世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん 作:晃斗
書いてる途中の作品を放り出して新作書く奴がいるってマジ?
プロローグ的な0話的な話
「ごめーんね!間違って殺しちゃった!代わりに転生させてあげるから許してね!」
「は?」
こんな感じのやり取りをして、俺は転生した。
………、分かる。分かるよ。描写が雑すぎって言いたい気持ちはよく分かる。でもな?本当にこれくらいしか特筆すべき事が無いんだよ!マジでどうなってんだ神様ァ!
まあいい。あの神の事を考えてたら頭が痛くなってきた。
その後は、一方的に色々な事を伝えられて即転生させられた。原作うんぬんとか他にもなんとかって言ってた気がするけどあまり覚えてない。最初のあの態度に思考が停止してたから聞き流してたんだよなぁ…。
そんなことがあったのが数年前の出来事だ。俺はもう小学生になっている。時が経つのは早いね。
話は変わるけど、転生してからチートが無いかと色々と試したものの、特に何も無かった。一応詫びで転生させてんだからチートの一つくらい渡してくれても良くない?そこんとこどうよ神様さぁ。
…まあそんなわけで前世と変わり映えのない世界で、凡人として俺は生きている。
何かが起こるわけでもない平和な小学校生活を謳歌していると、ある時、教室の中で一人の子を複数人で囲んでいるのが見えた。不思議に思って近づくと声が聞こえてくる。
「うわっ、なんだこれっ!きもちわりぃ!」
「うえぇ、ほんとうにきもちわるぅ」
「あたまのいろもへんだし、やっぱりこいつおかしいよ!」
「…………」
こんな歳からもうイジメってあるのか…。凄いよ人間。(皮肉)
なんて思いながら話の渦中にいる子を見てみると、視線が釘付けになった。
色が抜け落ちたかのような、けれど純白としか言えない天使のような髪。
本当に宝石がそこにあると錯覚するほどの、キラキラと光を反射させたらとても綺麗になると伺わせる今は暗い紅い瞳。
透き通っているとしか言えない、いっそ作り物にも見えるほどの、されど確かに人を思わせる白い肌。
そして妖精とか天使とか、俺の語彙ではそんな陳腐な言葉でしか言い表せない幻想的、神秘的ともいえる儚く美しい幼い顔。
美少女。そうとしか言えないほどに美しい少女がそこに居た。
「すっげ…」
一目惚れ…では無いけれども、確かに俺は少女に見惚れた。
へぇー…、現実でいかにも美少女って感じの子って居るんだなぁ…。
俺が少女の容姿を頑張って言語化していると、いつの間にか話が進んでいた。
「…な、なんかいってみろよばばぁ!」
「………っ」
「なんかいえっていってるだろ!」
そう言って少年は腕を振り上げた。流石にそれは見逃せないなっ…と!
「だれだよおまえ!じゃますんなよな!」
「……ぇ」
「いや、さすがにてをだすのはちがうだろ。それになんでこんなことになってんだ?」
俺はそう言って二人の間に入って、少年の手を受け止める。
そしたら後ろからすっっっごく綺麗な声が聞こえた…気がした。え、やっば。マジやっば。いやもう言語化できねえわ。無理無理。俺の貧弱な語彙じゃもう無理。言葉にならないってこういう事を言うんだな。…違うか。
「だってはなしかけてやってもむしするし、いっつもなにかしてっからなにしてんのかみたら、そのきもちわるいのがあったから!」
「ん?」
「っ…」(俯く)
少年が言う「きもちわるいの」とやらを見るために、後ろに振り向く。
うわ、近くで見たらますます美少女。…ますます美少女ってなんだ。ってちげえよ。
思考を切り替えて少女の手元を見る。
…これは……確かに変だ。妙にメカメカしいと言うか明らかにSFしてるというか…、端的に言これは蜘蛛だ。それも嫌悪感を感じさせない丸みを帯びたフォルム、親しみすら感じる可愛らしいまんまるな瞳。
率直に言ってこれは…
「すごいな…」
「はあ?」
「!」(顔を上げる)
美少女が作ったかもしれないとか、そもそもなんで子供がこんなものを持っているのかとか、そんな疑問が浮かぶ前に純粋な称賛が口からこぼれ出た。それほどまでにこれは凄い。
そんな俺の感想が気に入らなかったのか、少年がつっかかってきた。
「なにいってんだおまえ!それはきもちわる「すごいよ、これ」いだ…ろ……?」
「?」(首を傾げる)
今は少年に構っていても仕方ないので、少女に話しかける。
俺の今の気持ちを嘘偽りなく、まっすぐに伝えるために。
「このくもはきみがつくったの?」
「……!」(首を縦に振る)
「なら、きみはすごい。おれじゃうまくいえないけど…うん。よくがんばったね」
なんでこんな言葉が出たのかは分からないけど、何故か自然に口から言葉が出た。
「…っ……!」
「うえぇ!?」
なんでそこで泣くのぉ!?
