっちは!…えっ、もっと味わってくれて大丈夫っす?
……もっと自分の事大事にしな?おじさん心配になっちゃう。(保護者目線)
「んーと、…………無いな。ちゃんと日曜日に遊びに行けるぞ?有沙」
「いぃーやったっすー!先輩との遊びっ先輩との遊びっ!ふんふんふーん♪」
「ご機嫌だな…、そんなに嬉しいか?俺と遊べる事って」
「モチのロンっす!先輩って休日も引っ張りだこっすから正直ダメ元で言ったんすけど、いやー誘ってよかったっすよ!」
お、おう。まあ喜んでくれるなら俺としても嬉しいけどさ…。こんなに喜ばれると申し訳なさが少し湧き出るというか…。
「………日曜日の遊び、楽しもうな?」
「はいっす!」
有沙は輝かんばかりの笑顔でそう返事した。
「ところで何時までおぶさってるつもりなんだ?」
「えー、降りなくちゃいけないんすか?本当に?」
「当たり前だろ。周り見てみろよ。あいつ等何してんだっていう冷たい目線と羨ましいっていう男の嫉妬の眼差しが俺に突き刺さってきてるぞ」
「いやっす絶対に降りないっす」
「……ふんっ!降りろ!」
「おああああガクガクするっすぅぅー」
春園有沙
後輩ちゃん。[パンデミックルート]の主人公。凡人くんに会うたびにだいしゅきほーるど(超意訳)を仕掛けてる。
凡人くんの匂いも好きだし触れ合ってる時間も好き。凡人くんに抱きついていると体の芯からポカポカするため、出会い頭の抱きつきをやめられない。凡人くんの匂いを自分に擦り付ける為に全身を使ってすりすりもしている。
原作通り親に捨てられているものの、小学校での虐めは凡人くんが終わらせた。凡人くんが虐めっ子から後輩ちゃんを庇うために、後輩ちゃんを後ろに下がらせて盛大に啖呵を切った。その小さくも頼もしい背中に一発KO。
それからはことあるごとに凡人くんに抱きついて匂いとか体温とかを堪能している。
また、秘密結社「葬儀屋」にも拾われている。しかし原作とは違って凡人くんが居て心に余裕があるため、原作有沙の様に自分の体を
容姿は、蜂蜜色の髪で少し髪がハネているショートボブ。瞳の色も蜂蜜色で基本的に冷めた目をしているが、凡人くんの前では常にキラキラさせている。顔立ちは綺麗系だが何処となく子犬みたいな雰囲気が滲み出ているため、かわいい系に見える。(凡人くんの前では)
体型は天才ちゃんよりかは大きいものの充分小さい。身長に対して意外と胸がある。
私立 東雛川高等学校
凡人くん達が通っている学校。他には中央雛川、北雛川、南雛川、西雛川がある。特色としては、エリートの中央。女子校の北。進学校の東。部活動の南。普通の西。
文化祭とか体育祭など、この5校が協力して開催するためかなりの大規模なモノとなる。
天才ちゃん
途中から空気になっていた娘。凡人くんと後輩ちゃんが話している間、凡人くんの手を握ってずっと黙っていた。
後輩ちゃんが凡人くんにじゃれついているのは、犬が飼い主に構ってほしいとじゃれつくようなものと思っているので特に思うことは無い。
凡人くん
これが後輩ちゃんとのデフォルトの距離感。妹ちゃんに女性観を破壊されていなかったら危なかった。休日は色々な人に呼ばれて意外と忙しい。
凡人くんにとって誰かを助ける事は珍しい事ではないし、そもそも色々と摩訶不思議な出来事に遭遇していたため後輩ちゃんを助けた事を憶えていない。