世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん 作:晃斗
日間ランキング入っててクッソビビった。
「いや〜、一安心っすね!」
「こいつ…」
色々と降ろそうと試したけど結局降りやがらなかった…。なんでそんなに俺の背中に執着するの…?まさか俺の背中には何か麻薬物質的なうんたらかんたらが出てるってコト…!?んな事あるわけねーか。
…お、学校に着いた。
「おい、有沙ー?学校着いたから降りろー?」
「えー、1年の下駄箱まで送ってくださいっすー」
「えぇー…」
「すっごい不満そうっすね…」
不満だよ。だって学年によって下駄箱が離れてるから行くの面倒くさいんだよ…。面倒くさいなー、行きたくないなー。でもコイツすごい不安そうな声出してるしなぁ……。
「ハアァァァ…」
「ク…クソデカため息っす…」
「しゃあねぇなぁ…」
「………!ありがとうございますっす!先輩!」
そう言って有沙はギュッと抱きつく力を強めた。…いやね?言ったよね?もっと自分の体を大事にしなって言ったよねぇ?人生の先輩のありがたいお話をもっとしっかり聞いてさぁ…(お小言)
「ほら着いたぞ」
「送ってくれてありがとうっす。よっと」
そう言って有沙は俺から2、3歩離れた所に軽やかに跳び下りた。
前から思ってたけど君って身のこなしとか体の動かし方とか凄いよね。何してんの?(化け物狩り)
「それじゃあまた日曜日に。大好きっすよ!先輩っ!」
頬を桜色に染めた満面の笑みで有沙はそう言った。
それに俺は…
「おう、俺も大好きだぞー」
「くっ、毎度の事っすけど軽く流しすぎっす!そういうとこっすよ先輩!」
「いやどういう事だよ」
マイフェイバリットシスターもちっちゃい頃からの癖なのか、今でもくっついてきて「大好き」とか言ってくるものだからそういう軽口なのかと…。(感覚麻痺)
「先輩のそういう所がキライっすー!」
そう言い捨てるように有沙は走って逃げた……と思ったら途中でピタッと止まってチラチラと俺を見ている。なんだ?
「その、キライっていうのは嘘で…あの……ホントは大好きっすよ!ホントっすからね!」
顔を赤らめた有沙はそう言うと、今度こそ走って逃げていった。おぉ速いな…、あっという間に見えなくなったぞ。
……あ、そういった事は本当に好きな人ができたらその人に言ってあげな?おじさんとの約束だぞ?
思ってたよりも時間に余裕があったな。流石に30分前は早すぎると思うんです。
教室に来ても時間には早すぎるからかまだ誰も居なかった。椅子に座ったら上に乗ってきた柑菜を抱きしめながら頭を撫でていると、可愛らしい声が教室の扉の方から聞こえてきた。
「ハロー!マイダーリン!昨夜はお楽しみでしたね!」
「おっ、おはよう
「…あの……ごめんね…?…毎日変な挨拶して……」
「いやいいけどさぁ…、それならその挨拶をしなかったらいいんじゃねぇの?」
その方がいいと思うんですけど。(名推理)
「うるせぇ!六法全書で殴るぞ!」
「法律で殴らんでもろて」
六法全書で殴るというパワーワードよ。それって法律(物理)ってことですよね?
後輩ちゃん
無自覚であざといところがある娘。会うたびに告白まがいの事を言っているがその度に流されている。妹ちゃんが悪いよ妹ちゃんが。
千沢椎楽
変人ちゃん。真面目ちゃんが奇行をやらかしても好意的に見られている最たる要因。全力で馬鹿やってる時と通常時の差が宇宙と地底ほどある。
しかしそれには理由があるようで…。詳しくは次回。
天才ちゃん
2人っきりになった瞬間いちゃつき始めた娘。これが日常ってマジ?
凡人くん
後輩ちゃんのわりとマジな告白を毎回流しているクソボケ。なんか妙に懐かれてるなぁ、とはなっているものの好意に気づいてない唐変木。
でもそれもこれも全ては妹ちゃんが原因。幼い頃から現在まで妹ちゃんとの距離感がずっとバグってるため、前世で培った女性との距離感なんてなんのその。もう女性観なんてあってないようなもの。
鈍感系主人公に成り下がっているのはそんな理由があるから。
でもそんな凡人くんも妹ちゃんの男性観を木っ端微塵にして、妹ちゃんも妹ちゃんの学校の
本当に兄妹で何やってんだ……?