え?俺なんか変な事言ったか!?言ったんだな!?マジすんません!死んで詫びます!(混乱)
「えー、あー、そのすまん。俺が変な事を言ったからだよな?じゃ、じゃあな…?」
「…………っ。ち、ちがうの。そんなことをいわれたのは、ほめられたのがはじめてだったから…。その…」
しゃ、喋ったー!?きゃわわっ!…え?可愛すぎない?いや本当に。マジで心が癒やされてく感じがするくらいに可愛いんだが。って、え?"初めて"褒められただって…?んな馬鹿な。親とかがいるんだ…から?
……とんでもなく天才な子供に普通に接せるか?普通の親が。……なるほどなぁ。
…決めた。
「よしよし」
「ふぇっ?」(頭なでなで)
「よくがんばったな。これまでのぶんをすべて、おれがほめるよ。きみはほんとうにすごいんだから…な?」
「ふみゅ……ぅゅ…」
ロリコンと言うことなかれ。純粋に褒めたいからやってるんだ!
……ロリコンじゃない!断じてロリコンじゃないからなっ!だからそんな目で見るのは辞めてっ!…誰に言ってるんだ、馬鹿か。
「おい!なにむししてんだ!」
「え?…ああ。そういえばいたねきみ。」
「はあ!?」
普通に忘れてた。(天然)
後ろにいる取り巻きたちも喋らないから影が薄いんだよ。もっと喋って?(辛辣)
「この…!」
「はいはいここからでましょうねー」
「わっ、やめろ〜!」
「ぼくも!?」
「なにもいえなかった…」
「あっ…」
これ以上少女に絡んでても少女に悪いし、そろそろ出てくか。
あ、取り巻きの君達は今更話し出しても遅いよ?(理不尽)
「じゃあ、また」
「……!うん!」
これが俺が彼女と初めて出会った時の記憶。それがまさかこんなことになるなんて…。
「おーい!」
俺が過去の出来事を思い返していると、我らが天才がやって来た。
あの頃から一切変わってない背丈。声変わりなんて知らんと言わんばかりの幼い声。成長期?なにそれおいしいの?みたいな感じでまったく変わらない顔に体。
…本当に成長してないな。ちゃんと食べさせてんのに不思議だわぁ…。マジで妖精とか天使だって言われても信じるぞ俺。
「とぉーうっ!」
「ってうぉぉぉ!?」
俺から
それはそれとして、今はこいつを叱るか。
「おい柑菜ー?外では駄目って言ったよなぁ?」
「うぅ…、だって悠人が居たからつい…」
「………はぁ…。次からするなよ?」
「…!うん!」
うーん。しっかりと叱るつもりだったけど甘くしてしまったでござる。
…まあいいか!
「うし、じゃあそろそろ行くか」
「よーししゅっぱーつ!」
「俺を引っ張りながら走るなーっ!お前の走りに俺がついていけるわけないだろぉ!?」
「だいじょーぶだいじょーぶ!」
「うわぁぁぁぁ!?速すぎぃ!?」
これは俺こと凛廻悠人と、天才こと天ヶ瀬柑菜が過ごす日常(大嘘)の話である。
忠犬系幼馴染風味全方位万能天才ちゃん
某万能の天才も真っ青な才女。いろいろあってテンションが変なことになった娘。ちゃんと人間。
凡人くんの言うことは良く聞く。他人の事は興味無いが、凡人くんの前だったら普通に接する。
本当になんでもできる。初めてやることでも非常に高いレベルで結果を出せる。適当にやるだけでも歴史に名を残せるレベル。
原作と呼ばれる作品の中では、生物兵器などの開発を積極的にしているためそっちの方面に才能が極振りされている。と言っても戦闘ができないわけではない、なんなら作中最強レベル。容姿は高身長のスレンダーな超美少女。本作と容姿が違うのは、原作では戦闘をするため体が小さいと何かと不便だったために体を自己改造しているから。
本作では凡人くんに褒められたいがために色々な方面に手を出している。そのため色々と出来る。ちなみに機械とか凄いのが作れる。宇宙船とか人型ロボットとか。理由としては、そういうのを見た凡人くんの目が露骨にキラキラしてテンションがブチ上がってるのが嬉しいから。
男の子だからね、仕方ないね。
優先順位としては
凡人くん>>>>>>>>>>越えられない壁>>>>>>>>>その他
病みがないヤンデレ。凡人くんかそれ以外か。そうとしか認識していない。
凡人くん以外は本気でどうでもいいので、邪魔者を排除するとかいう思考が無い。だって道端でアリがいても意識してなきゃ気づかないでしょ?つまりそういう事。
一般転生者凡人くん
特別な力とか隠された秘密とかが何も無い正真正銘の一般凡人。
メンタル強度は普通(転生者基準)ながらも回復速度が異常に早い。コミュニケーション能力もバカ高い。言うなれば某運命を見つけるソシャゲの主人公みたいな感じ。訳ありの人にバーフェクトコミュニケーションしかできない男。
心に傷を負っている人からドチャクソ依存されるタイプの男。
……どの口で凡人っていってんの?
続く?