世界を滅ぼす天才ちゃんと特別な力とかは持ってない凡人くん 作:晃斗
このデートの着地地点どうしよう…?
「やっぱでかいっすねー、ヒナカワモール」
「ショッピングモールっつーよりは超大型の多目的モールだな」
ショッピングモールってなんだ?
そんな言葉が脳裏に浮かぶくらいには馬鹿でっかいショッピングモールだ。聞くところによると、年間で50人くらいモール内で行方不明になっているとか何とか。
まあ実際にそんなことがあったらヒナカワモールは閉鎖してるだろうし違うか!
そんな噂がされるくらいには大きいのがこのヒナカワモールというショッピングモールだ。
「ここでヒナカワモールを見ててもしょうがないですし、入るっすか」
「おう、そうするか」
そうして俺と有沙はこの広大なヒナカワモールに入店した。
「やばいっす…。さっきと同じで選択肢が多すぎて逆に絞れないっす…」
「色々とありすぎて目移りしちゃうもんな。仕方がないよね」
左側を見てみると服屋が数店と銀○ことサーティー○ンが、右側を見てみるとパン屋と靴屋とスタバがあった。
……………!?スタバ!?チィッ!ここにもあるかスタバァ!
「ど、どうしたんすか…?いきなり般若みたいな顔になったすけど…。……あっ」(察し)
スタバめぇ…!性懲りもなくまた俺の前に現れやがったな…!ここであったが30年目!お覚悟!
「はいもう次に行くっすよー」
そんなー。(腕を引っ張られながら)
途中で腕を引っ張るのを止めてもらって、2人で話ながら歩いていると本屋が目に入った。
……そうだ。
「有沙?本屋に行くのはどうだ?お前欲しい新刊があるって言ってたよな」
「おぉー、いいっすねぇ!そうするっすか!」
有沙の同意も得られた為、本屋に行く事にした。俺もそろそろ新しくラノベを買おうかなって思ってたからちょうどいいからな。
本屋に入ると有沙が俺の方を向いて言った。
「じゃあここでひとまず別行動しますか。集合時間はー…20分後ってことで」
「おっけー。………んじゃあまあ探しますかー」
有沙と別れた後、ラノベコーナーに足を向ける。この世界のラノベって色々と面白い事になってるんだよな。前世でみたまんまって事もあるしパチモンじみた名前になってるやつもあるし。後書きとか書き方とか見る限りじゃ、どうにも前世と同じ作者が書いてるっぽいんだよな。ネームが違うこともあるけど。
これがあれか?異なる次元の同一人物ってやつ?
そんな事を考えつつ面白そうなラノベはないかなーと探していると、ある2つの題名が目に入った。その内の1つを手に取る。そのラノベのタイトルは「時々ボソッと古代ウルク語でデレる隣のレーヴさん」だ。
………これあれだろ。絶対あれだろ。ロ○デレ的なあれだろ。的ってかその物。
何で古代ウルク語にしたのかがマジで分からん。………本当に分からん。…話は変わるんだけど政○君的な主人公はどうして古代ウルク語が理解出来るんすかね。(素朴な疑問)
作者名も「ウルク一般市民」だしウルク好きすぎか?もしかしてFG○の1部7章やった?いいよね7章。
まあウルデレは置いとこう。もう1つ目についたラノベを手に取る。そのラノベの題名は「変態ですが、なにか?」だ。
これもあれじゃん。「蜘○ですが、なにか?」じゃん。俺は原作読んでないからよく知らないけど、主人公が蜘蛛で女主人公だってのは流石に知ってるぞ。
でもこれ、もはや原型(原型を知らない)無いじゃん。男主人公だし人間だし。タイトルもなんか開き直った犯罪者みたいな感じになってるし。………なんだこれ?
…………………面白そうだし1巻ずつ買おうか。
手に取った2冊と元々欲しかった新刊と、色々見て回って新たに面白そうなラノベを手に取った結果、いつの間にか持っている本が10冊を越えていたために会計をすることにした。カウンターには意外と人が並んでいて手持ち無沙汰になったので、本を片手で持ってスマホで時間を確かめるともう15分も経っていた。
本を新しく買うために本屋で本を見てる時、目的を持ってそれだけを買っていくのもいいけど目的も無くぶらぶらと本を見て回るのも楽しいよね。そうすると時間が溶けるっていうか…。
そうして会計をして有沙を待っていると、20分きっかりで集合場所に来た。
「あれ?もしかして来るの遅かったっすか?」
「いや、俺が来るのが早すぎただけだから気にすんな。…有沙が良かったらどっかで座って買った本読もうぜ」
「いいっすね!そうするっす!」
そんな会話をしながら、座れる場所を探して2人で歩き始めた。
後輩ちゃん
隠れオタク。凡人くんの趣味を理解するためにラノベを買って読んだら見事にどはまりした。今ではすっかりオタクとなった。
ラノベで出てくる技量だけでできる技なら実際にできるやべー娘。生物兵器狩りにも役立ててる。
天才ちゃん
例の奴らを調きょ……教育して真人間にした。
凡人くん
前世から続く筋金入りのオタク。本人は特に自分がオタクであることを隠していないためか、周りの娘達に割と広まっている。